2013年9月10日火曜日

【光生命】現場対話1:光技術と生命科学の融合 - 岡山大学と企業連携:世界最細内視鏡開発を目指して

2013年9月10日(火)岡山大学病院

文部科学省事業であるシーズ・ニーズ事業で、本学は「光技術」と「生命科学」にスポットを当てて取り組んでいます。

本学附属病院である、岡山大学病院(病院長:槇野博史先生)は厚生労働省が選定した「臨床研究中核病院」です。臨床研究中核病院とは、日本発の革新的な医薬品・医療機器の創出等を目的に、国際水準の臨床研究、難病等の医師主導治験及び市販後臨床研究等の中心的役割を担う中核病院のことであり、わが国に10拠点しか選定されていません。

この臨床力と研究力の強みを活かして様々な取り組みを実施していますが、そのひとつが泌尿器科(公文裕巳教授)と株式会社武井医科光器製作所、株式会社住田光学ガラスが取り組んでいる「世界最細の内視鏡」です。

泌尿器系疾患の手術の際に患者さんの負担を減らすためには、極めて小さく、そして操作性の良い内視鏡が必須となっています。現在、開発を進めている内視鏡は、ハイビジョン対応では世界で最も細い内視鏡であり、従来の機器と比べて格段に細く、画質が良いのが特徴です。

今回は、大学病院の臨床研究審査委員会の承認を得て、実際の患者さんに使用、機器の性能評価などを行いました。手術には、泌尿器科の公文裕巳教授、担当医の和田耕一郎先生をはじめ各先生方、共同開発に取り組んでいる株式会社武井医科光器製作所の武井和之社長、株式会社住田光学ガラスの菅家守人さん、中野麻耶子さん、それに本学URAの佐藤法仁先生が参加。実際の患者さんに使用される現場での機器の具合について精査しました。

手術終了後には、公文教授と武井社長らが熱心に対話。実際に使用した際の改良点などを明確にして行きました。

本内視鏡開発は、シーズ・ニーズ事業にも盛り込まれており、今後は、武井社長らに医工連携、特に病院(臨床現場)と企業連携における取組についてのご講演や医師・研究者・企業人らが対話するワークショップを設ける予定です。

患者さんに使用する内視鏡を手にする公文裕巳教授

手術に参加した担当医の和田耕一郎先生(左)と佐藤法仁先生

手術終了後、次回使用に向けて改良点を話し合う公文教授と武井社長(左から2人目)ら


国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
岡山大学病院:http://www.hsc.okayama-u.ac.jp/hos/
株式会社武井医科光器製作所:http://www.takei-med.com/
株式会社住田光学ガラス:http://www.sumita-opt.co.jp/ja/

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