宇宙で筋肉や骨はなぜ衰える?植物と動物が重力を感知するしくみの総説論文を発表
◆発表のポイント
- 宇宙旅行が現実のものとなりつつある現在、宇宙で健康に暮らすことの重要性はますます高まっています。
- 動物と植物が重力を感知するしくみについて、日本の宇宙生物学・宇宙医学のエキスパート研究者らと共同で英科学誌にて発表しました。
- この分野のさらなる研究により、長期の宇宙生活で起こる筋肉の萎縮や骨量の減少の原因解明と、その解決につながると期待されます。
本学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)システム生理学研究室の高橋賢研究准教授と成瀬恵治教授、東北大学、羽衣国際大学、埼玉大学、山口大学、名古屋大学、国立循環器病センター、国立障害者リハビリテーションセンター、信州大学、理化学研究所の研究グループは、動物と植物が重力を感知するしくみの総説論文を発表しました。この論文は2月8日19:00(日本時間)、英国のnature publishing group発行の科学誌「NPJ Micrograivty」に掲載されました。
宇宙で長期間滞在すると、筋肉がやせたり、骨がもろくなったりすることが知られています。これは、無重力環境が人体に及ぼす影響によると考えられています。今回の総説論文は、そのしくみに関する膨大な研究成果を概括しました。この分野のさらなる研究は、長期の宇宙生活で起こる筋肉の萎縮や骨量の減少の原因解明と、その解決につながると期待されます。
◆研究者からのひとこと
月への宇宙旅行や火星探査が現実になりつつある今、人体が重力を感知するしくみを明らかにし、筋萎縮や骨量減少への対策を行う必要性はますます高まっています。この研究開発への皆様のサポートを、ぜひともよろしくお願いいたします。 | 高橋賢研究准教授 |
宇宙生物学専門家である新学術「宇宙に生きる」プロジェクトメンバーが結集して仕上げた総説です。ぜひ、ご一読を! | 成瀬恵治教授 |
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id807.html
0 件のコメント:
コメントを投稿