2017年12月10日日曜日

【情報発信】Okayama University e-Bulletin Vol.20を発行

岡山大学は12月7日、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin Vol.20」を発行しました。

e-Bulletinは、海外への情報発信を強化し、本学の国際的知名度を高めるため、2012年より発行しており、メーリングリスト等を利用し、世界の研究者等にニュースやトピックスを配信しています。

Vol.20は以下の内容です。ぜひご覧ください。
●Feature
  岡山大学のSGDsの取り組み


●News
・槇野学長らが国際競争力向上のための連携強化に向け蘭・ライデン大学を訪問
・駐日欧州連合代表部が岡山大学を訪問
・岡山大学病院で左右の肺を組み合わせて一つの肺を形成する移植手術に世界で初めて成功
・岡山大学病院が「外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)」の認定を取得
・2年連続! 馬教授、山地准教授に「Highly Cited Researchers」認定証
・ベトナム前国家主席らが槇野学長を表敬訪問 農学部視察も
・セネガルの教育関係者が本学で研修を開始


●Research Highlights
・昆虫の細菌感染密度に季節性 世界に先駆けて発見
・エンドウ褐紋病に対する植物の抵抗性反応を解明
・メダカは「顔」で仲間を見分ける 〜メダカの「顔」を見分ける仕組みは特化している?〜
・植物細胞が真っすぐ伸びる仕組みを解明 〜細胞骨格を整理整頓するタンパクNEK6の働きを解明〜


●Topics
・将棋部の羽仁さんが将棋の学生名人戦で見事準優勝!
・アーカンソー大学生と本学学生の交流会を実施


e-Bulletinはこちらからご覧いただけます。




e-Bulletin Vol.20

岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7201.html
 

2017年12月9日土曜日

【情報発信】国連開発計画の中井博士を招きSDGs講演会を開催

岡山大学環境理工学部は10月24日、国連開発計画の中井淳子博士を招き国連の持続可能な開発目標「SDGs」※1に関する講演会を開催しました。

中井博士は京都大学、スタンフォード大学で環境工学や環境科学を学び、ミシガン大学で経済学を専攻した後、国連環境計画・国連人間居住計画(ハビタット)・国連児童基金(ユニセフ)・米国NASAで環境、経済問題に関した業務に従事。現在は国連開発計画で西アフリカにおいて環境やエネルギーの専門家として従事しています。

当日は槇野博史学長や本学教職員・学生に対し「Sustainable Development & the Environment」(持続的開発と自然環境)と題し英語で講演。SDGsの前身である8つの目標から成るMDGs(2000-2015年)からSDGs(2016-2030年)への変遷や、産業革命後の人類による自然支配がもたらした経済発展と、その代償としての自然環境破壊の根本的な問題について分かりやすく講述しました。

さらに、現在の環境破壊を伴う経済発展モデルが先進国と発展途上国間の貧富の差を生じさせ、その経済格差がさらなる環境破壊を助長している仕組みを解説。今までとは異なる発展モデルが必要であること、とりわけ先進国には持続性のある発展を自ら実現しその可能性を世界に示す責任があると訴えました。
参加者はSDGsの推進について認識と決意を新たにしていました。

※1 「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals;SDGs)
2015年9月に国連が開催した「国連持続可能な開発サミット」において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。このアジェンダでは人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標を掲げています。この17の目標と169のターゲットからなるものが「持続可能な開発目標」(SDGs)です。

<参考>

岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら



講演する中井博士


会場の様子


あいさつする槇野学長

岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7200.html
 

2017年12月2日土曜日

【情報発信】がん細胞内の鉄を制御することで幹細胞性が喪失 がんの新規治療法の確立へ

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科免疫病理学分野の大原利章助教と消化器外科学分野の二宮卓之助教(指導:藤原俊義教授)らの研究チームは、大学院自然科学研究科の妹尾昌治教授が樹立した「マウスiPS細胞由来のがん幹細胞モデル」を用いて、鉄キレート剤で細胞内の鉄(Fe)を減らすと幹細胞性が喪失することを世界で初めて発見しました。この効果は通常の抗がん剤には認められない効果です。本研究成果は10月12日、米国のがん治療の科学誌「Oncotarget」のオンライン版に掲載されました。

私たちの生命を脅かすことのあるがんに対する治療には、さまざまな方法があります。その中でがんが治療に“抵抗”する原因として、がんの腫瘍内に幹細胞性を持つがん細胞である「がん幹細胞」が存在することが考えられています。しかし、がん幹細胞に対して、有効な治療法はありません。


この問題を解決するために大原助教らは鉄に注目。鉄は生体にとって必須の微量元素ですが、過剰になると発がんを引き起こすことが知られています。がんも生体内の鉄を巧みに利用して、生存していると考えられており、がん細胞内の鉄を制御することは、がんの生存を脅かしていると考えられます。
本研究成果により、がんの新規治療法になり得ると考えられます。
図1.既存の抗がん剤(5-FU, Cisplatin:上段)では幹細胞性マーカー(Nanog)の発現は高容量でも抑制されませんが、鉄キレート剤(Deferasirox, DFO:下段)では発現が抑制されます。
図2.既存の抗がん剤では、増殖性を抑えられても、がん幹細胞の抑制が難しいため、再発などを引き起こします。鉄キレート剤の使用では、増殖性とがん幹細胞性の両方の低下が認められます。


<論文情報等>
論文名:Iron depletion is a novel therapeutic strategy to target cancer stem cells掲載誌:Oncotarget掲載号:Volume 8 98405-98416著 者:Takayuki Ninomiya, Toshiaki Ohara, Kazuhiro Noma, Yuki Katsura, Ryoichi Katsube, Hajime Kashima, Takuya Kato, Yasuko Tomono, Hiroshi Tazawa, Shunsuke Kagawa, Yasuhiro Shirakawa, Fumiaki Kimura, Ling Chen, Tomonari Kasai, Masaharu Seno, Akihiro Matsukawa and Toshiyoshi FujiwaraD O I: https://doi.org/10.18632/oncotarget.21846
発表論文はこちらからご確認いただけます。

<詳しい研究内容について>
がん細胞内の鉄を制御することで幹細胞性が喪失 がんの新規治療法の確立へ


<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)免疫病理学分野
助教 大原 利章
(電話番号)086-235-7143
(FAX番号)086-235-7648
(URL)
//www.okayama-u.ac.jp/user/byouri/pathology-1/HOME.html

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id513.html

【情報発信】1兆分の1秒の時間分解能で液晶分子の動画を観測 -新しい測定・解析手法の確立-

ディスプレイなど非常に広く産業利用されている液晶分子について、これまでの概念を覆す新しい計測・解析手法を用いて、液晶分子に紫外線光を当て分子が動く様子を直接観察することに世界で初めて、岡山大学大学院自然科学研究科(工)の羽田真毅助教、林靖彦教授、京都大学大学院理学研究科の齊藤尚平准教授、筑波大学計算科学研究センターの重田育照教授、九州大学大学院理学研究院の恩田健教授らが成功しました。

これまで、液晶分子の立体構造を決定し、その機能の元となる分子運動を理解することで、より高精度かつ広範囲な液晶材料の開発が可能になると期待されていました。しかし、液晶中の炭素鎖に埋もれた分子骨格の高速な動的挙動を直接的に構造解析する手法は全く存在せず、液晶分子の運動を解析する新しい手法の確立が求められてきました。


本共同研究グループによる、時間分解電子線回折法と時間分解赤外分光法を組み合わせた液晶分子の構造解析と動的挙動の直接観察は、これまでの概念を覆す新しい計測・解析手法です。また、光照射後1~100ピコ秒(1ピコ秒は1兆分の1秒)程度の時間スケールにおいて発現する励起状態芳香族性を観測し、理論計算でその妥当性を確認したことは、この物質を基にした光機能性分子材料の設計方針に重要な知見を与えるものになります。

本研究手法は、光応答性・機能性の液晶分子やソフトマテリアルの構造決定を革新する測定・解析手法として応用展開が期待されます。
本研究成果は10月16日、米国化学会雑誌「Journal of American Chemical Society」誌で公開されました。
図1 本研究で用いた光応答性液晶分子の構造
基底状態のπ-シクロオクタテトラエン分子はサドル型の構造をしています。青色は光を吸収して応答を起こすメソゲンを示しており、オレンジ色は光応答を生じない運動性や柔軟性に寄与する炭素鎖部分を示しています。
図2 岡山大学で開発した時間分解電子線回折装置
図3 九州大学で開発した時間分解赤外分光装
図4 明らかとなった液晶分子の構造変化


<論文情報等>
論文名:Structural Monitoring of the Onset of Excited-State Aromaticity in a Liquid Crystal Phase
「液晶相における励起状態芳香族性の発現過程の構造解析」
掲載誌: Journal of the American Chemical Society 著 者:Masaki Hada*, Shohei Saito*, Sei’ichi Tanaka, Ryuma Sato, Masahiko Yoshimura,
Kazuhiro Mouri, Kyohei Matsuo, Shigehiro Yamaguchi, Mitsuo Hara, Yasuhiko Hayashi,
Fynn Röhricht, Rainer Herges, Yasuteru Shigeta*, Ken Onda*, R. J. Dwayne Miller
D O I:10.1021/jacs.7b08021
発表論文はこちらからご確認いただけます。

<詳しい研究内容について>
1兆分の1秒の時間分解能で液晶分子の動画を観測
-新しい測定・解析手法の確立-



<お問い合わせ>
岡山大学大学院自然科学研究科(工)
助教 羽田 真毅
(電話番号)086-251-8133
(FAX番号)086-251-8110

http://www.geocities.jp/yhayashi_okayamauniv/

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id512.html

【情報発信】槇野学長らが国際競争力向上のための連携強化に向けフランス・ストラスブール大学を訪問

岡山大学は総合大学としてさまざまな叡智を結集して課題解決の実践を行っていますが、その中で国際競争力の強化促進も大きな柱となっています。

今回、本学との教育・研究分野において密な連携をしているフランス北東部のバ=ラン県にあるストラスブール大学に11月6日、槇野博史学長と本学地域総合研究センター(アゴラ)の岩淵泰助教、流尾正亮職員(岡山市との人事交流)が訪問。今後のさらなる連携強化の具体策について同大学関係者らと議論を行いました。

はじめに、ミシェル・デネケン(Michel Deneken)学長とカトリーヌ・フロレンツ(Catherine Florentz)筆頭副学長(研究・博士課程担当)らと会談。研究交流発展についてデネケン学長は、パリ大学連合に負けない研究力を持つ同大学は、日本と岡山の連携に期待している点や、学生や研究者交流をさらに発展させ、将来的には博士課程の大学院生やポスドクの人事交流にも発展させていきたい旨を述べました。槇野学長は、本学が国連の
SDGs(持続可能な開発目標)やESD(持続可能な開発のための教育)などを核にして、教育研究を世界基準に併せながら大学改革を展開している点を紹介。「本学としてもストラスブール大学との交流を加速していきたい」と述べました。

また、同大学の医学部を訪問し、シアマク・バラム(Siamak Bahram)教授とエレヌ・ドルフュス(Helene Dollfus)教授らと会談を実施。同大学は医学部を中心に先端研究が進められており、医学・医療研究連携のあり方について積極的に意見交換を行いました。さらにはストラスブールを拠点として、ブラジルや台湾にネットワークも持つ、国際的なガン治療のトレーニングセンターである
IRCADを訪問。ベルナール・ダルマーニュ(Bernard Dallemagne)教授から施設の説明を受けました。

ストラスブール大学は、ヨーロッパ研究大学連盟(League of European Research Universities; LERU)とライン川上流域ヨーロッパ大学連合(EUCOR)のメンバーとして、学生数46,000人、研究者4,600人を抱える総合大学です。また、ノーベル賞研究者が4人在籍するフランス屈指の研究大学であり、本学とは
大学間交流協定のほかに、教員交流協定研究協議などを密に実施しています。2016年10月には、デネケン学長とカトリーヌ・トロットマン(Catherine Trautmann)ストラスブール市元市長を本学に招待し、研究・教育大学を実現するために大学と都市はいかに協働することができるのかをテーマにした国際学都シンポジウムを開催しています。

岡山大学では、ストラスブール大学を欧州における重要なパートナーとして位置づけており、今後も具体的な交流を強化推進していきます。

<参考>

岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら



デネケン学長と槇野学長(右)


バラム教授とドルフュス教授との会談



国際的な医療トレーニングセンターであるIRCAD
 

ダルマーニュ教授からIRCADの説明を受ける槇野学長(左)

国立大学法人岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています

【情報発信】槇野学長らが本学のSDGsとESDの取り組みを発信するためユネスコ本部を訪問

国連教育科学文化機関(ユネスコ)などが中心となって実施している「持続可能な開発のための教育(ESD)」※1や国連が全世界を巻き込んで達成を目指している「持続可能な開発目標(SDGs)」※2に関する取り組みの情報収集と、本学のSDGs 、ESDの取り組みの情報発信などを目的として、槇野博史学長らが11月2~3日、フランス共和国パリにあるユネスコ本部を訪問しました。

ユネスコは、2005~2014年の「国連ESDの10年」、2015~2019年の
「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」を主導する国連の機関です。2005年に岡山地域がESD推進の地域拠点(RCE)となり、2007年には本学がユネスコチェアに認定されました。2014年には「ESDに関するユネスコ世界会議」を岡山市等で開催するなど、岡山地域や本学はESDを先導してきており、ユネスコとも深く関わっています。

今回の訪問では、槇野学長のほかに、横井篤文副理事・上級UGA、
地域総合研究センター(アゴラ)の流尾正亮職員が、ユネスコ総会に関連した第3回ユネスコ/日本ESD賞授賞団体との会合やSDGs・ESD関連出版記念会などに参加。「ユネスコ/日本ESD賞」のスポンサーである日本政府を代表して参加していた文部科学省の林芳正大臣をはじめ、ユネスコのチェン・タン事務局長補佐や同教育局ESD課のアレクサンダー・ライヒト氏、ミリアム・テレック氏らと会談し、「槇野ビジョン」とともに共創する本学ならではのSDGs、ESDの取り組みについて精力的に紹介し、意見交換を実施しました。

2016年の
第2回ユネスコ/日本ESD賞は、本学も参画する「岡山ESDプロジェクト」が授賞しており、ユネスコや文部科学省の関係者からは、「ESDの先進地である岡山で、岡山大学が中心となってより一層SDGs 、ESDの推進に尽力してほしい」など、期待の声もありました。

今後はこれらの関係機関とさらなる連携を深めつつ、これまで培ってきた本学ならびに岡山の地での特色ある取り組みを継続しつつ、槇野ビジョンの「実りの学都」を基礎としてSDGs、ESDを強力に推進していきます。


なお、本学と国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、RCE岡山は、国連会議
「SDGsの達成に向けたRCE第一回世界会議」を12月5日~7日の3日間、岡山市に誘致して開催します。

※1 
「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development;ESD)」
 環境、貧困、人権、平和、開発などのさまざまな現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、解決につながる新たな価値観や行動を生み出すようにします。それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動を行います。ESDは、「持続可能な社会づくりの担い手を育む教育」とも言えます。

※2 
「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals;SDGs)
 2015年9月に国連が開催した「国連持続可能な開発サミット」において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。このアジェンダでは人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標を掲げています。この17の目標と169のターゲットからなるものが「持続可能な開発目標」(SDGs)です。

<参考>

岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら




フランス・パリにあるユネスコ本部を訪問した槇野学長


林芳正文部科学大臣と槇野学長(左)


SDGs・ESD関連出版記念会に参加する槇野学長と横井副理事(右)
 

ユネスコ/日本ESD賞受賞者との意見交換会の様子

国立大学法人岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています

2017年11月21日火曜日

【情報発信】国連「持続可能な開発目標(SDGs)」の大学等向けガイド「大学でSDGsに取り組む」日本語翻訳版を公開

岡山大学は、「槇野ビジョン」と関連が深い国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に着目し、SDGsを支援しつつ、本学の教育研究、社会貢献活動などの活性化を精力的に進めています。
今回、国連が支援する持続可能な社会を実現するためのグローバルなネットワークである「The SDSN(Sustainable Development Solutions Network)Australia/Pacific」が2017年8月に取りまとめた大学でSDGsに取り組むためのガイド「Getting started with the SDGs in Universities」の翻訳を行い、本学のSDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」で公開しました。

同ガイドは、SDGsの達成のために大学ができることを取りまとめたガイドであり、SDGsの基本的な説明をはじめ、大学のSDGsへの貢献方法、ケーススタディなどが豊富に掲載されています。この度、日本語翻訳版ができたことで、日本の大学での活用のみならず、社会全体の方々にSDGsを知ってもらい、目標達成のための行動の加速などに寄与できればと考えています。


翻訳を担当した大学院医歯薬学総合研究科の狩野光伸副理事(研究担当)・教授は、「大学でSDGsに取り組むといっても、具体的にどうしたらいいのかすぐには分かりにくいところがあると思います。このガイドの内容は、国の違いから社会的背景の違いはあっても、大学という組織として共通してあてはまるところは想像よりずっと多く、日本における実践のためにも大変良い参考になると思います」と述べ、本翻訳ガイドの活用とあらゆるセクターが共同してSDGsの目標達成を目指す重要性を述べました。

岡山大学などでつくる「岡山ESDプロジェクト」は、2016年9月に
ユネスコ/日本ESD賞を受賞。岡山市は2017年1月にユネスコ学習都市賞2017を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場です。この岡山でしかできない特色ある取り組みを継続しつつ、本学ではSDGsと協同できる体制を構築しており、先日も岡山から国連持続可能な開発目標「SDGs」を考えるシンポジウムとワークショップを開催するなどしています。

また、12月5日には「SDGsの達成に向けたRCE第一回世界会議」を開催する予定です。今後も、地域と世界の課題解決を着実に進めていくとともに、本学の教育研究のイニシアチブ向上とともにSDGsの目標達成を図っていきます。

Getting started with the SDGs in Universities
(日本語翻訳版:狩野光伸 翻訳、SDSN Japan/蟹江憲史 監修「大学でSDGsに取り組む 大学、高等教育機関、アカデミアセクターへのガイド」オーストリア、ニュージーランド、太平洋版)

 <参考>
岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」

 


「Getting started with the SDGs in Universities」の日本語翻訳版


日本語版の翻訳を担当した狩野副理事(研究担当)・教授


SDGsのロゴマーク(国連広報センターホームページより)

国立大学法人岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています

【情報発信】国連「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現の加速を!専用WEBページ「岡山大学×SDGs」を公開

岡山大学は、理念・目的に基づき、持続可能な社会の実現に向けて教育・研究・社会貢献の諸活動を強力に推進して来ました。本年4月には、第14代学長として槇野博史学長が就任し、「槇野ビジョン:しなやかに超えていく『実りの学都』へ」を発表、さらなる活動の推進を実施しています。

この「槇野ビジョン」は、国連が掲げる「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals;SDGs)」と深い関連性があります。岡山の地は、「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development;ESD)」において、本学などでつくる「岡山ESDプロジェクト」が、2016年9月に「ユネスコ/日本ESD賞」を受賞。さらに岡山市は2017年1月に「ユネスコ学習都市賞2017」を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場となっています。この持続可能な社会づくりのための担い手を育てるESDは、SDGsの開発目標に取り組み、達成するための人材育成として位置づけられます。

こうした背景を踏まえ、本学ではSDGsが求める「社会のための科学」を先導する体制の強化を、槇野学長のリーダーシップの下、学内改革だけではなく、学外の多様なパートナーとともに進めてきました。これらのさまざまな取組は、マッピング化とともにデータベース化を実施し、誰もが見聞きできるよう展開しています。
さらには、「SDGsに関する岡山大学の行動指針」を策定し、本学の理念・目的の下、SDGsの達成に貢献する活動に取り組み、持続可能な社会の実現を牽引していく指針を定めました。

これら本学における精力的なSDGsへの取組情報の一元化とともに、好事例の横展開の拡大やSDGsに関連した産学官連携強化推進などの観点から、SDGs専用のWEBページ「岡山大学×SDGs」を開設しました。ぜひ、ご覧ください。

 岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら




SDGsのロゴマーク(国連広報センターホームページより)


国立大学法人岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています
 

【情報発信】3年連続受賞の快挙! 馬教授と山地准教授が世界で最も影響力のある科学者に選出

Clarivate Analytics社(旧トムソン・ロイターIP&Science)が発表した論文の引用動向分析、高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)2017年版において、本学資源植物科学研究所植物ストレス学グループの馬建鋒教授、山地直樹准教授が選出されました。2015年版2016年版に続き3年連続の受賞となります。

馬教授、山地准教授は、植物の生育に不可欠な各種ミネラルの輸送メカニズムを数多く解明し、「植物・動物学/ Plant & Animal Science」分野において世界で最も影響力のある科学者として、国際的に高く評価されました。


毎年世界で注目されている本リストでは、自然科学および社会科学の21研究分野において、2005年1月から2015年12月の11年間に発表された論文のうち、被引用数が非常に高い論文を発表した約3,500人の各国の著名な研究者(うち、日本の研究機関に所属する研究者は約75人)が選出されています。引用数が顕著に高い論文は、科学コミュニティが意義深く有益であると判断した一つの目安となります。


岡山大学は、2013年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した
「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。その一つとして資源植物科学研究所(IPSR)は、Top10%補正論文割合(Q値)の最も高い組織として評価されており、馬教授と山地准教授は本学研究力強化促進の大きな原動力となる研究者です。

Highly Cited Researcher 2017受賞者リスト(Clarivate Analytics社):
https://clarivate.com/hcr/?utm_campaign=16508-hcrlaunch17&utm_source=eloqua&utm_medium=email&utm_content=report


本学広報誌「いちょう並木」の最新号(2017年10月号 Vol.87)に馬教授と山地准教授が紹介されています。
植物は“小さな宇宙”~その未知なる可能性を探る~




馬教授


山地准教授


岡山大学資源植物科学研究所(倉敷市)

岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています

 

【情報発信】横井副理事が第39回ユネスコ総会の「ユニツイン/ユネスコチェア事業25周年記念大会」に参加


国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第39回総会が10月30日、フランス共和国・パリのユネスコ本部で開幕し、「ユニツイン※1/ユネスコチェア※2事業25周年記念大会」が10月31日に行われました。本学はユネスコから、国連による「持続可能な開発のための教育(ESD)」の取り組みを推進するユネスコチェアに選ばれており、同大会に招待されました。本学からは槇野博史学長と岡山大学ユネスコチェアホルダーである本学大学院環境生命科学研究科の阿部宏史教授の代理として、横井篤文副理事・上級UGAが出席しました。

ユネスコが1992年に開始した「ユニツイン/ユネスコチェア事業」は、世界の異なる地域の高等教育機関が連携し、相互の緊密なネットワーク形成を通じて知識移転を促進することにより、国際的な能力開発と人材育成に貢献することを目的としています。2017年3月時点で、世界116ヵ国から約700機関以上の高等教育機関にユネスコチェアとユニツインネットワークが設置されており、
本学ユネスコチェアは、ESD推進を目的とするアジアで唯一のユネスコチェアとして、2007年に設置認可を受けています。
さらには、2014年に「ESDに関するユネスコ世界会議」が岡山市等で開催されるなど、岡山地域および本学は長きにわたりESDの分野で同事業に大きく貢献しています。


今回の記念大会では、ユネスコ事務局長補佐のチェン・タン氏をはじめ、パネリストとしてロシアのオリガ・ワシリエワ連邦教育・科学大臣、カナダ・ヨーク大学ユネスコチェアホルダーのチャールズ・ホプキンス教授など、世界48カ国から約200人以上の関係者が参加しました。


大会では、これまでの25年間の同事業の取り組みを振り返り、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」※3の達成に向けた更なる展開について議論しました。横井副理事は、世界のESDを牽引する第一人者のひとりであるホプキンス教授と会談し、本学のこれまでのESDの実績と「槇野ビジョン:しなやかに超えていく『実りの学都』へ」を踏まえたSDGsの推進についての意見交換を精力的に実施。


また、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)とRCE岡山および岡山大学が、12月5日~7日の3日間において岡山市で誘致開催する国連会議「SDGsの達成に向けたRCE第一回世界会議」についても紹介し、本学の国際的プレゼンスを高めました。


岡山大学も参画する「岡山ESDプロジェクト」は、2016年9月に「ユネスコ/日本ESD賞」を受賞。岡山市は2017年1月に「ユネスコ学習都市賞2017」を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場です。この岡山でしかできない特色ある取り組みを継続しつつ、今後はSDGsと協同できる体制を構築し、地域と世界の課題解決を着実に進めていくとともに、本学の教育研究のイニシアチブ向上などを図っていきます。

※1 UNITWIN
University Twinningの略称であり、大学間連携ネットワークの促進を目的として、1992年の第26回ユネスコ総会で採択された事業のことです。

※2 UNESCO Chairs
ユネスコ講座のこと。地域において持続可能な社会を創造していくための人材を育成することを目的としています。本学では、2007年4月に認証を受け、取組責任者であるチェアホルダーは阿部宏史教授が務めています。

※3 
「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals;SDGs)
2015年9月に国連が開催した「国連持続可能な開発サミット」において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。このアジェンダでは人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標を掲げています。この17の目標と169のターゲットからなるものが「持続可能な開発目標」(SDGs)です。




カナダ・ヨーク大学のホプキンス教授と横井副理事(左)


事業25周年記念大会の様子


世界48ヵ国から約200人以上が参加し、意見交換を実施
 

事業25周年記念大会の会場となったユネスコ本部(フランス・パリ)

岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています


2017年11月20日月曜日

【情報発信】FOCUS ON(Vol.3)「キリスト教修道制研究とグローバルヒストリーへの展望」 発行

岡山大学は11月20日、さまざまな分野のユニークな研究者に焦点を当て、研究内容やその人柄を紹介する「FOCUS ON」のVol.3を発行しました。

本学は11学部・1コース、7研究科、3研究所を有しており、幅広い学問領域をカバーしています。
今回は、
大学院社会文化科学研究科西洋史学研究室の大貫俊夫准教授の研究活動について紹介しています。
近年、急速に進んでいる”グローバル化”。国家の垣根を越えてヒトやモノ、お金が動くことを言いますが、大学院社会文化科学研究科の大貫俊夫准教授は「グローバル化は、歴史研究の分野でも急速に進んでいるんですよ」と話します。歴史研究のグローバル化とは? また、歴史学がグローバル化することで得られるものは? 大貫准教授にその疑問を解説してもらいます。ぜひご覧ください。

FOCUS ON(Vol.3):
キリスト教修道制研究とグローバルヒストリーへの展望

<Back Issues>
Vol.2:
イメージの中の建築物を読み解く (大学院社会文化科学研究科 本田晃子准教授)
Vol.1:
身近な液体「水」の謎に迫る (異分野基礎科学研究所 松本正和准教授)


<参考:研究系web国際広報>

Okayama University e-Bulletin
Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)



大学院社会文化科学研究科の大貫准教授


ラテン語の文書

岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています
 
 

2017年11月16日木曜日

【情報発信】大気中のPMタンパク質は喘息汚染関連因子であるオゾンと窒素酸化物によりチロシンニトロ化修飾を受けることを発見

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)公衆衛生学の荻野景規教授、伊藤達男助教らの研究グループは、大気中に浮遊している粒子状物質(PM)に含まれるタンパク質がオゾンと二酸化窒素によって化学修飾を受けていることを明らかにしました。本研究成果は11月10日、英国の科学誌「Environmental Pollution」に掲載されました。

大気中に存在する粒子状物質は、その濃度と呼吸器疾患や心疾患との関連性が指摘されています。大気中には、花粉、ウイルス、真菌などのタンパク質成分が、粒子状物質に結合し浮遊しています。これまで、アレルゲンタンパク質のチロシンニトロ化修飾が、アレルギー性を促進するという報告はありましたが、人工空間での実験の結果にとどまっていました。本研究では、高湿度条件において、大気中のニトロチロシン生成はオゾンや、窒素酸化物、浮遊粒子状物質(PM)と関連性があることを見出しました。


本研究成果は、大気環境中の粒子状物質による健康影響を評価するための重要な知見を提供します。


図:PMに含まれるタンパク質のチロシン残基は高湿度においてオゾンと窒素酸化物によってニトロ基が導入され、ニトロチロシンとなる

<発表論文情報>
論文名:Relationship of particulate mater and ozone with 3-nitrotyrosine in the atmosphere
掲載誌:
Environmental Pollution
著者:Ito T, Ogino K, Nagaoka K, Takemoto K

<詳しい研究内容について>

大気中のPMタンパク質は喘息汚染関連因子であるオゾンと窒素酸化物によりチロシンニトロ化修飾を受けることを発見


<本件お問い合わせ>
大学院医歯薬学総合研究科(医)
公衆衛生学 教授 荻野 景規
(電話番号)086-235-7184
(FAX番号)086-226-0715


https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id510.html

2017年11月12日日曜日

【情報発信】JST「産学官連携ジャーナル」に山本進一エグゼクティブアドバイザーが「岡山大学で活躍するURA」を寄稿

岡山大学エグゼクティブアドバイザーである山本進一岡山大学名誉教授・名古屋大学名誉教授が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が発行する「産学官連携ジャーナル」の2017年11月号において「岡山大学で活躍するURA」と題して寄稿しました。

山本進一エグゼクティブアドバイザーは、本学の前理事・副学長(研究担当)であり、岡山大学のリサーチ・アドミニストレーター(URA)を創設した方のおひとりです。前職時は、URAを取りまとめる立場として、URAひとりひとりの個性、自主性に合わせた柔軟な人材マネジメントを行い、厚い信頼関係のもと岡山大学の研究力強化促進に大きく寄与されました。また、現在でも研究大学の連合体である「研究大学コンソーシアム」の議長を務められるなど、わが国全体の研究力強化促進に尽力されています。

本寄稿では、岡山大学URAの活動のほんの一部について紹介しています。
ぜひご覧ください。

山本進一「岡山大学で活躍するURA」(2017.11):https://sangakukan.jp/journal/journal_contents/2017/11/articles/1711-06/1711-06_article.html

山本進一エグゼクティブアドバイザー

2017年11月11日土曜日

【情報発信】遺伝子を操作する“人工転写因子”でがんの増殖を阻害~がんの増殖を担う遺伝情報を読めないようにする革新的技術を開発~

岡山大学大学院自然科学研究科(工)生体機能分子設計学研究室の世良貴史教授、森友明特任助教らの研究グループは、川崎医科大学の猶本良夫教授、深澤拓也准教授との共同研究により、がんの遺伝情報のひとつである「がん増殖遺伝子」を読めなくする、テーラーメイドの人工タンパク質『人工転写因子』の開発に世界で初めて成功しました。この人工転写因子は、世良教授が開発した、標的のがん増殖遺伝子に特異的に結合する人工DNA結合タンパク質に、遺伝子を読めないようにするタンパク質を融合させた人工タンパク質です。本研究成果は10月5日、がん治療分野の総合科学雑誌「Oncotarget」のオンライン版に公開されました。

本研究では、デザインした人工転写因子を用いて、肺がんと食道がんで高発現し、がん化を促進する「SOX2遺伝子」の発現を効果的に抑制できることを細胞レベルだけでなく、動物レベルでも確認しました。この手法は、ほかのがん関連遺伝子に適応可能であり、それらの遺伝子の働きによるさまざまながんの予防や創薬への応用が期待されます。

また、本技術は、がん関連遺伝子だけではなく、あらゆる疾患関連遺伝子にも応用が可能であるため、革新的な技術として私たちの生活に大きく役立つことが期待されます。


図.肺がんおよび食道がんの原因遺伝子であるSOX2の発現を抑制できる「人工転写因子」を作製。その人工転写因子遺伝子を導入することにより、がん原因遺伝子の発現を抑えることでがんの誘発に働くタンパク質の産生が抑えられ、がんは増殖することができない。また、人工DNA結合タンパク質を換えることにより、あらゆる疾患の予防・治療にも応用することが可能である!


【論文情報】タイトル:Targeted silencing of SOX2 by an artificial transcription factor showed antitumor effect in lung and esophageal squamous cell carcinoma著  者:Etsuko Yokota, Tomoki Yamatsuji, Munenori Takaoka, Minoru Haisa, Nagio Takigawa, Noriko Miyake, Tomoko Ikeda, Tomoaki Mori, Serika Ohno, Takashi Sera*, Takuya Fukazawa*, Yoshio Naomoto
掲 載 誌:Oncotarget
掲 載 号:Volume 8(Advance Online Publicationのため詳細は現時点で未定)
DOI:
https://doi.org/10.18632/oncotarget.21523

 
発表論文はこちらからご確認いただけます。


<詳しい研究内容について>
遺伝子を操作する“人工転写因子”でがんの増殖を阻害~がんの増殖を担う遺伝情報を読めないようにする革新的技術を開発~


<お問い合わせ>
岡山大学大学院自然科学研究科(工学系) 生体機能分子設計学研究室
教授 世良 貴史
(電話番号)086-251-8194
(FAX番号) 086-251-8194

//www.okayama-u.ac.jp/user/seralab/index.html


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id506.html

【情報発信】斜視発症に関連する遺伝子候補を発見

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)眼科学分野の松尾俊彦准教授らの研究グループは、目の病気の一つである「斜視」について、その発症に関連する遺伝子候補として二つの遺伝子(MGST2、WNT2)を世界に先駆けて明らかにしました。本研究成果は10月17日、アメリカのオンライン科学雑誌『PeerJ』に掲載されました。

斜視は、遺伝要因と環境要因の両方が発症に関わる「多因子疾患」です。斜視では一方の眼の視線がずれているため、両眼をうまく使うことが難しくなり、モノが立体的に見える機能が落ちたりします。
本研究成果は、今後の眼科医療に大きく貢献することが期待されます。


<論文情報等>
論文名:MGST2 and WNT2 are candidate genes for comitant strabismus susceptibility in Japanese patients. 掲載誌:PeerJ
掲載号:2017, 5, e3935;
著 者:Jingjing Zhang and Toshihiko Matsuo
D O I:10.7717/PeerJ3935


発表論文はこちらからご確認いただけます。

<参考論文>
論文名:Chromosomes 4q28.3 and 7q31.2 as new susceptibility loci for comitant strabismus.
掲載誌:Investigative Ophthalmology and Visual Science
掲載号:February 2009, Vol.50, 654-661.

著 者:Sherin Shaaban, Toshihiko Matsuo, Hirotake Fujiwara, Emi Itoshima, Takashi Furuse, Satoshi Hasebe, Qingrun Zhang, Jurg Ott, Hiroshi OhtsukiD O I:10.1167/iovs.08-2437

参考論文はこちらからご確認頂けます。

 <詳しい研究内容について>
斜視発症に関連する遺伝子候補を発見

 <お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)眼科学分野
准教授 松尾 俊彦
(電話番号)086-235-7297
(FAX番号)086-222-5059
(URL)
//www.okayama-u.ac.jp/user/opth/index.htm

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id504.html

【情報発信】インドで分離されたロタウイルスのゲノム解析により新型ロタウイルスの発生加速とワクチン効果低下の一因を解明

岡山大学インド感染症共同研究センターの前センター長・篠田純男名誉教授、今村大輔准教授と北里大学片山和彦教授(前国立感染症研究所室長)は、インドでのロタウイルス分離株の遺伝子全ゲノム解析により、非定型ウイルス株の成立・流行の要因、ワクチンの影響等について明らかにしました。本研究成果は7月25日、科学誌「Infection, Genetics and Evolution」に掲載されました。

同一患者に遺伝子型の異なるロタウイルスが複数株同時感染する事象が頻繁に起こる非衛生的な環境が、ワクチン効果を減少させ、新型ウイルスの出現頻度を上昇させています。インドなどの発展途上国では、年少者のロタウイルスが主要な下痢症病原体となっており、流行予防のためにも、ウイルスの継続的な解析・動向調査が必要です。
出典:篠田純男、Asish K. Mukhopadhyay, Munirul Alam. アジア・アフリカの感染症動向.
防菌防黴.44, 61-68 (2016)

<論文情報等>論文名:Complex reassortment events of unusual G9P{4} rotavirus strains in India between 2011 and 2013. 掲載誌:Infection, Genetics and Evolution掲載号:vol., 54, 417-428 (2017)著 者:Yen Hal Doan, Yoshiyuki Suzuki, Yoshiki Fujii, Kei Haga, Akira Fujimoto, Reiko Takai-Todaka, Yuichi Someya, Mukti K. Nayak, Anupam Mukherjee, Daisuke Imamura, Sumio Shinoda, Mamta Chawla-Sarkar and Kazuhiko Katayama.

<詳しい研究内容について>
インドで分離されたロタウイルスのゲノム解析により新型ロタウイルスの発生加速とワクチン効果低下の一因を解明

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
インド感染症共同研究センター
名誉教授・非常勤研究員 篠田 純男
(電話番号)086-462-5371

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id505.html


【情報発信】知財フォーラム2017 第2回~光り続ける企業とそれを目指して~を開催

岡山大学研究推進産学官連携機構知的財産本部は11月2日、「岡山大学知財フォーラム2017 第2回~光り続ける企業とそれを目指して~」を本学創立五十周年記念館で開催しました。

 フォーラムでは、興和株式会社医薬事業部薬粧薬事部の森田務部長が「一般用医薬品とセルフメディケーション」をテーマに、セルフメディケーションの重要性などについて講演しました。


また、東京証券取引所上場推進部の松井佳彦調査役が「最近の新規上場の傾向と上場審査のポイント~大学発ベンチャー~」と題して、上場審査のポイントや大学発ベンチャーの留意点などについて紹介しました。


参加した教職員や学生、企業などの関係者らは、事業に対する考え方や技術の事業活用について熱心に耳を傾けていました。

<今年度の知財フォーラム>
知財フォーラム2017 第1回:
岡山発のものづくり秘話




渡邊裕知的財産本部長による開会あいさつ


講演する森田部長


講演する松井調査役
 

熱心に聴き入る参加者ら

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7105.html
 

【情報発信】ミャンマー国保健省食品医薬品局(MFDA)一行が来学

ミャンマー国保健省食品医薬品局(MFDA)のタン・トゥ(Dr.Than Htut)局長、キン・チット(Dr.Khin Chit)副局長ら一行が10月28日に来学し、薬学部で意見交換会を開催しました。

MFDAと本学は、2016年5月23日に大学間協定を締結し、2017年4月にはMFDA職員2人を大学院研究生として受入れています。10月からは大学院博士後期課程に入学しており、本学で最先端の薬学研究手法を学び、博士学位を取得し、帰国後に医薬品管理行政への指導的立場として活躍することが期待されています。なお、修学中の奨学金は日本製薬工業協会(JPMA)より支給されています。

意見交換会には、神崎浩理事・副学長(国際担当)、檜垣和孝薬学部長、黒﨑勇二薬学部副学部長、三好伸一薬学部副学部長、ミャンマー国留学生と指導教員のほか、日本ミャンマー協会の仙谷由人副会長、特定NPO法人日本・ミャンマー医療人育成支援協会の岡田茂理事長が出席。
また、JPMAよりアステラス製薬や武田薬品工業、ミャンマー国と関連の深い大塚製薬工場、北島酸素、カワニシホールディングスなどの企業関係者も参加し、活発な意見交換が行われました。意見交換会の後に、MFDA一行は留学生の各研究室を訪問し、留学生から日頃の研究の様子について説明を受け、指導教員を交えた質疑応答も行われました。

その後開催された歓迎会では、槇野博史学長と金澤右理事・岡山大学病院長も参加し、和やかな雰囲気の中、互いに友好と親睦を深めました。

ミャンマー国と本学の交流は、医療系人材育成支援を始めとして約20年にわたっており、今後も研究交流や人材育成など、さまざまな分野で交流を発展させていきます。



あいさつするタン・トゥ局長


大学・学部紹介を行う檜垣薬学部長


研究の紹介をするハン・ミン・オン博士後期課程留学生
 

参加者による記念撮影

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7104.html