2015年2月18日水曜日

【情報発信】独立行政法人科学技術振興機構「我が国の未来を拓く地域の実現に関する調査研究」 岡山大学シンポジウム 開催

岡山大学は2月18日、地域の強みを融合してメディカル・イノベーション創出の方策を考えるシンポジウム「我が国の未来を拓くメディカル・リサーチコンプレックス創出への核心を探る-医療のニーズとシーズをつなぐ多様な取り組みを知る-」を岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区)で開催しました。


岡山大学は、昨年に独立行政法人科学技術振興機構(JST)「我が国の未来を拓く地域の実現に関する調査研究」事業に採択されており、これまでに我が国を先導する医療産業化の取り組みの事例や革新的医療機器創出へのあり方などについて、全国を精力的に調査して来ました。


シンポジウムでは、事業調査研究代表者の岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の狩野光伸教授がモデレーターを務め、実施主幹の佐藤法仁学長特命(研究担当)・リサーチアドミニストレーター(URA)が調査概要と今後、大学や産業界、自治体などの強みを、目的の下に複合体(コンプレックス)として融合して、医療を通じて共に未来を拓いていく術について紹介しました。


また、県外の取り組み事例紹介として高知大学医学部附属病院次世代医療創造センターの浅野健人准教授が「研究シーズ実用化に向けた高知大学の取り組み-知と医の創造の場をめざして-」と題して高知大学で行われている医師主導治験について紹介、徳島大学糖尿病臨床・研究開発センターの松久宗英センター長・特任教授が「徳島県の糖尿病課題に挑むシーズの創出」と題して、地域とともに疾患克服に挑む取り組みについて紹介、宮崎県商工観光労働部産業振興課産業集積推進室の冨山幸子室長からは宮崎・大分両県の産学官が取り組む「東九州メディカルバレー構想」についての具体例についてそれぞれ紹介しました。参加した、学生、教職員、企業、自治体などの関係者ら約100人は熱心に講演に耳を傾け、パネルディスカスションでは講演者らと共に意見交換を行いました。


岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。また、岡山大学病院は平成25年4月に厚生労働省が全国の医療機関から選定した中国・四国地区唯一の「臨床研究中核病院」として、同地区の基幹病院とのネットワークを利活用した大規模な臨床研究や治験、基礎研究から臨床応用にいたる橋渡し研究を精力的に実施しています。この二つの強みを最大限に利活用しつつ、本シンポジウムで得られた数多くの知見をもとに、今後の地域科学技術イノベーションにつながる施策を精力的に推し進めていきます。


本シンポジウムは、岡山県一般社団法人岡山経済同友会株式会社日本経済研究所との共催、ならびにJST「我が国の未来を拓く地域の実現に関する調査研究」事業の一環として実施されました。


<参考>講演概要:http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/event/event150218_sympo.pdf



モデレーターを務める岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の狩野光伸教授



JST採択事業の取り組み概要とその今後の進め方を紹介する岡山大学の佐藤法仁学長特命(研究担当)・URA

高知大学での医師主導治験の取り組みを紹介する浅野健人特任准教授




徳島大学の糖尿病克服策を紹介する松久宗英センター長・特任教授



東九州メディカルバレー構想の取り組みを紹介する冨山幸子室長





国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html

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