2017年11月21日火曜日

【情報発信】横井副理事が第39回ユネスコ総会の「ユニツイン/ユネスコチェア事業25周年記念大会」に参加


国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第39回総会が10月30日、フランス共和国・パリのユネスコ本部で開幕し、「ユニツイン※1/ユネスコチェア※2事業25周年記念大会」が10月31日に行われました。本学はユネスコから、国連による「持続可能な開発のための教育(ESD)」の取り組みを推進するユネスコチェアに選ばれており、同大会に招待されました。本学からは槇野博史学長と岡山大学ユネスコチェアホルダーである本学大学院環境生命科学研究科の阿部宏史教授の代理として、横井篤文副理事・上級UGAが出席しました。

ユネスコが1992年に開始した「ユニツイン/ユネスコチェア事業」は、世界の異なる地域の高等教育機関が連携し、相互の緊密なネットワーク形成を通じて知識移転を促進することにより、国際的な能力開発と人材育成に貢献することを目的としています。2017年3月時点で、世界116ヵ国から約700機関以上の高等教育機関にユネスコチェアとユニツインネットワークが設置されており、
本学ユネスコチェアは、ESD推進を目的とするアジアで唯一のユネスコチェアとして、2007年に設置認可を受けています。
さらには、2014年に「ESDに関するユネスコ世界会議」が岡山市等で開催されるなど、岡山地域および本学は長きにわたりESDの分野で同事業に大きく貢献しています。


今回の記念大会では、ユネスコ事務局長補佐のチェン・タン氏をはじめ、パネリストとしてロシアのオリガ・ワシリエワ連邦教育・科学大臣、カナダ・ヨーク大学ユネスコチェアホルダーのチャールズ・ホプキンス教授など、世界48カ国から約200人以上の関係者が参加しました。


大会では、これまでの25年間の同事業の取り組みを振り返り、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」※3の達成に向けた更なる展開について議論しました。横井副理事は、世界のESDを牽引する第一人者のひとりであるホプキンス教授と会談し、本学のこれまでのESDの実績と「槇野ビジョン:しなやかに超えていく『実りの学都』へ」を踏まえたSDGsの推進についての意見交換を精力的に実施。


また、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)とRCE岡山および岡山大学が、12月5日~7日の3日間において岡山市で誘致開催する国連会議「SDGsの達成に向けたRCE第一回世界会議」についても紹介し、本学の国際的プレゼンスを高めました。


岡山大学も参画する「岡山ESDプロジェクト」は、2016年9月に「ユネスコ/日本ESD賞」を受賞。岡山市は2017年1月に「ユネスコ学習都市賞2017」を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場です。この岡山でしかできない特色ある取り組みを継続しつつ、今後はSDGsと協同できる体制を構築し、地域と世界の課題解決を着実に進めていくとともに、本学の教育研究のイニシアチブ向上などを図っていきます。

※1 UNITWIN
University Twinningの略称であり、大学間連携ネットワークの促進を目的として、1992年の第26回ユネスコ総会で採択された事業のことです。

※2 UNESCO Chairs
ユネスコ講座のこと。地域において持続可能な社会を創造していくための人材を育成することを目的としています。本学では、2007年4月に認証を受け、取組責任者であるチェアホルダーは阿部宏史教授が務めています。

※3 
「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals;SDGs)
2015年9月に国連が開催した「国連持続可能な開発サミット」において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。このアジェンダでは人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標を掲げています。この17の目標と169のターゲットからなるものが「持続可能な開発目標」(SDGs)です。




カナダ・ヨーク大学のホプキンス教授と横井副理事(左)


事業25周年記念大会の様子


世界48ヵ国から約200人以上が参加し、意見交換を実施
 

事業25周年記念大会の会場となったユネスコ本部(フランス・パリ)

岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています


0 件のコメント:

コメントを投稿