2014年3月25日火曜日

【光生命・産学官】革新的新産業創出ワークショップ リチウムイオン電池の社会実用化に迫る 開催

2014年3月24日(月)岡山市北区

岡山大学の研究力の強みのひとつである、光技術分野」をさらに強化しつつ、産業界との連携による社会実用化と新産業創出を探索するため324日、「革新的新産業創出ワークショップ リチウムイオン電池の社会実用化に迫る」を岡山市内のホテルにて開催しました。
 
ワークショップテーマは、光技術分野のリチウムイオン電池。リチウウムイオン電池は、携帯電話などの通信機器や電気自動車などの交通手段、はたまた太陽電池開発や人工衛星などの宇宙開発など、私たちの生活のありとあらゆる面で支えている基幹技術です。
進行役を務める、岡山大学研究推進産学官連携機構産学官融合センターの藤原貴典センター長のもと、日立マクセル株式会社開発本部技術開発部主管の上田篤司氏、パナソニック株式会社オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社技術本部エナジー開発センター技術企画グループ主事の最相圭司氏、独立行政法人産業技術総合研究所関西センターユビキタスエネルギー研究部門副研究部門長の辰巳国昭氏、東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR准教授の一杉太郎氏ら研究開発の第一人者を話題提供者として招聘。
話題提供者らからは、企業の立場から製品開発やビジネスチャンス開拓や近い将来の実現を目指す実用化研究の動向などについてより良い情報などを紹介して頂きました。
また、光技術分野の異分野連携として本学大学院自然科学研究科計測システム工学研究室の紀和利彦准教授が、新しい光であるテラヘルツ光を用いた新型顕微鏡開発について紹介しました。
 
今回のワークショップは、テーマをより絞った光技術・リチウムイオン電池の新産業創出ということから参加者約60人の大半は企業の方となり、企業間連携のより良い出会い場となりました。参加者らは、特にリチウムイオン電池の開発のあり方や海外企業と競り勝って行く戦略などについて熱心な対話が行われました。

ワークショップの最後に登壇した本学の佐藤法仁学長特命(研究担当)・リサーチアドミニストレーターからは、大学に眠る数多くのシーズと企業のニーズをマッチングさせる多様な取り組みをこれからも継続し、いち早く日本の技術力を用いたリチウムイオン電池の社会実用化と新産業創出が叶うように、本学だけでなく日本のアカデミアの研究力を結集していきたいと総括しました。

岡山大学では、社会と共に革新的イノベーションや高付加価値産業の創出し、世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」につながる積極的な研究推進・研究力向上を実施しており、本ワークショップで培った企業間ネットワークを今後の研究大学運営に活かしていきます。

なお今回のワークショップは、岡山県工業技術センター公益財団法人岡山県産業振興財団岡山リサーチパーク・インキュベーションセンター岡山大学産学官融合センター、岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室、おかやま電池関連技術研究会岡山大学産学官融合センター研究協力会など、岡山の地域機関の連携のもとワークショップを開催することができました。関係各機関の方々のご支援・ご協力に厚く御礼を申し上げます。
 
話題提供者の講演に聴き入る参加者ら。今回のワークショップは光技術・リチウムイオン電池というテーマのターゲットを絞った内容となったため、専門的かつ実用的な話題提供となりました。

参加者らの多くは企業の第一線でリチウムイオン電池に携わっている方から、異分野連携を模索される方など、様々。対話時間では、専門的な側面のみならず、異分野からみた新たなイノベーション創出についても対話が盛り上がりました。

挨拶からはじまり、それぞれの分野の知見を紹介。今抱えている問題点などを企業の垣根を越えて、今日集まった人たちの知恵を出し合いながら、解を見つける。見つけられなくても、この場で出会えた異分野の人的ネットワークを今後に活かす試みが参加者らの中でうまれていました。

ワークショップの総括を行う佐藤法仁岡山大学学長特命(研究担当)・リサーチアドミニストレーター。文部科学省などのイノベーション創出関連の事業紹介や大学に眠るシーズの掘り起こし、本事業調査で明らかになった光技術市場調査結果などを踏まえて総括を行いました。

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
日立マクセル株式会社:http://www.maxell.co.jp/
パナソニック株式会社:http://panasonic.co.jp/index3.html
独立行政法人産業技術総合研究所:http://www.aist.go.jp/
東北大学原子分子材料科学高等研究機構:http://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/jp/index.html
 

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