2018年9月27日木曜日

【情報発信】Okayama University e-Bulletin Vol.22を発行

岡山大学は9月10日、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin Vol.22」を発行しました。

e-Bulletinは、海外への情報発信を強化し、本学の国際的知名度を高めるため、2012年より発行しており、メーリングリスト等を利用し、世界の研究者等にニュースやトピックスを配信しています。e-Bulletinはこちらからご覧いただけます。

Vol.22は、国連開発計画の中井淳子氏からSDGsに関して寄稿をいただいたほか、3月にドイツで開かれたSDGsの世界会議における横井篤文副理事・上級UGAの講演や、5月に本学の共催で行った生物多様性シンポジウムなど、本学のSDGsの取り組みについて紹介しています。ぜひご覧ください。

【本件問い合わせ先】
総務・企画部 広報・情報戦略室
TEL:086-251-7292


 

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。




http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7892.html

http://www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/

2018年9月26日水曜日

【情報発信】ユネスコの「第3回GCED国際会議」に横井篤文副学長が参加

国連が全世界と進める「持続可能な開発目標」(SDGs)とグローバル・シチズンシップ教育(GCED)との更なる関係を討議する「第3回GCED国際会議」が、ユネスコ・アジア太平洋国際理解教育センター(APCEIU)と韓国政府の共催により9月5~6日に韓国・ソウル市で開催され、本学の横井篤文副学長(海外戦略担当)が参加しました。

本フォーラムの議長はウタク・チュン(Utak Chung)APCEIU所長が務め、開会のあいさつでパン・ギムン第8代国際連合事務総長や、スー・ヒャン・チョイ(Soo-Hyang Choi)ユネスコ教育局指導・学習・教育内容担当部長などがスピーチ。横井副学長はAPCEIUからの招待枠として参加し、フォーラムでSDGsターゲット4.7の「2030年までに、持続可能な開発と持続可能なライフスタイル、人権、ジェンダー平等、平和と非暴力の文化、グローバル市民、および文化的多様性と文化が持続可能な開発にもたらす貢献の理解などの教育を通じて、すべての学習者が持続可能な開発を推進するための知識とスキルを獲得するようにする。」を枠組みとした、討議に積極的に参加。
また、ウタク・チュンAPCEIU所長やハン・ジョンヒ(Hahn Choong-Hee)国際連合大韓民国政府代表部次席大使、モニカ・フローラ―(Monika Froehler)パン・ギムンセンター(Ban Ki-moon Centre for Global Citizens)最高経営責任者(CEO)、および韓国政府関係者らと会談も行い、本学のこれまでのESDの実績と「槇野ビジョン:しなやかに超えていく『実りの学都』へ」を踏まえた、大学と地域が緊密に連携したSDGsの推進についての意見交換を精力的に実施しました。GCEDとESD(持続可能な開発のための教育)の統合や本学との協業の可能性についても話し合い、見識を深めたほか、本学が全学レベルでSDGsを推進し、日本政府から「第1回ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞していることなどについても紹介。SDGsにかかるリーディング大学として本学の国際的プレゼンスを高めました。

横井副学長は今回の国際会議参加について「改めて本国際会議に出席したことで、SDGsの教育分野における本学の世界的プレゼンスの高さを実感した。その意味で、本学と岡山地域が一体となって進めてきたESDをGCEDとの統合を見ながら深化発展させ、SDGsの目標4における世界の拠点地域になる意義は大きい」とコメント。今後の本学におけるSDGsの取組活性化とその具体的成果を数多く地域と世界に輩出し、社会課題解決につなげていきます。

【本件問い合わせ先】
副学長(海外戦略担当)・上級UGA 横井篤文
TEL:086-251-8326


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http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7906.html

【情報発信】関東圏同窓会会合「岡大懇話会」(平成30年度第2回)を開催

岡山大学の全学同窓会組織「岡山大学Alumni」は、関東圏同窓生有志で構成される「岡大懇話会」の平成30年度第2回会合を9月3日、東京都中央区にて開催しました。

同会は、「いつか会」と同様に、本学東京オフィスの協力のもとAlumni東京支部が主催しており、同支部の活動の輪を広げていくために各学部同窓会メンバーを中心に学部を超えて同窓生が集い、情報交流を行う場です。本年度2回目となる今回は、さまざまな学部・大学院から25人の同窓生が参加しました。

本会は、幹事役を務める長谷川伸城氏(法学部卒)の司会により進行。はじめに法文経学部同窓会東京支部長の中門弘氏(法文学部、現法学部卒)からあいさつとともに乾杯の発声がありました。Alumni東京支部事務局の宮道力准教授・東京オフィスマネージャー(法学部卒)が、7月28日に開催した
「全学同窓会Alumni平成30年度東京支部総会・交流会」の報告と御礼を述べました。

次に東京駐在の佐藤法仁副理事(企画・評価・総務担当)・URA(歯学部卒)が「岡山大学MONTHLY DIGEST」などを基に教育・研究や国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の活動について紹介。先日の「平成30年7月豪雨災害」についての本学の対応や学生のボランティア活動などについても説明し、Alumni会員の方々に、さまざまな角度からの協力を依頼しました。

小長啓一Alumni会長(法文学部、現法学部卒)は、豪雨災害の対応や本学の取り組みに対する想いを述べるとともに、10月20日に本学で開催される同窓生、在学生、教職員との交流を深めるイベント「岡山大学ホームカミングデイ2018」への参加を呼び掛けました。また、7月から雑誌「財界」に「フロンティアに挑戦」というテーマで、小長会長の総理大臣秘書官や旧通産省事務次官などの官僚としての歩みを振り返りながら、より良い現在と未来につながる知見を呈する連載をされていることも紹介しました。
参加者らの近況報告もあり、学生時代の思い出や、今取り組んでいるビジネスやプライベートについての話もありました。今回は新たに5人の同窓生が参加し、自身の知見や人的ネットワークをより広める懇話会となりました。

最後に、東京大学医科学研究所感染免疫部門教授で本学医学部同窓会東京支部長である三宅健介氏(医学部医学科卒)が「岡大懇話会をますます拡充していこう」と呼び掛け、閉会しました。

岡大懇話会は、本学同窓生ならば出身学部・研究科を問わず、誰でも自由に参加することができます。次回は、11月28日の夜(会場:23区内を予定)に開催する予定です(お問い合わせは
東京オフィスまでお願い申し上げます)。

○岡山大学Alumni(全学同窓会)のページはこちら
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~dousou/alumni/index.html

○参考ニュース
関東圏同窓会会合「岡大懇話会」(平成30年度第1回)を開催(2018.05.22)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7575.html

【本件問い合わせ先】
岡山大学東京オフィス オフィスマネージャー・准教授 宮道力
TEL:03-6225-2905



http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7901.html

【情報発信】森松博史教授の研究が「平成30年度 臨床研究・治験推進研究事業」に採択

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)麻酔・蘇生学分野の森松博史教授の研究が9月7日、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「平成30年度臨床研究・治験推進研究事業」に採択されました。

同事業は、わが国で生み出された基礎研究の成果を薬事承認につなげ、革新的な医薬品を創出することなどを目指し、科学性および倫理性が十分に担保され得る質の高い臨床研究などを推進するとともに、わが国の臨床研究や治験の更なる活性化を目的とした研究を推進するものです。今回、森松教授は同事業の「医療費適正化に資する医薬品開発を目指す臨床研究・医師主導治験の推進」の分野で採択されました。

森松教授は「敗血症治療の基礎的臨床研究とコンパニオン診断法開発」(研究期間:平成30~34年度)という題目のもと、研究開発代表者を務めます。本研究は「Histidine Rich Glycoprotein」という物質を用いて、敗血症の迅速な診断とその重症度の評価・予後の予測を可能にする、新しいバイオマーカーの開発を目指します。

採択を受け、森松教授は「研究が成功すれば、敗血症患者の治療は飛躍的に進歩する可能性がある。日本初の世界に通用するプロダクトを目指していきたい」とコメント。5年間の研究活動に意欲を見せました。


森松教授が主宰する研究室は1965年に設立された日本でも最も歴史ある麻酔科の一つです。また、現在は総医局員数約350人で、日本一の医局員数を誇る麻酔科でもあります。積み重ねてきた数多くの実績と豊富な人材を活用し、着実に医療現場に成果を届けられるように事業を力強く推進していきます。

【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科(医学系)教授 森松博史
TEL:086-235-7324

 
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7904.html

【情報発信】「第1回ユネスコ・パートナーズ・フォーラム」に横井副学長が参加 ユネスコとの連携を強化!

国連が全世界と進める「持続可能な開発目標」(SDGs)を枠組として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)とさまざまなパートナーとの協力のあり方を議論する「第1回ユネスコ・パートナーズ・フォーラム」が9月11~12日にユネスコ本部(パリ)で開催され、本学の横井篤文副学長(海外戦略担当)が参加しました。

本フォーラムの開会のあいさつでは、オードレ・アズレ(Audrey Azoulay)ユネスコ事務局長をはじめ、アントニオ・マヌエル・デ・オリヴェイラ・グテーレス(António Manuel de Oliveira Guterres)国際連合事務総長のメッセージを送ったほか、ユネスコの主要な公的・民間パートナーのリーダーなどがスピーチ。横井副学長はユネスコ本部からの招待により本学の代表として参加し、フォーラムで、ユネスコの役割を理解し、SDGs達成に向けた既存のドナーやパートナーとの関係強化について、世界各国からの政府、開発機関、国際機関、大学、民間企業、地方自治体等の参加者と議論。新たなパートナーの開拓に向けての、ネットワーキングイベントにも参加しました。

また、横井副学長は、持続可能な開発のための教育(ESD)の世界的権威であるカナダ・ヨーク大学ユネスコチェアホルダーのチャールズ・ホプキンス(Charles Hopkins)教授をはじめ、スー・ヒャン・チョイ(Soo-Hyang Choi)ユネスコ教育局指導・学習・教育内容担当部長、アレクサンダー・ライヒト(Alexander Leicht)ユネスコ教育局ESD課長や、その他多くのユネスコ本部の高官らと会談。本学のこれまでのESDの実績と「槇野ビジョン:しなやかに超えていく『実りの学都』へ」を踏まえた大学と地域が緊密に連携したSDGsの推進、ならびに、日本政府から「第1回ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞していることなどについても紹介しました。また、今後のユネスコとの更なる関係強化についても意見交換を積極的に行いました。

横井副学長は今回のフォーラム参加について「SDGs達成に向けて、教育、科学、文化、情報・コミュニケーションなどの分野を統合的に捉えて、平和と持続可能な発展を進めるユネスコの存在意義を改めて確認できた。その上で、世界の国と地域からの多様なパートナーシップが重要だ。本学もユネスコチェアとして、相互利益のある強固なパートナーシップの構築に努め、世界でのプレゼンスを向上させたい」とコメント。今後の本学におけるSDGsの取組活性化とその具体的成果を数多く地域と世界に発信し、社会課題解決につなげていきます。

【本件問い合わせ先】
副学長(海外戦略担当)・上級UGA 横井篤文
TEL:086-251-8326

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。




http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7908.html

【情報発信】SDGs達成に向けたアジア地域ESDワークショップを開催

岡山大学は9月10~14日の5日間、ユネスコ、岡山市、岡山ESD推進協議会、ユネスコ・アジア文化センターとの共催により「SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けたアジア地域ESDワークショップ(Regional Workshop on Enhancing Community Engagement for Education for Sustainable Development (ESD) towards achieving Sustainable Development Goals (SDGs))」を開催しました。

アジア14カ国の教育関係者らが岡山に集い、本学教育学部および岡山市内において、コミュニティーにおけるESD推進の各国の経験や、岡山市内の公民館・学校の活動、公民館職員や学校教員を養成する本学の活動について学びました。参加者らは、グループディスカッションを行ったり、最終日にはESD実践の指導者養成のためのプログラムを各自で作成し、発表するなど、充実したワークショップとなりました。

岡山大学は2017年より「SDGsに関する岡山大学の行動指針」のもと、SDGsの達成に貢献する活動に取り組み、持続可能な社会の実現を牽引しています。

本ワークショップは、SDGsのゴール4「質の高い教育をみんなに」の達成を目指して開催しました。また、2014年の「ESDに関するユネスコ世界会議」の一環として岡山市で開催された「ESD推進のための公民館–CLC国際会議–」のフォローアップ会議としても位置づけられています。

【本件問い合わせ先】
大学院教育学研究科 ESD協働推進室 柴川弘子
TEL:086-251-7723


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7903.html



【情報発信】平成30年度「おかやまサイエンス・トーク&トライアル」を開催

岡山大学は8月8日、中学生に生命や自然を学ぶきっかけを提供する「おかやまサイエンス・トーク&トライアル」を実施しました。
午前の部では「命について考える~理系・文系それぞれの立場から~」と題して、大学院自然科学研究科の御輿真穂助教と大学院社会文化科学研究科の袴田玲助教が講演。教員・大学院生とのフリートークも行いました。中学生をはじめ同伴者の方々も、熱心に講演を聞き、質問をしていました。

午後からは「電子顕微鏡を使って生物を見てみよう」と「ウミホタルの蛍光を見る」の2つのテーマで実験を行いました。自ら体験することで、中学生らに自然科学の魅力を知ってもらうことができました。


参加者からは「今までにないような貴重な経験をさせていただいて、とても楽しかったです。ありがとうございました」といった感想が挙げられ、充実したイベントとなりました。

●ダイバーシティ推進本部WEBサイト
http://www.okayama-u-diversity.jp/

【本件問い合わせ先】
ダイバーシティ推進本部 男女共同参画室
TEL:086-251-7011




http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7888.html

【情報発信】サイエンスカフェの新しい試み-SDGsサイエンスカフェ(第1回)を開催

岡山大学研究推進産学官連携機構は8月20日、「SDGsサイエンスカフェ(第1回)」を開催しました。SDGsサイエンスカフェは、従来のサイエンスカフェとは趣向を変え、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から科学について考えるとともに、研究者・専門家と一般市民とのディスカッションの要素を強くした新たな取り組みです。

SDGsサイエンスカフェとして初の開催となる今回は、「海の未来を科学の目から考える」と題し、SDGsの17の達成目標のうちの1つ「14 海の豊かさを守ろう」をベースとして講演やディスカッションを実施。高校生や大学生、一般市民ら約100人が参加しました。

岡山大学SDGs推進企画会議の議長を務める狩野光伸本学副理事・大学院ヘルスシステム統合科学研究科教授からのあいさつの後、本学理学部附属臨海実験所の坂本竜哉所長・教授、公益財団法人水島地域環境再生財団の塩飽敏史理事・研究員、本学資源植物科学研究所の植木尚子准教授が講演を行いました。
講演後は、3人の講演者と、岡山県立瀬戸高等学校の生徒3人、本学環境理工学部の学生3人のほか、ファシリテーターとして本学大学院ヘルスシステム統合科学研究科講師の青尾謙副理事と地域総合研究センター実践型教育プランナーの吉川幸氏が加わり、パネルディスカッションを実施。高校生・大学生が講演を聴いて心に残ったことを発表した後、海に関するテーマで意見を述べ合いました。


登壇者から「科学は、異なる価値の間で判断を下すための材料を提供することができる」と話があったほか、会場の高校生からは「自分たちの生活の便利さを見直す必要があるのでは」といった意見が挙がるなど、双方向での交流が行われました。
参加者と講演者が交流する場も設け、参加者は「カフェ」として提供された飲み物を手に、講演者に質問したり、講演者の研究内容を紹介するポスターや展示物を見たりするなどして、研究(サイエンス)への関心を深めていました。


岡山大学では、今後も継続的にSDGsサイエンスカフェを実施していく予定です。

【本件問い合わせ先】
岡山大学研究推進産学官連携機構
TEL:086-251-7112


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7894.html


【情報発信】第38回「国内医科大学視察と討論の会」を開催

岡山大学は9月13日~14日、第38回「国内医科大学視察と討論の会」を鹿田キャンパスにて開催しました。本会は、公益財団法人医学教育振興財団主催のもと、全国大学医学部、医科大学が毎年持ち回りで開催。当番校の医学教育やカリキュラムなどの紹介、学生との意見交換を通して、各大学の医学教育の改善を図ることを目的としています。今年度は、本学医学部が当番校として開催しました。

開会にあたり、主催者である医学教育振興財団の小川秀興理事長が「今回は岡山大学の特色ある取り組みを見たい。特に教育を受ける側である学生の、教育への参画を見られることを期待している」とあいさつ。本学槇野博史学長は「本学はSDGsを推進している。本会で持続可能な医学教育の討論を行ってもらいたい」と述べたほか、大塚愛二医学部長は「ありのままの岡山大学を見ていただき、2日間の活発な議論を期待したい」と話しました。

続いて、文部科学省高等教育局医学教育課の西田憲史課長が「医学教育の現状と課題」と題し、現在の文部科学省の取り組みや検討状況などについて説明。本学大学院医歯薬学総合研究科の片岡仁美教授、三好智子助教が「学年進行プログラム:プロフェッショナリズム・行動科学」、山根正修准教授が「研修医レベルを目指した診療参加型臨床実習」、大橋俊孝教授が「世界で活躍できる医学研究者・医療人育成を目指して」について講演しました。本学医学教育学生会学生代表による「教育への学生参画の取組」の講演もありました。学生との懇談会も実施し、講演内容に関して活発な議論を展開しました。

2日目は、本学医学部の松川昭博副学部長が「医学教育の改革とその波及」と題して講演。学生との懇談の内容のまとめとして、国際医療福祉大学医学部長北村聖教授の進行により、全体での総合討論も実施しました。討論終了後は、希望者による学内の施設見学を行い、2日間の日程を終了しました。

2日間にわたる討論会により、全国の医学教育がさらに発展することを期待しています。来年度は、和歌山県立医科大学を会場に実施される予定です。


【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科等総務課
TEL: 086-235-7003


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7887.html

【情報発信】第56回日本生物物理学会岡山年会・市民講演会を開催

9月16日、岡山大学との共催で第56回日本生物物理学会岡山年会・市民講演会が、岡山大学創立五十周年記念館の金光ホールで開催されました。

神取秀樹・日本生物物理学会会長(名古屋工業大学)ならびに槇野博史・学長(岡山大学)のあいさつの後、発光と吸光の観点から天野浩・教授(名古屋大学:2014年ノーベル物理学賞)と沈建仁・教授(岡山大学)が講演をしました。中国・四国地方のみならず、関東・関西・中部地方などから、小中高校生を含む224人の一般市民の方々が参加し、熱心に耳を傾けました。

質疑応答も行われ、「研究を続けるなかで必要なことは」との質問に、天野教授は、「研究を楽しむこと」と答えるなど、大いに盛り上がった講演会となりました。

【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)教授 須藤 雄気 TEL:086-251-7945
大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)助教 安井 典久 TEL:086-251-7981


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7884.html

2018年9月22日土曜日

【情報発信】Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.57 発行

岡山大学は9月10日、本学の強みである医療系分野の研究成果について、革新的な基礎研究や臨床現場、医療産業等に結びつく成果を英語で情報発信するWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」のVol.57を発行しました。

2012年より岡山大学では、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin」を年3~4回発行。世界の大学・研究機関の研究者やマスコミ関係者等にニュースやトピックスを交えて配信し、岡山大学の海外への情報発信を強化と国際的知名度の向上などを推進しています。

OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、岡山大学の強みある医療系分野とその融合分野などの更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行しています。

本号では、大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)咬合・有床義歯補綴学分野の皆木省吾教授と加藤聖也医員らの歯周病が重度な人は日中や夜間に無意識に歯を咬み合わせていることを発見した研究成果について紹介しています。

皆木教授と加藤医員らと同研究科(歯学系)予防歯科学分野の江國大輔准教授らは研究グループの携帯型顎口腔機能記録装置※1を用いることで、くいしばりや歯ぎしりといった昼夜の「咬みしめ」が歯周病の重症度と関連していることを発見しました。

くいしばりや歯ぎしりと歯周病との関係はこれまで明らかになっていませんでした。これは、実際の咬みしめを長時間記録することができなかった点からですが、同研究グループの携帯型顎口腔機能記録装置はこの課題を克服しており、今回歯周病患者の昼夜の長時間の咬みしめを記録しました。調査結果、日中は目が覚めているにもかかわらず、歯周病が重い人では気づかない間に1時間に平均6分間以上強く咬みしめていることが明らかになり、昼夜の歯ぎしりやくいしばりが歯周病の重症度と関連していることも明らかになりました。今回の研究成果により、歯周病を治すための新たな検査や治療方法への応用につながることが期待されます。

岡山大学は、2013年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の構築のため、強みある医療分野の国際的な情報発信を力強く推進していきます。また、強みある医療系分野から生み出される成果を社会や医療現場が求める革新的技術として、より早く届けられるように研究開発を推進していきます。

なおOU-MRUは、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されています。


※1 携帯型顎口腔機能記録装置
 頬に小型の装置を装着することで、咬みしめを記録するとともに、会話時に発生する咬みしめを識別することができます。研究グループでは24 時間記録できる携帯型顎口腔機能記録装置による確立された記録方法を独自に有しています。


Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.57:
Possible link between excess chewing muscle activity and dental disease


<Back Issues:Vol.49~Vol.56>
Vol.49:
Cell membrane as material for bone formation (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)松本卓也教授)
Vol.50:
Iron removal as a potential cancer therapy (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)大原利章助教)
Vol.51:
Potential of 3D nanoenvironments for experimental cancer (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)江口傑徳助教)
Vol.52:
A protein found on the surface of cells plays an integral role in tumor growth and sustenance (大学院保健学研究科 廣畑聡教授)
Vol.53:
Successful implantation and testing of retinal prosthesis in monkey eyes with retinal degeneration (大学院ヘルスシステム統合科学研究科 松尾俊彦准教授、大学院自然科学研究科(工学系)内田哲也准教授)
Vol.54:
Measuring ion concentration in solutions for clinical and environmental research (大学院ヘルスシステム統合科学研究科 紀和利彦准教授)
Vol.55:
Diabetic kidney disease: new biomarkers improve the prediction of the renal prognosis (大学院医歯薬学総合研究科(医学系) 和田淳教授、三瀬広記医員)
Vol.56:
New device for assisting accurate hemodialysis catheter placement (大学院医歯薬学総合研究科(医学系) 大原利章助教)


<参考>
岡山大学国際Webマガジン「Okayama University e-Bulletin」


【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7293
E-mail:www-adm@adm.okayama-u.ac.jp

 


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7878.html


2018年9月21日金曜日

【offer information】Okayama University Medical Research Updates (OU-MRU) Vol.57

Source: Okayama University (JAPAN), Public Relations and Information Strategy
For immediate release: 10 September 2018
Okayama University research: Possible link between excess chewing muscle activity and dental disease

(Okayama, 10 September) Researchers at Okayama University report in Archives of Oral Biology that involuntary masseter muscle activity — unnecessary motion of the muscles normally used for chewing — may be linked to a common dental disease known as periodontitis.

Periodontitis is an infection of the gum (the flesh around the roots of teeth in the upper and lower jaws), damaging jaw tissue and ultimately destroying the bone holding teeth in place, resulting in tooth loosening and loss. Medical researchers have been investigating the relationship between periodontitis and the activity of the masseter muscles — the main muscles involved in the process of chewing. Specifically, it has been unclear whether involuntary teeth grinding and jaw clenching, a condition known as bruxism, is related to periodontitis and its development. Now, Professor Shogo Minagi and Dr. Seiya Kato from Okayama University and colleagues have performed detailed measurements of masseter muscle activity in a group of people with various degrees of periodontal disease, and found that non-functional teeth grinding might be related to the acuteness of periodontitis.

Bruxism not only occurs when a person is awake, but also when sleeping. Therefore, the researchers made sure to design the study so that it provides information on masseter muscle activity over a long-enough period (daytime followed by night-time). A group of 31 people was selected; 16 of them had no or mild periodontitis (the ‘NMP’ group), while 15 had moderate to severe periodontitis (the ‘MSP’ group).

Each individual was equipped with an ambulatory portable device measuring muscle activity via a technique known as surface electromyography. (The technique involves placing electrodes on the skin lying over the muscle; muscular motion triggers an electrical signal which is recorded.) Participants of the study had to maintain a diary noting their activities including eating meals, which helped the researchers analyzing the data and filtering out muscular activity not coming from involuntary teeth grinding. Teeth movement due to speech was filtered out by monitoring voice activity by a microphone attached to the electrodes.

Professor Minagi and colleagues found that there are differences in masseter muscle activity between the NMP and MSP groups: the accumulated duration of non-functional (i.e. not related to eating or talking) high-intensity muscle motion was significantly longer for the participants from the MSP group. The finding applies to both awake and asleep regimes. The scientists concluded that “masseter muscle activity might be related to the severity of periodontitis”, but they stress that causation — bruxism leading to periodontitis — cannot be concluded from the study. They also point to limitations of their study: oral conditions like missing teeth or the use of removable partial dentures not being taken into account, and the limited capabilities of the ambulant surface electromyography setup.


Background
Bruxism. Periodontitis

Bruxism is the term for non-functional, habitual teeth grinding or jaw clenching. (Eating and talking are functional activities.) Two types of bruxism are distinguished: when a person is asleep (nocturnal bruxism) and when awake. Symptoms typically associated with both types of bruxism include hypersensitive teeth, headaches, damage to dental fillings and tooth wear.

It is an open question whether there is a relationship between bruxism and periodontal disease — the gum infection damaging soft tissue surrounding teeth and destroying the bones supporting them. Periodontitis is a common disease, but can be prevented, mainly by observing good oral hygiene — daily brushing and flossing teeth combined with regular dental checkups.

Professor Minagi and Dr. Kato from Okayama University and colleagues have now investigated the potential relationship between bruxism and periodontitis, by monitoring teeth grinding activity of people at different stages of periodontal disease. They found that muscular teeth-grinding motion might be related to the severity of the disease.


Electromyography
Electromyography (EMG) is a medical technique used for recording the electrical activity resulting from skeletal muscle activity. EMG involves an instrument called an electromyograph, which produces data in the form of a so-called electromyograph. In surface EMG, the electrodes that pick up the electrical activity are placed onto the skin, as opposed to intramuscular EMG, where electrode needles are inserted directly into the muscle, under the skin.

Professor MInagi and colleagues used surface EMG — which does not hurt as there is no need to pierce the skin — to detect activity of the masseter muscle in a group of people suffering from periodontitis at various levels of severity. The design of their medical study enabled monitoring muscle activity for long periods of time (roughly a daily cycle) and helped to provide insights into the relationship between involuntary teeth grinding (bruxism) and the degree of periodontitis.


Reference
Seiya Kato, Daisuke Ekuni, Shigehisa Kawakami, Acing Habibie Mude, Manabu Morita, Shogo Minagi. Relationship between severity of periodontitis and masseter muscle activity during waking and sleeping hours. Archives of Oral Biology, 2018 Jun ; 90 : 13-18.
DOI: 10.1016/j.archoralbio.2018.02.021.

Relationship between severity of periodontitis and masseter muscle activity during waking and sleeping hours - ScienceDirect



Correspondence to
Professor Shogo Minagi, D.D.S., Ph.D.
Department of Occlusal and Oral Functional Rehabilitation,
Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical
Sciences, Okayama University, Shikata-cho 2-5-1, Okayama
city, Okayama 700-8558, Japan
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Department of Occlusal and Oral Functional Rehabilitation, Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences





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Okayama University Medical Research Updates (OU-MRU)
Vol.1:Innovative non-invasive ‘liquid biopsy’ method to capture circulating tumor cells from blood samples for genetic testing
Vol.2:Ensuring a cool recovery from cardiac arrest
Vol.3:Organ regeneration research leaps forward
Vol.4:Cardiac mechanosensitive integrator
Vol.5:Cell injections get to the heart of congenital defects
Vol.6:Fourth key molecule identified in bone development
Vol.7:Anticancer virus solution provides an alternative to surgery
Vol.8:Light-responsive dye stimulates sight in genetically blind patients
Vol.9:Diabetes drug helps towards immunity against cancer
Vol.10:Enzyme-inhibitors treat drug-resistant epilepsy
Vol.11:Compound-protein combination shows promise for arthritis treatment
Vol.12:Molecular features of the circadian clock system in fruit flies
Vol.13:Peptide directs artificial tissue growth
Vol.14:Simplified boron compound may treat brain tumours
Vol.15:Metamaterial absorbers for infrared inspection technologies
Vol.16:Epigenetics research traces how crickets restore lost limbs
Vol.17:Cell research shows pathway for suppressing hepatitis B virus
Vol.18:Therapeutic protein targets liver disease
Vol.19:Study links signalling protein to osteoarthritis
Vol.20:Lack of enzyme promotes fatty liver disease in thin patients
Vol.21:Combined gene transduction and light therapy targets gastric cancer
Vol.22:Medical supportive device for hemodialysis catheter puncture
Vol.23:Development of low cost oral inactivated vaccines for dysentery
Vol.24:Sticky molecules to tackle obesity and diabetes
Vol.25:Self-administered aroma foot massage may reduce symptoms of anxiety
Vol.26:Protein for preventing heart failure
Vol.27:Keeping cells in shape to fight sepsis
Vol.28:Viral-based therapy for bone cancer
Vol.29:Photoreactive compound allows protein synthesis control with light
Vol.30:Cancer stem cells’ role in tumor growth revealed
Vol.31:Prevention of RNA virus replication
Vol.32:Enzyme target for slowing bladder cancer invasion
Vol.33:Attacking tumors from the inside
Vol.34:Novel mouse model for studying pancreatic cancer
Vol.35:Potential cause of Lafora disease revealed
Vol.36:Overloading of protein localization triggers cellular defects
Vol.37:Protein dosage compensation mechanism unravelled
Vol.38:Bioengineered tooth restoration in a large mammal
Vol.39:Successful test of retinal prosthesis implanted in rats
Vol.40:Antibodies prolong seizure latency in epileptic mice
Vol.41:Inorganic biomaterials for soft-tissue adhesion
Vol.42:Potential drug for treating chronic pain with few side effects
Vol.43:Potential origin of cancer-associated cells revealed
Vol.44:Protection from plant extracts
Vol.45:Link between biological-clock disturbance and brain dysfunction uncovered
Vol.46:New method for suppressing lung cancer oncogene
Vol.47:Candidate genes for eye misalignment identified
Vol.48:Nanotechnology-based approach to cancer virotherapy
Vol.49:Cell membrane as material for bone formation
Vol.50:Iron removal as a potential cancer therapy
Vol.51:Potential of 3D nanoenvironments for experimental cancer
Vol.52:A protein found on the surface of cells plays an integral role in tumor growth and sustenance
Vol.53:Successful implantation and testing of retinal prosthesis in monkey eyes with retinal degeneration
Vol.54:Measuring ion concentration in solutions for clinical and environmental research
Vol.55:Diabetic kidney disease: new biomarkers improve the prediction of the renal prognosis

Vol.56:New device for assisting accurate hemodialysis catheter placement
 


http://www.okayama-u.ac.jp/eng/research_highlights/index_id74.html

【情報発信】岡山大学SDGsへの応援メッセージ:ウィリアム・コルグレイザー氏(元アメリカ国務省科学技術顧問、前国連10人委員会議長)

岡山大学は大学運営の柱のひとつに国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を置き、さまざまな人々とともに「誰一人取り残さない世界の実現」に向けて活動を進めています。また、本学が持つ科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation ; STI)をSDGsの目標達成につなげる取り組み「STI for SDGs」や、これを利用した新たな外部資金の獲得の仕組み作りなどに取り組んでいます。

今回、本学のSDGsの取り組みについて、有識者からの応援メッセージが届きました。国内外からの期待をしっかりと受け止め、本学ならびに岡山の地から、世界に向けてSDGsを先導する取り組みを精力的に実施していきます。


●William Colglazier(ウィリアム・コルグレイザー)氏 元アメリカ国務省科学技術顧問、前国連10人委員会議長

I am very much impressed with your excellent efforts at Okayama University regarding the SDGs.
If I were still at a university, I would try to be doing exactly what you are doing so well.
Promoting STI for SDGs is a great way to inspire the upcoming generation of university students to apply their skills to solving our global challenges.

岡山大学のSDGsに関する優れた努力にとても感銘を受けています。
私がまだ大学にいたとしたら、貴学が大変良く取り組まれている内容を、全くそのまま実現するように努力していただろうと思います。
SDGsのための科学技術イノベーション(STI)の推進は、次世代の大学生をインスパイアし、その能力を世界の課題の解決に向けて活用できるようにするための素晴らしい方法です。



コルグレイザー氏の略歴(英語)


<参考>
岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら


【本件問い合わせ先】
岡山大学SDGs推進本部
(総務・企画部大学改革推進室)
TEL:086-251-7754・8998



岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7874.html

【情報発信】国立六大学学長会議・国立六大学連携コンソーシアム協議会合同会議を開催

岡山大学は9月11日、幹事校として、資源植物科学研究所で第59回国立六大学学長会議・第19回国立六大学連携コンソーシアム協議会合同会議を開催しました。

合同会議には、文部科学省高等教育局の淵上孝国立大学法人支援課長をはじめ、構成大学である千葉大学、新潟大学、金沢大学、長崎大学、熊本大学、岡山大学の各大学長らが出席。年俸制の完全導入に向けての検討状況や、国立六大学連携コンソーシアムの今後の在り方などについて、活発に意見交換を行いました。
 

続いて淵上課長が、「国立大学法人等を巡る最近の動向について」と題し、今後の国立大学改革を踏まえた2019年度概算要求や中央教育審議会将来構想部会の審議状況などについて説明。会議終了後には本学資源植物科学研究所の前川雅彦所長による研究所紹介や、馬建鋒教授、佐藤和広教授による研究内容の紹介があったほか、同研究所図書館や、研究所創立者の大原孫三郎氏を輩出した大原家の邸宅「旧大原家住宅」の見学を行いました。
 

国立六大学学長会議は、旧官立の医科大学を前身校とする六大学で構成。平成25年3月の国立六大学連携コンソーシアムの成立により、平成25年度からは同コンソーシアム協議会と合同で開催しています。

【本件問い合わせ先】
総務・企画部総務課
TEL:086-251-7007




http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7879.html



2018年9月15日土曜日

【情報発信】日本学術振興会特別研究員等審査会の専門委員を務めた本学教員5人が表彰

優れた若手研究者に研究機会を与える「特別研究員制度」(独立行政法人日本学術振興会(JSPS)が実施)において、特別研究員選考の書面審査に携わり、審査に大きく貢献した専門委員の発表が8月3日に行われ、本学からは下記の5人の教員が表彰者として選ばれました。本学から一度に5人が表彰されるのは初めてのことです。

  坂倉彰教授(大学院自然科学研究科(工学系))
  岡久雄教授(大学院ヘルスシステム統合科学研究科)
  岡本秀毅准教授(大学院自然科学研究科(理学系))
  本瀬宏康准教授(大学院自然科学研究科(理学系))
  山下茂准教授(惑星物質研究所)

特別研究員制度は、我が国の優れた若手研究者を「特別研究員」に採用し、自由な発想のもと、主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与える制度です。特別研究員の審査は、専門的見地から3段階で行われますが、第1段階の書面審査はすべての審査の基盤となるものであり、その質を高めていくことが大変重要です。今回、この書面審査において審査を行った約1,400人の専門委員のうち、表彰対象となる任期2年目の約600人の中から、有意義な審査意見を付した137人が選ばれました。

各教員のコメントは下記のとおりです。

坂倉教授
 「いずれの申請書も甲乙つけ難く審査は大変でした。若い研究者の成長に少しでもお役に立つことができれば幸いです」
 

岡教授
 「審査に携わると若い研究者の熱意を身近に感じます。もっと多くの研究者が支援を受け、世界に伍する研究者になってほしい、岡山大学からも大いにチャレンジしてほしいです」
 

岡本准教授
 「柔軟な視点からの研究提案が新鮮に思われました。日本を先導する研究者が育つことを祈っています」
 

本瀬准教授
 「過分なご評価をいただき、ありがとうございます。今後も公正な審査に努力し、若手研究者の育成と研究に邁進したいと思います」
 

山下准教授
 「応募者がいま何を考えているのかを汲み取るように心がけました。見通しの良い研究計画に出会ったときにはわくわくします」

岡山大学は、2013年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した
「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しており、今後も我が国の科学技術を支える人材の育成のさらなる増強に力を入れていきます。


平成29年度特別研究員等審査会専門委員(書面担当)表彰者一覧:
https://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_senmonhyosho.html


○本学教員の過去の受賞10人(所属・役職は受賞時のもの)
平成23年度(1人)
 山下敦子教授(大学院医歯薬学総合研究科(薬学系))
平成25年度(2人)
 神崎浩教授(大学院環境生命科学研究科(農学系))
 高井和彦教授(大学院自然科学研究科(工学系))
平成26年度(1人)
 石野宏和准教授(大学院自然科学研究科(理学系))
平成27年度(3人)
 木村邦生教授(大学院環境生命科学研究科(農学系))
 上原孝教授(大学院医歯薬学総合研究科(薬学系))
 山崎大輔准教授(惑星物質研究所)
平成28年度(3人)
 後藤邦彰教授(大学院自然科学研究科(工学系))
 西原康師教授(異分野基礎科学研究所)
 小汐由介准教授(大学院自然科学研究科(理学系))

 【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)室
TEL:086-251-8919



坂倉教授(左)、岡教授



http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7833.html

【情報発信】平成30年7月豪雨被災地でのボランティア活動に参加して—自分がやるべきことをする—

タイトル

平成30年7月豪雨による災害を受け、岡山大学では7月7日に災害対策本部を立ち上げ対策に乗り出しています。ボランティア説明会の開催や、岡山大学災害ボランティア支援センター(OVC)を設置したほか、日本財団学生ボランティアセンターとの連携によるボランティア活動も精力的に行っています。今回は、ボランティア活動に参加した学生に集まっていただき、青尾OVC副センター長を交えて 自身の体験や考えについて話していただきました。

(聞き手=髙橋伸二総務・企画部広報・情報戦略室長)
参加者(写真左から)
青尾 謙(あおお けん) 副理事・大学院ヘルスシステム統合科学研究科講師・OVC副センター長
TAN Xian Wen(タン・シャンウェン) 大学院医歯薬学総合研究科博士課程2年生、マレーシア出身
久保 葵(くぼ あおい) 工学部4年生 愛媛県出身
中尾友則(なかお とものり) 経済学部4 年生 島根県出身

 

―ボランティアに参加しようと思った動機と、活動の状況を教えてください。

中尾 テレビで見た被災地は衝撃的な状況で、自分のすぐ近くで起きているので何か貢献したいと思っていました。最初は、岡山市北区の災害 ボランティアセンターでボランティアに参加していました。OVCがボランティアの体験談を話せる人を募集していたので志願し、今はOVCで運営の手伝いをしています。倉敷市での活動にも参加しました。

久保 私も、何かできればと思って北区の災害ボランティアセンターに電話しました。現地まで自分で行かないとボランティアに参加できないと言われ諦めていましたが、OVCができて、バスを用意してくれたので参加することができました。岡山市東区でニーズ調整や泥かきの作業をしました。

タン 災害がないといわれている岡山で、人々が苦しむ姿を見るのはショックでした。母国のマレーシアでワールドビジョン国際(NGO)の委員会のメンバーだったこともあり、civic responsibility(市民としての責任)をボランティアや災害救援で果たしたいと思って参加しました。総社市と倉敷市の活動に参加しました。

 

―ボランティアに参加して感じたことを教えてください。

中尾 最初は、被災者の方に涙を流して「ありがとう」と言われて、どう声をかけて良いか分かりませんでした。一緒に参加した人が声をかけるのを見て、作業より被災者の心のケアをすることが重要と思いました。
久保 聞き取り調査に参加しました。調査でお話しした時には「他人の助けは必要ない」と言われていたのが、後からお手伝いに行くと喜ばれるということがあり、 現場に行かなければ分からないことがたくさんあると実感しました。
タン 壊滅的な状況の中、地元の人達が諦めず、ほほえみを持って乗り越えようとする姿が印象に残りました。私は留学生ですが、ボランティアに参加することにためらいはありませんでした。日本人と留学生では言葉の違いが障壁になりますが、good cause(大義)があるときは、言葉の壁、人種の違いを乗り越えて行動することで一緒になれると思っています。
中尾さん
中尾さん

―ボランティアに参加して、自分自身が得たものは何でしょうか。また、ボランティアに対する今後の関わり方やOVCに期待することをお話しください。

久保さん
久保さん
中尾 就職も決まり時間をもてあましていた中で、ボランティアに参加することができ、やりがいが生まれました。自分の知らないことを知ることができたのは、大きな収穫でした。災害の復興には時間がかかるので、風化させないことが重要です。継続して支援に関わっていきたいと思います。

久保 ボランティア先の女性が、長年大事にされていた庭が泥に浸かってしまい、悲しい思いをされていました。泥かきのお手伝いをしながら庭への思いを伺うことで、一時でも災害を忘れてもらうことができてよかったです。今後は、この経験を皆さんに伝えていきたいと思っています。


タン 今回の経験で人生の見方が変わりました。被災者の方々は、皆、笑顔で前向き。それを見ていると、明日は良くなると信じて生きていくことが大事だと思うようになりました。来日して1年半になりますが、日本人・日本社会は正確で、秩序だっていると思っています。被災地でも変わることなく、慌てず秩序だった様子を見て、日本人のたくましさ、強さを改めて感じました。OVCが引き続きボランティアの情報を提供することは、安全なボランティア活動のためにも重要です。英語による情報提供があれば、なお良いと思います。


―これからボランティアに参加する人へのアドバイスがあればお願いします。

中尾 ボランティアに参加して、一歩踏み出すことの大切さが分かりました。躊躇(ちゅうちょ)することもあるかと思いますが、参加することはこれからの防災にもつながります。参加することに意味があるので、経験を重ねてほしいです。

久保 OVCであらかじめ仕事の内容を教えてもらい、私にもできる仕事があることが分かりました。女性にはできることがないと思っている人が多いと思いますが、一度行ってみて、できることがあると分かってほしいです。まずは一度行くことが大事です。これからも、ボランティアの仕事が無くなることはありません。必ず何か役に立つことがあるので、参加していただきたいです。

タン OVCが熱中症対策などのサポートをしてくれるので、安心して参加できます。ボランティアへの参加は、思ったほど大変なことではありません。一人一人ができることは小さいですが、積み重ねることで大きな効果が生まれます。
 
タンさん
タンさん

―最後にOVCの副センター長の青尾先生に、皆さんのお話を伺った感想をお願いします。

青尾先生
青尾先生
青尾 災害直後からOVC副センター長としてボランティアに関する支援をしてきました。OVCは、学生のみなさんの力によってなり立っています。皆さんには、本当に感謝しています。
 災害時には、自分たちなりに考えて、自分がやるべきだと思うことを少しずつするしかありません。20 年前、私は学生ボランティアの一人として活動してきましたが、今は支援する側になっています。それを考えると、最初の一歩が大事だと思います。自分にできることをすることで、次の一歩を踏み出すことができ、そうすると一歩ずつ見える景色が変わってきます。前には見えなかったことが見え、自分らしいことができるようになるのではと感じています。

OVCの取り組み

説明会
7月11日
災害ボランティアの説明会を本学津島キャンパスで開催し、学生ら237人が参加しました。ボランティアにおける注意事項や学内での手続きなどについて説明しました。
 
センター
7月17日
岡山大学災害ボランティア支援センターを設置しました。一般教育棟A棟1階で活動しています。
 
現地
7月21、28日、8月4日
OVCによる学生・教職員ボランティア活動を総社市(7月21日)、岡山市東区(同28日)、倉敷市(8月4日)で行いました。