2020年5月27日水曜日

【情報発信】膵臓がんで「線維化」が発生するメカニズムを解明 難治性がんの新たな治療戦略開発へつながる成果

◆発表のポイント
  • 膵臓がんは薬の治療が効きにくく難治です。がん組織中にコラーゲンなどが蓄積する「線維化」が一因と考えられ、治療の標的として期待されています。しかし、膵がんで線維化が起こるメカニズムは、今まで良い実験方法も足りず、詳しくわかっていませんでした。
  • 独自の細胞三次元培養技術を応用して、膵臓がん組織を試験管内で作ることに成功し、膵臓がんで線維化が進展するメカニズムを解析しました。
  • がん組織中の線維化を標的とした、新たな膵がんの治療戦略開発への貢献が期待されます。
 
 
岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科の狩野光伸教授と大学院医歯薬学総合研究科(薬)の田中啓祥助教らの研究グループは、東北大学の正宗淳教授、大阪大学の松崎典弥教授らとの共同研究で、独自の三次元培養技術を開発し膵臓がんのミクロな組織構造を試験管内で再構成することに成功し、がん組織中で線維が作られ悪化するメカニズムを明らかにしました。
本研究成果は、2020年4月30日付で英国科学雑誌「Biomaterials」のオンライン版に掲載されました。
 
膵臓がんの組織には線維化が起きやすく、抗腫瘍免疫や抗がん剤の効果を弱めているといわれます。しかし、患者間で線維化の程度はさまざまです。こうした違いが病態の進行や治療の効きやすさに及ぼす影響については、適切な実験モデルがなかったために解明が遅れています。
今回の研究では、まず膵臓がん患者の標本からがん組織を解析し、患者間での線維化の程度の違いを明らかにしました。そして開発した三次元培養技術を応用し、線維化の程度がさまざまな膵がん組織を、試験管内で自在に再現することに成功しました。本研究を基盤に、膵臓がんにおける線維化のメカニズム解明や新たな治療戦略開発への貢献が期待されます。
 
 
 
◆研究者からのひとこと
田中助教と大学院生の栗原さん、そして学部学生の中澤さんが知恵を出し合って頑張った成果です。この研究で作られた技術で、膵臓がんを治しにくくしている線維化を標的にした、新しい治療の方法を開発できるようになっていくことを期待しています。

狩野光伸教授


■論文情報
論 文 名:Heterotypic 3D pancreatic cancer model with tunable proportion of fibrotic elements掲 載 紙:Biomaterials著  者:Hiroyoshi Y. Tanaka, Tsuyoshi Kurihara, Takuya Nakazawa, Michiya Matsusaki, Atsushi Masamune, Mitsunobu R. KanoD O I:10.1016/j.biomaterials.2020.120077U R L:Heterotypic 3D pancreatic cancer model with tunable proportion of fibrotic elements - ScienceDirect


<詳しい研究内容について>
膵臓がんで「線維化」が発生するメカニズムを解明 難治性がんの新たな治療戦略開発へつながる成果


<お問い合わせ>
岡山大学 大学院ヘルスシステム統合科学研究科
教授 狩野 光伸

岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科(薬)
助教 田中 啓祥



http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id727.html

2020年5月12日火曜日

【情報発信】AMED「新興・再興感染症研究基盤創生事業海外拠点研究領域」に採択され、インド駐在研究者の公募を開始

岡山大学は3月30日、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和2年度「新興・再興感染症研究基盤創生事業 海外拠点研究領域」に採択されました。

本事業は、感染症流行地の研究拠点における研究の推進などにより、国内外の感染症研究基盤を強化します。また、海外研究拠点で得られる検体や情報などを活用した研究や多様な分野が連携した研究を推進し、感染症の予防・診断・治療に資する基礎的研究の推進を図るものです。


岡山大学は長年、インド西ベンガル州のコルカタ市を中心に感染症対策や健康増進プロジェクトを進めてきました。さらに平成19年9月に文部科学省の「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」に採択され、同市にある
インド国立コレラ及び腸管感染症研究所(NICED)岡山大学インド感染症共同研究センターを設置しました。現在、3代目となる岡本敬の介センター長代理・特任教授のもと、インド側研究者との密接な国際共同研究体制を構築。コレラや赤痢といった下痢症制圧プロジェクトを精力的に実施して来ました。


今回のプロジェクトでは、本学大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)の三好伸一教授を研究代表者として、「インド国コルカタ市を拠点とする感染性下痢症のリザーバー及び伝播と拡散に関する研究」という課題設定のもと、プロジェクトを進めます。

インドでは、未だに下痢症などの数多くの感染症が流行・蔓延しています。また抗菌薬の使用量が多いため、耐性菌の出現や拡大も重大な問題となっています。特にコルカタ市とその周辺地域はコレラの温床地域であり、コルカタから世界に伝播しています。プロジェクトにおいては、「メタゲノム解析を活用した下痢症の感染経路の解明」、「コレラ菌の発生と制御に影響を及ぼす環境因子に関する研究」、「コレラ菌流行株の変異、薬剤耐性、病原性に関する研究」、「下痢症原因微生物の感染予防と制御」の4つの研究開発項目を主として、NICEDや西ベンガル州立感染症病院などの海外連携機関や国立感染症研究所などの国内の研究機関と連携して進めていきます。
 

また今回の採択を受けて、インド駐在研究者2名を公募します。前述の研究開発項目を担当しつつ、NICEDの研究者らとの定期的な合同セミナーへの参加やわが国を含めた各国から本学センターに来訪する関係者や研究者らの対応業務などを行います。なお、内閣府の「研究力強化・若手研究者総合支援パッケージ」の推進から「若手研究者の自発的な研究活動等」を奨励。40歳未満の方で岡本センター長代理・特任教授が上記の業務の支障がないと判断し、本学が認めた場合には、エフォートの20%を上限として、感染症関係における自発的な研究活動を認め、若手研究者の育成を精力的に実施します。

本プロジェクトは、医歯薬学系部局や研究推進機構、オープンイノベーション機構、大学病院などの「オール岡山大学体制」で臨み、本学とインドが世界の医療・研究を先導し、人類の発展に全力で貢献していきます。さらに現在の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に見られるように新興感染症において多様な叡智が必要となる際に、本プロジェクト活動を新興感染症対策に活かしていくこと、また一度は下火になった感染症が再び流行する再興感染症への抑制などにおいても大きく貢献していくことを目指します。そのために組織の柔軟な運用や制度改革など、あらゆることに岡山大学全体として精力的に取り組んでいきます。


岡山大学インド感染症共同研究センターHPはこちら

(住所:57 Dr. S.C.Banerjee Road, Beliaghata Kolkata, West Bengal, India)

〇本プロジェクトにおけるインド駐在研究者の公募について(JREC-IN)
 
特任准教授
 特任助教


【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)教授 三好伸一
TEL:086-251-7966




https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9382.html

【情報発信】大腸菌が遺伝子変異により病原性を獲得する過程を明らかに~病原性細菌の進化をとらえる~

◆発表のポイント
  • これまで、病原性を持たない細菌が病原性を持つ細菌へと進化するメカニズムは明らかになっていませんでした。
  • 病原性を持たない大腸菌をカイコに繰り返し感染させることにより、大腸菌が、もともと持っている遺伝子の変異によって病原性を獲得することを明らかにしました。
  • 病原性細菌の進化メカニズムを解析する新しい手法となります。
 
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の垣内力教授らの研究グループは、病原性を持たない大腸菌が、自身の遺伝子を変異させることにより高病原性化することを明らかとしました。

これまで、病原性を持たない細菌が病原性を持つ細菌へと進化するメカニズムは明らかになっていませんでした。本研究では、カイコを用いて感染実験を繰り返すことにより、病原性を持たない大腸菌から病原性を持つ大腸菌を得ました。病原性を持つ大腸菌のゲノム解析を行うことにより、病原性獲得の原因となる遺伝子変異を特定しました。
また、遺伝子変異により、大腸菌は宿主動物の免疫に対して抵抗することが判明しました。この遺伝子変異は患者から分離された大腸菌にも見出されたことから、自然界においても病原性細菌の進化が起きていると推察されます。

なお、本研究成果は日本時間4月24日(金)午前3時(米国東部時間:4月23日(木)午後2時)、米国の科学雑誌「PLOS Pathogens」に掲載されました。

◆研究者からのひとこと
キリンの首は、長い年月を経て現在の長い形に進化したと考えられていますが、その進化の過程を観察することはできません。細菌は世代交替が早いので、実験系を工夫することによって現在進行中の進化を捉えることができます。
垣内教授


■論文情報
論 文 名:Non-pathogenic Escherichia coli acquires virulence by mutating a growth-essential LPS transporter(非病原性大腸菌は増殖必須なLPSトランスポーターを変異させて病原性を獲得する)
掲載紙:PLOS Pathogens著 者:垣内力1、吉海周2、若松愛3、宮下惇嗣4、松本靖彦5、藤幸知子6、加藤大7、小椋義俊8、林哲也8、磯貝隆夫9、関水和久41岡山大学大学院医歯薬学総合研究科、2東京大学大学院薬学系研究科、3バイオ産業情報化コンソーシアム、4帝京大学医真菌研究センター、5明治薬科大学、6東京大学医科学研究所、7昭和大学薬学部、8九州大学大学院医学研究院、9福島県立医科大学医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター)D O I:10.1371/journal.ppat.1008469U R L:https://journals.plos.org/plospathogens/article?id=10.1371/journal.ppat.1008469

<詳しい研究内容について>
大腸菌が遺伝子変異により病原性を獲得する過程を明らかに~病原性細菌の進化をとらえる~



<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
 教授 垣内 力(かいと ちから)
(電話番号)086-251-7960
(URL)
http://www.pharm.okayama-u.ac.jp/lab/bunsei/



https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id711.html


【情報発信】心理学×VRで火災による死者をゼロへ 岡山市消防局、VRソフト開発の株式会社白獅子との三者間で、住宅火災予防に係る研究についての契約を締結

岡山大学は、岡山市消防局及びVRソフト開発の株式会社白獅子との三者間で、VR(バーチャルリアリティ)を利用した、住宅火災予防に係る研究についての契約を締結しました。

仮想空間で住宅火災を体験した人間の、避難時の軌跡(行動)をデータ化するシステムを開発し、そのデータを集約します。集約したデータは、心理学的観点で分析を行うことで、データ・エビデンスに基づいた最適な避難方法の研究を行います。VRソフト開発を株式会社白獅子が、監修・火災データ提供を岡山市消防局が担当し、心理学的領域に関しては、本学大学院教育学研究科の岡崎善弘講師が担当します。


VRによる、住宅火災被災時における生存率向上を目的とした行動データ集積システムの開発および研究は全国初となります。今年度から来年度にかけてデータを集め報告書をまとめていきます。


〇岡山市消防局の、VR(360度)カメラによる模擬家屋燃焼実験の動画をこちらからご覧いただけます。
(YouTubeにリンクします。)

【本件お問い合わせ先】
大学院教育学研究科
講師 岡崎善弘
Mail: okazakiys◎okayama-u.ac.jp
※@を◎で置き換えています。



https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9355.html

【情報発信】他大学等へ大学体育「岡大プログラム」教材の提供を開始 オンライン授業への活用を期待


◆オンライン授業:岡大プログラムの概要 <提供希望者は鈴木までメールにて連絡を>
  • 運動プログラム作成のための理論を学習し,テストを受ける
  • 生活を振り返り,自分の運動プログラムを作成し,実践・記録する
  • 継続のための工夫/感想等を記入する
 
 
新型コロナウィルスの感染拡大に伴って,オンライン方式による授業への対応を迫られていることと思います。本学教養教育:するスポーツ演習(体育授業)では2013年度より生涯にわたる健康づくりとスポーツ実践力の育成をめざし,スポーツ実技に加えてe-Learningを活用し学生自らが運動プログラムを作成・実践・記録する岡大プログラムを開発し,使用してきました。
この度,岡大プログラムをオンライン方式による授業に役立てるため改変し,大学等で使える教材を提供し,体育授業に役立てていただきたいと考えました。状況が異なる大学でさらなる修正が必要と思いますので,PowerPointやWord等の元ファイルをお送りします。
 
岡大プログラムは改修・追加等した場合には当方に送っていただけること,また使用した際には感想をいただくことを条件に,無料提供いたします。
 
なお,本件は2020年4月13日に公益社団法人全国大学体育連合のホームページに掲載されています。すでに全国の大学から申し込みがあります(4月20日現在,35件)。必要な方は岡山大学 全学教育・学生支援機構 鈴木久雄教授まで岡大プログラムの提供をメールにて申し込みください。
 
 
 
運動プログラムは運動部員用,同好会用,非運動者用に分かれており,健康に関連した3種類の運動を自分が自ら実践するためにつくります。継続が最大目標です。新型コロナウィルス感染収束後にも,生涯の健康づくり,運動不足解消に役立つものと考えます。
鈴木教授


<詳しい研究内容について>
他大学等へ大学体育「岡大プログラム」教材の提供を開始 オンライン授業への活用を期待


<お問い合わせ>
岡山大学 全学教育・学生支援機構
教授  鈴木 久雄
(電話番号)  086-251-8561
(FAX)    086-251-7181




https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id714.html

【情報発信】「がん患者だって子どもを持ちたい」生殖機能温存治療についての男性向けパンフレットが完成

◆発表のポイント
  • がんの化学療法や放射線療法により、精巣がダメージを受け、精子を作る機能が低下してしまうことがあります。このため、がん治療前に精子を凍結保存しておく「生殖機能温存治療」が行われています。
  • がん治療を受ける男性へ向けての冊子を作成し、がん診療を行う医療施設への配布を始めました。
 
 
男性が子どもを持つためには、精巣の中で作られる精子が必要です。がんの治療である化学療法(抗がん剤治療)や放射線療法を行うと、精巣がダメージを受け、精子の数が減少したり、精子を作れなくなったりすることがあります。

これからがんの治療を受ける患者やそのご家族は、がん治療のことで頭がいっぱいとなり、将来の子どものことまで考えられないかもしれません。しかし、精子を凍結保存しておくと、凍結精子を用いた体外受精など、生殖医療によって子どもをもつことが可能になっています。

近年、医学の進歩とともに、がんを克服し、その後に子どもを持つことを希望する方々が増えています。しかし、このような方法があることを知らずに生殖機能を失い、後悔している方もいます。

今回、がん治療に向かう男性に向けて、男性の生殖機能温存についてのパンフレット『将来、子どもを持つことについて知りたい方とその家族へ がん治療の前に知っておきたい精子の凍結保存のこと』を作成しました。

また、これまで岡山大学病院リプロダクションセンター、岡山大学大学院保健学研究科が、がんの治療に向かう患者とご家族に向けて作成したパンフレット『将来、子どもを持つことについて知りたい方とその家族へ がん治療の前に知っておきたい生殖機能温存・妊孕性温存治療のこと』の改訂版も作成しました。

これらのパンフレットが、生殖機能温存について知るきっかけとなり、悔いなく、がん治療に向かうこと、がん克服後に子どもを持つことにつながればと思います。


◆研究者からのひとこと
岡山大学病院リプロダクションセンターでは、がん患者の妊孕性温存治療を行うとともに、この治療を広く知っていただくための活動をしています。
この冊子は、岡山県妊孕性温存治療に関する研修事業と岡山大学SDGs(持続可能な開発目標)推進事業の助成により作成しました。

 「がんと生殖医療ネットワークOKAYAMA」代表
  岡山大学病院リプロダクションセンター センター長
  岡山県不妊専門相談センター センター長
                   中塚幹也


<詳しい内容について>
「がん患者だって子どもを持ちたい」生殖機能温存治療についての男性向けパンフレットが完成


<お問い合わせ>
岡山大学大学院保健学研究科 中塚研究室
岡山大学生殖補助医療技術教育研究(ART)センター
教授 中塚幹也
(電話番号)086-235-6538(FAX兼)


https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id713.html

【情報発信】電気の力で有機半導体分子の合成に成功 レアメタルを使用しない、低コストかつ高効率での合成を実現

◆発表のポイント
  • 有機半導体分子は有機太陽電池や有機トランジスタに使われる最も重要な物質ですが、これまでの合成法では、高価で希少なレアメタル触媒を使う方法が一般的でした。
  • 今回、レアメタル触媒を使わず、電気の力を使った画期的な合成手法を開発しました。
  • 低コストかつ非常に効率よく有機半導体分子を作れるので、太陽電池やトランジスタの大量生産に役立つと期待されます。
 
 
岡山大学大学院自然科学研究科(工)の菅誠治教授、光藤耕一准教授らの研究グループは、溶液に電気を流して反応をおこなう有機電解という手法を用いることにより、有機太陽電池や有機トランジスタに用いられる有機半導体分子を効率的に作る方法を開発しました。本成果は3月19日、ドイツの科学雑誌「Angewandte Chemie International Edition」の電子版Early Viewに掲載されました。

現在、軽くて柔らかい電子デバイス(ウェアラブルデバイス)の実現に欠かせない、軽量で高性能な有機半導体分子の開発が盛んに研究されています。このような分子を作るには高価で貴重なレアメタル触媒を使うのが一般的ですが、製造コストが高くなり、また合成した半導体にレアメタル触媒が混入してしまうことがあるのが問題でした。今回、安価な臭化物塩をわずかに加えて、電気を流すと、レアメタル触媒を用いなくても、非常に効率よく有機半導体分子が得られることを見いだしました。
本技術を用いれば、有機半導体分子の合成を低コストかつ高効率で行うことができるので、有機半導体分子の大量合成に大いに役立つと期待されます。
 
 
◆研究者からのひとこと
この研究は岡山大学のお家芸ともいえる「有機電解」という手法の利点を最大限に生かした研究です。再生可能エネルギーで作った電気を使えば、環境負荷の少ないサステイナブルな有機合成を実現でき、SDGsの観点からも非常に意義深い研究といえます。この成果は研究室の学生さん達の不断の努力の賜であり、彼らに心より感謝いたします。
菅教授    光藤准教授

■論文情報論 文 名:Electrochemical Synthesis of Thienoacene Derivatives: Transition Metal-Free Dehydrogenative C–S Coupling Promoted by a Halogen Mediator掲 載 紙:Angewandte Chemie International Edition著  者:Koichi Mitsudo,* Ren Matsuo, Toki Yonezawa, Haruka Inoue, Hiroki Mandai, and Seiji Suga*D O I:10.1002/anie.202001149U R L:Electrochemical Synthesis of Thienoacene Derivatives: Transition‐Metal‐Free Dehydrogenative C−S Coupling Promoted by a Halogen Mediator - Mitsudo - - Angewandte Chemie International Edition - Wiley Online Library


<詳しい研究内容について>
電気の力で有機半導体分子の合成に成功 レアメタルを使用しない、低コストかつ高効率での合成を実現


<お問い合わせ>
岡山大学大学院自然科学研究科(工)教授 菅 誠治
(電話番号)086-251-8081
(FAX)086-251-8081





https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id717.html

【情報発信】小さな分泌物が語る~歯周病と全身性疾患の新たな関連

◆発表のポイント
  • 歯周病原菌が放出する「細胞外分泌小胞」に菌固有の細胞障害性因子が含まれていました。
  • 歯周病原菌由来の「細胞外分泌小胞」は,肝臓に移行し,肝細胞の糖の取り込みを抑制したほか、血中のグルコースレベルの増加に関与しました。
  • 歯周病による全身性疾患の重症化に歯周病原菌由来の「細胞外分泌小胞」が関与することが分かりました。
 
 
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(口腔形態学分野)の岡村裕彦教授,池亀美華准教授と徳島大学大学院医歯薬学研究部(口腔保健教育学分野)吉田賀弥准教授,中国医科大学(中国遼寧省瀋陽市)を中心とする国際共同研究グループは,歯周病原菌が放出する「細胞外分泌小胞」に着目して,口腔疾患と全身性疾患である糖尿病の関連について解析しました。
 
歯周病原菌由来の「細胞外分泌小胞」は,肝臓に移行し,肝細胞の糖の取り込みを抑制して血糖値を上昇させることを明らかにしました。本研究成果は,2020年1月1日科学雑誌「Biochimca et Biophysica Acta-Molecular Basis of Disease」に掲載されました。
 
本研究は,主として疫学的に明らかにされつつある歯周病と全身性疾患の関連性を,分子生物学的手法により証明したものであり,「全身の健康維持のための口腔ケア」の重要性を改めて示す科学的根拠として注目されます。
 
◆研究者からのひとこと
小胞を介した口腔細菌と宿主細胞とのコミュニケーションには,未知の点が多く,今後も解明を続けます!
岡村教授


■論文情報論文名:Outer membrane vesicles of Porphyromonas gingivalis attenuate insulin sensitivity by delivering gingipains to the liver.掲載誌:Biochimca et Biophysica Acta-Molecular Basis of Disease著者:Seyama M, Yoshida K, Yoshida K, Fujiwara N, Ono K, Eguchi T, Kawai H, Guo J, Weng Y, Haoze Y, Uchibe K, Ikegame M, Sasaki A, Nagatsuka H, Okamoto K, Okamura H, Ozaki K.DOI:10.1016/j.bbadis.2020.165731.URL:Outer membrane vesicles of Porphyromonas gingivalis attenuate insulin sensitivity by delivering gingipains to the liver - ScienceDirect

<詳しい研究内容について>
小さな分泌物が語る~歯周病と全身性疾患の新たな関連

<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
口腔形態学分野
教授 岡村裕彦
(電話番号)086-235-6630
(FAX番号)086-235-6634



https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id715.html

【情報発信】非常時に大学の研究者はどのような研究を行ったのか? 『帝国大学における研究者の知的基盤 ―東北帝国大学を中心として』刊行

◆発表のポイント
  • 大学の研究者たちが戦時研究という形で戦争遂行のために協力をしていたことが明らかになってきていますが、どのような思想背景のもとに協力してきたのかは明らかでありませんでした。
  • 本書は戦前・戦時期という非常時に研究者はどのような研究を行ったのか?その思想的背景は何だったのか?を〈知的基盤〉という視座から解き明かした論考です。
 
 
第二次世界大戦下に実施された学徒出陣、学徒動員や科学技術動員のもとで、帝国大学の研究者・学生、教育・研究環境すべてが戦時研究体制に取り込まれて行ったという状況の解明は深化してきています。しかしこれまでの研究では、戦時期という非常時において、研究者たちがいかなる思想的背景のもとに対応していたのか、明らかになっていませんでした。

この研究状況を踏まえ、本学大学院ヘルスシステム統合科学研究科の吉葉恭行教授、本村昌文教授、東北大学学術資源研究公開センター史料館の加藤諭准教授を中心としたプロジェクトチームは、戦時期という非常時に研究者たちはどのような対応を取り、それらはいかなる思想的背景によっていたのか、「知的基盤」という視座から明らかにすることを試みました。そしてその研究成果をとりまとめた論文集『帝国大学における研究者の知的基盤――東北帝国大学を中心として』を編集し、こぶし書房から3月31日に刊行しました。

今、大学とその研究者たちは、「軍事研究」といかに向き合うべきかという問題に直面しています。また東日本大震災時の福島原発事故を契機として、原発との向き合い方についての議論が再燃したことも記憶に新しいところです。非常な事態において大学の研究者はいかなる判断・行動をすべきなのか。「知的基盤」という新たな視座から研究者の思想的背景を解き明かす本書の試みは、この古くて新しい問いを再考するうえで有用なものと考えられます。
 
 
◆研究者からのひとこと
本書は、科学史、日本史、日本思想史、教育史といったさまざまな分野の研究者が、大学の研究者の「知的基盤」というキーワードを軸として論考をまとめた学際研究の成果です。今回は東北帝国大学の事例が中心ですが、今後は対象とする大学を増やし、時期も戦前・戦後と広げ、「知的基盤」がいかに変容してきたのか(しなかったのか)、さらなる展開を目指しています。
吉葉教授


<詳しい研究内容について>
非常時に大学の研究者はどのような研究を行ったのか? 『帝国大学における研究者の知的基盤――東北帝国大学を中心として』刊行


<お問い合わせ>
岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
教授 吉葉 恭行
(電話番号)086-251-7440 (FAX)同左



https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id719.html

【情報発信】光によるDNA組換えを可能にするマウス作製に成功~テトラサイクリン誘導光応答性Cre-loxPマウス~

◆発表のポイント
  • Cre recombinase(Cre)–loxP 部位特異的 DNA 組換え酵素反応は、標的遺伝子の塩基配列をゲノムDNA上から除去、または挿入するための強力なツールですが、これまでこれを時間的に制御する方法には課題がありました。
  • テトラサイクリン誘導発現系を搭載した、光依存的にCre-loxPシステムが稼働する遺伝子改変マウス(TRE-PA-Creマウス)を作製しました。
  • TRE-PA-Creマウスと交配させたマウスを用いて、tTA存在下で青色LED光によりCreが機能することを証明しました。
  • TRE-PA-Creマウスの使用により非侵襲的に、生体内細胞種特異的かつ時空間的な生体内遺伝子操作による機能解析が可能になると期待されます。
 
 
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)の高尾知佳助教と宝田剛志研究教授の研究グループは、光応答性Cre-loxPシステム(PA-Cre)とテトラサイクリン(Tet)誘導発現系システムのActb locusへの迅速なノックイン技術を組み合わせて、青色光/細胞種特異的なDNA組換え反応を可能とする遺伝子改変マウス(TRE-PA-Creマウス)の作製に成功しました。
成果は3月20日、国際科学誌「Biochem. Biophys. Res. Commun.」のResearch Articleとして掲載されました。
 
今回作製したマウスが、これまで不可能であった「細胞種特異的」かつ「光照射時/部位特異的」な生体内遺伝子研究に利用されることが期待されます。
 
 
◆研究者からのひとこと
Tet誘導性の不活化Cre recombinaseが光依存的に活性化する遺伝子改変マウスの作製に成功しました。これまで知り得なかった細胞種特異的かる時空間的な遺伝子解析が可能になると期待しています。今後はこのマウスを用いて病因や疾患に関わる遺伝子機能の解明へつながる研究を進めていきたいと考えています。
高尾助教

■論文情報論 文 名:Establishment of a tTA-dependent photoactivatable Cre recombinase knock-in mouse model for optogenetic genome engineering.掲 載 紙:Biochem. Biophys. Res. Commun. in press.著  者:Tomoka Takao, Yuichi Hiraoka, Kenji Kawabe, Daisuke Yamada, Lu Ming, Kohichi Tanaka, Moritoshi Sato, Takeshi Takarada.D O I:10.1016 / j.bbrc.2020.03.015U R L: Establishment of a tTA-dependent photoactivatable Cre recombinase knock-in mouse model for optogenetic genome engineering - ScienceDirect


<詳しい研究内容について>
光によるDNA組換えを可能にするマウス作製に成功~テトラサイクリン誘導光応答性Cre-loxPマウス~


<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)
組織機能修復学分野  研究教授 宝田剛志
(電話番号) 086-235-7407
(FAX) 086-235-7412





https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id716.html

【情報発信】「受動喫煙」が「睡眠の質を低下させる」ことで「睡眠時の歯ぎしり」を誘発する可能性を世界で初めて解明

◆発表のポイント
  • 睡眠時の歯ぎしりは、歯の痛みや顎関節症を引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。また、かみ合わせを回復する治療の障害にもなります。
  • 本研究により若い女性は受動喫煙により睡眠の質が低下して、睡眠時の歯ぎしりを引き起こす可能性のあることを明らかにしました。
  • 喫煙が、周囲の人(例:家族)の睡眠に与える悪影響を知らせることができると期待されます。
 
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野の外山直樹医員・森田学教授、同大保健管理センターの岩﨑良章教授の共同研究グループは、若い女性における受動喫煙、睡眠の質および睡眠時の歯ぎしりの関連を世界で初めて明らかにしました。
 
本研究結果は、受動喫煙が睡眠に影響し、口腔の健康を損なう可能性を広く知らせることが期待されます。本研究は、2019年9月12日にオランダの学術誌「Sleep Medicine」のオンライン版に掲載されました。
 
 
◆研究者からのひとこと
2020年4月より望まない受動喫煙を防止するため、公共の場において原則屋内禁煙となりました。今後は家庭における受動喫煙が問題になると思います。この研究を通して、家庭における喫煙のリスクについて考えるきっかけになれば幸いです。
外山医員

■論文情報
論 文 名:Associations between sleep bruxism, sleep quality, and exposure to secondhand smoke in Japanese young adults: a cross-sectional study掲 載 紙:Sleep Medicine著  者:Naoki Toyama, Daisuke Ekuni, Ayano Taniguchi-Tabata, Toshiki Yoneda, Kota Kataoka, Aya Yokoi, Yoko Uchida, Daiki Fukuhara, Hikari Saho, Islam Md Monirul, Nanami Sawada, Yukiho Nakashima, Yoshiaki Iwasaki, Manabu MoritaD O I:10.1016/j.sleep.2019.09.003.U R L:Associations between sleep bruxism, sleep quality, and exposure to secondhand smoke in Japanese young adults: a cross-sectional study - ScienceDirect


<詳しい研究内容について>
「受動喫煙」が「睡眠の質を低下させる」ことで「睡眠時の歯ぎしり」を誘発する可能性を世界で初めて解明

<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
予防歯科学分野 教授 森田 学
(電話番号)086-235-6712
(FAX)086-235-6714





https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id718.html

【情報発信】術後痛に対する新しい医療機器「クーデックエイミーPCA」が医療現場に登場!〜手術後の痛みに新しい味方〜

◆発表のポイント
  • 新しく開発したマイクロポンプを使った手術後の患者調節型鎮痛(PCA)ポンプを世界で初めて臨床現場で使用し、成功しました。
  • 操作や設定はスマートフォンで行う画期的な製品なので、麻酔科の日常診療が大きく変わっていく可能性があります。
  • 従来の2種類のPCAポンプの良い特徴を兼ね備えており、医療費を大幅に削減できる可能性があります。
 
 
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)麻酔・蘇生学分野の森松博史 教授、岡山大学病院手術部の清水一好 助教と、大研医器株式会社 技術本部開発部 多久和良 部長の共同研究グループは、医薬品注入用ポンプで、使い捨てできる超小型のマイクロポンプを開発しました。このマイクロポンプを使った手術後の痛みを和らげるために使用する医療機器「クーデックエイミーPCA」を開発し、世界で初めて臨床現場で使用しました。特定臨床研究として、手術後の患者さん5人に対して使用したところ、大きな問題が起こることなく十分な鎮痛効果が得られ、安全に使用することができました。

本品は、スマートフォンのアプリで操作や設定ができることが特徴で、複雑な設定やデータ収集等の管理を簡単に行うことができます。また、マイクロポンプとスマートフォンを使うことで、従来の2種類のPCAポンプ(携帯型ディスポーザブル注入ポンプと機械式PCA ポンプ)の長所を活かした製品となっており、非常に軽く、持ち運びも楽になるので患者さんの早期離床を促し、QOL向上に寄与することが期待されます。さらに、従来製品よりも使い捨てのポンプ部分の費用削減が可能となり、医療経済的にも有意義となるでしょう。

この新しい医療機器は、今後、痛みに対する薬の投与だけでなく、医療現場で広く使用できる可能性が期待されます。
 
 
◆研究者からのひとこと
やっと、2014年から研究開発を始めたマイクロポンプの臨床使用が実現しました。これまで先生方や各病棟の看護師さん、臨床工学技士さんにヒアリングのご協力いただき、その結果が今の製品となりました。この研究開発に携わっていただいた皆様、ありがとうございました。
清水助教

<詳しい研究内容について>
術後痛に対する新しい医療機器「クーデックエイミーPCA」が医療現場に登場!〜手術後の痛みに新しい味方〜


<お問い合わせ>
岡山大学病院 手術部 助教 清水 一好
(電話番号)086-235-7778
(FAX)086-235-6984






https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id720.html

【情報発信】新たにロボット支援手術2種類(ロボット支援腹腔鏡下腎盂形成術、ロボット支援腹腔鏡下仙骨膣固定術)の保険診療を導入


◆発表のポイント
  • 2020年4月より、新たに腎盂尿管移行部狭窄症に対するロボット支援腎盂形成術と女性骨盤臓器脱に対するロボット支援仙骨膣固定術が保険適用となります。
  • 岡山大学病院泌尿器科では、保険適用に合わせて2020年4月からこの2つのロボット支援手術を開始します。
 
 
岡山大学病院泌尿器科では、全国でも先駆けて(平成22年10月)手術支援ロボットシステムを用いた手術を開始し、これまでに1000例を超えるロボット手術(前立腺、腎、膀胱)を行っております。

2020年4月から、ロボット支援腎盂形成術とロボット支援仙骨膣固定術という2つの手術が新たに保険適用となりました。

これまで岡山大学病院では、ロボット支援腎盂形成術は自費診療で行っておりましたが、今後は保険診療で治療を行うことで、患者さんの経済的な負担が軽減されます。女性骨盤臓器脱に対する治療はこれまで腹腔鏡下仙骨膣固定術にて行っておりましたが、ロボット支援下にて行うことで手術精度の向上が期待されます。

岡山大学病院では新たにロボット支援腎盂形成術及びロボット支援腹腔鏡下仙骨膣固定術を導入し、保険診療での手術を開始します。



<詳しい内容について>
新たにロボット支援手術2種類(ロボット支援腹腔鏡下腎盂形成術、ロボット支援腹腔鏡下仙骨膣固定術)の保険診療を導入


<お問い合わせ>
岡山大学病院 低侵襲治療センター
講師 小林 泰之
岡山大学病院 泌尿器科
助教 佐古 智子
(電話番号)086-235-7287
(FAX)086-231-3986


https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id721.html

【情報発信】THE大学インパクトランキング2020が公表され、岡山大学が国内9位に!

イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE:ティー・エイチ・イー)」による、大学の社会貢献の取組みを国連のSDGs(持続可能な開発目標)の枠組みを使って可視化したランキング「THE大学インパクトランキング2020」が4月22日に発表されました。岡山大学は、エントリーした4つのゴール(SDG3 すべての人に健康と福祉を、SDG11 住み続けられるまちづくりを、SDG16 平和と公正をすべての人に、SDG17 パートナーシップで目標を達成しよう)の全てで200位以内にランクインし、対象となった世界766大学(うち国内63大学)の中で、総合ランキングにおいて国内9位、世界201-300位となりました。

中でもSDG11では、本学の地域でのたゆまぬ実践活動が高く評価され、国内2位、世界83位にランクされました。


THE大学インパクトランキング2020は、気候変動に対する活動やジェンダーの平等、健康と福祉など、大学がもたらす社会的・経済的インパクトの尺度を、SDGsが掲げる17のゴールに合わせて設定し、ランキングの基準としています。各大学がそれぞれの強みに合わせてエントリーするゴールを選択でき、各ゴールのランキングと総合ランキングが発表されています。


岡山大学は昨年(総合:国内19位、世界301位以下)から大きく順位を上げた結果となりました。本学のSDGs大学経営はまだまだ始まったばかりです。今後もSDGs推進研究大学として、未来への架け橋となるSDGsの取り組みを、岡山から世界へとつなげていきます。

<参考>
THE University Impact Ranking 2020ページ(英語)

【本件問い合わせ先】
岡山大学SDGs推進本部(総務・企画部社会連携課)
 TEL:086-251-8374
 E-mail:SDGs◎adm.okayama-u.ac.jp

岡山大学IR/IE室(総務・企画部大学改革推進課)
 TEL:086-251-8998,7014
 E-mail:kaikaku◎adm.okayama-u.ac.jp
 ※@を◎に置き換えています。



岡山大学は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。





https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9365.html

【情報発信】Wolfgang Sauerwein岡山大学中性子医療研究センター招聘教授が旭日中綬章を受章

岡山大学中性子医療研究センター招聘教授のヴォルフガング・ザウアーヴァイン(Wolfgang Sauerwein)前デュースブルク=エッセン大学(University of Duisburg-Essen)教授に4月29日、日本政府より旭日中綬章を授与されることが発表されました。

ザウアーヴァイン教授は放射線腫瘍医として永年に渡り、日独の研究教育にご尽力されてきました。近年では、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の研究と普及に力を注いでおられます。その関係で2018年からは岡山大学中性子医療研究センター招聘教授として毎年来日し、研究の発展にご貢献いただいています。ザウアーヴァイン教授の努力に敬意を表し、この度の栄えあるご受章をお祝い申し上げると共に、今後の更なるご活躍を祈念いたします。



在デュッセルドルフ日本国総領事館HPより
「がん研究分野における放射線治療の権威であるザウアーヴァイン教授に対して日本とドイツの間の学術及び都市間交流の促進に寄与した功績により、4月21日の閣議決定で叙勲が決定されたものです。」

【本件問い合わせ先】
中性子医療研究センター国際連携部門
TEL:086-235-7785
URL:
http://www.ntrc.okayama-u.ac.jp/




https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9378.html