AIを用いて見た目年齢や感情を瞬時に評価!~パーキンソン病患者さんの顔のAI解析~
◆発表のポイント
- AIを用いた解析で、パーキンソン病患者さんは見た目年齢が高く、喜びが少ないという顔の
特徴を、世界で初めて発見しました。 - 顔の変化を数値化して客観的に評価することで、よりよい治療につながることが期待されます。
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)脳神経内科学の阿部康二教授と岡山大学病院の森原隆太助教、田所功医員らの研究グループは、AIを用いて、神経難病のひとつであるパーキンソン病患者の顔の特徴を定量的に解析し、見た目年齢が高く、喜びが少ないという特徴を世界で初めて見出しました。
パーキンソン病は手のふるえや動きのにぶさを特徴とする神経難病ですが、顔の表情が乏しくなることも知られています。こうした顔の変化は患者さんの社会生活に大きな影響を与えるにもかかわらず、客観的に評価することが困難でした。今回の研究では、パーキンソン病患者さんの顔の特徴をAIを用いて瞬時に解析し、同年代の方と比較して、見た目年齢が高く、喜びが少ないといった特徴を数値として見出すことに世界で初めて成功しました。症状を数値化することで、治療の目安となることが期待されます。
これらの研究成果は1月7日、英文オンライン科学雑誌「Brain supplement」に掲載されました。
◆研究者からのひとこと
新たな技術も駆使してより良い診療を提供できるよう頑張ります! | 田所医員 |
AI技術を臨床応用できるように研究を進めていきたいです! | 森原助教 |
AIを日常診療に活かせるようなってきました! | 阿部教授 |
■論文情報
論 文 名: Detecting facial characteristics of Parkinson’s disease by novel artificial intelligence (AI) softwares
掲 載 紙: Brain Supplement
著
者: Tadokoro K, Yamashita T, Fukui Y, Bian Z, Hu X, Takemoto M, Sasaki
R, Matsumoto N, Nomura E, Morihara R, Omote Y, Hishikawa N, Abe K
U R L: https://brainsupplementoff.wixsite.com/mysite/journal
<詳しい研究内容について>
AIを用いて見た目年齢や感情を瞬時に評価!~パーキンソン病患者さんの顔のAI解析~
<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
脳神経内科学
教授 阿部康二
(電話番号)086-235-7365 (FAX)086-235-7368
岡山大学病院脳神経内科
医員 田所功
(電話番号)086-235-7365 (FAX)086-235-7368
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id811.html
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