2018年5月31日木曜日

【情報発信】生物多様性条約25周年「国際生物多様性の日シンポジウム」で槇野学長がSDGsに貢献する本学の取り組みを紹介

生物多様性条約が採択された日である5月22日は、国連が「国際生物多様性の日」と定め、毎年この日に合わせて世界中で関連イベントが開催されています。

今回、生物多様性条約25周年を記念するとともに、地域(ローカル)から国際(グローバル)までに至るさまざまな生物多様性保全やSDGsの達成に貢献する取り組みなどを共有する場として「国際生物多様性の日シンポジウム 生物多様性とSDGs」(主催:環境省、岡山大学、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)、SDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)Japan)が5月24日、国連大学エリザベス・ローズ国際会議場(東京都渋谷区)で開催されました。

主催者として、本学の槇野博史学長らがあいさつ。生物多様性条約事務局長で国連事務総長補のCristiana Pasca Palmer博士からのビデオメッセージも公開されました。

基調講演では、槇野学長が「共鳴しあうパートナーシップ -SDGsに貢献する岡山大学の取組-」と題して講演。本学が世界と地域のパートナーシップを強化しつつ、大学の役割である社会課題解決の実践サイクル(社会課題のSDGsエコサイクル)を回す中でSDGsに貢献できる科学技術イノベーション(STI for SDGs)を生み出していく過程を、具体的な事例をもとに紹介しました。
また、地球環境戦略研究機関(IGES)の武内和彦理事長が「生物多様性とSDGs」と題して、キリン株式会社の野村隆治執行役員CSV戦略部長が「持続可能な農業を目指すCSV活動」と題して、それぞれ講演しました。
 


後半の部では、本学の花岡千草上級URAがファシリテーターを務め、パネルディスカッション「生物多様性とSDGs」を開催しました。パネリストとなった産学官それぞれの立場の代表者が、生物多様性保全やSDGsに貢献するための取り組みなど、岡山での具体的な活動例を紹介。それらを元に、地域レベルでの取り組みが魅力ある地域づくりにつながっていることや、そのような事例が全国・世界に広まっていくことの重要性、人材育成や技術支援面での学校の役割などについて議論を交わしました。
花岡上級URAが、SDGsの達成によって果たすべき生物多様性保全活動の継続・発展について、産学官民のそれぞれの立場からの取りまとめを行いパネルディスカッションを締めくくりました。環境省自然環境局自然環境計画課の奥田直久課長が閉会のあいさつを行いました。
シンポジウム会場に隣接するホールでは、参加団体のパネルを展示。本学は槇野学長の講演に関連したテーマやSTI for SDGsに関する研究紹介、広報誌「いちょう並木」などを展示・配布しました。
 

岡山大学は全学を挙げて国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に取り組んでいます。2017年は、協力機関とともにSDGsの達成に向けた世界初の国際会議を岡山市で開催。さらには政府主催の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を国公立大学で唯一受賞するなど実績を積み重ねています。
今回のシンポジウムでは100人以上の参加者とのつながりが生まれ、これまでの取り組みをより良くかつ広く展開するための実りある学びの機会となりました。今後もSDGs達成に向け、これまで培ってきた本学ならびに岡山の地での特色ある取り組みを、引き続き強力かつ着実に推進していきます。

<参考>

岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら

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岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。

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生物多様性条約事務局長で国連事務総長補のCristiana Pasca Palmer博士からのビデオメッセージ
 
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本学のSDGsの取り組みを紹介する槇野博史学長
 
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槇野学長の講演を聴く参加者ら
 
 
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本学のパネル展示の前で記念撮影を行う本学関係者(左より:花岡千草上級URA、後藤博明総務・企画部長、槇野博史学長・佐藤法仁副理事・URA)
 
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シンポジウムの会場となった国連大学(東京都渋谷区)

http://ura.okayama-u.ac.jp/topics/

【情報発信】活性型ビタミンB12がラジカル酵素反応を制御する仕組みを世界で初めて発見-高品質衣料用繊維の原料生産への応用に期待-

活性型ビタミンB12がラジカル酵素反応を制御する仕組みを世界で初めて発見-高品質衣料用繊維の原料生産への応用に期待-


兵庫県立大学・理化学研究所客員研究員(研究当時) 柴田直樹准教授、樋口芳樹教授らと岡山大学 虎谷哲夫名誉教授は、活性型ビタミンB12がラジカルを制御しつつ酵素反応に利用する仕組みを世界で初めて発見し、2018年5月25日「 Angewandte Chemie 国際版(ドイツ化学会誌)」にオンライン発表しました。
ビタミンB12の活性型の1つであるアデノシルB12は、化学的に達成が難しい反応を触媒するため、ラジカルという超活性種を利用して酵素反応を行います。酵素がラジカルを利用することによって、高い反応性が得られるというメリットがある反面、その代償として副反応を起こして不活性化され易くなります。
これまでアデノシルB12酵素には副反応を起こりにくくする仕組みがあると考えられていましたが、酵素とアデノシルB12との複合体の精密な立体構造が不明であったためにその詳細は明らかではありませんでした。
 
今回、アデノシルB12酵素ジオールデヒドラターゼおよびエタノールアミンアンモニアリアーゼについて、アデノシルB12との複合体の原子レベルでの精密な立体構造を、大型放射光施設・SPring-8を利用して解析しました。
その結果、アデノシルB12の核であるコリン環のアミド側鎖の1つが周囲のアミノ酸残基と連携し、アデノシルB12が活性化されて生成したアデノシルラジカルの構造を安定に保つことで副反応を起こりにくくする働きがあることを世界で初めて明らかにしました。
今後、アデノシルB12やその周囲に存在するアミノ酸残基の役割をより詳しく解析することにより、アデノシルB12酵素を利用した有用物質の生産をより効率的に行えるようになる可能性があります。特に、ジオールデヒドラターゼはバイオディーゼル燃料の製造過程で発生する副生成物グリセロールから、丈夫さと高い伸縮性や肌触りの良さを併せもつ衣料用繊維ポリトリメチレンテレフタレートの原料である1,3-プロパンジオールの生産への利用が期待されます。


a: アデノシルB12の構造
(a)~(g)はアミド側鎖(青色は側鎖(a))、赤はアデノシル基、コバルト(Ⅲ)、コバルト-炭素共有結合を表す。
b: ジオールデヒドラターゼが触媒する反応
c: エタノールアミンアンモニアリアーゼが触媒する反応
d: アデノシルB12による触媒反応の概略


<発表論文情報>
タイトル:Direct Participation of a Peripheral Side Chain of a Corrin Ring in Coenzyme B12 Catalysis
著  者:Naoki Shibata, Yui Sueyoshi, Yoshiki Higuchi, Tetsuo Toraya
掲 載 誌: Angewandte Chemie International Edition (ドイツ化学会誌国際版)


<詳しい研究内容について>
活性型ビタミンB12がラジカル酵素反応を制御する仕組みを世界で初めて発見-高品質衣料用繊維の原料生産への応用に期待-


<本件お問い合わせ>
岡山大学 名誉教授 虎谷哲夫


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id537.html

2018年5月30日水曜日

【情報発信】関東圏同窓会「岡大懇話会」会合(平成30年度第1回)を開催

岡山大学の全学同窓会組織「岡山大学Alumni」は、関東圏同窓生有志で構成される「岡大懇話会」の平成30年度第1回会合を5月22日、東京都千代田区で開催しました。

岡大懇話会は、「いつか会」と同様に、岡山大学東京オフィスの協力のもとAlumni東京支部が主催しています。同支部の活動の輪を広げていくために、各学部同窓会メンバーを中心に学部を超えて同窓生が集い、情報交流を行う場です。本年度1回目となる今回は、さまざまな学部・大学院から24人の同窓生が参加しました。

開会にあたり、4月に新しく設立された理学部同窓会関東支部の米森重明代表幹事(理学部卒)が設立の経緯を説明した後、乾杯の発声を行いました。Alumni東京支部事務局の宮道力准教授・東京オフィスマネージャー(法学部卒)が、本年度より東京オフィスが中央区八重洲地区から港区芝浦の東京工業大学田町キャンパス内キャンパス・イノベーションセンターに移転した報告や、7月28日に開催するAlumni東京支部総会の案内などを行いました。

また、東京駐在の佐藤法仁副理事・URA(歯学部卒)が「岡山大学MONTHLY DIGEST」を基に、昨年度の卒業式と本年度の入学式や新設された大学院ヘルスシステム統合科学研究科の活動など大学の近況を紹介。岡山大学学都基金の紹介と併せ、昨年度より始まった、読み終えた本を提供しその査定換金額を同基金に寄付する「岡山大学古本募金」についても説明しました。
小長啓一Alumni会長(法文学部(現法学部)卒)からは、長年にわたり本学へ多大な貢献をいただいた金光富男氏(法文学部(現法学部)卒、2期生)のご逝去のお知らせの後、「日本列島改造論」の出版に至る経緯などの話題提供がありました。

最後に河田孝志氏(大学院工学研究科土木工学専攻修了)が同窓生ネットワークのさらなる拡大を呼び掛け、閉会しました。
本会は、本学同窓生ならば出身学部・研究科を問わず、誰でも自由に参加することができます。次回は9月3日に東京都23区内で開催予定です。

※4月に新たに設立された「理学部同窓会関東支部」では、大学院や学部の各学科(数学科、物理学科、化学科、生物学科、地球科学科)の卒業生の方々の参加をお待ちしております。特に地球科学科の卒業生の方とのコネクションが乏しいため、ぜひ情報をお寄せください。

○岡山大学Alumni(全学同窓会)のページはこちら

http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~dousou/alumni/index.html

 
○Alumni 東京支部は6月29日、第24回卒業生フォローアップセミナー@東京「世界に広まる岡山の公民館(Kominkan)」(講師:帝京大学大学院公衆衛生学研究科教授 山本秀樹氏)を東京オフィスで開催予定です。
詳細はこちら:
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~dousou/alumni/topics/news1_20180524.html

○参考ニュース
関東圏同窓会会合「岡大懇話会」(平成29年度第4回)を開催(2018.02.05)

//www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7311.html


【本件問い合わせ先】
岡山大学東京オフィス オフィスマネージャー・准教授 宮道力
TEL:03-6225-2905



幹事役を務める長谷川伸城氏















報告を行う宮道力東京オフィスマネジャー・准教授















 
理学部同窓会関東支部の設立について説明する米森重明代表幹事


本学の近況について説明する佐藤法仁副理事・URA

















「日本列島改造論」の出版に至る経緯などを紹介する小長啓一Alumni会長


同窓生ネットワークのさらなる拡大を図る呼びかける河田孝志氏
 

参加した同窓生ら

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7575.html

2018年5月25日金曜日

【情報発信】岡山大学公式Instagramを開設

岡山大学は5月23日、公式Instagramを開設しました。
岡山大学の“今”を写真や動画で紹介します。
ぜひフォローをお願いします。

岡山大学公式アカウントはこちら

https://www.instagram.com/okayama_university/


【本件問い合わせ先】
総務・企画部広報・情報戦略室
TEL: 086-251-7292


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7559.html

2018年5月23日水曜日

【情報発信】大型発電用、高出力・高熱効率・低NOx水素エンジンの燃焼技術を開発 ~地球温暖化など大気環境保全への貢献も期待~

大型発電用、高出力・高熱効率・低NOx水素エンジンの燃焼技術を開発 ~地球温暖化など大気環境保全への貢献も期待~



内閣府総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア」(管理法人:科学技術振興機構【理事長 濵口道成】)において、産業技術総合研究所、岡山大学、東京都市大学、早稲田大学の研究グループは、試験用小型エンジンを用いた基礎実験で、水素燃料の優れた燃焼特性を活用した新しい燃焼方式を確立し、世界初となる高熱効率・低NOを実現できる火花点火水素エンジン注1)の開発に成功しました。

この研究開発は、化石燃料への依存を低減し二酸化炭素(CO)排出を削減するため、水素燃料の用途を拡大する一環として行われました。

本開発技術の目標として、(1)正味熱効率注2)50%(低位発熱量ベース注3))(大型発電用エンジンに用いられている気筒あたり33.9L、出力600kWの機関に換算)以上とすること、(2)NO排出値は、後処理装置を用いずに大気汚染防止法による規制値よりさらに厳しい大都市圏自治体条例の規制値の1/10のレベル(20ppm:O0%補正値)以下とすることの2点を設定しました。

なお、本研究は川崎重工業、海上技術安全研究所(海技研)、前川製作所と共同で行ったものです。

開発した水素エンジンの出力は、これまでに類を見ない図示平均有効圧力注4)(1.46MPa)を達成し、大型発電用や船舶用エンジンの燃料に使用できることを確認しました。今後、再生可能な一次エネルギー源からの製造が可能な水素エネルギーを活用することにより、地球温暖化防止や大気環境保全にも貢献することが期待されます。


<ポイント>
●これまで大型発電用の水素エンジンは、天然ガスエンジンに比べて出力および熱効率が低く、高負荷運転時に多くの窒素酸化物(NO)が生成される技術的な問題があった。●試験用小型エンジンで、水素燃料の新しい燃焼方式を確立し、大型エンジンとして世界初の高出力・高熱効率・低NOを実現できる火花点火水素エンジンの開発に成功した。●水素を大型発電用や船舶用エンジンの燃料に使用することで、地球温暖化防止や大気環境保全への貢献が期待される。

 
注1)火花点火水素エンジン
多くの自動車用エンジンでは、ガソリンと空気の混合気に火花で点火する「火花点火エンジン」が用いられている。燃料として水素を用いた火花点火エンジンが「火花点火水素エンジン」である。

注2)正味熱効率
内燃機関の最終出力端(出力軸)で発生する仕事を供給熱量に対する割合で示す熱効率。

注3)低位発熱量ベース

燃焼して仕事に変えることができる燃料の持つ発熱量を「低位発熱量」と呼ぶ。エンジンでは排気ポートに排出されるガス中の水分は水蒸気であるため、燃料の発熱量には水分の蒸発熱を差し引いた値である低位発熱量が使われる。

注4)図示平均有効圧力
燃焼室の位置で示すエンジンの仕事量の指標。単位は圧力と同じkPaまたはMPaで示され、注1で示す最終出力端との間には、関連する部位・部品の摩擦損失が存在する。

<詳しい研究内容について>

大型発電用、高出力・高熱効率・低NOx水素エンジンの燃焼技術を開発 ~地球温暖化など大気環境保全への貢献も期待~


<本件お問い合わせ>
大学院自然科学研究科
准教授 河原 伸幸
(電話番号)086-251-8235


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id536.html

2018年5月17日木曜日

【情報発信】オランダ王国・ライデン大学の留学生が槇野学長を表敬訪問

4月から岡山大学に留学しているオランダ王国・ライデン大学人文学部日本学科の留学生23人が4月6日、本学の槇野博史学長を表敬訪問しました。

ライデン大学人文学部と岡山大学グローバル・パートナーズは、2016年12月に部局間協定を締結しており、今年の4月から同学科の学生を3カ月間受け入れています。同学科の学生が本学へ留学するのは今回が初めてで、留学生は本学がライデン大学向けに開発した日本語、日本文化、岡山地域研究のカリキュラムを受講します。

表敬訪問では、留学生の代表者が日本語でスピーチを行い、留学受け入れに対する本学への感謝と今後の抱負を述べました。槇野学長は、岡山と蘭学との深い結びつきについて紹介したほか、本学の持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みなどを説明しました。懇談会も行われ、ライデン大学留学生は岡山の印象について、自然に恵まれている、人々がとても親切である、キャンパスが広く美しいといった感想を話しました。

ライデン大学は1575年に設立されたオランダ王国最古の大学であり、医学部、人文学部、社会・行動科学部など7つの学部に約2万7千人の学生が在籍し、英語による国際的な教育プログラムが行われています。人文・社会科学、自然科学のいずれの研究分野においても、ノーベル賞受賞者を数多く輩出する世界トップレベルの総合大学です。また、1855年に世界で最初に日本学科を開設した大学としても知られており、世界でも有数の日本学研究拠点でもあります。

岡山大学が所属する
国立六大学連携コンソーシアム(千葉大学、新潟大学、金沢大学、本学、長崎大学、熊本大学)は2016年、日本初となるオランダ高等教育国際協力機構(Nuffic)との包括協定(MoU)を締結。さらに本学においては欧州大陸で最初に創設されたリベラル・アーツ・カレッジであるユトレヒト大学カレッジ(University College Utrecht: UCU)と大学間協定を締結。ライデン大学人文学部と部局間協定を締結するなど、卓越した教育研究を展開する世界トップレベルのオランダ各大学との連携強化を精力的に進めています。今後は欧州のトップレベルの大学とのさらなる交流・連携を発展させる予定です。

こちらもご覧ください。
槇野学長らがライデン大学を訪問(2017年)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id6735.html

国立六大学国際連携機構がオランダEP-Nufficとの包括協定を締結(2016年)https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id5543.html

【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ国際企画課(国際企画・総務部門)
TEL:086-251-7038

 

槇野学長と留学生の記念撮影


槇野学長によるスピーチ

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7544.html
 

2018年5月12日土曜日

【情報発信】岡山大学病院で国内初の体格差のある脳死肺移植を実施

岡山大学病院で4月27日、重い肺の病気を患う50代女性への脳死肺移植を行い、体格差のある脳死ドナー(臓器提供者)と患者(レシピエント)間の移植に成功しました。厚生労働省が脳死ドナーよりも体格の小さいレシピエントに脳死移植が行えるよう2014年3月に基準改正して以降、国内では初の適用例です。

患者は、膠原病の合併症により間質性肺炎を患っていた50代の女性。肺移植しか助かる方法がありませんでしたが生体肺移植できる親族がおらず、体格に比べて肺が小さくなり、病状の進行も速かったため今年3月5日に臓器移植ネットワークに登録し待機していました。手術は臓器移植医療センターの大藤剛宏教授の執刀で27日午前11時ごろから始まり、脳死ドナーから提供された両肺の一部を女性の両肺にそれぞれ移植し、約7時間半後に終了しました。女性の容体は安定しており、3カ月ほどで退院できる見込みです。


大藤教授は「これまでは、肺の大きさがドナーとほぼ一致していなければ患者は移植の候補者に選ばれなかった。基準の改正により脳死肺移植の幅が広がったことで、小児患者さんや体格の小さい患者さんへの移植の機会を増やしたい」と話しました。

○関連ニュース
・岡山大学病院で左右の肺を組み合わせて一つの肺を形成する移植手術に世界で初めて成功
//www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id6823.html
・岡山大学病院で国内最年少の脳死肺移植手術に成功https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id6701.html

【本件問い合わせ】
岡山大学病院 企画・広報課
TEL:086-235-6749



50代女性への脳死肺移植手術を行う大藤教授ら=4月27日

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7538.html
 

2018年5月11日金曜日

【情報発信】倉敷市教育委員会との連携協力に関する協定を締結

岡山大学は5月9日、倉敷市教育委員会との連携協力に関する協定を締結しました。

本協定は、倉敷市教育委員会と岡山大学が相互に連携協力を図り、教育上の諸課題に適切に対応するともに、双方の教育の充実、発展に資することを目的としています。

この日学長室で行われた調印式では、協定書の概要説明が行われた後、井上正義倉敷市教育委員会教育長と槇野博史学長が協定書に署名しました。

槇野学長は、調印式の中で「本協定は、これまで倉敷市教育委員会と本学との間で実施してきた取り組みをより一層充実させるものです。今後は組織的で継続的な連携を推進し、地域教育のさらなる充実に貢献していきたい」とあいさつしました。

今後この協定に基づき、教員の養成・採用・研修や公認心理師の養成、学校教育上の諸課題への対応などの連携協力を実施していく予定です。

【本件問い合わせ先】
総務・企画部総務課
TEL:086-251-7007


 

協定書署名後の記念撮影


全参加者による集合写真

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7533.html
 

【情報発信】関東圏同窓会会合「いつか会」(平成30年度第1回)を開催

岡山大学の全学同窓会組織「岡山大学Alumni」の活動の一つである、関東圏同窓生有志で構成される「いつか会」の平成30年度第1回会合が5月8日、本学東京オフィス(東京都港区)にて開催されました。

同会は、主に法文学部(現 法学部)の1期生など、本学の創成期を支えた同窓生が中心となって開催している情報交流などの場で、本学東京オフィス協力のもと、Alumni東京支部が主催しています。本年度初回となる今回は、18人の同窓生(法文経学部1~15期生、工学部2期生、農学部12期生)が参加しました。


はじめに東京オフィス・マネージャーの宮道力准教授が会の趣旨の説明と本年度より東京オフィスが中央区八重洲地区から港区芝浦の東京工業大学田町キャンパス内キャンパス・イノベーションセンターに移転した経緯などについて説明しました。

また、東京駐在の佐藤法仁副理事・URAが「岡山大学MONTHLY DIGEST」を基に大学の近況を紹介。昨年度の卒業式と本年度の入学式や新設された大学院ヘルスシステム統合科学研究科などの活動のほか、岡山大学学都基金の紹介と併せ、昨年度より開始された、読み終えた本を提供しその査定換金額を岡山大学学都基金に寄付する「岡山大学古本募金」についても説明しました。

中門弘法文経学部同窓会東京支部長(法文学部7期生)からは、法文経学部同窓会の近況や7月28日に開催予定である「平成30年度東京支部総会・交流会」の準備状況について説明がありました。また、小長啓一Alumni会長(法文学部1期生)が同窓会活動の近況や本年度から開始された、
研究や国際活動等で顕著な成果を挙げた学生に贈る「金光賞」の授賞式などについて紹介し、参加者と共に本学のさらなる活動の活性化やAlumniの役割の重要性などについて意見を交換しました。

同会は、およそ50年前から開催されている本学の歴史の一部を担う重要な会合の一つであり、関東圏同窓生の情報交換の場となっています。本学同窓生ならば出身学部・研究科を問わず、誰でも自由に参加することができます。次回は、7月上旬(会場:東京オフィスを予定)に開催予定です。詳細が決まり次第、
本学ホームページのイベント欄などで告知します。

○金光賞について
 金光賞は、篤志家の金光富男氏(本学2期卒業生)のご厚志による寄付に基づき授与する賞です。大学院生は、主に博士課程・博士後期課程に在学中の学生で、顕著な研究業績等を上げた者を対象とします。学部生は、当該年度に4年生となる者で留学等の国際的な活動に優れ、学業優秀な者が対象です。各研究科・学部から1人ずつ選出して顕彰します。


岡山大学Alumni(全学同窓会):
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~dousou/alumni/
平成29年度第3回いつか会:https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7041.html


【本件問い合わせ先】
岡山大学東京オフィス オフィスマネージャー・准教授 宮道力
TEL:03-6225-2905

 

会の趣旨を説明する宮道力オフィスマネージャー・准教授


近況を報告する中門弘法文経学部同窓会東京支部長


同窓会活動について報告する小長啓一Alumni会長
 

佐藤法仁副理事からの本学近況を聞く同窓生ら

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7530.html
 

2018年5月10日木曜日

【情報発信】宮地准教授が文部科学大臣表彰を受賞

岡山大学自然生命科学研究支援センターゲノム・プロテオーム解析部門の宮地孝明准教授は、「創薬を指向した真核生物※1トランスポーター※2の構造と機能の研究」の業績により、4月17日、「平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞」を受賞しました。

宮地准教授は、これまでも他の研究者とともに植物のビタミンCトランスポーターを世界で初めて同定するなどの研究成果を挙げるとともに、2016年3月には
「平成28年度日本薬学会奨励賞」を受賞するなど、当該分野の将来を担うことが期待される研究者です。

宮地准教授は「これまでお世話になった関係者の皆様には深く感謝致します。また、このような栄誉ある賞を頂き、大変光栄に思うとともに、身の引き締まる思いです。この表彰を励みに、今後も研究のさらなる発展や新しい研究領域の開拓を目指して頑張りたいと思います」と今回の受賞の喜びと今後の抱負を述べました。

〇業績の概要
輸送体(トランスポーター)は創薬標的として有望ですが、有効な輸送活性評価法がなかったため、過半数のトランスポーターの機能は不明のまま残されていました。


宮地准教授は、真核生物トランスポーターの普遍的な評価系を構築することで、神経伝達に関わる小胞型神経伝達物質トランスポーターを複数同定し、同定から9年余りで医薬品としての候補化合物を見出すことに成功しました。さらに、その植物ホモログから、植物で初めてビタミンCトランスポーターを同定し、光ストレス耐性化機構の一端を明らかにしました。


本研究成果は、創薬標的のうち未開拓なトランスポーター創薬に着眼した新しい概念の医薬品開発を提案し、また、植物研究は食料や環境問題にも資するものであり、今後、産学を問わず、幅広い研究領域に貢献できると期待されます。

〇科学技術分野の文部科学大臣表彰
文部科学大臣は、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術の水準の向上に寄与することを目的として科学技術に関する研究開発、理解増進などにおいて顕著な成果を収めた者を表彰しています。
 「若手科学者賞」は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究など、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績を挙げた40歳未満の若手研究者が対象とされ、平成30年度は応募者数300名、授賞者数99名でした。(文部科学省ホームページより抜粋)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/04/1403097.htm

〇自然生命科学研究支援センターゲノム・プロテオーム解析部門
生命科学をはじめとする自然科学領域の教育・研究の高度化、学際領域の融合、先端研究の推進、社会との連携等の進展などに対応した放射線、動物実験、分析計測、極低温の利用等の支援体制のため、2003年度に設置しました。
ゲノム・プロテオーム解析部門は、遺伝子情報解析(ゲノム解析)やプロテオーム解析などの実験の支援を行う組織です。学外からの受託解析も行っています。プロテオーム(proteome;全タンパク質)は、protein(タンパク質)と-ome(全体を意味する)を組み合わせた言葉です。
//www.okayama-u.ac.jp/user/grcweb/asrc/tp/faculty/grc.html

※1 真核生物
動物、植物、菌類、原生生物、藻類など、身体を構成する細胞の中に細胞核と呼ばれる核膜により隔てられた細胞小器官を有する生物です。

※2 トランスポーター

生体膜を貫通し、膜を通過させて物質の輸送を担うタンパク質の総称です。

【本件問い合わせ先】
岡山大学自然生命科学研究支援センター ゲノム・プロテオーム解析部門
TEL:086-251-7261



受賞した宮地准教授


文部科学省で行われた表彰式での記念撮影

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7529.html
 

【情報発信】環境理工学部でSDGsに関する学内研修会を開催

岡山大学環境理工学部は4月25日、環境理工学部棟で、「持続可能な開発目標(SDGs)と岡山大学の取り組み」をテーマに学内研修会を開催しました。

教職員や学生55人が参加。横井篤文副理事・上級UGAが、SDGsの理念や歴史、世界や日本の動向のほか、地域との関わり、これまでの本学の取り組みなどについて講演しました。参加者らは、「環境の岡山」だけではなく「平和の広島」も含めた瀬戸内区域内におけるSDGsの持つ大きな可能性を再認識しました。


講演終了後も活発な質疑応答が行われました。環境理工学部では、今後もSDGsに関する取り組みを推進していきます。

○本学のSDGsに関する取り組みについては、こちらをご覧ください。

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/okayama-sdgs.html

【本件問い合わせ先】
環境理工学部事務室 総務担当
TEL:086-251-8802




岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。


講演する横井副理事・上級UGA


活発に行われた質疑応答

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7527.html
 

【情報発信】「健康フェスタin Okayama」を開催

岡山大学は、5月3日、4日の2日間、岡山コンベンションセンターで「健康フェスタin Okayama」(本学・山陽新聞社など共催)を初めて開催しました。

本フェスタは、本学医学部創立150周年記念プロジェクトならびに持続可能な開発目標(SDGs)支援プロジェクトとして、あらゆる年齢の全ての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進することを目的としています。


本学の教授陣らによる2つの特別講演、18の公開講座、健康・医療情報に関する展示・体験ブースが用意され、2日間で延べ約4,000人が健康についての知識を深めました。

公開講座では、ロコモティブシンドローム、生活習慣病、認知症といった身近な病気の治療や予防法を解説し、来場者はメモや写真をとりながら熱心に聴いていました。

展示・体験ブースには、本学の取り組みを紹介する「SDGs推進ブース」や「岡山大学病院 看護部ブース」、企業協賛ブースなどを設置。屋外には、筋肉の緊張や骨格のゆがみなどをチェックできる姿勢評価装置(高密度3DCG)を登載した大型トラックも配備され、多くの来場者が体験や相談に訪れました。

本フェスタは、来年以降も開催予定です。次回も皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科等事務部
TEL:086-235-7957

 

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。


関係者によるテープカット


特別講演の様子


岡山大学病院 看護部ブース
 

企業協賛ブース

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7526.html
 

2018年5月9日水曜日

【情報発信】宝田准教授が「平成30年度 再生医療実現拠点ネットワークプログラム(幹細胞・再生医学イノベーション創出プログラム)」に採択

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)組織機能修復学分野の宝田剛志准教授が4月17日、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「平成30年度 再生医療実現拠点ネットワークプログラム(幹細胞・再生医学イノベーション創出プログラム)」に採択されました。
 

同プログラムは、幹細胞・再生医学分野の発展および次世代の革新的な再生医療の実現や幹細胞を用いた創薬応用に資する、独創的な発想に基づく目標達成型の基礎的研究です。今回、同プログラムには65課題の申請があり、採択されたのは10課題でした。
 

宝田准教授は「ヒト多能性幹細胞に由来する分化指向性間葉系前駆細胞集団の選別単離方法の開発」(研究期間:平成30~32年度)という題目のもと、研究開発代表者を務めます。
 

今回の採択を受けて宝田准教授は、「この採択課題は、以前より進めている間葉系幹細胞に関する研究を、ヒト多能性幹細胞研究へ発展させた内容になります。より一層精進を重ねる所存ですので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします」とコメント。これからの3年間の研究活動に意欲を見せました。
 

宝田准教授は、独立准教授として2016年から研究室を主宰。再生医学を起点に精力的な研究活動を進めています。同プログラムでも、次世代の革新的な再生医療の実現などに大きく貢献することが期待されています。

<参考(国際広報):宝田准教授の研究成果>
Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.45

 【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科(医学系)准教授 宝田剛志
TEL:086-235-7407

 

平成30年度 同プログラムに採択された宝田准教授

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7531.html

2018年5月8日火曜日

【情報発信】光合成細菌光捕集タンパク質複合体の正確な三次元原子構造を解明-光エネルギーの高効率利用に前進-

光合成細菌光捕集タンパク質複合体の正確な三次元原子構造を解明-光エネルギーの高効率利用に前進-

岡山大学異分野基礎科学研究所(大学院自然科学研究科)の于龍江特任助教、沈建仁教授(理化学研究所放射光科学研究センター客員研究員)らの研究グループは、光合成細菌において光エネルギーを捕集し、電子伝達を行っている巨大な膜タンパク質[1]複合体LH1-RC[2]の立体構造を、大型放射光施設SPring-8[3]を利用して高分解能で正確に突き止めました。
このタンパク質複合体は光合成において、太陽光エネルギーを高効率で吸収・伝達し、電荷分離を行っており、光エネルギーを化学のエネルギーに変換する役割を担っています。本研究成果は、光合成における光エネルギーの高効率吸収・利用の機構を解明するための基盤を確立し、太陽光エネルギーの高効率人工利用にも重要な知見を提供するものです。
本研究成果は、4月4日英国時間午後6時(日本時間4月5日午前3時)、英国の科学雑誌「Nature」に掲載されます。





図1:LH1-RCの構造。a: 側面から見たタンパク質の構造。b: 側面から見た色素、水分子の分布。黄色はカロテノイド、薄ピンク色のドットは水分子を示す。c: 上から見た断面図。d: 上から見た色素(バクテリオクロロフィル)の分布とそれぞれの色素間の距離(Å)。
図2:電子受容体として働いているキノン分子の分布。a: LH1-RC全体におけるキノンの分布図。b: LH1リング状にある穴に挿入されているユビキノン(赤)の様子。
図3:LH1-RC超複合体におけるカルシウムイオンの結合部位と構造。a: LH1-RC全体におけるカルシウムイオンの結合部位。b: カルシウムイオン結合部位の詳細な構造。

 <発表論文情報>
論文名:"Structure of photosynthetic LH1-RC super-complex at 1.9 Å resolution"
「光合成LH1-RC超複合体の1.9 Å分解能構造」
掲載誌:Nature
著者:Long-Jiang Yu, Michihiro Suga, Zheng-Yu Wang-Otomo, Jian-Ren Shen

<詳しい研究内容について>

光合成細菌光捕集タンパク質複合体の正確な三次元原子構造を解明-光エネルギーの高効率利用に前進-


<本件お問い合わせ>
岡山大学異分野基礎科学研究所(大学院自然科学研究科)
教授 沈 建仁(しん けんじん)
(電話番号)086-251-8502


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id535.html

【情報発信】第66回岡大サイエンスカフェ「これからの時代を生き抜く子どもに育みたい力とは」を開催

岡山大学研究推進産学官連携機構は4月16日、本学の研究者が最新の科学を分かりやすく説明する「第66回岡大サイエンスカフェ」を創立五十周年記念館で開催し、市民ら99人が参加しました。

大学院教育学研究科の片山美香教授が「これからの時代を生き抜く子どもに育みたい力とは」と題して講演しました。人工知能の進化などに伴い、現在ある職業の多くが近未来にはなくなるとの予測を示し「このような激動の時代に、私たち大人は子ども一人一人に対して、予測できない変化に主体的に向き合い、自分の未来を切り拓く力を養っていくことが重要」と強調。学校教育(保育)が育成を目指している力と、家庭で育みたい力について紹介しました。家庭でより良い子育てをするために大切なことについても、2015年4月に制定された「子ども・子育て支援新制度」の考え方や内容に触れながら説明しました。


次回のサイエンスカフェは「お母さんががんになった時―幼い子どもをもつ女性がん患者とそのご家族への支援―」と題して、平成30年6月18日に大学院保健学研究科の近藤真紀子准教授が講演します。
 
申し込み・詳細はこちらから:

http://www.orpc.okayama-u.ac.jp/event/sciencecafe_02.html

【本件問い合わせ先】
研究推進産学官連携機構 
TEL:086-251-7112



講師の片山教授


講演の様子

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7517.html
 

2018年5月2日水曜日

【情報発信】FOCUS ON(Vol.8)「生体材料で未来を創る」 発行

岡山大学は4月16日、さまざまな分野のユニークな研究者に焦点を当て、研究内容やその人柄を紹介する「FOCUS ON」のVol.8を発行しました。

岡山大学は11学部・1プログラム、8研究科、3研究所を有しており、幅広い学問領域をカバーしています。
今回は、大学院医歯薬学総合研究科の松本卓也教授の研究活動について紹介しています。

再生医療が身近になりつつある今、生体材料(生体に接触する材料:バイオマテリアル)という言葉を聞いたことがある人も多いかもしれません。大学院医歯薬学総合研究科の松本教授の研究室では、バイオロジー(生物学)とマテリアルサイエンス(材料科学)それぞれを基盤として、新たな発見や、バイオマテリアルの開発へアプローチしています。バイオマテリアルと聞くと医療に特化したもののように聞こえますが、私たちの生活にも密接に関わるような、無数の未来が広がっています。ぜひご覧ください。

FOCUS ON(Vol.8):
生体材料で未来を創る

<Back Issues>
Vol.7:
COPD患者の声に耳を傾ける
Vol.6:データ科学で食糧危機に対抗する
Vol.5:“クニヨシズム”に倣う教育精神
Vol.4:体内時計の不思議に迫る
Vol.3:キリスト教修道制研究とグローバルヒストリーへの展望
Vol.2:イメージの中の建築物を読み解く
Vol.1:身近な液体「水」の謎に迫る


<参考:研究系web国際広報>
Okayama University e-Bulletin
Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)

【本件問い合わせ先】
総務・企画部広報・情報戦略室
TEL:086-251-7292


 

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。




松本教授


研究室の原エミリオ助教と松本教授

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7482.html