2019年1月29日火曜日

【情報発信】槇野学長、横井副学長が米国務省とアメリカン・カウンシルズを訪問-米国務省「重要言語奨学金(CLS)プログラム」派遣先に、国立大初!

岡山大学が米国務省「重要言語奨学金(CLS)プログラム」の派遣先に国立大学として初めて採択されたことを受けて、槇野博史学長、横井篤文副学長(海外戦略担当)が昨年12月13、14日、米国務省およびアメリカン・カウンシルズを訪問しました。


今回の訪問は、米国務省により選抜された全米トップクラスの大学生・院生26人が8週間にわたって日本語と日本文化を集中的に学ぶ、米国務省のCLSプログラムの採択を受けて、米国務省およびアメリカン・カウンシルズとの更なる関係構築の強化へ向けたキックオフ会合として実施しました。

初日に、槇野学長と横井副学長はアメリカン・カウンシルズ(American Councils for International Education)本部を訪問。ジャネット・オーエン(Jeanette Owen)CLSプロジェクトディレクターらと対談し、正式に本学が米国務省のCLSプログラム派遣先として選ばれたこと、ならびに同プログラムの企画運営・実施のための連携強化について合意しました。

その後、槇野学長と横井副学長は米国務省(The U.S. Department of State)を訪問。同教育文化局(The Bureau of Educational and Cultural Affairs of the U.S. Department of State: ECA)のキャロル・ラドムスキー(Carol Radomski)プログラムオフィサーらと会談しました。槇野学長が本学の概要ならびに国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を推進するためのビジョンと全学的な取り組みを紹介し、本学が国立大学として唯一「第一回ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞したことなどを発表しました。
続いて横井副学長が本学のSDGsにかかる国連機関でのハイレベル会合をはじめ、皇太子同妃両殿下の視察を賜ったSDGsにかかるディスカッションなど、SDGsリーディング大学としての最新の活動や成果を報告し、CLSプログラムの派遣先としての本学の魅力と意義を伝えました。

翌日は、アメリカン・カウンシルズ本部のローン・クレナー(Lorne Craner)理事長、デビッド・パトン(David Patton)副理事長を始めとする役員らと会談し、槇野学長がSDGsにかかる最新の活動や成果について発表しました。また、横井副学長は「ミシガン大学Okayama Field Station」の70周年(2020年)へ向けた記念シンポジウムの企画提案にかかる説明を行い、CLSプログラムのキックオフシンポジウムとして本学にて開催することで双方合意しました。さらに教育研究交流についても、幅広く連携を構築することで意見交換をしました。

●CLSプログラム
国家安全保障や経済発展の観点から重要な役割を果たす、ロシア語や中国語など世界15言語の人材養成を狙いに、米国務省が実施しています。国内では2010年に受け入れがスタートし、同プログラムは国際教育・交流を専門とする米非営利団体American Councils for International Education(アメリカン・カウンシルズ)によって運営されています。

 【本件問い合わせ先】
副学長(海外戦略担当)・上級UGA 横井篤文
TEL:086-251-8326


岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。

 

米国務省・教育文化局(ECA)訪問



米国務省関係者らとの記念撮影



http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8283.html

【情報発信】FOCUS ON(Vol.15)「老い・看取り・死と向き合う」 発行

岡山大学は1月25日、さまざまな分野のユニークな研究者に焦点を当て、研究内容やその人柄を紹介する「FOCUS ON」のVol.15を発行しました。

岡山大学は11学部・1プログラム、8研究科、3研究所を有しており、幅広い学問領域をカバーしています。

今回は、大学院ヘルスシステム統合科学研究科の本村昌文教授の研究活動について紹介しています。

日本人には、老いや死を迎える際に「周りに迷惑をかけたくない」という意識が広くみられます。日本思想史を専攻し、これまで過去の日本人の死生観を研究してきた大学院ヘルスシステム統合科学研究科の本村昌文教授は近年、この「迷惑をかけたくない」という意識の構造や起源、プラス面・マイナス面などを、看護学や心理学など諸分野の研究者と協働しながら探求に着手しました。超高齢社会を迎えようとする現代で、精神的なQOL(生活の質)を高める方法を模索しています。

  FOCUS ON(Vol.15):
老い・看取り・死と向き合う

<Back Issues>
Vol.14:
『夢をつかむ力』を養う美術教育
Vol.13:光による生命現象の制御-「光をくすりに」を目指して-
Vol.12:AIがもたらす情報セキュリティの新時代
Vol.11:電気抵抗ゼロの物質「超電導体」を創り出す
Vol.10:アオコ問題解決の鍵を握るバイオ燃料電池
Vol.9:古墳に隠された背景
Vol.8:生体材料で未来を創る
Vol.7: COPD患者の声に耳を傾ける
Vol.6:データ科学で食糧危機に対抗する
Vol.5:“クニヨシズム”に倣う教育精神


<参考:研究系web国際広報>
Okayama University e-Bulletin
Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)

【本件問い合わせ先】
総務・企画部広報・情報戦略室
TEL:086-251-7292


岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。





http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8242.html


【情報発信】「第10回高度医療都市を創出する未来技術国際シンポジウム」のシンポジストらが来学

米国・ウェイン州立大学、大韓民国・韓国科学技術院、ドイツ・ドルトムント工科大学の研究者ら4人が1月15日、岡山大学を訪れ、槇野博史学長を表敬訪問しました。


研究者らは、1月16日に本学大学院ヘルスシステム統合科学研究科で行われた「第10回高度医療都市を創出する未来技術国際シンポジウム」にシンポジストとして参加するために来日。訪問では、槇野学長、大学院ヘルスシステム統合科学研究科長の妹尾昌治教授および同研究科の青尾謙講師と、シンポジウムのテーマである社会に貢献するイノベーションについて意見を交換しました。


槇野学長は本学で行われているSDGsの取り組みについて紹介し、研究者らもそれぞれの大学での取り組みや交流の可能性について述べました。今回の訪問を通して、今後さらなる交流の拡大が期待されます。

【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ国際企画課
TEL:086-251-7038



【情報発信】高度医療都市を創出する未来技術国際シンポジウム「社会に貢献するイノベーション」を開催

岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科は1月16日、第10回高度医療都市を創出する未来技術国際シンポジウム「社会に貢献するイノベーション」を自然科学研究科棟で開催しました。


社会に貢献するイノベーションをテーマに教職員・学生・一般を対象に実施。大学院ヘルスシステム統合科学研究科長の妹尾昌治教授をはじめ、教職員、学生ら80人が参加しました。


本シンポジウムでは、理化学研究所の桜田一洋氏、ドルトムント工科大学のディミトリ・ドマンスキー氏、 KAISTのジーファン・リー氏、岡山大学の遊佐徹氏、ウエイン州立大学のメリッサ・ルンジ・モリス氏、ウエイン州立大学のキャロル・ミラー氏らが登壇。それぞれ、社会に貢献するイノベーションとそれに関連する具体事例について話しました。質疑応答ではソーシャルイノベーションの概念や、瀬戸内海と五大湖に共通する社会的課題など、将来の連携関係構築に向けた積極的な意見交換が行われました。


本取り組みは、平成20年から医工連携と異分野融合を目的に実施しており、今後は学内外における異分野の融合的取り組みや産学連携などにおける教育研究への展開を予定しています。


<講演者/タイトル>
・桜田一洋氏/「AIによるプレシジョン医療の実現」
・ディミトリ・ドマンスキー氏/「社会イノベーションの理解:国際研究プロジェクトから得られたこと」
・ジーファン・リー氏/「韓国におけるこれまでの社会アントレプレナーシップの教育と育成」
・遊佐徹氏/「瀬戸内海地域の社会的課題と『瀬戸内地域研究』」
・メリッサ・ルンジ・モリス氏/「環境ストレスに対する地域的対応の取り組み」
・キャロル・ミラー氏/「地域における水質維持活動:健康、社会および経済」


 【本件問い合わせ先】
大学院ヘルスシステム統合科学研究科 教授 妹尾昌治
TEL: 086-251-8216





http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8267.html

【情報発信】インドネシア教育大学との部局間協定を締結

岡山大学教育学部・教育学研究科は昨年11月28日、インドネシア教育大学数学・自然科学教育学部(Faculty of Mathematics and Science Education, Indonesia University of Education)と学部間協定を締結しました。

インドネシア教育大学はジャワ島バンドンに位置し、インドネシアの教育学研究の拠点大学です。教育学部・教育学研究科はJICA理数科教育協力事業や平成29年度採択の日本学術振興会研究拠点形成事業(B.アジア・アフリカ学術基盤形成型)「ESD(持続可能な開発のための教育)の教師教育推進に向けた国際研究拠点の構築」により、同学との教育・研究交流を進めてきました。

協定の締結では、昨年10月、インドネシア教育大学で開催された研究拠点形成事業のセミナーにおいて、桑原敏典教育学部副学部長・教育学研究科副研究科長と数学・自然科学教育学部長の間で仮調印。続いて11月、本学でのアジア太平洋ESD教師教育会議開催に合わせ、三村由香里教育学部長・教育学研究科長とAri Widodo数学・自然科学教育学部副学部長との間で正式調印しました。


今後、両学部は日本とインドネシアの教育学研究の発展に資すべく、学生および大学教員の派遣・招へいやセミナーの開催を進めるとともに、新規の共同研究を展開していきます。


【本件問い合わせ先】
大学院教育学研究科 教授 藤井浩樹
TEL:086-251-7637





http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8282.html

2019年1月24日木曜日

【情報発信】「作物イノベーション研究ワークショップ(第2回セミナー)植物遺伝子改変技術をどう生かすか」を開催

岡山大学は1月16日、「作物イノベーション研究ワークショップ(第2回セミナー)~植物遺伝子改変技術をどう生かすか~」を倉敷キャンパス・資源植物科学研究所(植物研)にて開催しました。

農業上の有用な遺伝子の機能を明らかにすることや植物界の様々な生命現象を解き明かす上で、遺伝子改変技術(遺伝子組換え、形質転換、ゲノム編集)は重要な役割を果たしています。

ワークショップ前半では、植物遺伝子組換え技術を用いた研究成果として、基礎生物学研究所の真野弘明研究員が『オジギソウの「おじぎ運動」はどのようにして起こるのか』をテーマに講演。愛媛大学農学部の八丈野孝准教授は「うどんこ病菌がどのようにしてオオムギ細胞からエネルギーを得ているのか」について講演しました。どちらも、生命現象の一端を明らかにする興味深いテーマでした。これらの成果は、植物の進化を解明したり、病気に強い作物を作ったりするのに役に立ちます。

後半は、今話題のゲノム編集技術について愛媛大学農学部の賀屋秀隆准教授が「植物に利用できるゲノム編集技術の最前線」と題し、講演。また、農研機構生物機能利用研究部門の石橋和大主任研究員は、「植物ウイルスを利用したゲノム編集」について講演しました。ゲノム編集作物は、将来的に日本で栽培できる可能性があり、より高度な技術の醸成が必要となります。先生方の研究は、より精密で安全なゲノム編集作物をつくるのに役立ちます。

本ワークショップを主催した植物研・作物イノベーション共同研究チーム・オオムギ遺伝子改変班では、上記の先生方との共同研究などを通じて、不良環境でも育ち、食糧難を克服するような作物を作るための研究を行っています。今回のワークショップをふまえ、本チームでは最新のバイオテクノロジーを取り入れた農業に役立つ研究を行っていきます。

●参考:作物イノベーション研究チーム-オオムギ遺伝子改変班-

【本件問い合わせ先】
岡山大学資源植物科学研究所 准教授 久野裕 
TEL:086-434-1243 



2019年1月23日水曜日

【情報発信】平木隆夫准教授(医)に岡山大学「研究教授」の称号を付与

重点研究分野の推進および学術研究拠点、社会実装拠点づくりを進めていく上で、優れた研究者の参加を得て、高い成果を挙げることや、そうした活動をするための研究費(外部資金)の獲得がますます重要となっています。
こうした背景から本学では、研究実績があり、研究代表者(PI:Principal Investigator)として外部資金を獲得して研究マネジメントを行っている准教授に対し、新たに「研究教授」(英文名称:Research Professor)の呼称を付与する制度を設け、2018年10 月から開始しています。

今回、本学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)放射線医学分野の平木隆夫准教授を11月29日に研究教授として選任し、12月25日に研究教授の称号付与式を本学学長室にて開催しました。

付与式では、竹内大二研究担当理事・副学長の立ち合いのもと、槇野博史学長から平木准教授に研究教授の称号が付与されました。平木准教授は「研究教授の称号に恥じないように今後も研究に邁進したい」とコメント。今後の研究活動にさらなる意欲を見せました。

岡山大学は、2013年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の構築のため、研究力の強化促進をはじめさまざまな大学改革を推進していきます。

〇これまでに研究教授の称号を付与された者(所属は付与時のもの)
 河原伸幸 大学院自然科学研究科(工学系)
 佐藤伸 異分野融合先端研究コア
 仁科勇太 異分野融合先端研究コア
 宮地孝明 自然生命科学研究支援センター
 宝田剛志 大学院医歯薬学総合研究科(医学系)
 平木隆夫 大学院医歯薬学総合研究科(医学系)

〇参考
優れた准教授を対象に「研究教授」制度を新設(岡山大学プレスリリース 2018年9月27日)

 【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)室
TEL:086-251-8930

http://ura.okayama-u.ac.jp/
 


【情報発信】喉の痛みをもたらす急性咽頭炎の抗菌薬治療における検査の実施状況を明らかに

◆発表のポイント
・2013~2015年の3年間において、日本国内の急性咽頭炎による外来受診のうち、GAS迅速抗原検査が実施されたのは全体の5.6%でした。
急性咽頭炎の59.3%に抗菌薬が処方され、処方された抗菌薬のうち第一選択薬であるペニシリン系抗菌薬が選ばれたのは10.8%でした。
本研究における日本国内の急性咽頭炎治療における抗菌薬の使用状況に関する取り組みは、薬剤耐性菌対策の基礎的知見の一つとして活用されることにより、保健関連SDGsの達成にも貢献が期待されます。

岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科の狩野光伸教授と大学院医歯薬学総合研究科で岡山大学次世代研究育成グループ代表の小山敏広助教は、複数の研究機関と医療機関の研究者(札幌医科大学樋之津史郎教授、大阪大学萩谷英大助教、徳島大学病院座間味義人准教授、千葉大学病院三上奈緒子氏、岡山大学病院千堂年昭教授、北村佳久准教授、建部泰久氏)との共同研究において、これまで不明であった日本国内の咽頭炎に対する抗菌薬治療に関連する要因を明らかにしました。

急性の喉の痛みを主症状とする急性咽頭炎は臨床的に頻度の高い疾患です。細菌による急性咽頭炎の多くはA 群β 溶血性連鎖球菌(GAS) が起炎菌であり、この場合、適切な治療がなされないと重篤な続発症につながることがあり、迅速抗原検査によって判別することが重要です。また、治療にはペニシリン系抗菌薬が第一選択薬として推奨されています。

本研究では、2013~2015年の日本国内における127万回の急性咽頭炎による外来受診を調査しました。その結果、GAS迅速抗原検査が実施されたのは全体の5.6%であることが判明しました。
一方で、抗菌薬は全体の59.3%に処方され、そのうち第一選択薬であるペニシリン系抗菌薬が選択されたのは10.8%でした。

本研究成果は、2019年1月16日に日本の医学誌「Journal of Infection and Chemotherapy」に掲載されます。


◆研究者からのひとこと
今回の研究は国内5 大学・大学病院の研究者の協力を得て、薬剤耐性菌対策の基礎的知見の一つとして、現在の医療内容に関する知見を提供するものです。薬剤耐性菌対策は保健関連SDGs とも密接に連携して進められていますので、本研究の取り組みが国際的なSDGs の達成へ貢献することができることを期待しています。
小山助教


■論文情報
論文名:Association between rapid antigen detection tests and antibiotics for acute pharyngitis in Japan: A retrospective observational study.

掲載紙:Journal of Infection and Chemotherapy
著者:Yusuke Teratani, Hideharu Hagiya, Toshihiro Koyama*, Ayako Ohshima, Yoshito Zamami, Yasuhisa Tatebe, Ken Tasaka, Kazuaki Shinomiya, Yoshihisa Kitamura, Toshiaki Sendo, Shiro Hinotsu, Mitsunobu R. Kano.
DOI:
https://doi.org/10.1016/j.jiac.2018.12.005
URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1341321X18304756?via=ihub


<詳しい研究内容はこちら>
喉の痛みをもたらす急性咽頭炎の抗菌薬治療における検査の実施状況を明らかに


<お問い合わせ>
岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
教授 狩野光伸

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
助教 小山敏広
(電話番号)086-235-6585


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id594.html

【情報発信】本学大学院生が「学生によるビジネスプラン提案コンテスト」で奨励賞を受賞

岡山大学大学院自然科学研究科機械システム工学専攻の大学院生でつくるチームが、1月21日「第17回 学生によるビジネスプラン提案コンテスト」(日刊工業新聞社主催)の中国大会(2018キャンパスベンチャーグランプリ中国)で、奨励賞を受賞しました。本学からの受賞は8年連続です。


中国地方15大学・短大・高専・専門学校からの応募総数は85件。本学大学院自然科学研究科の益田拓典さん、荒川淳さん、上田尚輝さんの3人は、クレジットカードを扱うことの不便さや紛失などの問題点に着目し、クレジットカードを身につける感覚から発想を得て「生体認証を用いた仮想クレジットシステム」を提案。その独創性が高く評価され、受賞となりました。 


受賞のアイデアは、機械システム工学専攻の大学院科目「高度創成デザイン」の講義で発案。本コンテストは、優れたプランを表彰し、起業家を目指す学生の支援、新産業の創出と人材育成を目的に開催されています。


【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科 教授 大橋一仁 
Tel:086-251-8041



【情報発信】大学院自然科学研究科の教員らが「小学生機械講座」を開催

岡山大学大学院自然科学研究科は「小学生機械講座」を岡山県教育庁の協力のもと、12月4日に岡山県内の新見市立新見南小学校、12月13日に玉野市立築港小学校でそれぞれ開催しました。


「機械の教室:機械のしくみを見てみよう-リンクと歯車-」をテーマに、同研究科機械系の教員と技術職員らが企画。子どもたちは、普段目にする身の回りの機械に使われている歯車と、動作する部品同士を連結する役割を担うリンクの不思議さや面白さを体験しました。


参加した両校の6年生は、リンクと歯車の仕組みについて説明を受けた後、グループに分かれて、模型を使った実習に挑戦。リンクのつなぎ方によってさまざまな動作を作り出せることや、歯車の組み合わせ方で回転の速さや伝達する動力の大きさが変わることなどを体験しました。参加した子どもたちからは「歯車やリンクはいろいろなものを動かしていることが分かった」、「もっと歯車やリンクのことを知りたいと思った」などの感想が寄せられました。


同講座は平成23年から毎年実施し、今年で8年目です(計16小学校で実施)。子どもたちに早いうちから機械のメカニズムに触れてもらい、その面白さを体験することで、理科全般に興味を持ってもらうことを目的としています。

【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科 教授 大橋 一仁
TEL:086-251-8041



2019年1月22日火曜日

【offer information】Okayama University Medical Research Updates (OU-MRU) Vol.61  Mechanical stress affects normal bone development

Source: Okayama University (JAPAN), Public Relations and Information Strategy

For immediate release: 18 January 2019


Okayama University research: Mechanical stress affects normal bone development

(Okayama, 18 January) Researchers at Okayama University show how mechanical stress at very early stages of bone development alters expression pattern of the non-collagenous matrix responsible for biological property of the bone.

The bone matrix contains various proteins, namely, collagen and other non-collagenous proteins. Osteoblasts, are responsible for producing these materials. At early stages of development these osteoblasts differentiate and give rise to mature bone components. While the pattern of gene expression for the bone matrix protein in osteoblasts under normal conditions is known, the effects of mechanical stress on the process are unknown. Associate Professor Mika Ikegame from Okayama University have discovered an unusual gene expression pattern for the non-collagenous proteins in osteoblasts that is triggered by mechanical stretching.

For their study, the team used parietal bones from the skulls of mice. The left and right parietal bones, attached in the middle by a suture, were carefully extracted from 4-day old infant mice; their skull bones were still in the developmental stages. These bones were then subjected to mechanical stretching by attaching each end to a spring. The spring tugged at the bones on either edge causing tension in the suture where new osteoblasts are developing. In the control group, the bones were connected to a spring without any stretching action. The set up was then left for 24 or 48 hours.

Bone sialoprotein (BSP), osteopontin (OPN) and osteocalcin (OCN) are key non-collagenous proteins that play roles in bone formation and cellular activity. As the osteoblast develops and matures, it first produces BSP, then OPN and lastly OCN. Only late-stage mature osteoblasts will thus show OCN. The gene expression patterns of these three proteins were therefore examined in non-stretched versus stretched tissues to assess differences in developmental patterns.

After 24 hours, the non-stretched tissues had little osteoid (non-mineralized bone) towards the middle suture, with mineralized, mature bone continuing outwards. BSP gene expression was detected in osteoblasts both on osteoid and mineralized bone, with lesser number of osteoblasts expressing OPN, especially towards the osteoid. This region also contained little to none osteoblasts expressing OCN, suggesting it was the least developed. The stretched sutures were widened, and contained a lot more osteoblasts producing new osteoid. BSP gene expression was still seen homogenously, and OPN and OCN were seen on mineralized bone, with a little level of OPN on the newly developed osteoid. By 48 hours, the new osteoid partially mineralized, and a lot more osteoblasts on the new bone matrix showed OPN and OCN, with some cells even showing OCN prior to OPN.

This differential gene expression pattern shows that mechanical stretching not only increased differentiation of osteoblasts but also accelerated the expression of OCN. Given the fact that OCN can regulate energy metabolism outside of the bone, the authors conclude that this different pattern caused by mechanical stress might affect metabolic disorders, such as diabetes or hypercholesterolemia.


Background
Osteoblasts and osteoid: Osteoblasts are the cells found in the bone. They usually cluster and work together to produce the bone matrix. As osteoblasts mature, they produce osteoid which consist of type I collagen as a major structural component, and some functional non-collagenous proteins and some proteoglycans. Then, the osteoid undergoes mineralization and turns hard to form mature bone matrix. 


 Differentiation: Differentiation is the biological process by which cells mature and develop. Differentiation gives cells enhanced features. For example, only differentiated osteoblasts can give rise to adult bone tissue.


Reference
Mika Ikegame, Sadakazu Ejiri, Hirohiko Okamura. Expression of Noncollagenous Bone Matrix Proteins in Osteoblasts Stimulated by Mechanical Stretching in the Cranial Suture of Neonatal Mice. Journal of Histochemistry & Cytochemistry, 58, 2018.
DOI: 10.1369/0022155418793588

https://journals.sagepub.com/doi/10.1369/0022155418793588



Correspondence to
Associate Professor Mika Ikegame, D.D.S., Ph.D.
Department of Oral Morphology,
Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry and
Pharmaceutical Sciences, 2-5-1 Shikata-cho, Kita-ku, Okayama,
700-8525, Japan.
E-mail: ikegame(a) md.okayama-u.ac.jp
For inquiries, please contact us by replacing (a) with the @ mark.


Further information
Okayama University
1-1-1 Tsushima-naka , Kita-ku , Okayama 700-8530, Japan
Public Relations and Information Strategy
E-mail: www-adm (a) adm.okayama-u.ac.jp
For inquiries, please contact us by replacing (a) with the @ mark.
Website:
//www.okayama-u.ac.jp/index_e.html
Okayama Univ. e-Bulletin: //www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/
About Okayama University (You Tube): https://www.youtube.com/watch?v=iDL1coqPRYI
Okayama University Image Movie (You Tube): https://www.youtube.com/watch?v=KU3hOIXS5kk



Okayama University Medical Research Updates (OU-MRU)
The whole volume : OU-MRU (1- )
Vol.1:Innovative non-invasive ‘liquid biopsy’ method to capture circulating tumor cells from blood samples for genetic testing
Vol.2:Ensuring a cool recovery from cardiac arrest
Vol.3:Organ regeneration research leaps forward
Vol.4:Cardiac mechanosensitive integrator
Vol.5:Cell injections get to the heart of congenital defects
Vol.6:Fourth key molecule identified in bone development
Vol.7:Anticancer virus solution provides an alternative to surgery
Vol.8:Light-responsive dye stimulates sight in genetically blind patients
Vol.9:Diabetes drug helps towards immunity against cancer
Vol.10:Enzyme-inhibitors treat drug-resistant epilepsy
Vol.11:Compound-protein combination shows promise for arthritis treatment
Vol.12:Molecular features of the circadian clock system in fruit flies
Vol.13:Peptide directs artificial tissue growth
Vol.14:Simplified boron compound may treat brain tumours
Vol.15:Metamaterial absorbers for infrared inspection technologies
Vol.16:Epigenetics research traces how crickets restore lost limbs
Vol.17:Cell research shows pathway for suppressing hepatitis B virus
Vol.18:Therapeutic protein targets liver disease
Vol.19:Study links signalling protein to osteoarthritis
Vol.20:Lack of enzyme promotes fatty liver disease in thin patients
Vol.21:Combined gene transduction and light therapy targets gastric cancer
Vol.22:Medical supportive device for hemodialysis catheter puncture
Vol.23:Development of low cost oral inactivated vaccines for dysentery
Vol.24:Sticky molecules to tackle obesity and diabetes
Vol.25:Self-administered aroma foot massage may reduce symptoms of anxiety
Vol.26:Protein for preventing heart failure
Vol.27:Keeping cells in shape to fight sepsis
Vol.28:Viral-based therapy for bone cancer
Vol.29:Photoreactive compound allows protein synthesis control with light
Vol.30:Cancer stem cells’ role in tumor growth revealed
Vol.31:Prevention of RNA virus replication
Vol.32:Enzyme target for slowing bladder cancer invasion
Vol.33:Attacking tumors from the inside
Vol.34:Novel mouse model for studying pancreatic cancer
Vol.35:Potential cause of Lafora disease revealed
Vol.36:Overloading of protein localization triggers cellular defects
Vol.37:Protein dosage compensation mechanism unravelled
Vol.38:Bioengineered tooth restoration in a large mammal
Vol.39:Successful test of retinal prosthesis implanted in rats
Vol.40:Antibodies prolong seizure latency in epileptic mice
Vol.41:Inorganic biomaterials for soft-tissue adhesion
Vol.42:Potential drug for treating chronic pain with few side effects
Vol.43:Potential origin of cancer-associated cells revealed
Vol.44:Protection from plant extracts
Vol.45:Link between biological-clock disturbance and brain dysfunction uncovered
Vol.46:New method for suppressing lung cancer oncogene
Vol.47:Candidate genes for eye misalignment identified
Vol.48:Nanotechnology-based approach to cancer virotherapy
Vol.49:Cell membrane as material for bone formation
Vol.50:Iron removal as a potential cancer therapy
Vol.51:Potential of 3D nanoenvironments for experimental cancer
Vol.52:A protein found on the surface of cells plays an integral role in tumor growth and sustenance
Vol.53:Successful implantation and testing of retinal prosthesis in monkey eyes with retinal degeneration
Vol.54:Measuring ion concentration in solutions for clinical and environmental research
Vol.55:Diabetic kidney disease: new biomarkers improve the prediction of the renal prognosis
Vol.56:New device for assisting accurate hemodialysis catheter placement
Vol.57:Possible link between excess chewing muscle activity and dental disease
Vol.58:Insights into mechanisms governing the resistance to the anti-cancer medication cetuximab
Vol.59:Role of commensal flora in periodontal immune response investigated
Vol.59:Role of commensal microbiota in bone remodeling



【情報発信】Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.61 発行 「 Mechanical stress affects normal bone development」

岡山大学は1月18日、本学の強みである医療系分野の研究成果について、革新的な基礎研究や臨床現場、医療産業等に結びつく成果を英語で情報発信するWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」のVol.61を発行しました。

2012年より岡山大学では、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin」を年3~4回発行。世界の大学・研究機関の研究者やマスコミ関係者等にニュースやトピックスを交えて配信し、岡山大学の海外への情報発信を強化と国際的知名度の向上などを推進しています。

OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、岡山大学の強みある医療系分野とその融合分野などの更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行しています。

本号では、大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)口腔形態学分野の池亀美華准教授と岡村裕彦教授らの骨に力をかけると、骨を作る細胞が新しくできてくるだけでなく、通常は骨作りの後半で作られるオステオカルシンというタンパク質がもっと早い時期から作られるようになることを明らかにした研究成果について紹介しています。

骨は運動や重力などで力が加わると太く丈夫になり、逆に運動不足や微小重力下では細く弱くなることは日常的に体験できることです。しかし、どうしてそうなるのか、細胞レベルでの仕組みについては、分からないことがまだたくさんあります。その仕組みが分かれば、寝たきりや宇宙空間での長期滞在などによって骨が失われるのを防ぐ方法が見つかるかもしれません。

池亀准教授と岡村教授、それに朝日大学歯学部の江尻貞一教授らは、今回の実験をネズミの骨を使用して行いました。ネズミの頭の骨の継ぎ目(縫合部)を広げるように伸展力を加えると、広がった縫合部を埋めようと、骨を作る細胞が新しくリクルートされてきて急速に骨を作ります。新しい骨が作られるときには、さまざまな骨の成分が順を追って細胞から分泌され、骨の微量タンパク質であるオステオカルシンは骨作りの後期に分泌されます。しかし、力をかける中で新たに現れた骨を作る細胞からは、いつもより早いタイミングでオステオカルシンが分泌されることがわかりました。

骨は単なる体の支柱ではなく、重要な臓器の一つです。骨から血液中に放出される物質が全身の臓器にさまざまなメッセージを送り、記憶力、筋力、免疫力、男性ホルモン産生、糖代謝などを調節することが明らかになりつつあり、特にオステオカルシンは大切なメッセージ物質であることが分かっています。

今回の研究成果は、骨に力を加えることで、こうした骨の全身に及ぼす働きにも違いがでてくる可能性を示しています。今後さらに研究が進んで、骨と運動という観点から、私たちが超高齢化時代を健康で若々しく生き抜いていくためのヒントが見つかることが期待されます。

岡山大学は、2013年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の構築のため、強みある医療分野の国際的な情報発信を力強く推進していきます。また、強みある医療系分野から生み出される成果を社会や医療現場が求める革新的技術として、より早く届けられるように研究開発を推進していきます。

なおOU-MRUは、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されています。


Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.61:
Mechanical stress affects normal bone development


<Back Issues:Vol.53~Vol.60>
Vol.53:
Successful implantation and testing of retinal prosthesis in monkey eyes with retinal degeneration (大学院ヘルスシステム統合科学研究科 松尾俊彦准教授、大学院自然科学研究科(工学系)内田哲也准教授)
Vol.54:
Measuring ion concentration in solutions for clinical and environmental research (大学院ヘルスシステム統合科学研究科 紀和利彦准教授)
Vol.55:
Diabetic kidney disease: new biomarkers improve the prediction of the renal prognosis (大学院医歯薬学総合研究科(医学系) 和田淳教授、三瀬広記医員)
Vol.56:
New device for assisting accurate hemodialysis catheter placement (大学院医歯薬学総合研究科(医学系) 大原利章助教)
Vol.57:
Possible link between excess chewing muscle activity and dental disease (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)皆木省吾教授、加藤聖也医員)
Vol.58:
Insights Into Mechanisms Governing the Resistance to the Anti-Cancer Medication Cetuximab (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)江口傑徳助教)
Vol.59:
Role of commensal flora in periodontal immune response investigated (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)森田学教授、福原大樹医員)
Vol.60:
Role of commensal microbiota in bone remodeling (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)森田学教授、内田瑶子歯科医師)


<参考>
岡山大学国際Webマガジン「Okayama University e-Bulletin」


【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7293
E-mail:www-adm@adm.okayama-u.ac.jp


【情報発信】学生と地域の方々が一緒にアイディアを創出する岡山大学「津山アイディアソン」を、津山市内で開催

岡山大学は、学生と地域の方々が一緒に新しいアイディアを創出するイベント、岡山大学「津山アイディアソン」を1月20日、津山市内で開催しました。

アイディアソンは、最近使われるようになった「アイディア」と「マラソン」を組み合わせた造語で、特定の課題に対して多様なメンバーが集まって対話をしながらアイディアを出し合うイベントです。本イベントは旧美作国3市5町2村および津山商工会議所との包括連携協定に基づく「岡大=美作国プロジェクト」の一環として実施。学生が地域の現状や強み、課題について学びながら、津山市城東・城西地域の活性化に向けて地域の方々と一緒に議論を深めました。

岡山大学からはグローバル・ディスカバリー・プログラム大学院ヘルスシステム統合科学研究科の教員4人、留学生を含む学生28人が参加。また津山市内の高校生約20人と教員4人、地域の方々約20人も参加し、大変活気のあるイベントとなりました。

学生たちは午前に城東地域で津山洋学資料館などを見学。午後には城西地域の作州民芸館で高校生や城西まちづくり協議会の佐々木裕子事務局長、津山市都市建設部歴史まちづくり推進室の乾康二主査から地域の歴史や現状、活動について説明を受けた後、3グループに分かれて地域のお寺や空き家の活用状況、作州民芸館の活用方法などについて活発に議論をしました。

参加した大学生は「津山の歴史的な遺産をもっと活用し、外に向けて発信していくべき」、「外から来た人が楽しめる体験の機会を増やすことが必要」、「今まで来たことがなかったが、地域のことについて学び、考える良い機会となった」などとコメント。地域の高校生からも「留学生のコメントを聞いて、私たちが地域でできることがいっぱいあると感じた」といった感想が寄せられました。

学生にとっても、地域の皆様にとっても、地域の良さを学びながら、多くの新たなアイディアを生み出す機会になりました。

【本件問い合わせ先】
SDGs推進企画会議
副理事 青尾 謙
TEL:086-251-7527




【情報発信】「第10回高度医療都市を創出する未来技術国際シンポジウム」のシンポジストらが来学

米国・ウェイン州立大学、大韓民国・韓国科学技術院、ドイツ・ドルトムント工科大学の研究者ら4人が1月15日、本学を訪れ、槇野博史学長を表敬訪問しました。


研究者らは、1月16日に本学大学院ヘルスシステム統合科学研究科で行われた「第10回高度医療都市を創出する未来技術国際シンポジウム」にシンポジストとして参加するために来日。訪問では、槇野学長、大学院ヘルスシステム統合科学研究科長の妹尾昌治教授および同研究科の青尾謙講師と、シンポジウムのテーマである社会に貢献するイノベーションについて意見を交換しました。槇野学長は本学で行われているSDGsの取り組みについて紹介し、研究者らもそれぞれの大学での取り組みや交流の可能性について述べました。今回の訪問を通して、今後さらなる交流の拡大が期待されます。

【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ国際企画課
TEL:086-251-7038



2019年1月18日金曜日

【情報発信】寺澤教授(教)が「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期 ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」に採択 岡山大学独自の教育ビッグデータ x テクノロジーを社会実装へ

岡山大学大学院教育学研究科の寺澤孝文教授が12月4日、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が進める科学技術イノベーションを実現するためのプログラム「戦略的イノベーション創造プログラム」(Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program;SIP)の第2期の課題のひとつである「ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」(管理法人:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO))に採択されました。

同事業は、人間中心の社会であるSociety5.0※1実現のための核となる技術である「サイバー空間基盤技術」を取り扱います。特に、人とAI(人工知能)の協働に寄与する高度に洗練された「ヒューマン・インタラクション基盤技術」、「分野間データ連携基盤技術」、「AI間連携基盤技術」を確立することで、ビッグデータ・AIを活用したサイバー・フィジカル・システム(CPS)※2の社会実装を目指すものです。

今回、寺澤教授は同事業の「学習支援技術」の研究開発項目で、「高精度教育ビッグデータをベースとした教育支援の公教育への導入推進」(実施期間:2018~2022年度)という題目のもと研究開発責任者を務め、参画する自治体や企業などとともに成果の社会実装を行います。

この研究開発は、寺澤教授が開発した「マイクロステップ・スケジューリング法」という新しい技術によって収集された大量の学習データ(高精度教育ビッグデータ)から、これまで意識できなかった、わずかな学習の効果の積み重ねを個人ごとに可視化し、それを個別にフィードバックする技術を基盤にしています。これにより、学習者の実力の変動を正確に推定することも可能になります
例えば、実力レベルで習得されたと判定される問題を学習から外すことで、実効性を持つテーラーメイドの個別学習を提供することも可能になります。

今回、マイクロステップ・スケジューリング法により収集される高精度教育ビッグデータを活用した教育支援を大規模に社会実装することにより、従来のテスト技術では可視化できなかった微細な学習効果の積み重ねや学習者の意識変動を描き出し、フィードバックすることで、学習者の学習意欲と成績の確実な向上を目指します。

今回のSIP(第2期)の採択を受けて寺澤教授は、「子どもは、自身の成績の上昇を目の当たりにし、見通しを手に入れることで、勉強を続けよう、やり遂げようと意識するようになります。教師や保護者の指導力が向上することも間違いありません。また、英単語などの学習効率を大きく上げる方法も見えてきました。このような情報を手にする子とできない子の格差が広がることが一番気になります。その意味で一日も早く新しい教育支援を広げていきたい」とコメント。今後の研究開発に意欲を見せました。

Society5.0を支える技術開発を本学発の革新的技術で支えつつ、寺澤教授らが展開する社会実装により、学習に関わる全ての人がポジティブな方向に向くようなパラダイムシフトを起こせるように本事業を強力に推進していきます。


※1  Society5.0 (ソサエティー5.0)
多様なニーズと潜在的なニーズにきめ細かく対応したモノやサービスを提供することで、人々が快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることのできる人間中心の社会です。Society 5.0では、フィジカル空間のセンサーからの膨大な情報がサイバー空間に集積され、サイバー空間では、このビッグデータをAIが解析し、その解析結果がフィジカル空間の人間にさまざまな形でフィードバックされることで、新たな価値が産業や社会にもたらされることになります。

https://www.gov-online.go.jp/cam/s5/


※2 サイバー・フィジカル・システム(Cyber Physical System;CPS)
実世界で起こるさまざまな出来事を、各種センサーなどを介してITの世界に取り込み、適切に処理を行うことで、実世界をより高度に、快適に、そして便利にするシステムのことです。


<参考>
岡山大学プレスリリース「教育ビッグデータを活用したeラーニングで、児童の意欲を劇的かつ確実に向上させられることを世界で初めて実証-意欲低位層を軒並み平均レベルに上げられる-」(2018年9月27日)


【本件問い合わせ先】
大学院教育学研究科 教授 寺澤孝文
TEL:086-251-7714

https://edu.okayama-u.ac.jp/~shinri/terasawa/index.html


【情報発信】関東圏同窓会会合「いつか会」(平成30年度第4回)を開催

岡山大学の全学同窓会組織「岡山大学Alumni」の活動の一つである、関東圏同窓生有志で構成される「いつか会」の平成30年度第4回会合を12月14日都内で開催しました。

同会は、主に法文学部(現法学部)の1期生など、岡山大学の創成期を支えた同窓生が中心となって開催している情報交流などの場で、岡山大学東京オフィス協力のもと、Alumni東京支部が主催しています。本年度4回目となる今回は、忘年会を兼ねての開催となり、14人の同窓生が参加しました。

東京オフィス・マネージャーの宮道力准教授が会の趣旨を説明した後、法文経学部同窓会東京支部長でもある中門弘氏(法文学部7期生)より乾杯の発声がありました。本学Alumni会長を務める小長啓一氏(田中角栄元内閣総理大臣の秘書官や通商産業省事務次官など歴任)は、現政権の現状や今後の展望について私見を交えながら紹介。参加者らはさまざまな質問や意見を寄せたり、時事問題を中心に議論したりするなど、活発な情報交換の場となりました。
また、それぞれが2018年を振り返ったり、詩吟の披露もあるなど、互いに親睦を深めました。2019年度に本学が新制大学として70周年を迎えるにあたり、本会を含めた同窓会の更なる活動の活性化などについて参加者一同で確認し、盛況のうちに会を終えました。

同会は、およそ50年前から開催されている本学の歴史の一部を担う重要な会合の一つであり、関東圏同窓生の情報交換の場となっています。本学同窓生ならば出身学部・研究科を問わず、誰でも自由に参加することができます(お問い合わせは岡山大学東京オフィスまで)。


○岡山大学Alumni(全学同窓会)のページはこちら
 http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~dousou/alumni/index.html

○参考ニュース
 
関東圏同窓会会合「いつか会」(平成30年度第3回)を開催(2018.10.02)


【本件問い合わせ先】
岡山大学東京オフィス オフィスマネージャー・准教授 宮道力
TEL:03-6225-2905



【情報発信】「岡山県北地域教育プログラム スタートアップ・シンポジウム」を開催

岡山大学教育学部は1月5日、「岡山県北地域教育プログラム スタートアップ・シンポジウム」を真庭市落合総合センターで開催しました。(岡山県教育委員会、津山、真庭、新見、高梁市、勝央町、新庄村の各教育委員会共催)


本プログラムは、学校・大学・地域で教員養成をともに創っていくことを目的としたものです。当日は、本プログラム一期生をはじめ、高校生(合格者含む)、教育委員会・教育事務所、小・中・高等学校関係者、他大学教職員など県内外から158人が出席しました。本学大学院教育学研究科長の三村由香里教授が開会のあいさつをした後、本学教員が本プログラムの理念や概要を説明。「プログラム一期生の学びとその意味」と題し、学生が一年間の活動を報告するとともに、自身の学びを振り返りました。


また、小学校長、教育長、本学教員をシンポジストとして「協創的教員養成モデルの構築」をテーマに、今後の学生に対するさらなる指導や支援について活発な議論や意見交換を行いました。岡山県教育委員会の鍵本芳明教育長らからも、学生や本プログラムに対する期待や励ましのコメントを述べたほか、指定討論者として登壇した文部科学省総合教育政策局教育人材政策課の柳澤好治課長が、
今後の課題や大学として取り組むべき内容について話しました。最後に、本プログラム一期生全員が登壇し、お礼とともに決意やあいさつを述べ、会を締めくくりました。

●岡山県北地域教育プログラム
少子高齢化と人口減少などの教育課題・地域課題を抱える岡山県北の学校現場と地域に対応し、地域学校協働の観点から学校と地域を活性化するために、学校教育をとりまく多様な人々との連携・協働を実現して地域社会に貢献していくことができる教員を養成するプログラムです。


 【本件問い合わせ先】
岡山大学教育学部(担当:熊谷) 
TEL:086-251-7710
E-mail:edu-info@okayama-u.ac.jp
 

【情報発信】岡山県生活協同組合連合会・役員研修交流会で本学のSDGsの取り組みについて講演

1月11日に岡山オルガホールで開かれた岡山県生協連・会員生協役員研修交流会(県生活協同組合連合会主催)で、青尾謙副理事・大学院ヘルスシステム統合科学研究科講師が、本学のSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みについて講演を行いました。

岡山大学SDGs推進企画会議委員である青尾副理事が、「岡山からSDGsに貢献する-響きあうパートナーシップに向けて-」と題して講演。SDGsの理念や歴史、本学のSDGs推進の取り組み実績に加え、岡山県内での実例や生協の活動が持つ意味について説明しました。

青尾副理事は「SDGsがブームであるかのように、個々の組織が、『私たちはSDGs活動をやっている』と誇るだけで終わってしまってはならない。地域の課題を解決していった結果、自らがどのように変わったかや、あるべき姿に近づいたかを社会に示していくことが大切だ。そのために、さまざまなセクターとの『協奏』に向けた地域の『エコシステム』を共につくりたい」と展望を示しました。参加した約50人の関係者からは、SDGs推進のための具体的な手法などについて質問がありました。

岡山大学SDGs推進本部では、今後もこのような地域や国際社会などとのパートナーシップ構築に関する協働事業を通し、SDGsを推進していきます。

<参考>

岡山県生活協同組合連合会が加盟している「日本生活協同組合連合会」は、SDGs達成に資する優れた取り組みを行っている団体として、日本政府から第2回「ジャパンSDGsアワード」においてSDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を受賞しています。
詳細はこちら


岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら

【本件問い合わせ先】
岡山大学SDGs推進本部
(総務・企画部大学改革推進室)
TEL:086-251-8998・7754


 

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。

 

講演する青尾副理事



2019年1月17日木曜日

【情報発信】「産学協同 次世代材料・デバイス創製研究会」を岡山大学東京オフィスで開催

岡山大学は1月7日、「産学協同 次世代材料・デバイス創製研究会」を岡山大学東京オフィスのある東京工業大学キャンバスイノベーションセンターで開催しました。(主催:岡山大学 産学協同次世代材料・デバイス創製研究会(代表:林靖彦)、平成30年度岡山大学機能強化促進補助金「次世代研究育成グループ形成促進事業」


本研究会は、エネルギー・環境問題などのさまざまな問題の解決に資する材料技術の創成や高度利用の促進、次世代エネルギー物質科学の構築など、ナノ材料を研究する分野横断の研究者が学部・研究科を越えて結集し、研究成果を基盤に産官学の研究者・技術者と一体となり研究開発および成果を社会へ還元することを推進しています。


岡山大学大学院自然科学研究科の林靖彦教授が自身の研究内容と本研究会の趣旨説明をした後、東北大学・材料科学高等研究所教授の水藤寛氏が「数理科学と諸科学の連携ー材料科学と臨床医学を例として」と題し講演。文部科学省科学技術・学術政策局研究開発基盤課課長の渡邉淳氏より、日本の研究力向上に関する講演があったほか、ゼオンナノテクノロジー株式会社代表取締役社長の荒川公平氏からはナノカーボン材料の実用化について講演がありました。
また、産業技術総合研究所ナノ材料研究部門炭素系薄膜材料グループ研究グループ長の長谷川雅考氏と国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センターナノテクノロジー・材料ユニット フェロー・ユニットリーダーの宮下哲氏による招待講演も行いました。
本学からも研究内容の簡単な紹介があり活発な議論が展開されました。別室では本学での研究を紹介するポスター展示もあり、参加者らは積極的に意見交換を行いました。


岡山大学では、研究成果を基盤に、産官学の研究者・技術者と一体となって研究開発および成果を社会に還元することを推進しています。本研究会を通じて「産学協同次世代材料・デバイス創製研究拠点」の構築、ナノ材料を中心に材料創製から応用に至る研究、特に基礎研究から実用化への「橋渡し」研究を重点的に実施することで、効果的かつ効率的に実用化に結びつけることを目指しています。


 【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科 研究会事務局 西川亘
E-mail:ws-2019@anc.okayama-u.ac.jp
TEL:086-251-8229