2021年5月30日日曜日

【情報発信】初期太陽系における地球型惑星の材料物質の進化を解明:地球質量の半分を占めるケイ素と酸素の同位体組成からの証拠


<発表のポイント>
  • 地球型惑星の主要な材料と考えられる、エンスタタイト・コンドライト隕石に含まれるコンドリュールについて、ケイ素および酸素の同位体組成を分析し、太陽系の誕生から地球型惑星の母体となった微惑星が形成するまでの、ケイ素と酸素の進化過程を解明しました。
  • 地球型惑星や小惑星の化学組成の違いが、始原的隕石であるコンドライトを単純に混合した化学組成を反映しているのではなく、原始太陽系円盤において、それぞれの材料物質が集積した場の塵とガス全体の組成によって決定づけられていることを示しました。
  • これまで考えられてきた地球型惑星の化学組成の再検討が必要であると示唆されます。


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)の惑星物質研究所・The Pheasant Memorial Laboratory(PML)の田中亮吏教授、Christian Potiszil助教、中村栄三教授(現 自然生命科学研究支援センター教授(特任))は、エンスタタイト・コンドライト隕石に含まれるコンドリュールおよびユレイライト隕石の酸素とケイ素の同位体組成分析を行うことにより、地球型惑星の約50%を構成するこれらの元素の、原始太陽系円盤での進化過程を明らかにしました。

 地球型惑星の形成モデルには、エンスタタイト・コンドライトが主要な成分であるとする説や、ユレイライトに炭素質コンドライトが混合してできたとする説などがあります。しかしいずれのモデルについても、地球の岩石層や太陽系の天体などにおけるケイ素や酸素の同位体組成比に矛盾が生じ、うまく説明ができていませんでした。

 この研究成果は、始原的隕石の組成が、必ずしも惑星の化学組成をそのまま反映しているものではないことを意味しており、これまで行われてきた地球型惑星の形成過程と化学組成の研究に新たな示唆を与えるものです。

 本研究成果は2021年5月20日、アメリカ天文学会の国際科学雑誌「The Planetary Science Journal」オンライン版に掲載されました。
 
原始太陽系円盤の内側における、微惑星形成モデル 
原始太陽系円盤の内側における、微惑星形成モデル

 

 
エンスタタイト・コンドライト隕石に含まれるコンドリュールの酸素同位体比とケイ素同位体比の関係(赤丸) 
エンスタタイト・コンドライト隕石に含まれるコンドリュールの酸素同位体比とケイ素同位体比の関係(赤丸)


◆田中亮吏教授からのひとこと
 地球誕生の歴史や地球内部構造を研究している過程で浮かんだ、「これまでに推定されてきた地球の化学組成はどこまで正しいのだろうか」という疑問をもとに、この研究をスタートさせました。今後も、当研究所で開発してきた地球惑星物質総合解析システム(CASTEM)を駆使して、太陽系と地球の誕生の謎をひも解いていく予定です。 

 

田中亮吏 教授 
田中亮吏 教授


◆論文情報
 論文名:Silicon and Oxygen Isotope Evolution of the Inner Solar System
 掲載紙:The Planetary Science Journal
 著 者:Ryoji Tanaka, Christian Potiszil, and Eizo Nakamura
 D O I:https://doi.org/10.3847/PSJ/abf490
 U R L:https://iopscience.iop.org/article/10.3847/PSJ/abf490


◆詳しいプレスリリースについて
 初期太陽系における地球型惑星の材料物質の進化を解明:地球質量の半分を占めるケイ素と酸素の同位体組成からの証拠
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210521.pdf
 
岡山大学惑星物質研究所(鳥取県東伯郡三朝町) 

岡山大学惑星物質研究所(鳥取県東伯郡三朝町)


◆参考情報
・岡山大学惑星物質研究所(IPM)
 http://www.misasa.okayama-u.ac.jp/jp/
・内閣府「国立大学イノベーション創出環境強化事業」に採択 イノベーションエコシステムの構築を加速(令和2年10月20日付岡山大学プレスリリース)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9724.html
・惑星物質研究所の中村栄三教授が「令和2年度星取県推進功労者知事表彰」を受賞
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000072793.html
 
岡山大学惑星物質研究所の位置(googleマップより) 
岡山大学惑星物質研究所の位置(googleマップより)


◆本件お問い合わせ先
 <本研究に関するお問い合わせ先>
 岡山大学惑星物質研究所 教授 田中亮吏
 〒682-0193 鳥取県東伯郡三朝町山田827
 TEL:0858-43-3748
 FAX:0858-43-3748
 https://pml.misasa.okayama-u.ac.jp/home.php

 <岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
             ※◎を@に置き換えて下さい
 TEL: 086-251-8463
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年5月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id830.html

 

【情報発信】岡山大学異分野基礎科学研究所竣工式を挙行


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)では、2021年3月に異分野基礎科学研究所棟の新営工事が完了し、5月12日、新棟の竣工式を挙行しました。
 
完成した異分野基礎科学研究所棟(岡山大学津島キャンパス:岡山市北区) 
完成した異分野基礎科学研究所棟(岡山大学津島キャンパス:岡山市北区)


 今回の竣工式には槇野博史学長、高橋香代理事(企画・評価・総務担当)、那須保友理事(研究担当)・副学長、鶴田健二学術研究院自然科学学域長、市岡優典理学部長、高橋裕一郎異分野基礎科学研究所長ほか、教職員約40人が出席。槇野学長は「これを契機として、各分野の個別研究力の深化・発展はもとより、分野の枠を超えた異分野融合型研究の展開をより一層進められ、基礎科学の世界的な研究拠点として位置付けられるよう、そして本学が掲げる『岡山から世界に、新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学』に向け、これまで研究所が進めてこられた研究をより一層積極的に展開され、目に見える形で貢献されることを期待しています」と話しました。式後、槇野学長らは棟内の内覧を行いました。
 
あいさつする槇野博史学長 
あいさつする槇野博史学長


 岡山大学異分野基礎科学研究所(RIIS)は、岡山大学においてこれまで活発に展開してきた量子宇宙研究、光合成・構造生物学研究ならびに超伝導・機能材料研究を、統一的かつ組織的に遂行するために2016年(平成28年)に設置された新しい研究所です。これまで独立して取り組まれてきたこれらの研究テーマを、異なる分野の研究者の視点を癒合し、新たな学問体系を構築することを目指しています。異分野基礎科学研究所棟が完成し、これまで学内に点在していた研究室を棟内に集約したことで、さらなる異分野融合研究の発展・推進を図っていきます。

 なお、岡山大学異分野基礎科学研究所(RIIS)で実施されているさまざまな世界最先端の基礎学術研究や学際的・異分野融合研究、教育活動などとの共同研究等も随時、受け付けています。ご興味ご関心のある際は、お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。
 
テープカットの様子※左から鶴田自然科学学域長、袖山理事、高橋理事、槇野学長、那須理事、高橋研究所長、市岡理学部長 
テープカットの様子※左から鶴田自然科学学域長、袖山理事、高橋理事、槇野学長、那須理事、高橋研究所長、市岡理学部長

内覧の様子 
内覧の様子


◆参考情報
・岡山大学異分野基礎科学研究所(RIIS)
 http://www.riis.okayama-u.ac.jp/
・【岡山大学】光化学系IIの立体構造をクライオ電子顕微鏡で高精度に決定 ~生体内環境に近い状態での分子構造決定に光明~
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000072793.html
・【岡山大学】異分野基礎科学研究所の沈建仁副所長・教授が日本植物生理学会賞を受賞!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000072793.html
・沈教授の研究がサイエンス誌の「2011年における10のBreakthrough of the Year(画期的成果)」の一つに
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/topix/topix_id184.html
 
岡山大学異分野基礎科学研究所(RIIS) 
岡山大学異分野基礎科学研究所(RIIS)

 

◆本件お問い合わせ先
 岡山大学異分野基礎科学研究所
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス
 TEL:086-251-8838
 http://www.riis.okayama-u.ac.jp/

 <岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
              ※◎を@に置き換えて下さい。
 TEL: 086-251-8463
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年5月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10273.html

 

 

【情報発信】ASEAN向けに “Study in Japan x Career Webinar” を開催


 


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は、2021年5月13日、文部科学省より委託されている「日本留学海外連携推進事業(東南アジア)」の一環として、オンラインでの日本留学・キャリアウェビナーを開催しました。

 本セミナーは、ASEAN地域の日本留学希望者および、日本留学後に日本で就職を希望している方などが対象です。東南アジアからの日本留学促進に加えて、日本留学後の日本での就職に関する情報を提供することで、日本留学の入口から出口までをサポートすることを目的としています。

 本セミナーでは、ASEANから多くの人材を雇用する企業からのスピーカーとして、伊藤弘泰氏(シネックスジャパン株式会社)、松岡純平氏(アーツアンドクラフツ株式会社)と、当企業で働く東南アジア出身の社員2人が登壇。留学してキャリアをどのように作るかや、企業から必要とされる人材、日本語習得や日本での生活についてなど、東南アジアの若者が日本に留学し日本で就職するための包括的な情報と助言をいただき、有意義な講義となりました。

 トゥトゥヌェエー留学アソシエイトコーディネーターによる日本留学概要説明、グローバル人材育成院の毛利貴美准教授による大学院予備教育特別コースの紹介や、日本での就職活動に必要なビジネス日本語・敬語についての模擬授業、本学への留学等に関する紹介も行いました。参加者は483人(うち、YouTube同時配信視聴者294人)で質疑応答のセッションも大いに盛り上がり、留学から就職まで一貫した内容で、参加者の満足度も高い充実したセミナーとなりました。
 
登壇者のシネックスジャパン株式会社の伊藤弘泰氏 
登壇者のシネックスジャパン株式会社の伊藤弘泰氏

アーツアンドクラフツ株式会社の松岡純平氏による説明 
アーツアンドクラフツ株式会社の松岡純平氏による説明

毛利貴美准教授による説明 
毛利貴美准教授による説明


◆参考情報
・岡山大学グローバル人材育成院
 http://global.okayama-u.ac.jp/
・日本留学海外拠点連携推進事業(東南アジア)
 https://studyinjapan-asean.jp/
 



◆本件問い合わせ先
 岡山大学 国際部 国際企画課
 TEL:086-251-8937

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年5月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています  
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています
 

2021年5月15日土曜日

【情報発信】産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年5月期 共創活動パートナー募集開始

企業や自治体が大学と共にビジョンを形成から考え、学内活動で研究シーズ&ニーズマッチングを実施。新たな価値を提供できる新規事業創出(0→1)と既存事業育成(1→10)を目指す活動です!

 

★☆★新入社員研修や経営・事業企画、新規事業のご担当者、そして経営陣のみなさま★☆★
 SDGsやDX推進、そしてコロナ禍......従来の企業経営や事業運営ではままならない今の時代。経営陣や社員のみなさんがいろいろなシンポジウムやセミナー、展示会に顔を出し、資料やパンフレット、名刺を集め、レポートにまとめ、会議で紹介する。それで終わっていませんか? 肝心なビジョン形成やシーズ・ニーズマッチングなど、人材を含めた企業全体の変革は進んでいるでしょうか?
 「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」は、そんな悩みを解決するひとつの手段を提供します。ビジョン形成から大学の叡智を提供し、企業と共に創り上げ、プロジェクトを進めて行きます。ビジョン形成も自前主義を脱し、多様な学術領域の最新の研究を行う教員を有し、またいろいろな産学官出身者が大勢いる大学という組織を利活用して、今までにない価値を社会に提供することを共に目指してみませんか!
 新入社員が入社し、さまざまな研修を行うこの時期、新入社員に対するSDGs教育やそのビジネスマネジメントを学ぶよい機会になります(価格は無料!)。

 
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年5月期 共創活動パートナー募集中! 


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は、「岡山から世界に新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学」を掲げ、2019年6月に「岡山大学オープンイノベーション機構」(岡大OI機構)を設置し、戦略的・組織的産学共創の強化から社会実装の加速を目指しています。

 岡大OI機構の取組のひとつに、企業と大学の担当者がタッグを組み、共に考え、ビジョンを形成し、学内活動を通じてマッチングを行い、プロジェクトを創り上げていく産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」(岡大OIチャレンジ)を実施しています。

 岡大OIチャレンジは、新しいビジョン形成や企業ニーズと大学シーズの掘り起こし、予想しない新知見の獲得などから既存事業育成(1→10)だけではなく、新規事業創出(0→1)などに取り組める「共創の場」を手にすることができます。

 また、新入社員が入社し、さまざまな研修などを行うこの時期、新入社員に対するSDGs教育やそのビジネスマネジメントを学ぶよい機会ともなります(現在、提供価格は「無料」です!)

 今回、2021年4月期の岡大OIチャレンジ共創活動パートナーを募集します。ご関心のある企業・団体・自治体等のみなさまのお問い合わせを心よりお待ちしています。


◆岡山大学オープンイノベーションチャレンジ(岡大OIチャレンジ)とは?
 企業と大学の担当者がタッグを組んで共にプロジェクトを創り上げて活動する「産学共創活動」のひとつです。産学共創活動における、「ビジョン形成・マッチング活動」→「マッチング(共同・受託研究)」→「共同研究の大型化」の行程の中で、入口となる「ビジョン形成・マッチング活動」の領域を学内産学共創活動で強化する、これまでにない新しい取組です。

 例えば企業が既存事業育成(1→10)などを行う際、大学のあらゆるシーズを探索しますが、これまでは大学担当者が提示したシーズを企業担当者が照らし合わせる「仲人のお見合い形式」のようなもので、うまく行かないこともありました。また企業の新規事業創出(0→1)を模索する際は、明確な企業側のビジョンやニーズが固まっていない時もあり、その際は大学や研究者らにどのようにアプローチすればよいのか悩みます。
 


 岡大OIチャレンジでは、ビジョン形成とニーズとシーズのマッチングからどのような新たな価値を生み出し、社会に提供できるのかなどの「共に創り出す(共創)」を起点に置き、企業と大学の担当者がユニットを結成し、タッグを組んで「学内活動(学内産学共創活動)」を行います。

 まずは共にビジョン形成を行い、プロジェクトを作り上げ、その中で「企業→研究者」、「研究者→企業」の双方からの課題や案などの提示・検討を行う「共創ピッチ」を開催、よりよい産学共創を生み出します。

 特にビジョン形成を行う際、コンサルティング企業に多額の経費を支払ったり、自社リソースのみで時間を掛けて調査したりという形が多かったですが、多様な学術領域の最新の研究を行う教員を有し、かつ産学官出身者が大勢いる大学組織と共にビジョン形成を実施することで自社のビジョンや事業戦略を客観的に捉えることができます。またこれまで企業は勝手に大学内で調査や営業活動を行うことができませんでした。大学担当者と共に学内活動を行う「共創の場」を得ることで、より多くの研究者との出会いや新たな知見の発見などに結びつき、事業運営などにも大いに役立ちます。
 

 



<岡山大学オープンイノベーションチャレンジの企業のメリット>
  • 新規事業やSDGsなど、これまでにない取組を実施するにあたり、自社リソースだけではなく、大学という多種多様な人的・物的リソースを活用することができる。
  • 企業ニーズ内容を的確に大学担当者、研究者に伝えられる。・学内産学共創活動の共創ピッチでは研究者提案で企業側が予想しない新知見の獲得などが可能。
  • 既存事業育成(1→10)と新規事業創出(0→1)の双方で利用できる。
  • 最新の研究者や多様な産学官出身の大学人らと「共に考える」ことで、自社リソースだけでは思いつかない、得ることのできない新たな思考や発見、繋がりなどを得ることができ、社員の人材・キャリア育成にも大いに役立つ。
  • 新入社員が入社し、さまざまな研修などを行うこの時期、新入社員に対するSDGs教育やそのビジネスマネジメントを学ぶよい機会ともなります。さらに質は大学という面で担保されているうえに、現在、価格は無料です。
  • 企業だけではなく、自治体などの非営利組織の方々にもご活用頂けます
  


◆その他
1.本学東京オフィスにも職員が駐在していますので、関東圏の企業や自治体などの方は、同オフィスにご連絡を頂いても大丈夫です。
2.プログラムを水面下(世間に対して非公表)で動かしたいという企業側の意向がある場合、実施期間中はそのように取り扱います。
3.共創ピッチは、秘密保持のもと学内限定・非公開で開催します。また、既に他の企業等と進めている岡大OIチャレンジとは、情報の漏洩や企業同士が出会わないなどの配慮を十分に行います。
 

◆参考情報
・【岡山大学】統合的リスクマネジメント(ERM)の構築・運用に向け、役員・教職員が事業継続プロフェッショナル(ABCP)資格を取得
・【岡山大学】いまの時代により強く求められる事業継続を担うプロフェッショナル人材の育成を加速
・統合的リスクマネジメント(ERM)入門研修を開催(岡山大学新着ニュース)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10104.html


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学オープンイノベーション機構/研究推進機構
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟
 TEL:086-251-7112
 E-mail:ura-info◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい。
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

<関東圏の企業や自治体等の方>
 岡山大学東京オフィス
 〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6 キャンパス・イノベーションセンター(CIC)6階  601号室
 TEL:03-6225-2905
 E-mail:ura-info◎okayama-u.ac.jp
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/alumni/satellite_office.html
 最寄駅:JR山手線・京浜東北線 田町駅東口(芝浦口)から徒歩1分
 都営地下鉄浅草線・三田線 三田駅(A4出口)から徒歩5分

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
  
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000072793.html

2021年5月14日金曜日

【情報発信】経済学部日高ゼミの学生による企画案を掲載した旅行商品が「鉄旅オブザイヤー2020」DC部門賞受賞


◆概 要
 企画性やオリジナリティの高い優れた鉄道利用旅行商品に送られる「鉄旅オブザイヤー2020」の結果発表および授賞式が2021年4月21日に開催され、岡山大学学術研究院社会文化科学学域(経済学部)日高優一郎准教授ゼミ(専門:マーケティング論)の学生が2019年度に起案した、倉敷・児島を巡るモデルコース案を掲載した「せとうち広島デスティネーションキャンペーン JRで行く!瀬戸内スペシャル」(株式会社日本旅行)が旅行会社部門のDC(デスティネーションキャンペーン)部門賞を受賞しました。

 「鉄旅オブザイヤー」は、実際に販売・催行された鉄道を利用した国内旅行商品のうち、特に企画性やオリジナリティの高い優れた作品を表彰するもの。10回目となる今回は、2019年11月~2020年10月の間に販売・催行された商品を対象とし、同部門で応募のあった全45作品の中から、グランプリに1作品と、同賞を含む各賞に6作品が選ばれました。

 今回の商品を提案したのは2019年度日高ゼミの経済学部3年生(当時)の5人で、「ハンドメイドテイスト」に関心のある20~30代の女性の3つの共感ポイントを突き止め、倉敷・児島エリアの地域資源の魅力を掘りおこしながら、同エリアでの回遊性ある観光行動を考案。成熟して定番化し、新たな周遊ルートをつくりにくいという当エリアの観光の課題に対し、「ハンドメイド」という顧客の軸に注目しながら、成熟しているからこそ既存資源に新しい見せ方を添えることで、強い顧客満足を創りつつ周遊行動を創出できるとした内容を提案しました。

 この企画案は、株式会社日本旅行の瀬戸内エリアの商品での商品化を念頭に、マーケティングの視点から企画提案を行い、マーケティングを学ぶ学生が商品化を巡って大学間でその良さを競い合う商品企画プロジェクトから生まれたもの。2019年度、上記案が優勝し、2020年度発売されました。

 審査では、計5項目のうち、非鉄誘因力(周遊ルートの魅力)が特に高く評価されました。また、審査員からは「自由度が高く、…お客様にも調べることをお願いしないといければいけませんが、そこを岡山大学とのコラボによるモデルコースを提示することでハードルを下げ、安心感を出しているところに魅力を感じました。…地域振興にも役立つモデルコースだと思います」などのコメントを頂きました。
 
商品企画プロジェクト。日本旅行本社での最終発表の様子(2020年2月) 

商品企画プロジェクト。日本旅行本社での最終発表の様子(2020年2月)

 

学生による企画案の掲載ページ 

学生による企画案の掲載ページ

 
◆参考情報
・岡山大学経済学部
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/
・鉄旅オブザイヤー
 https://www.tetsutabi-award.net/index.html


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 社会文化科学学域(経済学部) 准教授 日高優一郎
 e-mail: y-hidaka◎okayama-u.ac.jp
              ※◎を@に置き換えて下さい

 岡山大学大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年5月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000072793.html
 
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10249.html

 

 

 

【情報発信】2021年度「創発的研究支援事業」学内説明会を開催 ~既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な研究を目指して


◆概 要
 岡山大学では、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が昨年度から実施している「創発的研究支援事業」について、次世代研究拠点形成などを担う優秀な若手研究者の育成や人材確保、研究マネジメント機能の強化などの観点から、学内に那須保友研究担当理事・副学長を長とする専門のタスクフォースを設置し、積極的かつ全学を挙げて同事業への対応を進めています。

 今回、第2回となる2021年度の同事業の公募開始を受け、4月27日(第1回)と5月7日(第2回)に学内説明会をオンライン形式で開催しました。

 学内説明会では、はじめに東京駐在の佐藤法仁副理事(研究・産学共創担当)・URAが、本事業の概要と岡山大学における支援体制、昨年度の学内申請状況などについて紹介した後、第1回では創発アドバイザーを務める学術研究院医歯薬学域(医)の成瀬恵治教授と2020年度事業採択者である学術研究院自然科学学域(理)の道端拓朗准教授が、第2回では採択者である学術研究院医歯薬学域(医)の冨樫庸介教授と学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の楊家家助教がポイントレクチャーを行いました。また質疑応答では、講演内容への質問や、合計2回までしか行えない本事業への申請をどのタイミングで行うべきかなどの相談なども寄せられました。
 
(登壇順左より)佐藤法仁副理事・URA、成瀬恵治教授、道端拓朗准教授 

(登壇順左より)佐藤法仁副理事・URA、成瀬恵治教授、道端拓朗准教授

(左より)楊家家助教、冨樫庸介教授 

(左より)楊家家助教、冨樫庸介教授


 岡山大学では本事業の申請者と採択者に対する全学的なサポートを進めるとともに、申請に至る過程においてポジティブかつアクティブな若手研究者の把握や、その研究者らが気持ちよく研究活動などに従事できるようにするための制度改革なども同時に進めていきます。さらに短期的な事業採択という視点に捉われず、次世代の研究人材育成を見据えた取り組みのひとつとして戦略的に進めていきます。

 なお岡山大学の創発的研究支援事業採択研究者などとの共同研究等も随時、受け付けています。ご興味ご関心のある際は、お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。


◆参考情報
・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「創発的研究支援事業」
 https://www.jst.go.jp/souhatsu/
・岡山大学学術研究院医歯薬学域(医) 成瀬恵治 教授
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/med/phy2/index.htm
・岡山大学学術研究院医歯薬学域(医) 冨樫庸介 教授
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/med/dmb/index.html
・岡山大学学術研究院自然科学学域(理) 道端拓朗 准教授
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/comets/index.html
・岡山大学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域 楊家家 助教
 https://sites.google.com/view/jiajiayang-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0?authuser=0
・槇野学長と若手研究者(創発的研究支援事業、稲盛研究助成)の懇談会を開催しました(2021年4月22日)
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000072793.html


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学創発的研究タスクフォース(担当:松本、布野)
 (岡山大学 研究協力部 研究協力課)
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8486
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/kenkyusha/

 <岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
             ※◎を@に置き換えて下さい
 TEL:086-251-8463
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年5月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000072793.html


岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています


https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10254.html

【情報発信】法学部公認サークル「岡山大学法友会」が、消費者庁「消費者支援功労者表彰」の内閣総理大臣表彰に選ばれました

 

◆概 要

  消費者利益の擁護・増進のために活躍する方々を表彰する、消費者庁の令和3年度「消費者支援功労者表彰」が2021年4月28日発表され、岡山大学の法学部公認サークル「岡山大学法友会」が、筆頭となる内閣総理大臣表彰に選ばれました。

 本表彰は消費者支援活動の奨励のため、平成23年度の消費者庁創設から毎年行われています。法友会は現在47人で、平成29年度から、岡山県立岡山一宮高等学校、清心中学校・清心女子高等学校、創志学園高等学校など近隣の中学・高校に出向き継続して法教育・消費者教育を行っています。授業では岡山県消費生活センターの教材を用い、「コンサートチケットをダフ屋から購入することが法的に問題になるか」「ネット上のどのような書き込みが法的に問題になるか」といった具体的な事例について、ロールプレイやグループワークを交えながら授業を展開。地域社会の消費者教育に貢献してきたことが高く評価され、消費者支援功労者表彰の中でも、極めて顕著な功績があったと認められる個人・団体に授与される「内閣総理大臣表彰」の受賞が決まりました。5月31日に首相官邸で表彰式が行われる予定です。

 法友会代表の法学部3年・清原和昭さんは、「日頃から私たち法友会の活動を支えてくださっている岡山県消費生活センターや消費生活相談員のみなさま、中学校・高校の先生方、岡山弁護士会の先生方、そして法学部をはじめ岡山大学の先生方のおかげだと感謝しています。今後もより質の高い授業ができるよう、会員一同、一層努力して参ります」と感想を話していました。顧問の学術研究院社会文化科学学域(法)・濵田陽子准教授は、「授業のたびに打合せやリハーサルを何度も繰り返し、授業後には振り返りで学びを共有し、先輩が残してくれたものを少しずつ発展させ、他者への協力を惜しまず、前向きに活動してきた成果だと思います」と法友会学生たちを労いました。
   
法友会による岡山一宮高校での授業の様子(2019年10月) 
法友会による岡山一宮高校での授業の様子(2019年10月)


◆参考情報
・岡山大学法友会
 https://mobile.twitter.com/okadaihohyoukai/
・岡山大学法学部
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/law/index.html


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 社会文化科学学域(法)准教授 濵田陽子(法友会顧問)
 TEL: 086-251-7501

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国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

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https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10245.html


【情報発信】槇野学長と若手研究者(創発的研究支援事業、稲盛研究助成)の懇談会を開催


◆概 要
  岡山大学では、次世代を担う若手研究者が飛躍できるよう、優秀な研究者への称号付与と間接経費の優遇などを行う「研究教授・研究准教授制度」や国際研究拠点による若手研究者の雇用と育成などを行う「RECTORプログラム」、優秀な若手・次世代研究者の組織化によるネットワーク構築と人材育成の場である「岡山大学若手科学者アカデミー」などの全学を挙げた若手研究者支援やマネジメントを実施しています。

 今回、岡山大学の新進気鋭の若手研究者らの研究活動や今後の展望などについて、槇野博史学長らと懇談する会を2021年4月22日、岡山大学本部棟学長室にて開催しました。

 今回、槇野学長と懇談したのは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「創発的研究支援事業」の2020年度採択者である学術研究院医歯薬学域(医)の冨樫庸介教授と学術研究院自然科学学域(理)の道端拓朗准教授、学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の楊家家助教、公益財団法人稲盛財団(名誉総裁:高円宮妃久子殿下)の「稲盛研究助成」の2021年度研究助成対象者である学術研究院自然科学学域(工)の前田千尋助教の4人です。

 懇談には、那須保友理事(研究担当)・副学長と宇根山絵美学術研究推進本部長・URAも同席し、それぞれの取り組んでいる研究テーマやプロジェクトの研究者(Principal Investigator;PI)としての活動などについて、資料などをもとに紹介し、意見交換を行いました。特に冨樫教授と道端准教授は本年度より本学に着任したばかりであり、岡山大学における教育研究活動への抱負なども述べました。

 意見交換の後、槇野学長は「岡山大学は、岡山から世界に新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学を掲げ、さまざまな取組を実施しています。研究力強化と新たなイノベーションの創出はSDGs推進研究大学の基礎を成すものであり、これを担う次世代の研究者を精力的に育成していきたい。今後も教育研究活動に大いに期待します」と参加した若手研究者らを激励。那須理事・副学長も「今後も研究力・産学共創活動をさらに活性化させていく施策を戦略的に実施しますが、ぜひ皆さんからのアイデアやアドバイスなどを頂き、より良い施策を実施し、大学改革を推進していきたい」と述べました。

 岡山大学は、2013年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。今後も我が国の自然科学、人文・社会科学の広範な分野の科学技術及びイノベーション創出を支える次世代人材の育成のさらなる増強に力を入れていきます。
 
(左から)那須保友理事・副学長、道端拓朗准教授、冨樫庸介教授、楊家家助教、前田千尋助教、槇野博史学長、宇根山絵美本部長  
 (左から)那須保友理事・副学長、道端拓朗准教授、冨樫庸介教授、楊家家助教、前田千尋助教、槇野博史学長、宇根山絵美本部長


◆参考情報
・岡山大学RECTORプログラム
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id614.html
・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「創発的研究支援事業」
 https://www.jst.go.jp/souhatsu/index.html
・公益財団法人稲盛財団「稲盛研究助成」
 https://www.inamori-f.or.jp/
 
岡山大学津島キャンパス(岡山市北区) 

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学研究推進機構 リサーチ・アドミニストレーター(URA)室
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟
 TEL:086-251-8919
 E-mail:ura-info◎okayama-u.ac.jp
     ※◎を@に置き換えて下さい。
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
 http://ura.okayama-u.ac.jp/

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 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年5月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000072793.html
 
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10253.html

 

2021年5月9日日曜日

【情報発信】南の植物ほどセンシティブ:異なる緯度に生育する植物が感受性の異なる環境センサーを持つことを世界で初めて発見

あらゆる農作物に対して、栽培環境に最適な性質を持つ植物をデザインできる汎用性のある技術を新たに創出することにつながる発見です!  

 


<発表のポイント>
  • 光環境や気温が異なる場所に生育する植物が、光や温度に対する感受性の異なる環境センサー(フィトクロム)を持つことを世界で初めて発見しました。
  • 環境に対する感受性の異なるセンサーを獲得することが、植物にとって新しい環境に適応するための進化機構であることを裏付ける初めての証拠です。
  • さまざまな栽培環境に対して最適な性質を持つ植物を、あらゆる植物に対してデザインできるようにする技術を新たに創出することにつながる発見です。

◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)の資源植物科学研究所(岡山県倉敷市)の池田啓准教授らのグループは、光環境や気温が異なる場所に生育する植物が、光や温度に対する感受性の異なる環境センサー(フィトクロム)を持つことを世界で初めて発見しました。この研究成果は2021年5月4日、英国の植物学雑誌「New Phytologist(電子版)」で公開されました。

 植物は、周囲を取り巻く光環境や気温を感知するセンサーとしての役割を持つタンパク質を用いることで、環境に適応して生きるための生理現象を制御しています。この研究成果は、日本列島と北極周辺という、生育環境が大きく異なる場所に生育する植物の生理特性や進化を調べることで、異なる環境に生育する植物が、感受性の異なる環境センサー(フィトクロム)を進化の中で獲得したことを明らかにしました。

 池田准教授らの研究成果は、植物が地球上のさまざまな環境に適応し、多様化を遂げた仕組みを、植物の生理現象を制御する分子機構の観点から理解できるようにする基盤を構築します。また、あらゆる農作物に対して、栽培環境に最適な性質を持つ植物をデザインできる汎用性のある技術を新たに創出することにつながる発見です。
 
高緯度種と低緯度種で異なるフィトクロムの生理活性 
高緯度種と低緯度種で異なるフィトクロムの生理活性


◆池田啓准教授からのひとこと
 研究を始めた大学院生の頃から「こういう研究をしたい!」と漠然と頭に描いていたイメージを形にできた成果だけに、しっかりと論文を発表できたのはうれしい限りです。

 

池田 啓 准教授 
池田 啓 准教授


◆論文情報
 論文名:Divergence in red light responses associated with thermal reversion of PHYTOCHROME B between high- and low-latitude species
    「高緯度に分布する種と低緯度に分布する種で分化したフィトクロムBの暗反転に関連した赤色光に対する生理応答」
 掲載紙:New Phytologist
 著 者:Hajime Ikeda, Tomomi Suzuki, Yoshito Oka, A. Lovisa S. Gustafsson, Christian Brochmann, Nobuyoshi Mochizuki, Akira Nagatani
 D O I:10.1111/nph.17381
 U R L:https://nph.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/nph.17381


◆詳しいプレスリリースについて
 南の植物ほどセンシティブ:異なる緯度に生育する植物が感受性の異なる環境センサーを持つことを世界で初めて発見
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210507.pdf


◆参考情報
・岡山大学資源植物科学研究所(IPSR)
 https://www.rib.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院環境生命科学研究科
 http://www.gels.okayama-u.ac.jp/index.html
 
岡山大学資源植物科学研究所(IPSR) 
岡山大学資源植物科学研究所(IPSR)


◆本件お問い合わせ先
<本研究に関するお問い合わせ先>
 岡山大学資源植物科学研究所 准教授 池田啓
 〒710-0046 岡山県倉敷市中央2-20-1
   TEL:086-434-1238
 FAX:086-434-1249
 http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~botany/index.html

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
             ※◎を@に置き換えて下さい
 TEL: 086-251-8463
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年5月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000072793.html
 
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
  
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id829.html


2021年5月2日日曜日

【情報発信】THEインパクトランキング2021が公表 ~総合ランキングで世界トップ200位以内、国内同列1位にランクされました~


◆概 要
 イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE:ティー・エイチ・イー)」による「THEインパクトランキング2021」が、2021年4月21日に発表されました。

 岡山大学は、エントリーした5つのゴール(SDG3 すべての人に健康と福祉を、SDG9 産業と技術革新の基盤をつくろう、SDG11 住み続けられるまちづくりを、SDG16 平和と公正をすべての人に、SDG17 パートナーシップで目標を達成しよう)のすべてでランクインしました。総合ランキングでは、国内6大学(広島大学、北海道大学、京都大学、東北大学、東京大学、筑波大学)と並んで、世界トップ200位内(101-200位)、国内同列1位にランクされました

 エントリーした全てのゴールが世界ランク200位以内に入る評価を受けた中、岡山大学の地域と連携した医療・福祉サービスの提供活動が特に高く評価され、SDG3では世界90位タイにランクされています。

 今回は昨年の768校から1,115校(国内は63校から73校)と総合ランキング対象大学数が大幅に増加しました。そのなかで岡山大学は昨年(201-300位)から順調に順位を上げた結果となり、本学のSDGs大学経営の成果が評価されたものと考えております。今後もSDGs推進研究大学として、「共育・共創」でSDGsの取り組みを進めて参ります。
 
THE Impact Rankings 2021 logo(岡山大学) 
THE Impact Rankings 2021 logo(岡山大学)


◆参 考
・THE Impact Ranking 2021
 https://www.timeshighereducation.com/rankings/impact/2021/overall
・THEインパクトランキング2020における本学のランクについて(2020年4月28日付新着ニュース)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9365.html


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学SDGs推進本部(総務・企画部社会連携課)
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟
 TEL:086-251-8374
 E-mail:SDGs◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※@を◎に置き換えてください
 https://sdgs.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学IR/IE室(総務・企画部大学改革推進課)
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟
 TEL:086-251-8998, 7014
 E-mail:kaikaku◎adm.okayama-u.ac.jp
      ※@を◎に置き換えてください

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html
 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています



https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10228.html

【情報発信】幼少期のテレビ視聴は学童期の視力低下につながる


<発表のポイント>
  • 厚生労働省が行う一般統計調査として「21世紀出世児縦断調査」があります。これは、全国で2001年1月10日~17日および7月10日~17日に出生した子供47,015人を対象として毎年調査票を送って回答してもらう調査です。
  • 岡山大学では疫学・衛生学分野の頼藤貴志教授が中心となって、この「21世紀出世児縦断調査」のデータを活用してさまざまな解析研究を行っています。
  • 今回の研究では、1.5歳、2.5歳の時にテレビを長時間見ていると、その後、小学生になったときに視力が低下することと関連することがわかりました。

◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)ヘルスシステム統合科学学域(医)生体機能再生再建医学分野の松尾俊彦教授は、岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)疫学・衛生学分野の頼藤貴志教授と共同で、21世紀出世児縦断調査のデータを使って、幼少時のテレビ視聴とその後の小学生時(小学校1年~6年)の視力低下との関連を調べました。

 1.5歳と2.5歳の時に「主な遊びがテレビを見ること」である子供は、その後小学生になった時に「視力が悪くなった」という親の悩みと関連があることが分かりました。また、2.5歳の時のテレビを見る時間が長い場合にも、小学生時に視力が悪くなることと関連がありました。

 なお、3.5歳、4.5歳、5.5歳ではテレビを見る時間が長くても、小学生時に視力が悪くなることと関連はみられませんでした。

 この研究成果は2021年3月16日、日本眼科学会の国際機関誌「Japanese Journal of Ophthalmology」に掲載されました。

 視覚が発達する3歳までは、テレビ視聴が長くならないように特に注意することが大切と思います。
 


◆松尾俊彦教授からのひとこと
 岡山大学病院眼科ではぶどう膜炎(眼炎症)・眼腫瘍や小児眼科の専門外来を長年担当しています。保健所と連携して3歳児健康審査での視力検査や屈折検査についても調査してきました。
 幼少期のテレビ視聴がどのような影響をその後の視力に及ぼすかの研究はこれまでなかったのですが、疫学が専門の頼藤教授と共同で3歳までのテレビ視聴は小学生時の視力低下(おそらくは近視による)と関連があることを初めて明らかにできました。3歳まではお子様がテレビなどを長時間見ないように気を配ってくださいますことをお願い致します。
 
松尾俊彦 教授 

松尾俊彦 教授


◆論文情報
 論  文  名:Television watching in the early years of life and the association with parents’ concerns about decreased visual acuity in their elementary school aged child: results of a nationwide population based longitudinal survey of Japan.
 掲  載  紙:Japanese Journal of Ophthalmology
 著  者:Toshihiko Matsuo, Takashi Yorifuji
 D  O  I:https://doi.org/10.1007/s10384-021-00831-x
 U  R  L:https://link.springer.com/content/pdf/10.1007/s10384-021-00831-x


◆詳しいプレスリリースについて
 幼少期のテレビ視聴は学童期の視力低下につながる
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210422-10.pdf


◆参考情報
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
 https://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野
 http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/
 
 
岡山大学病院(岡山市北区) 

岡山大学病院(岡山市北区)



◆本件お問い合わせ先
<本研究に関するお問い合わせ先>
 岡山大学 学術研究院 ヘルスシステム統合科学学域(医)(岡山大学病院眼科) 教授 松尾俊彦
   TEL:086-235-7297(眼科医局)
 E-mail:matsuot◎cc.okayama-u.ac.jp
             ※◎を@に置き換えて下さい

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
             ※◎を@に置き換えて下さい
 TEL: 086-251-8463
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年4月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000072793.html
 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています


https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id823.html