2021年4月26日月曜日

【情報発信】機械学習(Sparse解析)とゲノム編集を活用した抗ウイルス活性物質の増産 ~「眠れる宝の山」核酸系抗生物質の社会実装を目指す~


<発表のポイント>
  • 放線菌であるStreptomyces incarnatusが生産する核酸系抗生物質シネフンギンはSARSコロナやデング熱、猫ヘルペスなどの人畜感染ウイルスの細胞内増殖を強く抑制します。しかし、生産量が極微量であるために社会的に活用されていません。
  • この研究では、機械学習Sparse解析で設計した変異コードを放線菌の転写装置に導入するゲノム編集技術を確立することにより、抗ウイルス薬シネフンギンの増産技術を開発しました。
  • 抗ウイルス抗生物質は数多くの文献に報告されていますが、医薬品として実用化されたものは皆無です。この研究による遺伝子覚醒技術は抗ウイルス薬を社会で利用する路を切り開きます。

◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)環境生命科学学域の田村隆教授と山本倫生准教授、坂本亘教授、および京都大学、東京大学、神戸大学などの共同研究グループは、抗ウイルス活性、抗原虫活性、抗真菌活性を持つ核酸系抗生物質シネフンギンの増産技術を開発しました。

 シネフンギンは発酵生産にかかわる遺伝子群が休眠状態にあり、極微量(< 2 ppm)しか生産されません。そこで遺伝子発現のボトルネックである転写装置RNAポリメラーゼ(RNAP)を任意に改変できるゲノム編集技術を開発しました。

 次にRNAPの突然変異効果の文献データをアミノ酸パラメータAAIndexに参照してSparse解析を行い、機械学習に基づく多重変異コードを設計しました。ゲノム編集技術を用いて変異導入した結果、高生産株が得られました。

 さらに量子化学計算により変異導入箇所はRNAPの内部アミノ酸残基とmRNAの強い相互作用が示され、今後の変異設計に利用できる新知見が得られました。

 これらの成果は2021年1月20日、日本農芸化学会英文誌「Biosci. Biotechnol. Biochem.」に掲載されました。この研究成果はウイルス感染症の治療薬として期待されながら社会的にまったく利用されていない核酸系抗生物質の実装化に導く重要な起点になると期待されます。
 


◆田村隆教授からのひとこと
 「抗生物質はウイルスには効かない。」と世間一般には言われていますが、ウイルスの増殖を抑え込む抗生物質の報告が多数あります。これら核酸系抗生物質はウイルスが特異的に持つ代謝システムや酵素反応を阻害する選択毒性を発揮します。
 私は平成5年に岡山大学農学部助手に着任して以来、核酸系抗生物質の増産研究に取り組んできました。核酸系は突然変異株の選抜を繰り返す通常の微生物育種では増産が困難でしたが、本研究により転写装置の改変という新しい手法を開拓しました。
 眠れる宝の山を社会的に活用することを岡山大学におけるSDGs課題として取り組んでいます。
 
田村隆 教授 
田村隆 教授


◆論文情報

 論 文 名: Multiple mutations in RNA polymerase β-subunit gene (rpoB) in Streptomyces incarnatus NRRL8089 enhance production of antiviral antibiotic sinefungin: modeling rif cluster region by density functional theory

 邦 題 名: Streptomyces incarnatus NRRL8089のRNAポリメラーゼβサブユニット遺伝子rpoBの複数の変異は、抗ウイルス抗生物質sinefunginの産生を増強します:密度汎関数理論によるrifクラスター領域のモデリング

掲 載 誌: Bioscience, Biotechnology & Biochemistry (Oxford University Press出版)

 著     者: Saori Ogawa, Hitomi Shimidzu, Koji Fukuda, Naoki Tsunekawa1, Toshiyuki Hirano, Fumitoshi Sato, Kei Yura, Tomohisa Hasunuma, Kozo Ochi, Michio Yamamoto, Wataru Sakamoto, Kentaro Hashimoto, Hiroyuki Ogata, Tadayoshi Kanao, Michiko Nemoto, Kenji Inagaki, and Takashi Tamura

 D  O  I: https://doi.org/10.1093/bbb/zbab011


◆詳しいプレスリリースについて

 機械学習(Sparse解析)とゲノム編集を活用した抗ウイルス活性物質の増産 ~眠れる宝の山、核酸系抗生物質の社会実装を目指す~

 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210422-1.pdf


◆用語説明
1)核酸系抗生物質

 放線菌が生産する抗生物質の中で、核酸と類似した構造をもつ抗生物質の総称。マクロライド系、ペプチド系ほど医薬品として利用されてはいないが、レトロウイルス、マラリア原虫などに効くものが多い。


2)Sparse解析

 限られた実験データに対して大量のパラメータセットを参照して、実験値と相関をもつデータセットを探索する機械学習。20種類のアミノ酸の物理化学パラメータセットAAIndexは、アミノ酸残基の疎水性、局在性、親水性などの定量的パラメータである。RNAPに導入した変異残基がもたらす増産効果をAAIndexとの相関係数を算出しながら有用なIndexを探索した。


3)シネフンギン

 放線菌Streptomyces incarnatusが生産する核酸系抗生物質。RNAウイルスの増殖に必須のRNAメチル化修飾を強く阻害する。メチル化を阻害されるとRNA分子は分解されるのでウイルスは細胞内で増殖することができなくなる。


4)RNAポリメラーゼ

 RNAポリメラーゼは、遺伝子発現の中でDNAからmRNAへの転写の過程を触媒する。RNAポリメラーゼのβサブユニットをコードする遺伝子がrpoBである。


5)接合伝達

 多くの放線菌は、外来遺伝子を受け入れる能力が乏しく、rpoB改変を検討する上で大きな障壁になる。接合伝達は、大腸菌細胞から放線菌に改変遺伝子を送り込む方法でこの問題を克服する上で有効な手段となる。



◆参考情報
・岡山大学農学部
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/agr/
・岡山大学大学院環境生命科学研究科
 http://www.gels.okayama-u.ac.jp/


◆本件お問い合わせ先
<本研究に関するお問い合わせ先>

 岡山大学 学術研究院 環境生命科学学域(農)教授 田村隆
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス
 TEL:086-251-8293
 FAX:086-251-8388

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
             ※◎を@に置き換えて下さい
 TEL: 086-251-8463
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています  
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id828.html

 

【情報発信】エシカルファッションの普及によるSDGs達成への貢献に向けて ~株式会社アン・ドゥーと連携・協力に関する協定を締結~


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は、2021年4月22日、株式会社アン・ドゥーと、共同研究や人材育成などを通じSDGsの達成に貢献することを目指し、連携・協力に関する協定を締結しました。

 近年、エシカル(倫理的な)消費の意識が広がり、アパレル業界においても、環境、労働、社会問題に配慮し、良識にかなった素材選定や購入、生産、販売を行う「エシカルファッション」に注目が集まっています。同社は、SDGsに積極的に取り組み、地域社会に貢献することを目指していることから、エシカルファッションの普及を通じてSDGs達成に貢献するため、「SDGs推進研究大学」をビジョンとする本学と連携することとなりました。

 今後は本協定に基づき、エコ素材の環境負荷低減効果の数値化・人体に対する安全性の証明などの共同研究や、同社の開発者と学生など若い世代がエシカルファッションに関する新商品や流通チャネルについてアイディアを出し合うアイディアソンの開催などを行います。

 この日行った調印式では、本学の槇野博史学長、同社の中村二郎代表取締役社長が協定書に署名。調印後、槇野学長は「エシカルファッションの普及に協力することで学生にSDGsを自分ごととして捉えられるようになってもらうとともに、岡山県のSDGs先進県という評価を確固たるものとしたい」、中村社長は「共同研究や学生との交流を通じて安全・安心・快適なエシカル商品を社会に送り出し、エシカルファッションの普及につなげ、SDGsの達成と地域活性化に貢献したい」とあいさつしました。
 
調印の様子 
調印の様子

協定書を手に固く握手を交わす中村社長(右)と槇野学長 ※撮影時のみマスクを外しました 
協定書を手に固く握手を交わす中村社長(右)と槇野学長 ※撮影時のみマスクを外しました

関係者の集合写真 ※撮影時のみマスクを外しました 
関係者の集合写真 ※撮影時のみマスクを外しました


◆株式会社アン・ドゥーについて

 1999年創立のジーンズカジュアルメーカー。全国の「ファッションセンターしまむら」でデニム製品などカジュアルパンツを中心に販売している。2019年には(株)しまむらと共同開発した商品で、デニム製品としては日本で初めて、繊維製品の安全性を示す国際基準「エコテックススタンダード100」の認証を取得した。プロサッカークラブ「ファジアーノ岡山FC」のオフィシャルスポンサーであり、同FCのユニフォームの背中には同社のロゴが表示されていることでも知られている。  

 



◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 研究協力部 産学連携課
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8462
 https://www.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10229.html

【情報発信】大学院ヘルスシステム統合科学研究科設置3周年 ~文理融合・医工連携で社会貢献を目指し、学術雑誌『統合科学』を創刊!


<発表のポイント>
  • 文理融合・医工連携の「統合科学」という新たな学問領域の創出と発展を目指した学術雑誌『統合科学』が2021年3月31日に創刊されました。
  • ヘルスシステムを巡る諸課題を解決するための研究成果を発信し、「統合科学」のあり方についてさらなる考究・討議する場としたいと思います。


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)では、文理融合・医工連携の「統合科学」という新たな学問領域の創出を目指して、大学院ヘルスシステム統合科学研究科を設置されてから本年4月で3年が経過しました。その間ヘルスシステムを巡る諸課題を解決するための研究が進展するとともに、「統合科学」のあり方についての模索がなされてきました。それら研究成果を発信し、「統合科学」のあり方についてさらなる考究・討議するために本誌が誕生しました。

 創刊号には、「『底』への超越と『私と汝』」、「パンデミックへの備えとしての医療資材の循環備蓄:モデル化とシミュレーション」、「ビジネスケース:しまなみ海道の観光資源化」、「看護場面における確認不足を引き起こす要因の認識に関する検討」、「遠隔での見守りのための機器・サービスの調査と訪問看護での利用を想定した分類」といったヘルスシステムを巡る多様な視座からの論文が掲載されています。大学附属図書館のリポジトリからダウンロードして読むこともできますので、是非ご一読ください。

 『統合科学』は開かれた学術雑誌です。ヘルスシステムに関連した研究成果の投稿を広く募集しています。是非、ご投稿ください。 

 

 


◆担当のひとりである吉葉恭行教授からのひとこと
 新型コロナ禍での投稿規程の策定からというゼロからの出発でしたが、編集委員会のメンバーをはじめとする関係各位のご協力のもとなんとか創刊にこぎ着けることができました。この場を借りてお礼申し上げます。投稿募集中です。 

 

吉葉恭行 教授 

吉葉恭行 教授

 

◆詳しいプレスリリースについて
 大学院ヘルスシステム統合科学研究科設置3周年 文理融合・医工連携で社会貢献を目指し、学術雑誌『統合科学』を創刊!
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210422-2.pdf


◆参 考
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
 https://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科:研究科の特徴
 https://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/profile/feature/advantage/
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科:研究科の動画
 https://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/profile/feature/movie/
 

 

◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 ヘルスシステム統合科学学域 教授 吉葉恭行
 TEL:086-251-7440
 https://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id827.html 

 

【情報発信】涙腺IgG4関連疾患のIgG4血液検査による経過観察


<発表のポイント>
  • 岡山大学病院眼科ではぶどう膜炎(眼炎症)・眼腫瘍の専門外来を設けて、眼科の中でもまれな疾患である炎症や腫瘍の診断や治療をいろいろな診療科と連携して行っています。
  • 涙腺腫大をきたす炎症性疾患としてIgG4関連疾患があり、2012年にその診断基準が公表されて末梢血IgG4値を測定することが保険診療で可能になりました。
  • 過去10年、涙腺腫大をきたしIgG4関連疾患と診断された8人の患者で末梢血IgG4を測定し経過を診た結果を内科、病理診断科、放射線科と共同でまとめました。

◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)ヘルスシステム統合科学学域(医)生体機能再生再建医学分野の松尾俊彦教授は、岡山大学病院眼科でぶどう膜炎(眼の炎症疾患)や眼腫瘍の専門外来を行っています。その中で、2009~2020年に受診し、涙腺腫大をきたし「IgG4関連疾患」と診断された8人の経過を調査しました。経過中、多くの患者で末梢血のIgG4値が上昇しますが極端に上昇しない限りは全身的に病変を来すことはないのですが、高度に上昇してきた場合は全身のリンパ腫を考える必要があることがわかりました

 本研究成果は、2021年3月18日、日本リンパ網内系学会の機関誌「Journal of Clinical and Experimental Hematopathology」に掲載されました。

 目の炎症や腫瘍はまれな疾患で患者数も少ない「希少疾患」であり、今回の長期経過に関する知見は、今後の治療方針の決定などに役立つと考えらえます。
 


◆松尾俊彦教授からのひとこと
 岡山大学病院眼科ではぶどう膜炎(眼炎症)・眼腫瘍や小児眼科の専門外来を長年担当しています。ぶどう膜炎や眼腫瘍は頻度が低いまれな疾患「希少疾患」なので、どのような疾患なのか、どのような経過をたどるのか、どのような治療がよいのかという疾患単位や標準治療が確立していないのが現状です。いろいろな診療科と連携する大学病院の専門外来という立場を活かして多くの患者様を診療する機会に恵まれたことでさまざまなことが分かってきました。今後の患者様方の治療に活かしていきたいと思います。
 
松尾俊彦教授 

松尾俊彦 教授


◆論文情報
 論 文 名: Follow-up with serum IgG4-monitoring in 8 patients with IgG4-related disease diagnosed by a lacrimal gland mass.
 掲 載 紙:Journal of Clinical and Experimental Hematopathology 2021;61(3):10-21.
 著   者:Toshihiko Matsuo, Takehiro Tanaka, Yasuhiro Sato, Hitomi Kataoka, Mayu Uka, Daisuke Ennishi, Tomofumi Yano
 D O I:https://doi.org/10.3960/jslrt.20048
 U R L:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslrt/61/1/61_20048/_article/-char/ja

<IgG4関連疾患に関するこれまでの発表論文>
 論 文 名: Immunoglobulin G4 (IgG4)-positive or -negative ocular adnexal benign lymphoid lesions in relation to systemic involvement.
 掲 載 誌: Journal of Clinical and Experimental Hematopathology 2010;50(2):129-142.
 著     者: Toshihiko Matsuo, Kouichi Ichimura, Yasuharu Sato, Yasushi Tanimoto, Katsuyuki Kiura, Sou Kanazawa, Toshiaki Okada, Tadashi Yoshino
 D O I: https://doi.org/10.3960/jslrt.50.129
 U R L: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslrt/50/2/50_2_129/_article


◆詳しいプレスリリースについて
 涙腺IgG4関連疾患のIgG4血液検査による経過観察
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210422-9.pdf


◆参考情報
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
 https://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/
 

 

岡山大学病院(岡山市北区)

岡山大学病院(岡山市北区)



◆本件お問い合わせ先
<本研究に関するお問い合わせ先>
 岡山大学 学術研究院 ヘルスシステム統合科学学域(医)(岡山大学病院眼科) 教授 松尾俊彦
   TEL:086-235-7297(眼科医局)
 E-mail:matsuot◎cc.okayama-u.ac.jp
             ※◎を@に置き換えて下さい

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
             ※◎を@に置き換えて下さい
 TEL: 086-251-8463
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています


https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id824.html


【情報発信】押忍!! 「コロナ禍での飲食マナー」を“岡山大学コロナ対策応援団”が紹介!


 岡山大学応援団総部應援團による“岡山大学コロナ対策応援団”が、コロナ禍の岡山大学生へのエールとともに、新型コロナウイルス感染症対策での日常的な4つのマナーを動画で紹介! 



  

・新型コロナウイルス感染症[COVID-19]への対応について(岡山大学ホームページ) 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/aboutcoronavirus.html


◆参考情報
・岡山大学応援団総部應援團
 http://seikagai.ccsv.okayama-u.ac.jp/data/92/club_top_dtl/
・岡山大学応援団総部應援團(Twitter)
 https://twitter.com/okadaiouendan
・岡山大学応援団総部應援團(Facebook)
 https://www.facebook.com/%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E5%9B%A3%E7%B7%8F%E9%83%A8%E6%87%89%E6%8F%B4%E5%9C%98-497681846971004/
 

◆本件お問い合わせ先
 岡山大学応援団総部應援團
 E-mail:ouendan.in.okadai◎gmail.com
     ※◎を@に置き換えて下さい

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html

   国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000072793.html

【情報発信】岡山と世界を繋ぐ「無腸動物」の不思議! ~ナイカイムチョウウズムシの環境応答機構の解明~


<発表のポイント>
  • 瀬戸内海のごく限られた自然海岸に生息している無腸動物(腸が無い!)の一種であるナイカイムチョウウズムシの刺激受容応答機構の一端を明らかにしました。
  • 本種の孵化後発達段階における重力感知機能の獲得に、平衡胞(ヒトの内耳に相当)と神経系の発達が重要なカギになることを示しました。現在、刺激受容の分子機構の解析を進めています。
  • 近縁種として地中海と北米東海岸でその生息が確認されています。今後は、各種間の生理機能と生息環境の違いを指標としてローカルとグローバルを繋ぐ共同研究に広げていく予定です。


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)学術研究院教育学域(理科教育)の安藤元紀教授と大学院環境生命科学研究科博士課程の坂上登亮大学院生の研究グループは、無腸動物に備わる平衡胞と神経系の同時三次元的解析を可能とする新しい手法を開発し、本種の重力感知に関わる刺激受容応答機構の一端を明らかにしました。これらの研究成果は2021年4月9日、国際誌「Zoomorphology」(Springer Nature)の電子版に掲載されました。

 無腸動物は左右相称動物でありながら、脳・肛門・体腔を欠損する体制を有し、系統進化学的に注目を集めています。この研究で用いた無腸動物の一種「ナイカイムチョウウズムシ」は、瀬戸内海沿岸の限られた自然海岸に生息しています。一般にはほとんど知られていません。

 今回の研究では、本種に備わる重力走性獲得過程および平衡胞(重力感知器官)とそれを制御する神経系との関係を調べ、孵化後発達段階において重力走性能が獲得されること、その間平衡胞の構成細胞が変化すること、およびこれまでに報告の無い神経経路が存在することを明らかにしました。

 予備調査研究から、哺乳類で機能する機械刺激受容に関する候補分子が既に数種類見つかっており、現在その発現部位の解析を進めています。今後のこの研究の進展により、左右相称動物の平衡覚の起源に迫る分子機構の解明が期待されます。 

 



◆安藤元紀教授からのひとこと
 大学院生の坂上さんを中心に研究室一丸となって取り組んできた研究成果をやっと報告することができました。ナイカイムチョウウズムシは瀬戸内海固有種です。瀬戸内海に機軸を置きつつ、近縁種の研究を進めている国内外の研究者と連携を進めていく予定です。無腸動物を通して、世界と岡山の類まれな自然環境の維持・保全にも貢献できればと考えています。

 

安藤元紀教授 

安藤元紀教授


◆論文情報
 論 文 名:Structural analysis of the statocyst and nervous system of Praesagittifera naikaiensis, an acoel flatworm, during development after hatching.
 掲 載 紙:Zoomorphology
 著  者:Tosuke Sakagami, Kaho Watanabe, Risa Ikeda and Motonori Ando
 D O I:10.1007/s00435-021-00521-9
 U R L:https://link.springer.com/article/10.1007/s00435-021-00521-9


◆詳しいプレスリリースについて
 岡山と世界を繋ぐ「無腸動物」の不思議!~ナイカイムチョウウズムシの環境応答機構の解明~
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210422-4.pdf


◆本件お問い合わせ先
<本研究に関するお問い合わせ先>

 岡山大学 学術研究院 教育学域(理科教育) 教授 安藤元紀
 〒700-8530 岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
 TEL:086-251-7753
 FAX:086-251-7755
 https://edu.okayama-u.ac.jp/~rika/cell_physiology/index.html

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
             ※◎を@に置き換えて下さい。
 TEL: 086-251-8463
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id825.html

 

 

 

【情報発信】ライブイベントで農業活性化を! 農園の新しいカタチを提案する岡山大学生発案の「LiVE FARM PROJECT」プレ音楽イベントを実施しました


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は、岡山大学の学生らが自らの発案で、地元の農業活性化と文化発信を目指す企画『大自然で音を奏でるライブハウス LiVE FARM』を立ち上げ、その最初の一歩として2021年4月3日、農業法人・果樂株式会社の農園で音楽を奏でるプレイベントを開催しました。

 このイベントは、岡山大学薬学部4年の大杉貫剛さんと農学部4年脇坂凉奈さんが企画・実行。大杉さんは令和2年度第3学期に開講したアントレプレナーシップ関連教養教育科目「プロジェクト・ゼロ(実践編)」の受講生であり、授業内で、岡山の名産・桃を生産する同社の土居栄太郎代表から提示された課題『果物を通して、ウェル・ビーイングな未来を創り出すために出来ることは何か?』の解決策に向き合う中、脇坂さんと共同で発案したもので、土居代表の協力のもと実現しました。

 二人は「岡山イノベーションスクール」の第5期生でもあり、自分のビジネスプランを語り合ううちに「岡山の白桃文化を沢山の人にもっと知ってもらいたい!そして衰退しつつある農業の魅力と岡山の文化の魅力を繋いでいきたい!」と意気投合。たくさんの人に農業を知ってもらうには現場を見てもらうことが一番と考え、若者にも親しみやすい音楽を掛け合わせ、ライブという形をとることでハードルを下げるというアイデアにより、本企画を行う運びとなりました。
 
ステージでの演奏 
ステージでの演奏


 今回はプレ開催として50人限定でしたが、果樂スタッフの友人・知人で、日頃から音楽活動をしているプロ顔負けの団体5組に出演いただいたほか、岡山大学の学生バンド「夜のコンビニ」も出場し、年齢の壁を越えた一体感のあるイベントとなりました。曲の合間には、授粉作業の体験コーナーや圃場の散策、桃の種類や栽培方法の話などを盛り込み、自然に桃や農業に親しめる趣向が凝らしました。

 参加者からは「桃の圃場を訪れること自体が初めてで、印象的だった」、「自然の中で音楽を楽しめて最高でした」、「農業についての話は知らないことばかりで興味深かった」などの声が寄せられ、農業の魅力と文化をつなぐという目的達成の第一歩となりました。
 
左から、土居栄太郎代表、脇坂凉奈さん、大杉貫剛さん 

左から、土居栄太郎代表、脇坂凉奈さん、大杉貫剛さん

会場の様子 

会場の様子

「LiVE FARM PROJECT」のストーリーイメージ 
「LiVE FARM PROJECT」のストーリーイメージ

 
  • 次回の開催も既に企画進行中です。さらに多くの人に農業に触れる機会を増やしていくことを目標に「LiVE FARM」PROJECTはこれからも前進を続けます。


◆参 考
・LiVE FARM のFacebook記事はこちら
 https://www.facebook.com/tourian.jp/posts/4600839316609316
・LiVE FARM の様子が掲載されている果樂のInstagram
 https://instagram.com/karaku_inc?igshid=1jufjy8cui3dl


◆参考情報
・岡山イノベーションスクール
 https://www.oi-project.jp/ois/


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 全学教育・学生支援機構(担当:非常勤講師 鈴木真理子)
 〒700-8530 岡山市北区津島中2丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス
 E-mail:suzuk-m1◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい。
 https://www.ceed-okayama.org/


 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10212.html

 

 

 

【情報発信】「岡山大学科学技術イノベーション創出フェローシップ」令和3年度認定証授与式を挙行しました


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は、2021年4月21日、令和3年度「岡山大学科学技術イノベーション創出フェローシップ」(通称:OUフェローシップ)の認定証授与式を岡山大学津島キャンパスにある創立五十周年記念館で行いました

 OUフェローシップは、博士後期課程・博士課程への進学者を支援することにより、本学の「重点研究分野」の研究を推進するとともに、ゆくゆくは我が国の科学技術・イノベーション創出を担う人材を養成することを目的としています。認定者には研究専念支援金と研究費を支給・配分するとともに、研究力向上とキャリアパス支援に向けたさまざまな取組を提供していきます。今年度創設し、応募者17人の中から審査によって10人を選びました。

 式では、槇野博史学長が認定者10人に認定証を授与。「未来のあるべき姿からバックキャスティングして今なにをすべきかを考え、第一期生として後に続く者のロールモデルとなれるよう頑張ってください」と励ましの言葉を送りました。
 
槇野学長から認定証を受け取る受賞者 
槇野学長から認定証を受け取る受賞者


 式終了後には、槇野学長やOUフェローシップ総括責任者である大塚愛二研究推進機構特任教授なども加わり、車座になって意見交換会を開催。町田尚史全学教育・学生支援機構准教授の司会のもと、認定者が自分自身や研究について1分間でプレゼンテーションする「フラッシュ・トーク」を実施し、槇野学長や大塚教授がコメントするなど大いに盛り上がりました。
 
意見交換会の模様 

意見交換会の模様

認定者・関係者による記念撮影 前列:認定者、後列:関係者(中央が槇野学長)※写真撮影時のみマスクを外しました 

認定者・関係者による記念撮影 前列:認定者、後列:関係者(中央が槇野学長)※写真撮影時のみマスクを外しました


  • OUフェローシップは令和4年度以降も継続します。令和4年度分については令和3年10月頃に募集を開始する予定です。
    制度の詳細については下記のサイトをご覧ください。
    https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/topics/20210226-1/


◆参 考
・「岡山大学科学技術イノベーション創出フェローシップ(OUフェローシップ)」を創設
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000072793.html
・文部科学省「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」(文部科学省)
 https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/fellowship/index.htm


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 研究協力部 研究協力課
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:ou-fellowship◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※@を◎に置き換えてください
 Tel: 086-251-8462
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/topics/20210226-1/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10226.html


 

【情報発信】岡山大学文明動態学研究所開所式を挙行


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は令和3年4月、4番目の研究所となる岡山大学文明動態学研究所を新設し、4月14日開所式を挙行しました。開所式には槇野博史学長、高橋香代理事(企画・評価・総務担当)、松本直子文明動態学研究所長ら教職員約20人が出席しました。

 槇野学長は「多様なパートナーシップで文理横断的な研究の発展、国際的人材交流、地域社会との連携が促進されることを期待しています」、松本研究所長は「さまざまな分野の連携により、課題解決の糸口が見えてくる。文明動態学という新しい学問を全国、そして世界に広げていきたい」と話しました。

 本研究所では、考古学、歴史学、人類学、経済学、社会学、哲学等の人文社会科学を核とし、本学および国内外諸機関の地質学、生物学、化学、物理学、神経科学、情報科学等の研究者との緊密な連携のもとに人類文明の来し方・行く末を探求します。社会文化科学研究科附属文明動態学研究センター(2018年10月設置)で行ってきた活動をさらに発展させ、過去から未来へ、地域から世界へ、というふたつの基軸において、人類社会が抱える課題を多角的に研究し、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を視野に入れながら、持続可能な社会の構築に貢献します。
 

 

岡山大学文明動態学研究所(RIDC) 

岡山大学文明動態学研究所(RIDC)


 同日、岡山大学津島キャンパスの創立五十周年記念館で開催されたキックオフ・シンポジウム「パンデミックと文明 ―感染症と向き合う過去から未来へ―」では、長崎大学熱帯医学研究所国際保健学分野の山本太郎教授に「Withコロナ時代の羅針儀」をテーマに講演いただき、会場およびオンラインで約150人が参加しました。ディスカッションでは、世界的な新型コロナウイルスのパンデミックの渦中で、私たちはどこへ向かえばよいのかなど、文明動態のなかの感染症と人類の関係から、持続可能な社会をいかに築いていくかを考えました。
 

看板を除幕する槇野学長ら 

看板を除幕する槇野学長ら

松本研究所長 

松本研究所長

長崎大学熱帯医学研究所の山本教授による講演 

長崎大学熱帯医学研究所の山本教授による講演

ディスカッションの様子 

ディスカッションの様子


◆参 考
・岡山大学文明動態学研究所(RIDC)
 https://ridc.okayama-u.ac.jp/
・【岡山大学】文明動態学研究所 キックオフ・シンポジウム「パンデミックと文明 -感染症と向き合う過去から未来へ-」〔4月14日(水)開催〕
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000072793.html


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学文明動態学研究所(RIDC)
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス
 TEL:086-251-7442
 https://ridc.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています


https://www.okayama-u.ac.jp/tp/topix/topix_id595.html


2021年4月15日木曜日

【情報発信】医療・ヘルスイノベーションから価値の新機軸を創る「岡山大学スタートアップ・新規事業創出強化セミナー」を開催


 岡山大学は3月30日、「岡山大学スタートアップ・新規事業創出強化セミナー 価値の新機軸を創る~医療・ヘルスイノベーションの『今』」を、オンラインで開催しました。

 SDGsやコロナ禍、グレート・リセット、AI、DX...さまざまなキーワードとともに刻一刻と時代が劇的に変化している「今」、企業等ではこれまでにない仕組み作りや新規事業などに急いで着手しています。一方、大学、特に国立大学法人では、これまでの教育、研究、社会貢献の3本柱だけではなく、大学経営という視点の中で経営基盤強化などのためにより多くの外部資金獲得を目指すことや、新たな価値を育むための新しいイノベーション創出の取組を活性化させています。

 今回、岡山大学の強みのひとつである医療・ヘルス領域に注目し、いままで受けていた医療・ヘルスサービスの延長線上ではなく、まさに漫画やSFの世界の夢の技術を現実にしようとする動き、そしてそうのような動きを醸成する場作りや人々の活動など「新機軸」に焦点を当て、本セミナーを企画しました。

 本セミナーのモデレーターは、共に医療をバッググランドとして臨床開発コンサルティングやアドバイザー、エンジェル投資家などの顔を持つ本学の佐藤法仁副理事(研究・産学共創担当)・URAと川崎駅前レディースクリニックの川原正行院長が務め、オープニングでは、佐藤法仁副理事・URAが本学の経営改革ビジョンの紹介とともにテクノロジーが人々にとって本当に価値あるものとなる「新機軸」を創り出していくことの大切さなどについて紹介しました。
 

 オープニング講演を行う佐藤法仁副理事(研究・産学共創担当)・URA


 基調講演では、山下計画株式会社の山下哲也代表取締役が「21世紀のアスクレピオスは電脳の杖をもつ -MedTech・HealthTechがもたらす⾰新-」と題して、世界の医療・ヘルス関連のテクノロジー動向を紹介するとともにスタートアップ・ベンチャーにおける戦略やアントレプレナーシップ(起業家精神)の醸成の重要性などについて実例を挙げて紹介しました。
 
基調講演を行う山下計画株式会社の山下哲也代表取締役 
基調講演を行う山下計画株式会社の山下哲也代表取締役


 次の講演では、はじめに岡山大学病院新医療研究開発センターの櫻井淳企画運営部長が「岡山大学病院における産学共創イノベーション創出の取組」と題して、臨床研究中核病院などさまざまな拠点機能を有する岡山大学病院が取り組んで来たイノベーション創出事例について紹介するともに、社会の課題解決・知の創造のための「循環・越境・共創」のエコシステムの取組、2023年竣工予定の先端治療・臨床検査センターでの「デジタルバンク・プロジェクト」などについて紹介しました。
 
講演を行う岡山大学病院新医療研究開発センターの櫻井淳企画運営部長 
講演を行う岡山大学病院新医療研究開発センターの櫻井淳企画運営部長


 続く2演題目の講演では川原正行院長がモデレーターを務めるなか、株式会社東京⼤学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)の小林宏彰プリンシパルが「医療系ベンチャー企業への投資経験からの学び」と題して、テクノロジー領域のベンチャー企業への投資を行うベンチャーキャピタルの一員として、また医師としての視点も踏まえて、これまでの活動からの知見について紹介。さらに、実際にいま活動している医療系ベンチャーや新規事業の方々の成長につながるための課題設定や顧客の視点、資本構成、エビデンスの重要性などについて例を挙げて紹介しました。
 
講演を行う株式会社東京⼤学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)の小林宏彰プリンシパル 
講演を行う株式会社東京⼤学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)の小林宏彰プリンシパル


 クロージングでは、川原正行院長から本セミナーの取りまとめとともに、自身の臨床開発コンサルティングやアドバイザー、エンジェル投資家などとして活動してきた経験などについて紹介。医療・ヘルス領域で活動している方やこれから挑戦しようと考えている方への期待などについて述べました。


 岡山大学は昨年10月に内閣府の「国立大学イノベーション創出環境強化事業」に採択後、イノベーションエコシステムの構築を加速させています。その中で本学の強みのひとつである医療・ヘルス領域は単に大学内の学術研究だけではなく、社会のサービスや新しい価値を生み出すことに直結しています。岡山大学では、この強みある医療・ヘルス領域における自前主義を廃し、さまざまなステークホルダーらと共創することで今までにない新たな価値「新機軸」を連続的に創り上げていく予定です。


 岡山大学病院では、スタートアップ・ベンチャーや非医療系の企業・団体などでもストレスなく、わかりやすく相談できる“敷居が低い”体制を整えています。ご興味ご関心ある方々は、お気軽に下記の該当するお問い合わせ先までご連絡を頂けますと幸いです。

 

(登壇順に左より)佐藤法仁副理事・URA、山下哲也代表取締役、櫻井淳企画運営部長 
登壇順に左より)佐藤法仁副理事・URA、山下哲也代表取締役、櫻井淳企画運営部長

小林宏彰プリンシパル、川原正行院長 
小林宏彰プリンシパル、川原正行院長


◆参 考
・本セミナーの開催内容やポスターなどについて
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000072793.html
・岡山大学の内閣府令和2年度「国立大学イノベーション創出環境強化事業」の取組について
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9724.html


◆参考情報
・岡山大学研究推進機構
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院新医療研究開発センター
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/
・川崎駅前レディースクリニック
 https://luna-dr.com/
・株式会社東京⼤学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)
 https://www.ut-ec.co.jp/ 
 

 

岡山大学病院(岡山市北区) 
岡山大学病院(岡山市北区)


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学東京オフィス 副理事(研究・産学共創担当)・URA 佐藤法仁
 〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6 キャンパス・イノベーションセンター(CIC)6階  601号室
 TEL:03-6225-2905
 E-mail:ura-info◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/alumni/satellite_office.html

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10201.html