2014年2月22日土曜日

【光生命・産学官】放射光科学と創薬科学融合による革新的イノベーション創出ワークショップ 開催

2014年2月21日(金)兵庫県佐用郡佐用町、岡山市北区

岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室と独立行政法人理化学研究所放射光科学総合研究センターは、岡山大学の研究力の強みのひとつである、「光技術分野」を創薬分野での活用を探るため、「放射光科学と創薬科学融合による革新的イノベーション創出ワークショップ」を、221日、独立行政法人理化学研究所放射光科学総合研究センター(兵庫県佐用町)と本学本部棟で開催しました。

はじめに参加者らは、同センターにある放射光施設SPring-8SACLA*を見学。わが国が世界に誇る放射光施設の概要と実際の使用現場にじかに触れました。また、同センターの高田昌樹副センター長からは、SPring-8/SACLAから生み出された数多くの製品の紹介や産学官連携の取り組みなどが紹介され、参加者と活発な「現場対話」が行われました。

次に会場を岡山大学に移し、光技術分野と創薬科学を融合し、社会に革新的なイノベーションを生み出す薬や研究方法のあり方について対話。参加した学生や研究者、製薬や光技術関係の企業の方々ら約30人は熱心に対話を行い、特に薬学研究者をはじめとする生命科学研究者が放射光などの光技術分野を活発に利用し、かつ企業と連携することで今までにない研究活動と社会実装の可能性について探索しました。

岡山大学は、SPring-8/SACLAにもっとも近地の総合大学であり、数多くの研究者が施設を利用し、光合成研究などで大きな研究成果を輩出し続けています。今後もこの研究力の強みを更に伸ばし、世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」につながる積極的な研究推進・研究力向上を実施しています。

次回は、314日(金)に光技術と生命科学融合事業の小括ワークショップとして、「放射光科学による革新的イノベーションワークショップ」(会場:岡山大学理学部大会議室)を開催する予定です。

*SPring-8SACLA
SPring-8(スプリング・エイト)は、世界最高性能の放射光を利用することで物質の種類や構造、性能などを詳細に解析することができる大型放射光施設です。本学の数多くの研究者が研究のために利用しており、また学生への教育の一環としても利用されています。
http://www.spring8.or.jp/ja/

SACLA(サクラ)は、X線自由電子レーザーによって原子や分子の瞬間的な動きを観察できる施設であり、国家戦略のもと取り組む「国家基幹技術」のひとつです。本学の大学院自然科学研究科(理学部)・光合成研究センター長の沈建仁教授らがSACLA供用開始第1として世界初の実験を開始しています。
http://xfel.riken.jp/

今回のワークショップの参加者ら(一部)。研究者、学生、医師、企業人、マスコミ関係者など多用な方々に参加していただきました。

 
 
SPring-8/SACLAでは高田副センター長らが施設の説明や生み出される成果について詳しく説明して頂けました。学生の参加者らにもわかりやすく説明いただいたため、活発な現場対話が進みました。本事業の重要な点のひとつであり「現場対話」を深めることのできた一日となりました。

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
独立行政法人理化学研究所放射光科学総合研究センター:http://rsc.riken.jp/

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