2014年3月28日金曜日

【異分野・産学官】科学技術政策を肴に夢を語り合う 岡山大学フューチャーセッション 開催

2014年3月27日(木)岡山市北区

岡山大学の研究力強化は、国の科学技術政策と関係が深く、今後の政策の方向性の把握やその方向性を定める際の議論に参画することはとても大切なことです。これらを踏まえ、わが国の科学技術のあり方と未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数での活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築する「第13回岡山大学フューチャーセッション(Future Session)」を327日、本学本部棟(津島キャンパス)で開催しました。
 
文部科学省大臣官房政策課評価室の斉藤卓也室長が、「今後の科学技術イノベーション政策の方向性と「夢ビジョン2020」」と題して、対話材料を提供。データを基にして、わが国の科学技術政策の遍歴や大学などの研究機関における国際競争力の現状などについて紹介しました。
また、2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックをひとつの機会に、2020年以降をも見据えた新たな成長戦略や価値を創出し、日本社会を元気にしようとする取り組み「夢ビジョン2020」(文部科学省版)について、取りまとめ担当者の視点から紹介しました。
 
参加した本学教職員や一般の方、企業、自治体の関係者ら約80人は、将来数多くの夢が咲き、日本社会が活性化するためには、科学技術が出来ることはどのようなことなのかについて議論。海外からの参加者からは、自国での事例を紹介するなど、グローバルな視点からの科学技術政策についても対話が行われました。
 
またセッションの最後に、今回のセッション・ファシリテーターを務めた本学の佐藤法仁学長特命(研究担当)・リサーチアドミニストレーターが、「ビジョンなどの価値やイノベーションを生み出す政策を創造することはとても難しいことだが、それをあきらめてしまっては大学の場を失うことにもつながる。“できる、できない”を判断するのではなく、“どうしたらできるのか”という思考をひとりひとりが鍛えることで、より良いビジョンを作り出せるのではないか。そう思えるための種を今後も国や社会と共に撒いていきたい」と総括しました。

岡山大学では、社会と共に革新的イノベーションや高付加価値産業の創出、世界で戦えるリサーチ・ユニバーシティ(研究大学)をめざし、「リサーチ・ユニバーシティ:岡山大学」につながる積極的な研究推進・研究力向上を精力的に行っており、今回のセッションで得た知見や人的ネットワークを今後の研究大学運営に活かしていきます。

科学技術の過去と現在と未来について語る文部科学省の斉藤卓也室長。「現役官僚が科学技術の夢を語る」というなかなか出会えない場において、参加者らとともによりよい科学技術の未来について対話を繰り広げました。

斉藤室長の対話材料に聴き入る参加者ら。今回のセッションには、学生、教員、大学事務職員、医師などの医療従事者、メーカーや銀行などの企業人、そして一般の方など多様な方々が参加しました。 

海外からの参加者は、それぞれの国や地域における現状を踏まえて対話に参加。単に日本だけの視点に限らず、グローバルな視点のもと、多様な対話が繰り広げられました。 

 総括を行うファシリテーター役の佐藤法仁本学学長特命(研究担当)・リサーチアドミニストレーター。何かを達成するためには、「できる・できない」という誰でもできる議論よりも、「どうしたらできるのか」を前提に考え、行動していくことが重要ではないかと総括しました。また今後、本学も「夢ビジョン」の実現に協力していきたいと述べました。

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
文部科学省:
http://www.mext.go.jp/

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