2014年6月30日月曜日

【情報発信】農林水産省「革新的技術創造促進事業」岡山大学研究拠点ホームページを開設

 2014年6月30日(月)

 

 岡山大学は、2014(平成26)年6月27日、農林水産省「革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)」の研究拠点に採択されました。
 本事業は、医学、工学、理学など様々な異分野との境界領域が数多く存在する農林水産・食品産業において、異分野領域との融合共同研究を前面に打ち出し、新たな発想のもと、革新的な技術創造促進を目指します。
 さらに、補完研究機関と密に連携し、共に事業達成=社会実装を成し遂げるべく、事業を推進します。 

 

 研究拠点である岡山大学では、「先導・革新的人工核酸結合タンパク質を用いたウイルス不活性化技術の確立と社会実装」をテーマに、補完研究機関や企業らとコンソーシアムを形成。下記の研究を行っています。

1.人工RNA 結合タンパク質デザイン法の確立
 DNAウイルスで培った革新的技術のRNAウイルスへの拡大適用を実施するため、標的配列に特異的に結合できる人工RNA結合タンパク質のデザイン法を世界に先駆けて確立する。ウイルスに感染したり、ガンになるのを防ぐ(バイオ医療)。

2.抗インフルエンザタンパク質製剤の開発
 世界に先駆けて成功した抗DNAウイルス剤での手法をさらに発展させて、効率よくRNAウイルスを不活性化する革新的な技術を開発し、インフルエンザウイルスの不活性化を実施する。

3.小麦矮小ウイルス耐性小麦の創出
 全世界的な穀物感染防止ならびにその需要を満たすべく、まず穀物の中でも特に重要な小麦について、保有技術を用いて、ウイルス耐病性小麦を創出する。

4.高感度イムノクロマト法の開発
 安価かつ簡便なイムノクロマト法を高感度で機動的に農業現場においてウイルス検出できるキットと検出器を含めたシステムとして改良する。

 

 研究拠点として、 全体統括役であるコンソーシアム・プログラム・ディレクター(CPD)を本学研究担当理事・副学長である山本進一が、研究管理総括役であるコンソーシアム・プログラム・マネージャー(CPM)を本学学長特命(研究担当)リサーチアドミニストレーターの佐藤法仁が務め、研究代表者である世良貴史教授を支援します。

 


 今後の研究拠点の取組や成果などを公開する専用のホームページを開設しました。積極的な情報発信などを通じて、社会課題解決の推進とともに、革新的技術育成や次世代を拓く秀逸な研究者の育成など、科学技術・イノベーション創出へ寄与していきます。どうぞご期待ください。

 

https://www.okayama-u.ac.jp/user/ibunyapj/index.html

 

 

2014年6月13日金曜日

【光生命・産学官・異分野】イノベーション対話促進プログラム報告会 ~イノベーション創出の種となる産官学連携活動とは何か~ 開催

2014年6月13日(金)岡山市北区

本学は昨年度、文部科学省の「大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業(イノベーション対話促進プログラム)」に採択されたのを機会に、本学の強みである生命科学分野と光技術分野の融合研究広報戦略ワークショップ、病院地区で開催した医療展示会「岡山メディカル・イノベーション」の主催など、様々な取り組みを実施して来ました。

今回、本学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室は、本事業の総括として「イノベーション対話促進プログラム報告会 ~イノベーション創出の種となる産官学連携活動とは何か~」を613日、本学本部棟にて開催しました。

報告会では、まずはじめに今回の事業実施責任者を務めた本学の佐藤法仁学長特命(研究担当)・URAが事業全体の取り組みを報告。本事業を通じて、様々な異分野連携研究が進んでいることや産業界との研究振興・人材育成連携強化を目的とした(一社)岡山経済同友会との連携提携の成果などを紹介しました。

次に本事業の調査活動である、「産官学連携活動における問題点の洗い出しと他機関での成功事例調査」と題して、株式会社大伸社の佐藤武史ストラテジストが講演。大学の産学連携担当者に対する聞き取り調査で、産学連携の組織体制の違いによる実績の違いや産学連携を活性化させるための外的要因、企業とのコミュニケーション方法などを中心について紹介。参加した教職員や産学連携担当者、広報関係者ら約40人とともに、イノベーション創出の種となる産官学連携活動のあり方について熱心に議論しました。

本学は、昨年8月に文部科学省が選定した「研究大学強化促進事業」の支援対象大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」につながる積極的な研究推進・研究力向上を実施しており、その中で産学連携活動は非常に重要な点です。今回の報告会の成果も研究大学運営に活かして行きます。

今回の事業総括を述べる事業実施責任者の佐藤法仁学長特命(研究担当)・URA。本学の強みや培ってきた異分野融合のさらなる進展など、本事業を通じて数多くの成果が得られたことを報告しました。

産学官連携調査を踏まえた、岡山大学でのより効果的で戦略的な産学連携事業のあり方を講演する株式会社大伸社の佐藤武史氏。

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html