2014年3月4日火曜日

【異分野・産学官】研究広報戦略ワークショップII -記者と共に革新的光技術のイノベーション創出を探る- 開催

2014年3月4日(火)岡山市北区

岡山大学の研究力の強みのひとつである、「光技術分野」を広く社会に発信するための方策を参加者らと対話を通して共に探るため、「研究広報戦略ワークショップII -記者と共に革新的光技術のイノベーション創出を探る-」を、34日に本学津島キャンパスで開催しました。

今回、株式会社化学工業日報編集局グリーンイノベーショングループの加藤木学記者が来学しました。
岡山大学の光技術分野の研究テーマである、大学院自然科学研究科の野原実教授が研究を進める超伝導、同研究科機能電子物理学研究室の池田直教授が研究を進める酸化鉄太陽電池「グリーンフェライト」、同研究科計測システム工学研究室の紀和利彦准教授が研究を進めるテラヘルツ波による測定装置の開発、大学院環境生命科学研究科環境振動エネルギー学研究室の比江島慎二准教授が研究を進める振り子式潮流発電(Hydro-VENUS)の研究現場を紹介しつつ、この革新的な研究を社会にどのように伝えればより良いインパクトを与えるかを熱心に対話しました。

加藤木氏は、「研究者は、ついつい難しい言葉で研究を紹介してしまいます。“誰もが理解できる言葉を使うことを心掛ける”という点は、研究者も記者も共通するところがある」と述べ、本学で繰り広げられる最先端研究の広報にあり方について、研究者らと熱心に対話を繰り広げました。

本学は、文部科学省が昨年8月に選定した「研究大学強化促進事業」の支援対象大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」につながる積極的な研究推進・研究力向上を実施しており、今回のワークショップの成果も研究大学運営に活かしていきます。

なお、対話した各研究テーマは順次、化学工業日報に掲載される予定です*
*岡山大 振り子式流力発電装置の実用化めど 75%のエネ取得率. 化学工業日報, 第22790号, 2014年3月7日に掲載。


世界最高レベルの超伝導研究現場を紹介する野原実教授(左)。この研究現場から電子機器や交通機関などで利用される高性能の超伝導が研究開発されている。安価で汎用性のある超伝導開発は野原研究室が世界を見ても第一線を先導している。

岡山大学が世界に先駆けて研究を進める安価で汎用性に富む酸化鉄太陽電池「グリーンフェライト」について対話する池田直教授(左)と加藤木記者。 実用化に向けてのロードマップを着実に進み、いち早い実用化に向けて全学を挙げて取り組んでいる。

75%の高エネルギー取得率という世界的に見ても革新的な潮流発電を開発した比江島慎二准教授。江島准教授が手にしているのは振り子式潮流発電装置「Hydro-VENUS」の振り子部分で、今後より安価で強靱な素材を利用した装置の改良を進めていくために国内外を含めた数多くの企業との連携を探索していきたいと話す。

岡山大学が独自に開発したテラヘルツ波を利用した測定器について対話する紀和准教授(左)と加藤木記者。テラヘルツ波を利用することで、今まで測定が不可能であった領域の計測が可能となり、研究分野だけではなく、産業分野でも革新的な開発応用に利用されるようになる。
 
 

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
株式会社化学工業日報社:http://www.kagakukogyonippo.com/

0 件のコメント:

コメントを投稿