2019年4月25日木曜日

【情報発信】公益財団法人稲盛財団「2019年度稲盛研究助成」に本学教員3人が受賞

京セラ株式会社の稲盛和夫名誉会長が1984年4月に設立した公益財団法人稲盛財団(名誉総裁:高円宮妃久子殿下)が実施している「稲盛研究助成」において、本年度の助成対象者に対する助成金贈呈式がグランドプリンスホテル京都(左京区)にて4月20日開催され、本学から下記の3人の教員が受賞しました。

津下 充 講師(大学院医歯薬学総合研究科(医学系)小児医科学分野)
「high mobility group box1によるインフルエンザ脳症の脳血管内皮障害の病態解析」

増田孝彦 特任講師(異分野基礎科学研究所 量子宇宙研究コア)
「核共鳴散乱法を用いた原子核からの紫外線発光検出」

宗正晋太郎 助教(大学院環境生命科学研究科(農学系)生物情報化学研究室)
「高等植物の葉緑体包膜に存在する光応答性プロトン輸送体の機能解析」

本助成は1985年から毎年実施しているもので、将来の人類社会に貢献する人材の育成を目的に、自然科学、人文・社会科学の広範な分野の若い研究者らにできるだけ束縛のない形で研究資金を提供することによって、独創的で将来性のある研究活動を自由に行うものです。式では、はじめに財団理事長を務める稲盛氏があいさつ。続いて本年度の選考委員会委員長を務めた立命館大学の村上正紀学長特別補佐から選考報告が行われた後、財団副理事長の金澤しのぶ氏より助成対象者に贈呈が行われました。


さらに今回の式での来賓として本学の那須保友理事(研究担当)・副学長が参加。来賓を代表して祝辞を述べました。那須理事は祝辞で「今回の受賞を契機に、“人のため、世のために役立つことが、人間としての最高の行為である”という創設者の理念を胸に、それぞれの専門分野を極めていただきたい」と述べ、今回の助成をもとにさらなる学術の深化・探究や科学技術・イノベーション創出を通した社会課題解決や新たな価値の創造などについて触れ、助成対象者らを激励しました。

今回、受賞した各教員のコメントは下記のとおりです。

津下講師
 「稲盛研究助成を頂くことになり、大変光栄に感じております。インフルエンザ脳症の予後をさらに改善させるために、新たな治療法の開発研究に邁進したいと思います」
 

増田特任講師
 「今回採択していただいた原子核からの紫外線発光観測という研究課題は、これまで5年間に渡り準備を進めてきたものです。本助成を元に、ぜひとも研究を成功させたいと考えております。審査委員の先生方ならびに稲盛財団の皆様には、研究課題の意義を認めていただき心より感謝申し上げます」
 

宗正助教
 「身に余る光栄です。今回の受賞を励みに、微力ながら研究・教育を通じて農学の発展に貢献できるよう頑張っていきたいです」

岡山大学は、2013年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した
「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。今後も我が国の自然科学、人文・社会科学の広範な分野の科学技術及びイノベーション創出を支える次世代人材の育成のさらなる増強に力を入れていきます。


2019年度稲盛研究助成対象者:
https://www.inamori-f.or.jp/inamori_grants/recipients/


〇本学教員の過去の受賞者(所属・役職は受賞時のもの)
 2007年度
  花咲徳亮 助教授(大学院自然科学研究科)
 2008年度
  長岐清孝 准教授(資源植物科学研究所)
 2009年度
  田邊賢司 助教(大学院医歯薬学総合研究科)
 2010年度
  坂本浩隆 准教授(大学院自然科学研究科)
 2011年度
  大久保貴広 准教授(大学院自然科学研究科)
 2013年度
  吉井大志助教(大学院自然科学研究科)
 2015年度
  石川 篤 助教(大学院自然科学研究科)
 2016年度
  菅 倫寛 助教(大学院自然科学研究科)
  池田 啓 助教(資源植物科学研究所)
 2018年度
  藤村篤史 助教(大学院医歯薬学総合研究科)


【本件問い合わせ先】
岡山大学研究推進機構 リサーチ・アドミニストレーター(URA)室
TEL:086-251-8919



2019年4月24日水曜日

【情報発信】本学教員がNature創刊150周年記念シンポジウムのポスターセッションに参加 ー STI for SDGs を披露

4月4日、国際的に有名な学術雑誌「Nature」創刊150年を記念して「日本の科学の未来 –持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン- 」と題した記念シンポジウムが東京大学安田講堂で開催されました。

同誌編集長であるMagdalena Skipper(マグダレーナ・スキッパー)氏と、2016年にノーベル生理学・医学賞を単独受賞した東京工業大学の大隅良典栄誉教授の基調講演やパネルディスカッション、「Your Vision - 社会へ貢献するあなたの研究ビジョン -」と題した20題のポスターセッションが行われました。セッションでは、自身の研究が将来どのようにして、より良い、そして持続可能な社会へ貢献できるかについての仮説と展望を示した取り組みが事前に公募され、本学からは、大学院ヘルスシステム統合科学研究科生体機能分子設計研究室の世良貴史教授と同研究科生体機能再生再建医学研究室の松尾俊彦准教授の2題の研究が選ばれました。

世良教授は「Fighting viral infections for agriculture and medicine」と題して、自身が世界で始めて開発したウイルスの遺伝情報を切る“人工のハサミ”である「人工RNA切断酵素」について紹介。この技術は人、動物、植物に使える所謂「三方よし」の画期的な革新技術であり、現在、実装研究を進めています。松尾准教授は「Photoelectric dye-coupled thin film as retinal prosthesis for the blind to gain the sight again」と題し、網膜色素変性症などの疾患に対する治療法として、高コストではなく、保存が手軽で、処置も簡便な光電変換色素を使った人工網膜の開発(岡山大学方式人工網膜OURePTM)について紹介。研究が将来社会にどのように影響を与えるかについてのビジョンをSTI for SDGsの視点から熱心に説明しました。

参加した世良教授は、「説明を聞いてくださった多くの方々のポジティブな反応から、私たち研究チームの技術が医療や食糧問題などの解決に大きく貢献できることを再確認でき、非常に勇気づけられました」。松尾准教授は「来場された多くの方々から多くの岡山大学方式の人工網膜開発に対するビジョンについての質問をして頂けてうれしかったです」とコメントしています。セッションには松尾准教授の共同研究者である大学院自然科学研究科(工学系)高分子材料学研究室の内田哲也准教授や佐藤法仁副理事・URAらも参加。シンポジウムに参加した産学官民など、多様な人たちへ岡山大学のSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みの紹介と共に、活発な議論やビジョンの社会への実装などについての意見交換などを行いました。

岡山大学では、槇野博史学長が就任時に掲げた “槇野ビジョン” のもと、SDGsを大学経営の中核のひとつに置き、全学を挙げて地域などのさまざまなステークホルダーらと共にSDGsを強力に推進しています。今回のシンポジウムの参加で本学や研究を広く紹介できただけでなく、STI for SDGsを推進するリサーチ・ユニバーシティ(研究大学)である大学として、さらなる研究の深化と開発した技術の社会実装によって、課題解決と新たな価値を社会に提供することができるように邁進していきます。


※1 STI for SDGs
STIとは、Science(科学)、Technology(技術)、Innovation(イノベーション)の頭文字を取ったもの。「科学技術・イノベーション」を意味します。「STI for SDGs」は、SDGsの取組・達成に向けて貢献するSTI(科学技術・イノベーション)を意味します。


【本件問い合わせ先】
大学院ヘルスシステム統合科学研究科 教授 世良貴史
TEL:086-251-8194
大学院ヘルスシステム統合科学研究科 准教授 松尾俊彦
TEL:086-251-8106


岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。


【情報発信】FOCUS ON(Vol.18)「超高温・高圧の再現実験で地球の内部に迫る」 発行

岡山大学は4月23日、さまざまな分野のユニークな研究者に焦点を当て、研究内容やその人柄を紹介する「FOCUS ON」のVol.18を発行しました。

岡山大学は11学部・1プログラム、8研究科、3研究所を有しており、幅広い学問領域をカバーしています。

今回は、惑星物質研究所の芳野極教授の研究活動について紹介しています。

地球の内部にある核やマントルは、最高でセ氏約5,500度、365万気圧という超高温・高圧下にあり、そこにある物質は私たちの想像の及ばないような挙動を示します。このような環境下に分布する鉱物の物性・構造はどのようになっているか、また液体や水の挙動はどうか―。惑星物質研究所の芳野極教授は、特殊なプレス機を用いて高温・高圧を再現し、地球の奥の知られざる真相に迫っています。
 

FOCUS ON(Vol.18):超高温・高圧の再現実験で地球の内部に迫る


<Back Issues>
Vol.17:
肝臓からみる心血管疾患へのアプローチ
Vol.16:実社会における法の「現場」を追う
Vol.15:老い・看取り・死と向き合う
Vol.14:『夢をつかむ力』を養う美術教育
Vol.13:光による生命現象の制御-「光をくすりに」を目指して-
Vol.12:AIがもたらす情報セキュリティの新時代
Vol.11:電気抵抗ゼロの物質「超電導体」を創り出す
Vol.10:アオコ問題解決の鍵を握るバイオ燃料電池
Vol.9:古墳に隠された背景
Vol.8:生体材料で未来を創る


<参考:研究系web国際広報>

Okayama University e-Bulletin
Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)

 

【本件問い合わせ先】
総務・企画部広報課
TEL:086-251-7292


岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。


芳野極教授


【情報発信】自分なりのSDGsを始める手がかりを手に入れる 新入生を対象に「岡山大学 x SDGs入門」を開講

岡山大学では槇野博史学長が就任時に掲げた “槇野ビジョン” のもと、「持続可能な開発目標(SDGs)」を大学経営の中核のひとつに置き、全学を挙げて地域などのさまざまなステークホルダーらと共にSDGsを強力に推進しています。その一環として、2019年度新入生を対象とした全学ガイダンス科目「岡山大学入門講座」の中で、「岡山大学 x SDGs入門」と題した講義を4月11日、津島キャンパスにて開催し、SDGsの概要と、これまでに学内外のさまざまなステークホルダーらと共に取り組んできた実践的活動などについて紹介しました。

受講した学生は4月に入学した全学部学生2,340人で、SDG推進企画会議議長の狩野光伸副理事をはじめ伊野英男副理事、青尾謙副理事、佐藤法仁副理事、横井篤文副学長(特命(海外戦略)担当)、全学教育・学生支援機構の宇塚万里子教授、中山芳一准教授、吉川幸実践型教育プランナーらがチームを結成し、一丸となって講義を行いました。

「SDGsとは何かを知る」、「岡山大学のSDGsに関するこれまでの取組を知る」、「自分なりのSDGsを始める手がかりを手に入れる」を目的として講義が進められ、わが国の人口や社会、財政課題などについて振り返ると共に、世界の急速な動きを網羅し、SDGsを起点にパラダイムシフトが起っている点などについて紹介。岡山の地で培われて来た “社会課題解決の遺伝子” の継承と、その遺伝子にSDGsを融合すること、地域や世界というフィールドだけではなく、「自分ごと」も含めた現代と未来が抱える課題の解決ができる人の育成と挑戦について、受講した学生ひとり一人が実践人として歩んでいくことのできる場が本学にはあると熱く学生に語り掛けました。学生は講義の内容や、将来の夢などについて話し合い、本学で学び成長していくことへの期待に胸を膨らませました。


岡山大学では引き続き、教育・研究・社会貢献の面において、全学を挙げてSDGsを推進し、多様なステークホルダーとさらなる連携を深めていきます。その中でSDGs教育プログラムを充実させ、本学のみならず世界に展開できるロールモデルとして、地域と世界に着実に貢献していきます。

【本件問い合わせ先】
岡山大学全学教育・学生支援機構 全学ガイダンス部会長 中山芳一
TEL:086-251-8562


岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。


講義を行う狩野光伸副理事

2019年4月18日木曜日

【情報発信】SDGsゴール4「質の高い教育をみんなに」:教育研究が価値創造を実践する新たなステージが到来~自らの域を越えるパラダイムシフトへの挑戦~について佐藤法仁URA・副理事が講演

現在、国内外の産学官民において盛んに取り組まれている国連の「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals ; SDGs)」は、2015年9月にニューヨークの国連本部で採択され、17のゴールと169のターゲットなどからなり、「誰一人取り残さない」世界の実現を目指しています。

岡山大学では、槇野博史学長が学長就任時に掲げた“槇野ビジョン”のもと、SDGsを大学経営の中核のひとつに置き、全学を挙げて地域などのさまざまなステークホルダーらと共にSDGsを強力に推進しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」を受賞するなど、わが国におけるアカデミアにおいて、SDGsを先導する大学として多方面で精力的に活躍しています。

今回、SDGsが掲げる17のゴールについて紐解き、個々のSDGsゴールにどのようにターゲット・指標ベースでSDGs達成に貢献して行くのかという点について議論する場が2月5日、都内で開催されました。今回は、SDGsの17のゴールのうち、「ゴール4:質の高い教育をみんなに」について取り上げる場となり、岡山大学東京オフィス駐在で岡山大学SDGs推進企画会議委員である佐藤法仁URA・副理事(企画・評価・総務担当)[内閣府科学技術政策フェロー]が、ゴール4に対する大学の立場で登壇。「教育研究が価値創造を実践する新たなステージが到来~自らの域を越えるパラダイムシフトへの挑戦~」と題して講演を行いました。

SDGsゴール4は「質の高い教育をみんなに:全ての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」とされており、そのターゲットと指標は、大学を含めた教育機関に深く関係します。わが国の教育は世界でも極めて質の高いものであり、また研究においてもこの教育が基盤となって先進的な研究が日夜行われています。
今回、佐藤法仁URA・副理事はこれまでわが国で培ってきた教育の過程を振り返りつつ、SDGsに関連した「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development ; ESD)」についても触れ、岡山の地で“社会課題解決の遺伝子”が培われ、それがESDへと結びつき、岡山市が世界初の7つの「ESDに関する地域の拠点(RCE)」に認定された経緯。さらに現在のSDGsへと引き継がれている点を具体例として紹介。学校という“教育の箱の中”だけではなく、その箱の中から越えて実社会でも学び、その学びを課題解決へと具体的に結びつけてきた大切さを紹介しました。さらにSDGsにおいて、より具体的なターゲットと指標が設けられ、それに対して大学の高等教育が一体何ができるのかを見つめ直し、実践へ移すことの重要さについて「パラダイムシフトを起こす挑戦」という観点から、事例を挙げて紹介しました。

さらに教育の研究分野でも数多くの科学技術・イノベーション創出につながる事例が実施されていることに触れ、具体例として教育ビッグデータ研究の第一人者で本学大学院教育学研究科の寺澤孝文教授が進めている「マイクロステップ・スケジューリング技術」の取り組みを好事例として紹介。単に教育の研究という学問の場から社会実装へと橋渡しし、教育に関する課題解決を実践する挑戦の重要性について具体的な事例をもとに紹介しました。

佐藤法仁URA・副理事は「SDGsは教育研究が価値創造を実践する新たなステージの到来であり、現在の教育やその研究の域(枠)から越えて、今までにない新たな取り組み、価値を引き起こすチャンスでもある。このチャンスを有効に活用するには、自前主義や同分野での取り組みから脱却し、さまざまなステークホルダーとの協働による実践的取り組みが重要である。これが教育という学問においてはパラダイムシフトの起爆剤となり、またSDGsの達成にも大きく貢献する」とコメント。SDGsのゴール4の重要性について、社会課題解決と学問としての教育の発展の双方から紹介し、参加者らと共に熱心な意見交換を行いました。

岡山大学も参画する「岡山ESDプロジェクト」は、2016年9月に「ユネスコ/日本ESD賞」を受賞。岡山市は2017年1月に「ユネスコ学習都市賞2017」を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場です。この岡山でしかできない特色ある取り組みを継続しつつ、SDGsと協同できる体制を構築し、地域と世界の課題解決を着実に進めています。ESDとSDGsの融合の場であり、“社会課題解決の遺伝子”が培われて来た岡山の地から、パラダイムシフトを起こす挑戦を精力的に進めて行きます。

〇参考
SDGs転換:アカデミアとSTI for SDGs 佐藤法仁URA・副理事がシンポジウム「SDGsを実現するためのイノベーション・エコシステム」に登壇(2018年7月11日)

「社会貢献活動から本業へのSDGs転換 ~SDGsターゲットを明確にした事業構想~」について佐藤法仁URA・副理事が講演(2018年11月12日)

SDGsゴール3「すべての人に健康と福祉を」:~well-beingな世界の実現にMedTechは何ができるのか~について佐藤URA・副理事が講演(2019年1月15日)
 
【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)室 [岡山大学東京オフィス]
TEL:03-6225-2905



教育研究から価値創造を実践する新たなステージの到来について講演した佐藤法仁URA・副理事(企画・評価・総務担当)

岡山大学は2007年、UNESCOに「ユネスコチェア(ユネスコ講義)」の設置認定を受け、産学官民連携でESDを推進しています。



岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」を受賞しています。

http://ura.okayama-u.ac.jp/topics/archives/topics-005-21/


【情報発信】世界で活躍するイノベーターと語り合う「SiEED Conference 2019」を開催

岡山大学と株式会社ストライプインターナショナルは、岡山から未来創造に向けた新たな学びの場・人材の創出を目指し、アントレプレナーシップ(起業家精神)とイントラプレナーシップ(改革者精神)を学ぶ「SiEEDプログラム」※1を本年度4月より開講しました。

今回のSiEEDプログラムの開催に先立ち、世界・各分野で活躍するイノベーターと聴衆を交えた自由討議を通じ、新たなZeitgeist(時代精神)を語り合い、SiEEDのビジョン・コンセプトに触れるイベント「SiEED Conference 2019」を4月6日、創立五十周年記念館で開催しました。

オープニングでは本学の槇野博史学長が登壇。これまでの教育、研究、社会貢献における各分野で活躍して来た実績の中で、今後、さらに世界を「より良く変える」ことのできる人材を育てる必要性について紹介。これは世界が解決すべき課題に満ち溢れている点や国連が世界のあらゆる国や地域と共に推し進めている「持続可能な開発目標(SDGs)」において、大学などのアカデミアが果たす役割と責任が今以上に重要となっていく点にあることを説明。これまで培ってきたSDGs教育プログラムと今回のSiEEDプログラムを融合し、世界が抱える課題を解決し、パラダイムを変える「挑戦者」と「開拓者」を輩出し続ける意気込みについて熱く聴衆に語り掛けました。

今回のカンファレンスは3部構成で開催され、第1部では「シリコンバレーのスタートアップの今」をテーマに、Evernoteの元最高経営責任者(CEO)でAll Turtles創業者・CEOのフィル・リービン(Phil Libin)氏が登壇。自らの生い立ちの中で起業家に至った経緯や、これまでの経験から見えて来るビジョンなどについて、ビジネスの分野だけではなく、より広く世界を見渡した中から重要な点について聴衆に語り掛けました。
モデレーターを務める大同門株式会社代表取締役社長でシルバーエッグ・テクノロジー株式会社共同創業者のフォーリー・淳子氏とのディスカッションでは、会場から寄せられた質問や意見などに対しても丁寧に返答しました。

第1部と第2部の間にはアートパフォーマンスとして、本学卒業生であり、「2018 Okayama Award」を受賞した音楽家の山地真美氏が登壇。情景描写ピアニストという新たな分野を切り開いてきた山地氏の映像と演奏を交えた幻想的で心に響く音色が会場に響き渡りました。また演奏後には、新たな挑戦を志す勇気と共にその一歩を踏み出すことで世界が大きく変わることの素晴らしさなどについて聴衆に語り掛けました。

第2部では、「思考の幅を広げる新たな挑戦」をテーマにバイオアーティストの福原志保氏と白馬インターナショナルスクール設立準備財団代表理事の草本朋子氏が登壇。モデレーターを務めるスクラムベンチャーズパートナーでSiEEDプログラムのエグゼクティブアドバイザーである外村仁氏と共に、社会の価値観や環境が急速に変化する中で、これまでの常識や既成概念に捉われることなく自由で楽しみながら新しい問題を解決していく実感を持つことの大切さや、柔軟な発想を源泉として絶えず新しい試みを行う思考と行動の重要性などについて語りました。

第3部では、「SiEED Programとは」をテーマに今回のSiEEDプログラムに至った経緯について、本学卒業生であり、株式会社ストライプインターナショナル代表取締役社長の石川康晴氏が、その想いをこれまでの起業家としての活動の歩みと共に紹介。また同社の新しいコーポレートメッセージ「いいこと、しようぜ。」に合わせて、服を売ることだけが仕事ではなく、絶えず新しいことや課題に挑戦し続け、社会へ新しい価値を生み出し続けること、その中でSiEEDプログラムが重要な役割を担っていることを聴衆に語り掛けました。
SiEEDプログラムを始動させるためのワーキンググループ(WG)の座長を務めてきた那須保友理事(研究担当)・副学長は、WGでの取組と共に課題を自分事として捉え、如何に解決して行くのかという点をこれまでの自らの人生の歩みと共に紹介。解決するに至ったもの、まだ解決に至らず挑戦を続けているものなど、絶えず考える思考とそこから生み出された解決につながるであろう行動と挑戦し続ける大切さを聴衆に語り掛けました。
ディスカッションでは、SVVI LLC日本代表でSiEEDプログラムのディレクターを務める山下哲也氏と、SiEEDプログラムのトライアル講義を受講した本学グローバル・ディスカバリー・プログラムの学生であるホアン・タン・トゥ(Hoang Thanh Tu)さんとパンディタ・スサムポン(Pandita Suthamporn)さんが石川社長と那須理事・副学長と共に登壇。SiEEDプログラムに対する各々の思いや、本プログラムを通して世界が抱える課題を解決し、パラダイムを変える「挑戦者」と「開拓者」と成る人材への期待などが熱く語られました。最後に山下ディレクターが今後開催されるSiEEDの講義について紹介し、本プログラムへのさまざまな価値観を持った人たちの参画を呼び掛けました。

カンファレンスには本学学生や教職員、企業、自治体関係者だけに留まらず、小・中・高校生や他大学の学生らも参加。当日の飛び入り参加者らもあり、会場に入りきれない方々も出ため、会場に隣接する大会議室を開放して中継会場を設置しました。カンファレンス後に開催されたレセプションでも若い世代の人たちが槇野学長をはじめ、登壇者らと熱心に意見やアイデアなどの交換が行われ、終日、所属や地域、世代を超えた数多くの人たち熱気とにぎわいで会場が包まれました。

SiEEDプログラムは、本学においてこれまでにない新たな取り組みのひとつです。また、周囲を見渡しても起業のイロハやテクニックを伝授し、起業家を多く輩出するなどのよくある「起業を目的」としたプログラムは数多く見受けられますが、アントレプレナーシップ(起業家精神)とイントラプレナーシップ(改革者精神)の根幹となる精神、未知の問題を発見し未知の解決法を自ら創造する力を涵養するプログラムは非常に稀です。これまで本学のみならず岡山の地で培われ、近年ではSDGsの取り組みをも融合して大きく成長してきた“社会課題解決の遺伝子”の種を、このSiEEDプログラムを通じて、これまでにない実りある成果へとつなげていきます。そして、多様な人達がパラダイムを変える「挑戦者」と「開拓者」の精神を持ち、世界が抱える現代と未来の課題を解決する人や組織の源となる試みを確実に進めていきます。


SiEEDホームページ:
https://www.sieed.info/


※1 SiEED
SiEED(シード)とは、「STRIPE intra & Entrepreneurship Empowerment and Development」の頭文字から取ったものです。


<参考>
岡山大学新着ニュース「未知の問題を発見し未知の解決法を自ら創造する力を涵養 岡山大学「SiEED」プログラムを設置」(2018年12月6日)
・定例記者会見「世界で活躍するイノベーターと語り合う「SiEED Conference 2019」を開催【第3報(最終報)】」(2019年3月29日)資料1 添付資料1 添付資料2 添付資料3
You Tube岡山大学チャンネル「SiEEDプログラム講義:アントレプレナーシップ入門」(2019年4月8日)
You Tube岡山大学チャンネル「SiEEDプログラム講義:革新的起業と先端技術」(2019年4月9日)


【本件問い合わせ先】
全学教育・学生支援機構 SiEED-Okayama起業家精神養成学講座 特任助教 鈴木真理子
TEL:086-251-8546



【情報発信】SDGsを身近に体験!学生×生協のコラボでTFTメニューが誕生

岡山大学は、4月8日からピーチユニオン3階で、途上国の子どもの給食を支援するTFT(TABLE FOR TWO)メニューの提供を開始しました。本学学生のアイデアが岡山大学生活協同組合の協力により実現しました。


TFTは日本発の社会貢献運動で、先進国の参加者と途上国の子どもたちが、時間と空間を越え食事を分かち合うことで、先進国の飽食と途上国の飢餓の同時解決を目指すというものです。TFT対象のメニューを食べると、代金のうち20円が寄付金となり、TFT事務局を通してアフリカ・アジア(エチオピア、ウガンダ、ルワンダ、ケニア、タンザニア、ミャンマー、フィリピン)の子どもたちへ給食が届けられます。


TFTメニューは、日替わりのメインと小鉢が2つ付いて311円(税込)。ライス(Sサイズ)と味噌汁をセットにしても、TFTのガイドラインにある「カロリー730kcal程度の野菜が多いヘルシーなもの」という条件を満たすように作られています。日本での健康な食事1食が、アフリカ・アジアで子どもたちの温かい給食1食につながる仕組みです。本企画を提案した経済学部2年の中澤拓也さんは、「TFTメニューを食べることでSDGsを身近に感じ、誰でも当事者としてSDGsに参加できることが魅力の一つ。TFTメニューを契機に、岡山大学の学生がもっと主体的にSDGsに関わるようになると嬉しい。そんな願いも込め、TFT導入に向けて取り組んできました」とコメント。


TFTメニューは、本学が推進しているSDGs(持続可能な開発目標)17の目標のうち、1:貧困をなくそう、2:飢餓をゼロに、3すべての人に健康と福祉を、4:質の高い教育をみんなに、10:人や国の不平等をなくそう、15:陸の豊かさも守ろう、17:パートナーシップで目標を達成しよう、の実現を目指しています。

【本件問い合わせ先】
全学教育・学生支援機構 准教授 町田尚史
TEL:086-251-8560


岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。


TFTメニューの一例(ライス(S)と味噌汁付きで440円(税込))



【情報発信】平木隆夫研究教授(医)が「平成31年度革新的がん医療実用化研究事業」に採択

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)放射線医学分野の平木隆夫研究教授が3月25日、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「平成31年度革新的がん医療実用化研究事業」に採択されました。

同事業は、がんの予防・早期発見手法の開発、新規薬剤・医療機器開発、各治療法を組み合わせた標準治療の開発、ライフステージに応じた治療法の開発などを目的とするものです。「領域1:がんの本態解明に関する研究」、「領域2:がんの予防法や早期発見手法に関する研究」、「領域3:アンメットメディカルニーズに応える新規薬剤開発に関する研究」、「領域4:患者に優しい新規医療技術開発に関する研究」、「領域5:新たな標準治療を創るための研究」、「領域6:ライフステージやがんの特性に着目した重点研究」の6つの領域に分かれ、それぞれに細分化された課題が設定されています。


平木研究教授は領域4の中にある「革新的医療機器開発の有効性・安全性に関する研究」において、「針穿刺ロボットを用いたがんに対する低侵襲治療「CT透視ガイド下アブレーション」の検証的医師主導治験」(研究期間:平成31~令和3年度)という題目のもと、研究開発代表者を務めます。この研究は、岡山大学の医工連携で開発したCTガイド下針穿刺ロボットを使って、がんに対する低侵襲であるアブレーションの医師主導治験を実施するものです。


今回の採択を受けて平木研究教授は、「医師主導治験を成功させ、岡山大学発・世界初のCTガイド下針穿刺ロボットの製品化を実現したい」とコメント。3年間の研究活動に意欲を見せました。

岡山大学における強みある分野のひとつである医療系において、持ちえる研究開発力を基に本学発・世界初のCTガイド下針穿刺ロボットの製品化を推し進め、より良い医療と新たな価値を社会に提供していきます。

◯研究教授制度について

研究実績があり、研究代表者として外部資金を獲得して研究マネジメントを行っている准教授に「研究教授」の称号を付与する制度です。研究教授に認定されると、獲得した外部資金のうち、大学に配分される間接経費の一部が、本人への配分額に上積みされるなどの優遇を受けられます。

【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科(医学系)  研究教授 平木隆夫
TEL:086-235-7313



【情報発信】大学院社会文化科学研究科学生の中川さんが、槇野学長に日本学術振興会育志賞の受賞を報告

研究や学業などで優れた成果を挙げた大学院博士課程学生を顕彰する「第9回(平成30年度)日本学術振興会育志賞」を受賞した中川朋美さん(大学院社会文化科学研究科博士後期課程)が4月11日、指導教員である同研究科の松本直子教授と清家章教授とともに学長室を訪問し、槇野博史学長と佐野寛理事(教学担当)・総括副学長に受賞の報告を行いました。

中川さんは、3月8日に日本学士院(東京都台東区)にて秋篠宮殿下御臨席の下に執り行われた授賞式に出席。槇野学長と佐野理事に、今回受賞対象となった自身の研究テーマ「先史時代から国家成立期における暴力の文化的背景」について、その研究目的や特色、独自性、優位性、既発表論文や執筆済み論文の掲載予定などの説明を行い、自身の今後の研究活動についての意気込みを述べました。また、授賞式で授与された記念品や記念写真を披露し、式当日の様子を報告しました。



●日本学術振興会育志賞 
独立行政法人日本学術振興会(JSPS)が設立する賞で、天皇陛下が平成21年の御即位20周年にあたり、社会的に厳しい経済環境の中で、勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援、奨励するために贈られた下賜金を基に創設。将来、我が国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生を顕彰することで、その勉学および研究意欲を高め、若手研究者の養成を図ることを目的に平成22年度に創設したものです。


●第9回(平成30年度)日本学術振興会育志賞の受賞者一覧はこちら

【本件問い合わせ先】
学務部学生支援課
TEL:086-251-7176



2019年4月14日日曜日

【offer information】Okayama University Medical Research Updates (OU-MRU) Vol.66 Is too much protein a bad thing?

March 28, 2019
Source: Okayama University (JAPAN), Public Relations and Information Strategy
For immediate release: 25 March 2019
Okayama University research: Is too much protein a bad thing?

(Okayama, 25 March) In a recent study published in eLife scientists at Okayama show how proteins can hamper an organism’s growth.

Biochemists have shown that very high protein levels can be harmful to cells in the human body. However, exactly which proteins fall under this category remains a mystery. Mr.Yuichi Eguchi(graduate student) and Associate Professor Hisao Moriya’s research team at Okayama University recently reported a framework for discriminating between which proteins are toxic at excessive levels and which are not.

The theory behind this phenomenon, also known as the protein burden, is that accumulation of excessive protein within the cell will deplete the cell of resources, such as energy. The limit required to reach this burden though, is not the same for all proteins. Green fluorescent protein (GFP) is a harmless protein artificially introduced into cells for visualizing the insides of the cell. When GFP levels were increased within yeast cells, they found that GFP up to 15% of total protein content was harmless to the cells. Using this measure as a standard, Associate Professor Hisao Moriya’s team set out to estimate the burden limit of functional proteins in the cells. 29 proteins essential for energy production were subsequently over-produced.

While many of these proteins also had limits close to 15%, suggestive of their harmless nature, some of the proteins showed growth retardation and other unpleasant effects at lower levels. One such protein was found to accumulate within the mitochondria. Clogging the mitochondria prevents cells from producing oxygen. Another protein was found to undergo structural changes and aggregate into big pieces. Another reason for some of these proteins having a low burden limit, was due to metabolic disturbances induced when they were produced even slightly higher than usual. When these proteins were inactivated by mutations, their burden limit increased. Lastly, the researchers also found that certain proteins showed growth retardation, even at very low levels. Further investigation revealed that such proteins are programmed to remain at inherently low levels. Therefore, even small changes to their concentrations can be dangerous.

This study paved a framework for biologists to make distinctions between proteins based on how toxic they are when present in abnormal amounts. These differences could be attributed to the function, structure or genetic programming for that protein. Scientists can hope to use this framework to investigate proteins that are associated with diseases such as Alzheimer’s disease or Parkinson’s disease.


Background
The protein burden: Each protein has a distinct function within cells. Proteins are found in millions within the cell, and are synthesized or increased when required. Their levels subside when the cell doesn’t require them anymore. In certain conditions, such as neurodegenerative disorders, the levels of some proteins inherently remain high. Because the cell is not used to this, a battle to reduce these proteins ensues. This not only uses up the cell’s energy but damages the cell in the process.

Reference
Yuichi Eguchi、 Koji Makanae、 Tomohisa Hasunuma、 Yuko Ishibashi、 Keiji Kito、 Hisao Moriya. Estimating the protein burden limit of yeast cells by measuring the expression limits of glycolytic proteins. "eLIFE, 2018;7:e34595.
https://elifesciences.org/articles/34595


Reference (O
kayama Univ. e-Bulletin & OU-MRU): Associate Professor Moriya’s team
e-Bulletin Vol.3 (2013):
Measuring the copy number limits of all genes in budding yeast. - First time ever for any organisms -.
OU-MRU Vol.36 (2017):
Overloading of protein localization triggers cellular defects.
OU-MRU Vol.37 (2017):Protein dosage compensation mechanism unravelled.


Correspondence to
Associate Professor Hisao Moriya, Ph.D.
Research Core for Interdisciplinary Sciences, Okayama University,
3-1-1 Tsushimanaka, Kita-ku, Okayama 700-8530, Japan
e-mail : hisaom@cc.okayama-u.ac.jp
For inquiries, please contact us by replacing (a) with the @ mark.

http://tenure5.vbl.okayama-u.ac.jp/~hisaom/HMwiki/index.php?TopEnglish


Further information
Okayama University
1-1-1 Tsushima-naka , Kita-ku , Okayama 700-8530, Japan
Public Relations and Information Strategy
E-mail: www-adm (a) adm.okayama-u.ac.jp
For inquiries, please contact us by replacing (a) with the @ mark.
Website:
www.okayama-u.ac.jp/index_e.html
Okayama Univ. e-Bulletin: www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/
About Okayama University (You Tube): https://www.youtube.com/watch?v=iDL1coqPRYI
Okayama University Image Movie (You Tube): https://www.youtube.com/watch?v=KU3hOIXS5kk


Okayama University Medical Research Updates (OU-MRU)
The whole volume : OU-MRU (1- )
Vol.1:Innovative non-invasive ‘liquid biopsy’ method to capture circulating tumor cells from blood samples for genetic testing
Vol.2:Ensuring a cool recovery from cardiac arrest
Vol.3:Organ regeneration research leaps forward
Vol.4:Cardiac mechanosensitive integrator
Vol.5:Cell injections get to the heart of congenital defects
Vol.6:Fourth key molecule identified in bone development
Vol.7:Anticancer virus solution provides an alternative to surgery
Vol.8:Light-responsive dye stimulates sight in genetically blind patients
Vol.9:Diabetes drug helps towards immunity against cancer
Vol.10:Enzyme-inhibitors treat drug-resistant epilepsy
Vol.11:Compound-protein combination shows promise for arthritis treatment
Vol.12:Molecular features of the circadian clock system in fruit flies
Vol.13:Peptide directs artificial tissue growth
Vol.14:Simplified boron compound may treat brain tumours
Vol.15:Metamaterial absorbers for infrared inspection technologies
Vol.16:Epigenetics research traces how crickets restore lost limbs
Vol.17:Cell research shows pathway for suppressing hepatitis B virus
Vol.18:Therapeutic protein targets liver disease
Vol.19:Study links signalling protein to osteoarthritis
Vol.20:Lack of enzyme promotes fatty liver disease in thin patients
Vol.21:Combined gene transduction and light therapy targets gastric cancer
Vol.22:Medical supportive device for hemodialysis catheter puncture
Vol.23:Development of low cost oral inactivated vaccines for dysentery
Vol.24:Sticky molecules to tackle obesity and diabetes
Vol.25:Self-administered aroma foot massage may reduce symptoms of anxiety
Vol.26:Protein for preventing heart failure
Vol.27:Keeping cells in shape to fight sepsis
Vol.28:Viral-based therapy for bone cancer
Vol.29:Photoreactive compound allows protein synthesis control with light
Vol.30:Cancer stem cells’ role in tumor growth revealed
Vol.31:Prevention of RNA virus replication
Vol.32:Enzyme target for slowing bladder cancer invasion
Vol.33:Attacking tumors from the inside
Vol.34:Novel mouse model for studying pancreatic cancer
Vol.35:Potential cause of Lafora disease revealed
Vol.36:Overloading of protein localization triggers cellular defects
Vol.37:Protein dosage compensation mechanism unravelled
Vol.38:Bioengineered tooth restoration in a large mammal
Vol.39:Successful test of retinal prosthesis implanted in rats
Vol.40:Antibodies prolong seizure latency in epileptic mice
Vol.41:Inorganic biomaterials for soft-tissue adhesion
Vol.42:Potential drug for treating chronic pain with few side effects
Vol.43:Potential origin of cancer-associated cells revealed
Vol.44:Protection from plant extracts
Vol.45:Link between biological-clock disturbance and brain dysfunction uncovered
Vol.46:New method for suppressing lung cancer oncogene
Vol.47:Candidate genes for eye misalignment identified
Vol.48:Nanotechnology-based approach to cancer virotherapy
Vol.49:Cell membrane as material for bone formation
Vol.50:Iron removal as a potential cancer therapy
Vol.51:Potential of 3D nanoenvironments for experimental cancer
Vol.52:A protein found on the surface of cells plays an integral role in tumor growth and sustenance
Vol.53:Successful implantation and testing of retinal prosthesis in monkey eyes with retinal degeneration
Vol.54:Measuring ion concentration in solutions for clinical and environmental research
Vol.55:Diabetic kidney disease: new biomarkers improve the prediction of the renal prognosis
Vol.56:New device for assisting accurate hemodialysis catheter placement
Vol.57:Possible link between excess chewing muscle activity and dental disease
Vol.58:Insights into mechanisms governing the resistance to the anti-cancer medication cetuximab
Vol.59:Role of commensal flora in periodontal immune response investigated
Vol.60:Role of commensal microbiota in bone remodeling
Vol.61:Mechanical stress affects normal bone development
Vol.62:3D tissue model offers insights into treating pancreatic cancer
Vol.63:Promising biomarker for vascular disease relapse revealed
Vol.64:Inflammation in the brain enhances the side-effects of hypnotic medication
Vol.65:Game changer: How do bacteria play Tag ?

 

【情報発信】Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.66 発行「Is too much protein a bad thing?」

岡山大学は3月25日、本学の強みである医療系分野の研究成果について、革新的な基礎研究や臨床現場、医療イノベーションなどに結びつく成果を英語で世界に情報発信するWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」のVol.66を発行しました。

2012年より岡山大学では、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin」を年3~4回発行。世界の大学・研究機関の研究者やマスコミ関係者などにニュースやトピックスを交えて配信し、岡山大学の海外への情報発信を強化と国際的知名度の向上などを推進しています。

OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、岡山大学の強みある医療系分野とその融合分野などの更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行しています。

本号では、異分野融合先端研究コア システム細胞学研究室/大学院環境生命科学研究科の守屋央朗准教授と江口優一大学院生らが発見した、細胞内での発現量に着目した、タンパク質の毒性の有無の定義法を確立した研究成果について紹介しています。

守屋准教授と江口大学院生らの研究グループは、出芽酵母のアルコール発酵に関わるタンパク質を対象に、どれだけ作られたら害をなすか(限界発現量)を測ることで、細胞内で過剰にした際に害にならならいタンパク質を明らかにしました。また、そのことから無害でない=害をなすタンパク質が明らかになり、害をなすメカニズムとして、代謝活性、細胞内局在、システイン残基を介した凝集があることを見いだしました。
この研究は、「限界発現量」がタンパク質の過剰による毒性を切り分けるために利用できることと、それにより毒となるタンパク質を同定してその毒性の原因を明らかにできることを示した初めての例です。この研究から得られた知識は、がんや神経変性疾患などタンパク質の過剰や蓄積により生じる病態の理解や、細胞を利用してタンパク質を大量産生させる際に利用されると考えられます。今後も今回の成果をもとに、さらに過剰により毒になるタンパク質を明らかにし、それらの持つ性質を明らかにしたいと考えています。

岡山大学は、2013年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の構築のため、強みある分野の国際的な情報発信を力強く推進していきます。また、強みある医療系と異分野融合から生み出される成果を社会や医療現場が求める革新的技術、健康維持増進へより早く届けられるように研究開発を推進していきます。

なおOU-MRUは、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されています。


Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.66:
Is too much protein a bad thing? 


<Back Issues:Vol.58~Vol.65>
Vol.58:
Insights Into Mechanisms Governing the Resistance to the Anti-Cancer Medication Cetuximab (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)江口傑徳助教)
Vol.59:
Role of commensal flora in periodontal immune response investigated (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)森田学教授、福原大樹医員)
Vol.60:
Role of commensal microbiota in bone remodeling (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)森田学教授、内田瑶子歯科医師)
Vol.61:
Mechanical stress affects normal bone development (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)池亀美華准教授)
Vol.62:
3D tissue model offers insights into treating pancreatic cancer (大学院ヘルスシステム統合科学研究科 狩野光伸教授&大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)田中啓祥助教)
Vol.63:
Promising biomarker for vascular disease relapse revealed (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)渡辺晴樹助教、佐田憲映准教授)
Vol.64:
Inflammation in the brain enhances the side-effects of hypnotic medication (岡山大学病院薬剤部 北村佳久准教授)
Vol.65:
Game changer: How do bacteria play Tag? (大学院環境生命科学研究科(農学系)田村隆教授)



<参考>
「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」バックナンバー
岡山大学国際Webマガジン「Okayama University e-Bulletin」


【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7293
E-mail:www-adm@adm.okayama-u.ac.jp



【情報発信】食道がんに対する放射線治療を併用した腫瘍融解ウイルス「テロメライシン」の今後の臨床開発の加速について

◆発表のポイント
  • 腫瘍融解ウイルス「テロメライシン」が厚労省の「先駆け審査指定制度」に指定されました。
  • 岡山大学発バイオベンチャー オンコリスバイオファーマ株式会社と中外製薬株式会社は、日本と台湾における「テロメライシン」についての独占的ライセンス契約を締結しました。
  • 4腫瘍融解ウイルス製剤「テロメライシン」の実用化がさらに加速することが期待されます。
 
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科消化器外科学分野の藤原俊義教授、白川靖博准教授らの研究グループが食道がんに対して開発を進めてきた腫瘍選択的融解ウイルス製剤「テロメライシン」が、厚生労働省の定める「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されました。
「先駆け審査指定制度」は、①治療薬の画期性、②対象疾患の重篤性、③対象疾患に係る極めて高い有効性、④世界に先駆けて日本で早期開発・申請する意思・体制、の4つの要件を満たす画期的な新薬等を世界に先駆けて日本で実用化することを目的とした厚生労働省の制度です。
 
今回指定を受けたことにより、「テロメライシン」は、薬事承認にかかわる相談、審査において独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)により優先的な取り扱いを受けることができ、早期の実用化が期待されます。
 
「テロメライシン」の開発を進める岡山大学発バイオベンチャー オンコリスバイオファーマ株式会社と中外製薬株式会社は、「テロメライシン」について日本・台湾における開発・製造・販売に関する再許諾権付き独占的ライセンスを中外製薬に付与すると共に、日本・台湾・中国・香港・マカオを除く全世界における開発・製造・販売に関する独占的オプション権を中外製薬へ付与するライセンス契約を締結しました。この連携によって、「テロメライシン」の実用化がさらに加速することが期待されます。


◆研究者からのひとこと
テロメライシンが、厚生労働省や大手の製薬企業に認めてもらえたことはうれしく思います。2019年4月2日のアメリカ癌学会(AACR)でもPlenary Sessionで研究成果を発表しました。やさしい治療を待つ食道がん患者さんに、早く届けられるように頑張っていきます。引き続きよろしくお願いします!
藤原教授

  
<詳しい研究内容はこちら>
食道がんに対する放射線治療を併用した腫瘍融解ウイルス「テロメライシン」の今後の臨床開発の加速について


<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)消化器外科学
教授 藤原 俊義
(電話番号)086-235-7257
(FAX番号)086-221-8775


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id618.html

2019年4月3日水曜日

【イベント案内】世界で活躍するイノベーターと語り合う「SiEED Conference 2019」を開催【2019.4.2更新】

【日 時】
2019年4月6日(土)15:30~18:30
(開場・受付開始 15:00)

【場 所】

岡山大学創立五十周年記念館 金光ホール
(岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス)

【概 要】
岡山大学と株式会社ストライプインターナショナルは、岡山から未来創造に向けた新たな学びの場・人材の創出を目指し、岡山大学内にEntrepreneurship(起業家精神)とIntrapreneurship(改革者精神)を学ぶ「SiEEDプログラム」を2019年4月より開講いたします。


そのオープニングとして、4月6日に「SiEED Conference 2019」を本学にて開催の予定です。


 「世界を変える起業とは何か」
 「革新を生み出す苦しみと喜びとは」
 「未来創造に求められる、新たな学びとは」


本カンファレンスでは、ビジネス・アート・教育の各分野の最先端で革新に挑む起業家とイノベーターを岡山に招き、SiEEDのビジョンを巡るこれら視点を中心に、聴衆を交えた自由討議を通じて、新たなZeitgeist(時代精神)とSiEEDの可能性を語り合います。

実学を重んじ、時代を切り拓いて来た岡山だからできる新たなZeitgeist(時代精神)への芽生え。それを育み、岡山から世界と後世に継ぐ、岡山でしかできない挑戦が始まります。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

(2019.3.19更新)

登壇者には、シリアルアントレプレナーであり元Evernote CEO、現在は「新会社設立を必須としないプロダクト中心のスタートアップ」を実現するStudioを運営し多数のAIベンチャーを育成中のAll Turtles社のCEOであるPhil Libin氏をはじめとし、さまざまな業界において既存の概念を打ち破るチャレンジをされている方々が岡山の地に参集し、今までにない活発な議論を行います。
また、「2018 Okayama Award」を受賞された音楽家の山地真美氏(本学卒業生)によるピアノ演奏のアートパフォーマンスの開催も決定しました。
  

(2019.4.2更新)
SiEEDプログラム エグゼクティブアドバイザーを務めるスクラムベンチャーズ パートナーの外村仁氏より、今回のカンファレンスへの期待コメントが届きましたのでご紹介します。
「社会の価値観や環境が急速に変化している現代では、これまでの常識や既成概念に捉われることなく、初めて見る新しい問題を「楽しみながら解決していく実感」を若いうちから持つことが何よりも重要です。これこそがアントレプレナー精神の真髄です。今回のイベントでは、柔軟な発想で新しい試みを絶えず行いながら、同時に社会に貢献をしている人たちが岡山に集います。みなさん、ぜひその生の声を聞き、今日から一歩踏み出すために生かしていただければと思います。」
 

 【プログラム】
オープニング : 槇野 博史(岡山大学学長)



Part -1 : “シリコンバレーのスタートアップの今” 【15:30~16:20】
スピーカー : Phil Libin氏(All Turtles創業者・CEO、Evernote 元CEO)
モデレーター:フォーリー淳子 氏(大同門株式会社代表取締役社長、シルバーエッグ・テクノロジー株式会社共同創業者)


アートパフォーマンス:山地真美(音楽家)ピアノ演奏 [2018 Okayama Award受賞]


Part -2 : “思考の幅を拡げる新たな挑戦” 【16:40~17:25】
スピーカー : 福原志保 氏(バイオアーティスト)
草本朋子 氏(白馬インターナショナルスクール設立準備財団代表理事)
モデレーター:外村仁 氏(SiEEDエグゼクティブアドバイザー、スクラムベンチャーズ パートナー)


Part- 3 : “SiEED Programとは” 【17:35~18:30】
スピーカー : 石川康晴 氏(株式会社ストライプインターナショナル 代表取締役社長)
那須保友 (SiEED-Okayama・起業家精神養成学講座 講座代表)
岡山大学トライアル講義受講生
モデレーター: 山下哲也 氏(SiEEDディレクター、SVVI LLC 日本代表)

【主 催】

岡山大学
株式会社ストライプインターナショナル

【対象者】

関心のある方はどなたでも参加できます。
(岡山大学学生(特に新入生)、他の学校(小・中・高・大学)の学生、岡山大学教職員、一般の方々、Entrepreneurshipに興味のある方など)

【言 語】

日本語および英語(同時通訳あり)

【定 員】

400人(先着順、事前申込み必要)

【参加費】

無料

【お申し込み先】

下記URLよりお申し込みください。
https://eventregist.com/e/sieed-okayama-2019


【参考】
SiEED(シード):STRIPE Intra & Entrepreneurship Empowerment and Development
岡山大学新着ニュース「未知の問題を発見し未知の解決法を自ら創造する力を涵養 岡山大学「SiEED」プログラムを設置」(2018年12月6日)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8141.html


添付ファイル

SiEED-Conference2019_ver2.pdf

 


本件担当

【本件担当】
国立大学法人岡山大学 全学教育・学生支援機構
SiEED-Okayama 起業家精神養成学講座 (担当:鈴木)
E-mail:sieed@
 ※@の以下にokayama-u.ac.jpを付加してください。
TEL:086-251-8546


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/event/event_id2333.html

【情報発信】本学のSDGsへの取組を発信する「SDGsウェブサイト」をリニューアル

岡山大学は4月1日、SDGsの達成に向けた本学の取組事例や活動実績などを国内外に発信するウェブサイトを新たに作成し公開しました。

SDGsの達成に向け、本学の教職員や学生らが取り組んでいる研究・教育をはじめとする事例を230件掲載。各事例は、SDGs17の目標別にご覧いただけるほか、カテゴリや部局、担当者検索も可能です。キーワード入力での閲覧も可能となっており、研究者や教育機関の皆さまはもちろん、中高生や大学生、地域の皆さまにも広くご活用いただけるページを目指しました。

また、トップページでは、岡山の地域に根付く歴史や文化、その歩みをイメージできるよう、槇野博史学長が写真を撮影・セレクトしています。

今後も本学はSDGsを共通言語にして、世界や地域の皆様とパートナーシップを強化し、SustainabilityとWellbeingを追究する研究大学として、世界と地域に新たな価値を創造し続けていきます。

SDGsウェブサイト

<SDGsウェブサイトトップページ掲載写真>
造山古墳、後楽園、閑谷学校、津山の洋学資料館、大垪賀西棚田、瀬戸内海、直島・黄かぼちゃ、瀬戸大橋 
(撮影:槇野博史学長)


【本件問い合わせ先】
総務・企画部 広報課
TEL: 086-251-7013


岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8439.html



【情報発信】タイで国立六大学とAUN(アセアン大学連合)によるAcademicセミナーを開催

岡山大学は3月18日、文部科学省に採択されている「スーパーグローバル大学創成支援事業」の一環として、タイでAcademicセミナーを開催しました。国立六大学(国立六大学国際連携機構)の協力のもと、AUN(アセアン大学連合:ASEAN University Network)との共催により実施しました。

アセアン地域の30の大学が加盟するAUNが事務局を置くチュラロンコン大学で実施。AUN事務局のCholtis Dhirathiti事務局長による開会あいさつの後、国立六大学の教員が文系・理系から1人ずつ、日本の大学における大学院での講義をセミナー形式で紹介。日本への留学経験者3人が経験談を披露し、参加者からの質疑に対応しました。

セミナーと並行して、国立六大学の個別留学相談ブース、国際交流基金およびJASSO(独立行政法人日本学生支援機構)の活動紹介・相談ブースを設置。日本留学を希望する現地学生が、日本への留学およびその後のキャリアパスまでをイメージできるよう情報提供を行い、現地大学生および関係者など70人が参加しました。

またAUN側からの提案により、セミナーに併せてAUNと国立六大学とで、2020年にAUNと国立六大学の連携により金沢大学で開催される「ASEAN+3 Rectors’ Conference」のプレ会合の場を設け、会合のテーマや会合を充実させるための方策について、活発な議論が交わされました。

国立六大学国際連携機構は、2015年にASEAN+3のメンバー校となり、AUNとのアライアンス間連携の取組みを進めています。2017年8月には国立六大学バンコク事務所を開所しており、今後もAUNや現地大学と協力し、日本の大学のプレゼンスを高めるとともに、日本留学の促進とグローバル人材の養成を推進していきます。

<セミナー内容>
Seminar 1
岡山大学 医歯薬学総合研究科 竹居孝二 教授
Cell shape: When cell changes its shape, what’s going on inside?
Seminar 2
金沢大学 人間社会環境研究科 西本陽一 教授
Study of Intangible Cultural Heritages: Case of Aenokoto Ritual in Japan

○国立六大学国際連携機構
国立六大学(岡山大、千葉大、新潟大、金沢大、長崎大、熊本大)で構成する「国立六大学連携コンソーシアム」内に設置された、六大学間の国際的活動の連携・協力を推進する機構です。

国立六大学連携コンソーシアムのHPはこちら

○ASEAN大学連合
1992年第4回のASEANサミットの提案により、1995年に設立された国際大学連合。2013年、国立六大学連携コンソーシアムはASEAN大学連合とパートナーシップ協定を締結し、学生交流の活発化や国立六大学の国際化に取り組んでいます。

◯ASEAN+3

地域交流の緊密な東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本・韓国・中国で協力していく枠組みのことです。

スーパーグローバル大学創成支援事業についてはこちら


【本件問い合わせ先】
国際部国際企画課
TEL:086-251-7047