2018年6月25日月曜日

【情報発信】FOCUS ON(Vol.10)「アオコ問題解決の鍵を握るバイオ燃料電池」 発行

岡山大学は6月22日、さまざまな分野のユニークな研究者に焦点を当て、研究内容やその人柄を紹介する「FOCUS ON」のVol.10を発行しました。

岡山大学は11学部・1プログラム、8研究科、3研究所を有しており、幅広い学問領域をカバーしています。

今回は、大学院環境生命科学研究科田村隆教授と金尾忠芳准教授の研究活動について紹介しています。
岡山県は旭川、吉井川、高梁川という3本の一級河川に恵まれ、その豊かな水資源はたくさんのダムによって支えられています。しかし夏から秋にかけて、ダムや貯水池にはアオコが大量発生し、悪臭を発生させるなど、私たちの生活に悪影響をもたらしていました。大学院環境生命科学研究科の田村教授と金尾准教授は微生物の力を借りて、異分野融合でこの問題解決に挑んでいます。

FOCUS ON(Vol.10):
アオコ問題解決の鍵を握るバイオ燃料電池

<Back Issues>
Vol.9:
古墳に隠された背景
Vol.8:生体材料で未来を創る
Vol.7: COPD患者の声に耳を傾ける
Vol.6:データ科学で食糧危機に対抗する
Vol.5:“クニヨシズム”に倣う教育精神
Vol.4:体内時計の不思議に迫る
Vol.3:キリスト教修道制研究とグローバルヒストリーへの展望
Vol.2:イメージの中の建築物を読み解く
Vol.1:身近な液体「水」の謎に迫る


<参考:研究系web国際広報>
Okayama University e-Bulletin
Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)

【本件問い合わせ先】
総務・企画部広報・情報戦略室
TEL:086-251-7292

 

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。





http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7655.html

2018年6月23日土曜日

【情報発信】尿1滴で分かる尿中糖鎖の違いで糖尿病腎症の悪化を予測できる!~尿中糖鎖は新たな腎症進展メカニズムを反映~

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)腎・免疫・内分泌代謝内科学分野の和田淳教授、三瀬広記医員らの研究グループは、尿中の糖鎖[1]排せつ量の違いが糖尿病患者における将来の腎臓病悪化を予測できる新たなバイオマーカーであることを世界で初めて突き止めました。
本研究成果は6月21日米国東部標準時間午後2時(日本時間22日午前4時)、アメリカの科学雑誌『 Diabetes Care 』の電子版に掲載されます。

糖鎖は生体においてさまざまな役割を担っている重要な生体高分子ですが、構造が複雑であるためその測定が困難で、腎臓病や糖尿病における糖鎖の研究は進んでいませんでした。


今回、共同研究者であるグライコテクニカ社の開発したレクチンアレイ[2]を用いることで、尿1滴(20マイクロリットル、マイクロは100万分の1)を用いるだけで、多くの患者の尿中の複数の糖鎖量を短期間かつ同時に測定できるようになりました。そして、多施設における糖尿病患者の尿中糖鎖量を測定し、将来腎臓の機能が悪くなる人では、特定の尿中糖鎖量が大きく異なっていることを発見しました。

尿中糖鎖量は、糖尿病腎症が悪化する際の重要なメカニズムを反映している可能性があり、尿中糖鎖の更なる研究が、糖尿病腎症の新たな治療ターゲットにつながることが期待されます。


◆発表のポイント
・2型糖尿病患者において、将来の腎臓の機能の悪化を予測できる新たな尿バイオマーカーを発見しました。
・尿1滴を使用するだけで、これまでより正確に腎機能の悪化を推定できるようになりました。
・尿中糖鎖と糖尿病患者の腎機能の悪化との関係を示した世界初の研究成果で、この結果は糖尿病腎症の新たなメカニズムの解明につながることが期待されます。


図1. 45種類のレクチンが固定されているチップ(レクチンアレイ)上に、ラベル処理をした尿をかけることで尿中の糖鎖がそれぞれに対応したレクチンに結合し、尿中糖鎖を測定できる。


[1]糖鎖
糖鎖とは、糖がグリコシド結合によってつながった一群の化合物のことを指します。タンパク質やDNAに続く第3の生体高分子と言われ、発生、免疫、感染、ホルモン分泌、細胞接着、発がんなど多くの生体機能に関わっていますが、最大の特徴は構造の多様性にあります。結合する糖の種類や数による多様性に加え、分枝状結合による構造の複雑性から、これまで糖鎖構造の同定には膨大な時間や労力を要していました。

[2]レクチン
一般に、レクチンとは糖鎖に対して特別な結合活性を有するタンパク質の総称であり、2つ以上の結合部位を持ち動物や植物の細胞を凝集することができるという特徴を持ちます。臨床の現場では、この糖鎖とレクチンとの特別な結合性を応用したものとして「腫瘍マーカー」が知られています。がん細胞やがん細胞の影響で他の細胞が産生する特殊な糖タンパク質や糖脂質における「糖鎖」を、レクチンを用いて検出・測定しています。同様に、糖鎖とレクチンの結合性を利用し、多くのレクチンを用いて多彩な糖鎖を検出するためのキットがレクチンアレイです。


<詳しい研究内容について>
尿1滴で分かる尿中糖鎖の違いで糖尿病腎症の悪化を予測できる!~尿中糖鎖は新たな腎症進展メカニズムを反映~


<本件お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)
腎・免疫・内分泌代謝内科学分野
教授 和田 淳
(電話番号)086-235-7232


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id547.html

【情報発信】岡山大学病院で国内初のCTガイド下針穿刺ロボットを用いた臨床試験を実施

岡山大学病院は6月6日、本学で開発したCTガイド下針穿刺ロボットを用いた人に対する初めての臨床試験(First-in-human試験)を実施し、成功したと発表しました。

患者は60歳代の女性で、左腎に認められた腫瘍に対して病理検査を行う必要があり、事前にロボットを用いた針生検を行う臨床試験について了承を得たうえで検査を実施しました。


6月13日、臨床試験を実施した放射線医学の金澤右教授(岡山大学病院長)と平木隆夫准教授、ロボットの開発に携わった岡山大学大学院自然科学研究科の松野隆幸准教授が記者会見し、ロボットを用いた病理検査のための針生検実施は国内初であると説明。平木准教授は「ロボットを使った手技では、術中の医師への被ばくがゼロであった。それ以外にもロボットを使えば、手技時間の短縮や患者さんへの被ばく低減、医師間の技術格差の低減、遠隔医療に使用できれば地域間の医療格差の低減につながるなど多数のメリットが考えられる」と話しました。

ロボット手術は、ダ・ヴィンチという手術用ロボットが既に国内で導入されていますが、針穿刺を行うロボットは国内では例がなく、今後の活用が期待されています。

【研究者】
金澤 右 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 放射線医学 教授
平木隆夫 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 放射線医学 准教授
亀川哲志 岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科 講師
松野隆幸 岡山大学大学院自然科学研究科 准教授

【本件問い合わせ】
岡山大学病院企画・広報課
TEL:086-235-7958



http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7643.html

【情報発信】新品種育種法・新栽培法開発加速ワークショップを東京で開催

農林水産分野の研究力強化や新たなイノベーションを生み出す応用研究の創出などを促進することを目的として「新品種育種法・新栽培法開発加速ワークショップ」を6月15日、都内で開催しました。

本ワークショップは、岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)室
農林水産省の「知の集積と活用の場」の新品種育種法・新栽培法開発加速プラットフォームと共催で開催。はじめに主催者として本学の武田穣上級URAが登壇。「今回のワークショップでは、生産者・消費者ニーズにきめ細かく応えるための新品種開発の試みについて紹介します」とワークショップの趣旨説明をおこないました。

講演では、東京大学大学院農学生命科学研究科の井澤毅教授国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構野菜花き研究部門の浦上敦子ユニット長福岡県農林業総合試験場農産部の甲斐浩臣チーム長九州大学大学院農学研究院の熊丸敏博教授が登壇し、遺伝子や細胞などそれぞれの専門分野からイネ、大麦、アスパラガスなどの育種の試みについて紹介しました。

また、引き続き開催された情報交換会でも、突っ込んだ議論が交わされました。新たな研究連携や競争的資金の獲得による研究力強化やイノベーション創出などについて、参加者らの議論が活発に行われました。


岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています

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挨拶を行う武田上級URA
 
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講演する東京大学の井澤教授
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講演する国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構野菜花き研究部門の浦上敦子ユニット長
 
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講演する福岡県農林業総合試験場の甲斐チーム長
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講演する九州大学大学院農学研究院の熊丸敏博教授
 
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ワークショップ内容を聴く参加者ら

http://ura.okayama-u.ac.jp/topics/archives/topics-2312/

【情報発信】JST「未来社会創造事業募集説明会in岡山」を開催

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施している「未来社会創造事業」の募集説明会が6月19日、本学津島キャンパスで開催されました。

本事業は科学技術により社会・産業が望む新たな価値を実現する研究開発プログラムであり、経済・社会的にインパクトのある目標を定め、基礎研究段階から実用化が可能かどうか見極める段階(概念実証:Proof of Concept;POC)に至るまでの研究開発を実施するものです。「探索加速型」と「大規模プロジェクト型」※1の2つのものがあります。

説明会では、JST未来創造研究開発推進部の水田寿雄調査役が登壇し、事業の理念や概要、募集公募テーマ、留意事項などについて説明しました。

また事業では今回から「要素技術タイプ」の導入が行われることになりました。POC達成に向けて、より優れた技術やアイデアを広く公募し、最適なものを事業の各テーマに取り込むもので、斬新で優れた技術を持つ若手研究者の活躍の場などとなることを期待しているとのこと。水田調査役は「要素技術タイプを含め、社会や産業が期待されるテーマの実現に向けて、挑戦的な研究を求めています。挑戦ができる仕組みを用意し、JSTも一緒にゴールを目指すのがこの未来社会創造事業です。是非、ご応募ください。」とコメント。説明後、参加者らの個別相談などが行われました。

岡山大学では、社会の求める価値の具体化や様々な融合への期待など、本事業を通じて新たに作り出す未来の社会・産業の価値について、「リサーチ・ユニバーシティー(研究大学):岡山大学」として共創していきます。

※1 「探索加速型」と「大規模プロジェクト型」
探索加速型…探索研究の公募により多くの斬新やアイデアを取り入れ、実現可能性を見極めつつ、本格研究へと段階的に研究開発を進めるものです。「探索研究」と「本格研究」があります。
大規模プロジェクト型…文部科学省が特定した将来の基盤技術となる「技術テーマ」に基づいて、その技術実証のための研究開発に集中的に投資します。

http://www.jst.go.jp/mirai/jp/program/index.html

○未来社会創造事業平成30年度研究開発提案募集・今後の募集説明会(JSTホームページ)
募集期間:2018年6月12日(火)~ 2018年7月31日(火) 午前12:00(正午)厳守
詳細は下記をご覧ください。なお、応募の際は各テーマの運営統括の動画が公開されていますので、ぜひご覧のうえ、ご応募ください。

http://www.jst.go.jp/mirai/jp/open-call/research/h30/index.html

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事業説明を行うJSTの水田寿雄調査役
 
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事業説明を聞く参加者ら

http://ura.okayama-u.ac.jp/topics/

【情報発信】ミャンマーで、岡山大学が協力するメディカルエンジニア人材育成教育コースの開講式を実施

岡山大学が協力機関として支援する国際協力機構(JICA)のミャンマーメディカルエンジニア育成体制強化プロジェクトにおける1年教育コースの開講式が6月1日、実施主体であるヤンゴン医療技術大学で開催されました。

 開講式では、ミャンマー保健スポーツ省のMyint Htwe(ミン トゥエ)大臣をはじめ、
一般社団法人日本ミャンマー協会の渡邉秀央会長や、在ミャンマー日本国大使館の田公和幸参事官、JICAミャンマー事務所の唐澤雅幸所長があいさつ。Myint Htwe大臣は、「本プロジェクトは、ミャンマー保健スポーツ省の歴史において大きな節目となる」と述べ、本プロジェクトの重要性を強調しました。渡邉会長は、長年ミャンマーでの医療支援を続けている本学の岡田茂名誉教授や、後進として現役で支援に携わる本学大学院医歯薬学総合研究科の木股敬裕教授らを出席者に紹介し、その功績に賛辞を贈りました。

本プロジェクトは、患者の治療・生命維持などに不可欠な医療機器の保守点検・管理、運用を担うメディカルエンジニア(ME)人材を育成する体制を強化するとともに、ミャンマー国内の病院における医療器材の維持管理体制を改善することを目的としています。


MEの教育コースの設置はミャンマー国内初であり、今後5年間のプロジェクト実施期間において、約100人のメディカルエンジニアを育成します。コースの実施に際して、
公益社団法人日本臨床工学技士会から、日本の臨床工学技士国家資格の保有者が講師として派遣され、講義および病院での実習支援を行います。本学では専門医療人材の資格制度の構築にも協力する予定です。
 
○47NEWS(共同通信社)掲載記事(無断転載禁止):
 
https://www.47news.jp/economics/nna/2421884.html

【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ国際企画課
TEL:086-235-6554



http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7645.html

【情報発信】岡山大学が第70回NAFSA 2018年次大会に参加

岡山大学は5月27日~6月1日、米国ペンシルバニア州フィラデルフィアコンベンションセンターにて開催されたNAFSA(Association of International Educators)2018年次大会(フィラデルフィア大会)に出展しました。本学は同大会に、2011年カナダバンクーバー大会から今年まで、2013年を除き毎年参加しています。

JAFSA(国際教育交流協議会)が取りまとめる日本合同ブース「Study in Japan」(49大学2機関)内に出展。本学協定校との面談を行ったほか、新規協定校の開拓やプログラム開発のための交渉、日本の他大学との情報交換を行いました。

NAFSAは1948年に米国を拠点に設立された非営利団体で、国際的な教育交流の推進を目的としています。年次大会は世界最大の教育学会で、展示ホールでは世界中の高等教育機関を中心とした大学や教育関係の企業などが多数出展し、毎年国際担当者レベルでの交渉や情報交換が行われています。

○関連WEBサイト
NAFSA:
https://www.nafsa.org/Annual_Conference/Annual_Conference___Expo/

JAFSA:http://www.jafsa.org/

日本ブース参加大学:http://www.jafsa.org/global/nafsa/nafsa2018_philadelphia/entry-1175.html

【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ事務部 留学交流課
TEL:086-251-7037




http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7649.html

2018年6月19日火曜日

【情報発信】大学院環境生命科学研究科の福田宏准教授が、日本動物学会動物学教育賞を受賞

動物学の普及・啓発に著しく貢献した個人や団体に贈られる「平成30年度日本動物学会動物学教育賞」の選考会が6月2日、東京で開催され、本学大学院環境生命科学研究科の福田宏准教授が同賞を受賞しました。

福田准教授は、昨年発表したサザエや2015年のアキラマイマイの新種記載・命名に代表される貝類の分類学的研究や、貝類標本作成法としての「肉抜き法」の国際的普及などで多大な成果を挙げています。また、環境省などの各種委員としてレッドデータブックの編さんや稀少種の選定をしたり、保全施策の立案・実施を行うなど、動物分類学および生物多様性保全に多角的に貢献してきたことが評価されました。



動物学教育賞は、活発な啓発活動などを行い動物学の社会への普及に著しく貢献した個人または団体に贈り、その功績を表彰することを目的として、2011年に創設された賞です。これまでに畑正憲、矢島稔、本川達雄の各氏など、動物学教育に顕著な功績のあった方々が受賞者に名を連ねています。

○今回の受賞理由や、賞の趣旨、過去の受賞者などは、下記WEBページをご覧ください。
http://www.zoology.or.jp/news/index.asp?patten_cd=12&page_no=381

○近年の主要な研究成果(プレスリリース)はこちら
驚愕の新種! その名は「サザエ」 ~ 250年にわたる壮大な伝言ゲーム ~
//www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id468.html
 
驚異の新種! アキラマイマイ ~「晴れの国おかやま」を象徴するかたつむり~

//www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id263.html 

【本件問い合わせ先】
大学院環境生命科学研究科(農)
准教授 福田 宏
TEL: 086-251-8370





平成30年度日本動物学会動物学教育賞を受賞した福田准教授



福田准教授が新たに命名したサザエ



福田准教授らの研究グループが認識した新種のかたつむり、アキラマイマイ


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7620.html

2018年6月18日月曜日

【情報発信】JST「未来社会創造事業」平成30年度研究開発提案募集説明会

【日時】
2018年6月19日(火)14:00~15:30

【場所】

岡山大学津島キャンパス 理学部大会議室
(岡山市北区津島中3丁目1番1号)

【概要】
JSTの「未来社会創造事業平成30年度研究開発提案募集」が開始されました(7/31正午締切)。
本事業は、社会・産業ニーズを踏まえ、経済・社会的にインパクトのあるターゲット(出口)を明確に見据えた技術的にチャレンジングな目標を設定し、実用化が可能かどうかを見極められる段階(概念実装:POC)を目指した研究開発を実施するものです。「探索加速型」と「大規模プロジェクト型」の2つのアプローチがあります。
今回、本事業の募集説明会を本学とJST共催で開催することとなりましたので、この機会にぜひご参加ください。

事業の詳細はこちらからご覧ください(JSTホームページ)

【対象者】
どなたでもご参加いただけます。

【定員】

約100名
(学外者の参加定員を含む)

【申込方法】

事前登録制です。
募集説明会申し込みフォームよりご登録ください。


【参加費用】
無料


本件担当
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)室
TEL:086-251-8918


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/event/event_id2198.html

【情報発信】「第3回国連STIフォーラム」に横井副理事が参加 本学の取り組みを世界に展開!

国連が全世界と進める「持続可能な開発目標」(SDGs)と科学技術との関係を討議する「第3回STIフォーラム」※1が6月5~6日に国連本部(アメリカ・ニューヨーク)で開催され、本学の横井篤文副理事・上級UGAが参加しました。

本フォーラムでは、わが国の星野俊也国連日本政府代表部大使が日本として初の共同議長を務めました。横井副理事はステークホルダー枠として参加。同枠での参加はわが国の大学としては初めてのことであり、今回の参加も唯一となりました。フォーラムで話し合われる科学技術イノベーションをSDGs達成に活かしていく方法や、その方策を可視化する工程表(STIロードマップ)の策定意義などについて白熱した討議が行われ、横井副理事も世界各国から集まった約1000人の関係者らと意見交換を積極的に行いました。


また横井副理事は、星野大使・国連STIフォーラム共同議長と会談し、本学のこれまでのESDの実績と「槇野ビジョン:しなやかに超えていく『実りの学都』へ」を踏まえた、大学と地域が緊密に連携したSDGsの推進について精力的に話し合いました。各国連加盟国の代表者らにも本学が全学レベルでSDGsを推進し、日本政府から「第1回ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞していることなどについても紹介。本学のSDGsにかかるリーディング大学としての国際的プレゼンスを高めました。
 

横井副理事は今回のフォーラム参加について「SDGsにおける日本の世界的プレゼンスの高さを実感した。その意味で、岡山大学と岡山地域が一体となってSDGsにおける先進的な拠点地域として発展することは、世界のモデルにも成り得るという点で意義が大きい」とコメント。本学では、今後もSDGsの取り組み活性化とSTI for SDGs※2の具体的成果を数多く地域と世界に創出し、社会課題解決につなげていきます。

※1 STI
 Science(科学)、Technology(技術)、Innovation(イノベーション)の頭文字を取ったもの。「科学技術イノベーション」を意味します。

※2 STI for SDGs
 SDGsの取り組み・達成に向けてのSTI(科学技術イノベーション)を意味します。

<参考>

「第3回STIフォーラム(結果)」(外務省ホームページ)

岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら


【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ 副理事・上級UGA 横井篤文
TEL:086-251-8326


 

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。




横井副理事と星野国連STIフォーラム共同議長(右)


約1000人が参加し、意見交換した第3回国連STIフォーラム


各対話イベントの様子
 

国連STIフォーラムの会場となった国連本部(ニューヨーク)

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7619.html

2018年6月15日金曜日

【情報発信】岡山県議会地域公共政策セミナーで、狩野副理事が本学のSDGsの取り組みについて講演

6月12日に開催された岡山県議会地域公共政策セミナー(平成30年度第1回)において、本学の持続可能な開発目標(SDGs)推進担当である狩野光伸副理事・教授が、国内外の動向や本学のSDGsの取り組みについて講演を行いました。

高橋香代理事・副学長(企画・評価・総務担当)のあいさつの後、本学SDGs推進企画会議議長でもある狩野副理事が、「平成の黒船(SDGs)が岡山にもたらす大きな変化とは」と題して講演しました。

SDGsを「『あたりまえ』の変化」という言葉に例え、社会の変化にSDGsとして取り組む意義や、それらに対する行政への期待のほか、本学のSDGs達成に向けた活動事例などについて説明。「いま責任を持つ人は、将来にも責任を持つ」と強調しました。参加した23人の岡山県議会議員からの質疑応答を受け付け、SDGsのゴールの英語表記と日本語訳に食い違いがあるのではないかという質問に対しては、「いろいろな矛盾をはらみうるが、SDGsを共通言語として考えてもらえればよい」と答えました。
岡山大学SDGs推進本部では、今後もこのような機会を通し、SDGsを推進していきます。

【本件問い合わせ先】
岡山大学SDGs推進本部
(総務・企画部大学改革推進室)
TEL:086-251-7754・8998
 

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。




岡山県議会地域公共政策セミナーの様子


SDGsの取り組みについて講演する狩野副理事

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7612.html

2018年6月13日水曜日

【情報発信】岡山大学が「将来世代応援企業賞」を受賞

本学は平成30年度「将来世代応援企業賞」を受賞し、6月7日、津島キャンパスで表彰状伝達式がありました。本年度、高等教育機関で受賞したのは本学のみです。

同賞は、
日本創生のための将来世代応援知事同盟が授与しており、子育て支援、女性や若者への支援および働き方改革に際して、独自性、先進性のある取り組みを積極的に行っている企業・事業所を表彰し、その活動内容を広く紹介するものです。経済界をはじめ、社会全体で将来世代を支える意識の醸成と環境づくりの一層の推進に資することを目的としています。

和仁敏行岡山県県民生活部次長が、高橋香代理事・副学長(企画・評価・総務担当)に表彰状を手渡しました。受賞理由となった取り組みとして、平成21年に設置した性別・国籍・年齢・障害等に関する構成員の多様性を高め、ダイバーシティ文化の醸成に努めることを目的とする
「ダイバーシティ推進本部」や、全国に先駆けて導入した「ウーマン・テニュア・トラック(WTT)」制による女性教員の雇用拡大などが挙げられています。他にも、男女ともに働きやすい職場環境の構築を目指し、保育施設の充実、研究支援員制度、復職支援助成制度などによる教職員などのサポート体制の充実も図っています。これらの取り組みは多くの実績を上げており、他大学のモデルとなるものとして高い評価を受けました。
本学は今後も引き続き、多様な教職員が活躍できるダイバーシティ環境の推進に努めていきます。

【本件問い合わせ先】
総務・企画部人事課
TEL:086-251-7303



和仁次長(右)から表彰状を受け取る高橋理事


表彰状

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7610.html

【情報発信】第4回鹿田夏祭りに本学埋蔵文化財調査研究センターが出展

6月9日に大供公園(岡山市北区鹿田町)で開催された第4回鹿田夏祭り(主催:鹿田学区活性化委員会・鹿田夏祭り実行委員会)に、本学埋蔵文化財調査研究センターが出展し、本学鹿田地区に広がる鹿田遺跡の魅力や重要性をPRしました。

鹿田遺跡のマスコットキャラクター「しかたん」を展示したほか、銅鏡の模造品を地中から模擬発掘する「発掘体験」や、しかたんをプリントしたバッジやコースターなどが当たる「埋文くじ」のコーナーを用意。幼児や児童に、楽しみながら遺跡について学んでもらいました。さらに学びを深めたい児童や生徒、保護者、一般の方にはパネルやリーフレットを配布し、遺跡の紹介も行いました。延べ約1200人の方にブースにお越しいただき、歴史や文化を活かしたまちづくりの取り組みに一役買うことができました。


同センターは学区内に所在する鹿田地区で同遺跡の発掘調査を手がけており、遺跡の内容や重要性を広く知ってもらうとともに、歴史や文化を活かしたまちづくりの推進に寄与する目的で第1回(2015年開催)から毎年鹿田夏祭りに出展してきました。こうした取り組みは、本学が推進する持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる、まちづくりやパートナーシップの推進にも貢献しています。

【本件問い合わせ先】
埋蔵文化財調査研究センター 助教 野崎 貴博
TEL:086-251-7290


 

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。




多くの人でにぎわう会場


発掘体験に挑戦する子どもたち


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7609.html

2018年6月10日日曜日

【情報発信】岡山大学異分野基礎科学研究所 国立大学附置研究所・センター長会議への加入が承認

岡山大学異分野基礎科学研究所は、昨年度、「国立大学附置研究所・センター長会議」への加入を申請し、平成30年5月24日開催の第30回附置研究所・センター長会議総会において、加入が承認されました。
 
今後、研究所としまして、国立大学附置研究所・センター長会議の目標とする事項に対して積極的に協力していくとともに、研究活動ならびに教育活動を活発に行うことを通じて、同会議の発展に寄与していく所存です。
 
異分野基礎科学研究所長 久保園芳博
 


【情報発信】サンゴの骨格成長に寄与する共生藻の役割を解明 〜広大なサンゴ礁が形成されるメカニズムの解明へ~

サンゴの骨格成長に寄与する共生藻の役割を解明〜広大なサンゴ礁が形成されるメカニズムの解明へ~



岡山大学の井上麻夕里准教授、琉球大学の中村崇准教授、酒井一彦教授、東京大学の川幡穂高教授、横山祐典教授、ブルネイ大学の田中泰章助教、産業技術総合研究所地質情報研究部門の鈴木淳研究グループ長、ドイツ・ミュンスター大学のニコラス・グッソーネ博士の研究グループは、幼生が定着、変態した直後の稚サンゴを用いて、共生藻を持つサンゴと持たないサンゴを作成し、海水温などを変化させた水槽で飼育することに成功しました。本研究成果は6月6日、アメリカ地球化学会の学術誌「 Geochimica et Cosmochimica Acta 」に掲載されました。

共生サンゴは非共生サンゴに比べ、炭酸カルシウムからなる骨格の成長量が大きいことが分かっていますが、今回井上准教授らのグループは、実験期間中に成長したサンゴ骨格の化学分析を行うことで、この違いがサンゴ体内のpH上昇に起因していることを発見しました。共生藻がサンゴ礁の成長に重要であることは昔から報告されていましたが、具体的な役割についてはよく分かっていませんでした。
 
今回の成果はこの謎の解明に大きく寄与し、サンゴが共生藻のほとんどを失ってしまう「サンゴの白化」が、いかにサンゴ礁の成長を阻害するものであるかが示されました。


◆発表のポイント
・生まれたての稚サンゴを使って、共生藻を持つサンゴと持たないサンゴの飼育実験に成功。
・サンゴ礁を形成するサンゴ(造礁サンゴ)は体内の共生藻が光合成をすることで、サンゴ体内のpH環境が変わり、骨格成長が促進されることが判明しました。
・生物多様性の高いサンゴ礁が形成され、成長するには、サンゴと共生藻の健全な共生関係が重要であることが示唆されました。

図1. 共生/非共生サンゴの温度制御飼育実験の結果。27-29˚Cの通常の温度であれば共生サンゴ(写真 左)の方が骨格成長量が高く、温度が31˚C以上の高温になると、白化(写真右)により骨格成長が低下した。どの温度区でも共生/非共生サンゴの間にpHの代替指標であるU/Ca比に有意差が見られた。

<詳しい研究内容について>
サンゴの骨格成長に寄与する共生藻の役割を解明〜広大なサンゴ礁が形成されるメカニズムの解明へ~

 <本件お問い合わせ>
岡山大学大学院自然科学研究科(理)
准教授 井上麻夕里
(電話番号)086-251-7892


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id546.html

【情報発信】植物ホルモン「アブシジン酸」が働くための新たな仕組みを発見-穂発芽しにくい農作物の効率的な開発に期待-

植物ホルモン「アブシジン酸」が働くための新たな仕組みを発見-穂発芽しにくい農作物の効率的な開発に期待-


農研機構は、共同研究グループと共に、植物の種子休眠1)や乾燥ストレス応答2)において重要な働きをする植物ホルモン「アブシジン酸3)」が働くための新たな仕組みを明らかにしました。本成果により、穂発芽4)しにくい農作物の効率的な開発が期待されます。

植物は乾燥や低温などのストレスにさらされると、植物ホルモンの一つであるアブシジン酸(ABA)を蓄積し、ABAが気孔の閉鎖や様々な遺伝子の発現量を調節することで、その環境に耐えることが知られています。また植物の種子は、発芽しても生きていけない環境では発芽しないで、種子休眠といわれる“種子を発芽させない”状態を維持しますが、ABAはこの種子休眠においても重要な役割を果たします。
 
今回農研機構は、共同研究グループと共に、発芽時にABAが働くための新たな仕組みを、モデル植物のシロイヌナズナで明らかにしました。これまでは発芽時にABAが働くには、ABA受容体5)を介した仕組みが必要と考えられていました。今回これ以外に、タンパク質脱リン酸化酵素タイプ2C(PP2C)6)のAHG17)タンパク質と、種子休眠で重要な働きをするDOG18)タンパク質の両方を介する新たな仕組みがあることを発見しました。

AHG1タンパク質やDOG1タンパク質の遺伝子は、イネやコムギ、オオムギなどの重要な作物にも存在しています。コムギやオオムギの栽培で問題となっている穂発芽は、種子休眠性に深く関わっていることから、ABA受容体を介した仕組みで働くタンパク質に加え、本研究で発見したAHG1タンパク質やDOG1タンパク質の機能を制御することで、穂発芽しにくい農作物の効率的な開発に役立つと期待されます。

本成果は、国際科学雑誌「 Nature Communications 」(2018年6月6日発行) のオンライン版に掲載されます。


図1. シロイヌナズナのABA応答に働くPP2Cの分子系統樹と既知のABA応答のモデル図
a)ABA応答に働くPP2Cは、大きくABI1サブファミリーとAHG1サブファミリーの2つに分けることができます。
b)ABAと結合したABA受容体であるPYR1は、ABI1と結合し、ABI1のPP2C活性を抑制(減少)することで、植物はABA応答します。



1)種子休眠 
 種子が発芽に適切な時期が来るまで種子を発芽させない現象です。乾燥した種子は悪い環境にも強く、千葉市で発見された「大賀ハス」の種子は、2000年以上も種子休眠の状態を維持した後、発芽しました。

2)乾燥ストレス(応答)
 植物が乾燥により水分を失った際に生じるストレスです。乾燥ストレス応答には、ABAを介する経路と介さない経路が存在することが知られています。

3)アブシジン酸(ABA)
 植物ホルモンの一つで、植物の乾燥などのストレス応答で働く重要な調節物質であり、種子休眠や種子発芽の抑制、気孔の閉鎖など多岐にわたり作用することが知られています。近年、ABA受容体が同定され、主要なABAが働くための仕組みが明らかになりました。

4)穂発芽
 作物の収穫前に、穂に着生している種子が、降雨などにより発芽してしまう現象です。オオムギやコムギなどでは、発芽による品質の低下で商品価値が失われることから、農業上の大きな問題となっています。

5)ABA受容体
 ABAと結合し、ABAの作用を起こすために働くタンパク質です。これまでにABA受容体の一つとしてPYR1タンパク質が同定されており、ABA受容体であるPYR1は複数のPP2Cと結合して、それらのPP2C活性を直接制御することが知られています。

6)タンパク質脱リン酸化酵素タイプ2C (PP2C)
 タンパク質脱リン酸化酵素の一つで、リン酸化されたタンパク質のリン酸基を脱リン酸化する酵素タンパク質です。真核生物に広く保存され、植物はヒトなどと比べると非常に多くのPP2Cが存在します。PP2Cタンパク質はABAが働くための仕組みで重要な役割を担い、シロイヌナズナではABI1やAHG1などが知られています。

7)AHG1
 低濃度のABA存在下で発芽することができない突然変異体の原因遺伝子として同定され、その原因遺伝子はPP2Cの一つでした。主に種子で働いていると考えられています。

8)DOG1
 種子休眠の重要な量的形質遺伝子座として同定されました。DOG1タンパク質の配列は、これまでに機能が知られているタンパク質の配列と相同性が無いため、DOG1の機能はよく分かっていませんでした。

<詳しい研究内容について>
植物ホルモン「アブシジン酸」が働くための新たな仕組みを発見-穂発芽しにくい農作物の効率的な開発に期待-


<本件お問い合わせ>
岡山大学資源植物科学研究所
教授 平山隆志
(電話番号)086-434-1213


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id545.html

2018年6月6日水曜日

【情報発信】3年連続の快挙!馬教授、山地准教授に「Highly Cited Researchers」認定証

Clarivate Analytics社(旧トムソン・ロイターIP&Science)が発表した高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)2017年度版に、本学資源植物科学研究所(IPSR) 植物ストレス学グループの馬建鋒教授、山地直樹准教授が選出され5月25日、同研究所で認定証の授与式が行われました。科学研究の各分野において世界で高い影響力を持つ科学者を、論文の引用動向から分析して選出したもので、馬教授と山地准教授の選出は2015年から3年連続となります。

馬教授、山地准教授は、植物が養分を吸収する仕組みや有害金属を無毒化、蓄積する仕組みを遺伝子レベルで研究。世界を先導する長年の研究業績が評価され、「植物・動物学/Plant&Animal Science」分野での選出につながりました。


授与式には、クラリベイト・アナリティクス・ジャパンの渡辺麻子学術情報事業部長、池博司カスタマーコンサルタントが出席。本学からは竹内大二理事・副学長(研究担当)や坂口浩司研究交流部長らが出席しました。竹内理事は「お二人の功績は、植物・動物学分野に強いという本学の評価に大きく貢献しており、その研究成果は発展途上国援助などに役立つものです。お二人に感謝するとともに、これからの研究にも期待しています」と激励。馬教授は「地道にこつこつ頑張ってきた成果がこのような結果につながり、うれしいです」と話しました。

クラリベイト・アナリティクス・ジャパンの渡辺学術情報事業部長らとの懇談では、担当者が選定方法や分析結果について説明。今回の選定対象となった論文の中には、被引用数で植物・動物学分野の論文において、1万本当たり上位4本に入る非常にインパクトの高い論文もあることを紹介し、馬教授と山地准教授の研究のレベルの高さを示しました。

「高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)」の発表は今年で4年目。自然科学および社会科学の21の研究分野において、2005年1月から2015年12月の11年間に発表された論文のうち、被引用数が非常に高い論文を発表した研究者3千人以上が選出されています(うち、日本の研究機関に所属する研究者は72人)。

○参考ニュース
・2年連続! 馬教授、山地准教授に「Highly Cited Researchers」認定証

//www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id6869.html

・クラリベイト・アナリティクスが世界で最も影響力の大きい科学研究者2017年版を発表
https://clarivate.jp/news-releases/2017/2017-11-15-Clarivate-Analytics-names-the-worlds-most-impactful-scientific-researchers-with-the-release-of-the-2017-Highly-Cited-Researchers-List

【本件問い合わせ先】
資源植物科学研究所 教授 馬 建鋒
TEL:086-434-1209




高被引用論文著者に選ばれた馬教授(左)


認定証を手にする山地准教授(左)


関係者らの記念撮影
 

クラリベイト・アナリティクス・ジャパン担当者による説明

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7589.html

【情報発信】研究人材交流の推進に向けグルノーブル大学連合訪問団が岡山大学を訪問

5月15日、フランスのグルノーブル大学連合の訪問団が本学を訪れ、槇野博史学長らと国際連携や人材交流について意見交換を行いました。本学は同大学連合と2015年に大学間協定および学生交流協定を締結しており、訪問団の来学は2017年5月に行ったパートナーシップ強化に向けての話し合い以来の2回目になります。

同大学連合エリザ・グランジョー(Elisa Glangeaud) 国際交流部長、グルノーブル政治学院サンドリーヌ・ヴェルネ(Sandrine Vernet)国際交流部長、グルノーブル工科大学・国際交流担当キャロリーヌ・ピエトン(Caroline Pieton)氏が来学。本学の槇野学長や竹内大二理事・副学長(研究担当)、佐野寛理事・副学長(教育担当、国際担当)らと懇談を行いました。槇野学長は本学の高い研究力と卓越した教育、岡山大学病院の先端医療技術などを紹介し、両大学間のさらなる研究・教育の連携について話し合いました。


続けて行われたグルノーブル大学連合関係者との交流セッションには、竹内理事、ベルナール・シュヌヴィエ上級URAのほか、本学研究者やグルノーブル大学連合からの留学生らが出席。竹内理事が大学全体の戦略と取り組みを紹介したり、シュヌヴィエ上級URAがこれまでの交流実績や現在の活動について説明しました。富岡憲治大学院自然科学研究科長による、同研究科の概要と国際連携に向けた取り組み、研究の紹介もありました。


教育・研究の交流プログラムに関しては、
グローバル・ディスカバリー・プログラムグローバルサイエンスキャンパス(GSCO)事業の説明があったほか、異分野基礎科学研究所の鈴木孝義教授・グローバルパートナーズ副センター長が、新たに実施する「インターナショナル・マスターコース」を紹介し、同大学連合関係者らと交流事業について論じ合いました。共同研究やインターンシップなどで来学中の、同大学連合からの留学生や研究者らの声も聴き、これまでの活動成果を確認するとともに、今後の発展に向けて活発に意見を交換し合いました。

今回の訪問により、両大学のパートナーシップを再確認することができました。今後も同大学連合と、幅広い分野でさらなる研究・教育における交流を行っていきます。

○本学は、「研究大学強化促進事業」、「スーパーグローバル大学創成支援事業」の選定校として、グローバルに活躍できる人材の育成と世界トップレベルの研究拠点の実現を目指しています。
 詳細はこちら:
https://www.sgu.ccsv.okayama-u.ac.jp

【本件問い合わせ先】
研究交流企画課 課長 古川友和
TEL:086-251-7115
戦略的プログラム支援ユニットURA室
上級URA ベルナール・シュヌヴィエ(Bernard Chenevier)
TEL:086-251-8917

 

グルノーブル大学連合訪問団と槇野学長らの集合写真


交流セッションのファシリテーターを務めるシュヌヴィエ上級URA


グルノーブル大学連合と本学の研究交流セッションの様子
 

インターナショナル・マスターコースについて説明する鈴木教授

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7588.html

【情報発信】米ミシガン大学日本研究センターの筒井所長らが槇野学長を表敬訪問

米ミシガン大学日本研究センターの筒井清輝所長らが6月1日、本学の槇野博史学長を表敬訪問しました。

今回の訪問は、アメリカの日本研究拠点として国内では唯一岡山に設置された「ミシガン大学Okayama Field Station」の70周年(2020年)を間近に控え、同大学と交流連携を視野に入れた幅広い意見交換を行うことを目的としており、国際担当の横井副理事の仲介により実現しました。

ミシガン大学からは筒井所長と、元ミシガン大学日本同窓会会長の斉藤とし子氏が来学。本学からは槇野学長や高橋香代理事・副学長(企画・評価・総務担当)、妹尾昌治大学院ヘルスシステム統合科学研究科長のほか、学内教員の計12人が出席しました。持続可能な開発目標(SDGs)推進担当の狩野光伸副理事・教授の進行で、アメリカにおける日本研究のトレンドや、今後の交流連携の可能性について自由に話し合いました。

槇野学長は、本学が推進するSDGsと絡めて、「岡山の地をSDGs実践のフィールドの一つとし、SDGsの達成を通じて岡山地域の活性化につなげたい」と話したほか、「ミシガン大学Okayama Field Station」の70周年記念シンポジウム開催を提案しました。最後に槇野学長が「本日を岡山大学とミシガン大学の最初の会合と位置づけ、今後も交流を続けたい」と謝辞を述べ、両大学の連携を進めていくことを約束し合いました。

ミシガン大学はアメリカ合衆国ミシガン州立の研究型総合大学で、カリフォルニア大学バークレー校と並びアメリカの名門州立大学を指すパブリックアイビー(Public IVY)の一つに挙げられ、世界ランキング総合第20位前後にランクされる人気の高い学校です。また、同大学日本研究センターは、全米最古の日本文化研究機関として知られています。

【本件問い合わせ先】
岡山大学SDGs推進本部
(総務・企画部大学改革推進室)
TEL:086-251-7754

 

握手を交わす筒井所長(左)と槇野学長


参加者の記念撮影


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7596.html

【情報発信】より正確なカテーテルの挿入ができるようになりました!~血液透析用カテーテルの挿入補助器具の販売開始~

より正確なカテーテルの挿入ができるようになりました!~血液透析用カテーテルの挿入補助器具の販売開始~


岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)免疫病理学分野の大原利章助教は、医療法人創和会重井医学研究所附属病院ダイアライシスアクセスセンター(岡山市南区)の櫻間教文センター長と共同で透析に用いるカフ型カテーテルの挿入補助器具を開発し、臨床研究で有効性を確認し、英国のバスキュラーアクセス専門誌である「The Journal of Vascular Access (JVA)」に2018年5月3日掲載されました。さらに来月、有限会社ケイ・テクノ社(倉敷市)より「Dot Marker®」として発売開始予定となりました。
カフ型カテーテルは前胸部の皮下を通してから血管内に留置するカテーテルで、通常のカテーテルに比べて留置難易度がやや高い問題がありましたが、本器具を用いる事でより正確な留置が可能になります。これにより、カフ型カテーテルを用いた透析治療の安全性の向上とカテーテル廃棄ロス低減による医療費の削減が期待されます。
 
 
◆発表のポイント
・血液透析に使用されるカフ型カテーテルは使用に難しい点がありました。
・この課題を解決するためにカテーテルの挿入補助器具の開発に取り掛かり、臨床研究の結果、有効性を確認しました。さらに販売も開始することになりました。
・これによりカフ型カテーテルを用いた透析治療の安全性の向上とカテーテル廃棄ロス低減による医療費の削減などが期待されます。

◆大原助教からのひとこと
 この研究の構想段階では、ビニール製の吸引チューブに釣り用のおもり(ガン玉)を詰めて、何回も位置や角度などの検討を行いました。また、実際の開発段階でもオートクレーブ滅菌ができ、曲げることもでき、さらに一時的に形を保つことができる加工法の開発のために、何回も試作のプレスを繰り返しました。この苦労が、一人でも多くの患者さんの安全とお医者さんの負担軽減につながってくれれば嬉しいです。

大原利章 助教


図1. 商品化されたカフ型カテーテルの挿入補助器具「Dot Marker®」


図2. 狙い通りの挿入を確認(A)。油性ペンでマーキングして穿刺(B)。X線で見ながら器具を配置(C)


■論文情報等

論文名:New insertion support device assisted the accurate placement of tunneled cuffed catheter: first experience of 10 cases
「カフ型カテ―テル挿入補助デバイスの開発」
掲載誌:The journal of vascular access
掲載号:2018 May 1:1129729818771884.

著 者:Toshiaki Ohara, Kazufumi Sakurama, Satoshi Hiramatsu,Toshimasa Karai, Toshiaki Sato, Yuta NishinaD O I:10.1177/1129729818771884.
発表論文はこちらからご確認できます。


 <詳しい研究内容について>
より正確なカテーテルの挿入ができるようになりました!~血液透析用カテーテルの挿入補助器具の販売開始~


<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)免疫病理学分野
助教 大原 利章
(電話番号)086-235-7143
(FAX番号)086-235-7648
(URL)
//www.okayama-u.ac.jp/user/byouri/pathology-1/HOME.html


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id543.html