◆発表のポイント
- 光干渉断層計(OCT)は光を使って虫歯の診断を行う装置です。
- OCTは放射線を使わないので、被曝するリスクがありません。
- 研究開発が進むことで、妊婦さんや赤ちゃんにも安全な虫歯の検査ができるようになります。
- 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(歯)の島田康史准教授と吉山昌宏教授は、東京医科歯科大学、国立長寿医療研究センター、昭和大学、ワシントン大学、香港大学、上海交通大学と国際共同研究を行い、光干渉断層計(OCT)を使う虫歯の診断法を開発しました。
- これらの研究成果は、9月25日、英国の科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。
- 本研究成果は放射線を使わない、新しい虫歯の診断法としてだけではなく、歯の健康診断や様々な疾患のリスク検査としても安全に使えることが期待されます。
◆研究者からのひとこと
放射線を使わない虫歯の検査は、被曝ゼロの安全な診断です。画像解像度が高いので、初期の小さな虫歯や、奥歯の歯の間の虫歯も正確に見つけることができます。 | 吉山昌宏教授 | 島田康史准教授 |
■論文情報
論 文 名:3D imaging of proximal caries in posterior teeth using optical coherence tomography
掲 載 紙:Scientific Reports
著
者:Yasushi Shimada, Michael F Burrow, Kazuyuki Araki, Yuan Zhou,
Keiichi Hosaka, Alireza Sadr, Masahiro Yoshiyama, Takashi Miyazaki,
Yasunori Sumi, Junji Tagami
D O I:10.1038/s41598-020-72838-2.
<詳しい研究内容について>
放射線を用いない歯の画像診断 光干渉断層計(OCT)妊婦さんと赤ちゃんにやさしい虫歯の検査
<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
歯科保存修復学分野
准教授 島田康史
教授 吉山昌宏
(電話番号)086-235-6671
(FAX)086-235-6674
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id782.html
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