2018年8月1日水曜日

【情報発信】佐藤法仁URA・副理事が「PMI日本フォーラム2018」で対談 ~基礎研究から産学連携・社会実装における共創戦略とは~

世界的なプロジェクトマネジメント(PM)組織であり、数多くのPM教本の発行やPMの国際資格PMPなどを運用しているPMI(Project Management Institute)の日本支部のフォーラム「PMI日本フォーラム2018」が7月14~15日、学術総合センター(東京都千代田区)にて開催され、岡山大学東京オフィス駐在の佐藤法仁URA・副理事(企画・評価・総務担当)がフォーラム対談者として登壇しました。 

今回のPMI日本フォーラム2018は、PMI日本支部設立20周年記念も兼ねており、「新しい潮流へのチャレンジ-境界を越えて-」と題してフォーラムが開催されました。

佐藤URA・副理事は、国立研究開発法人理化学研究所の小出直史研究員の講演「再生医療を取り巻く諸課題と課題解決のための共創戦略」において、講演後の対談で登壇。PMI日本支部の斉藤学理事のコーディネートのもと、基礎研究から産学連携・社会実装における共創戦略などについて小出研究員と対談しました。

佐藤URA・副理事は対談において、基礎研究者のすべてが産学連携・社会実装を目指して研究活動をしている訳ではなく、学問・学術の探求と継承という役目を担っている面もあること。その中ですべの研究者に対して何でも産学連携や基礎研究の社会実装を求めることは筋が違うことであり、基礎研究の中で社会を変革するイノベーションの種を発見し、それを次のステージに持って行くのは、必ずしも基礎研究者の役目や責任ではないこと。そこには産学連携に持って行く「橋渡し人材」の存在が重要であり、この橋渡し人材にはPMの手法としての共創のマインドが重要である点などについて、特に医療系の事例をもとに紹介しました。
またイノベーション創出には学術的な場面でよく用いられる批判的姿勢だけではなく、「共感力」(「褒めて伸ばす」を含む)が大切である点や失敗を恐れない、またその失敗を人と組織共に甘受する姿勢などが根底にあることも例を挙げて紹介しました。
さらには会場からの質問では、大学教員の評価方法や基礎研究の課題などについても質問が寄せられ、対談者と参加者らと活発な議論が行われました。  

岡山大学URA室は、PMI日本支部のアカデミックスポンサーの一員であり、大学改革や研究力強化促進を担うプロジェクト/プログラムを数多く担っています。また今回の対談に登壇した佐藤URA・副理事は内閣府科学技術政策フェローとして内閣府で開催されている「プロジェクトマネジメントにおける組織・人材に関する勉強会」(2017年6月~)の座長を務めています。内閣府「プロジェクトマネジメントにおける組織・人材に関する勉強会」では、わが国のJST(科学技術振興機構)やNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)、BRAIN(農研機構生物系特定産業技術研究支援センター)などのファンディングエージェンシーやPMI日本支部、日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)などと共に、わが国のファンディングエージェンシーにおけるプロジェクト/プログラムマネジメントの組織的・人的活用の強化や啓蒙啓発のあり方などを議論しています。今後、わが国の研究開発やイノベーション創出など、さまざまな場面で効率的・効果的なプロジェクト/プログラムマネジメント手法が必要となる中で、産学官民の枠組みを超えて、より良いPM手法の構築、普及していく活動を岡山大学URA執務室としても進めて行きます。
  

【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)室 [岡山大学東京オフィス]
TEL:03-6225-2905


 http://ura.okayama-u.ac.jp/topics/archives/topics5/


基礎研究から産学連携・社会実装における共創戦略について述べる佐藤法仁URA・副理事(左)

対談に参加する参加者   







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