令和2年8月15日、岡山大学教育学部附属小学校4年生の津下智さんが岡山市南区の浦安総合公園においてセミ採りをしていたところ、サクラ類の幹にとまっていたオレンジ色のセミに気付き、採取しました。
翌日、鑑定のため倉敷市立自然史博物館に生きたまま持ち込んだところ、形態的特徴からクマゼミの雄であることは判明しました。しかしながら、クマゼミの体色は通常は黒いため、セミ類に詳しい専門家に更なる鑑定をお願いした結果、このような顕著な色彩変異個体はこれまで知られておらず、極めて珍しい突然変異との評価が出ました。
この発見について、津下さんと倉敷市立自然史博物館担当者の共著でセミ専門学術雑誌「Cicada」(日本セミの会会報)に記録報告を投稿したところ、令和2年11月30日発行の27巻1号に掲載されました。12月13日には、自然史博物館において津下さん同席のもと記者発表が行われました。津下さんは、「とても不思議なセミだったので、見つけた時はすごくびっくりしました。」と話しています。
標本は倉敷市立自然史博物館に寄贈されており、次の通り展示公開の予定です。
会場:倉敷市立自然史博物館 第3展示室「昆虫の世界」、「話題の虫」コーナー
会期:令和2年12月13日(日)12時~令和3年1月11日(月・祝)
【お問い合わせ先】
教育学部附属小学校事務室
TEL:086-272-0201
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9870.html
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