岡山大学大学院環境生命科学研究科の門田有希准教授が、農学の進歩に顕著な貢献をした若手研究者に与えられる「日本農学進歩賞」(公益財団法人農学会)の受賞者に選ばれ、11月27日に東京大学農学部弥生講堂で挙行された授賞式で表彰を受けました。
門田准教授は、作物の遺伝育種学的な研究に取り組んでおり、サツマイモなど遺伝的に複雑な作物種を対象とした遺伝解析や、優良品種の保護に向けた技術開発など基礎から応用にまたがる研究を進めています。門田准教授は受賞を受け、「日本農学進歩賞という大変名誉ある賞を受賞することができ、非常にうれしく思っております。推薦者の方々ならびに共同研究者の皆様、そして学生諸君にも感謝申し上げます。今後も粘り強く研究に励んで行きたいです」と話しています。
本賞は日本学術会議に登録されている農学系学協会の長、国公私立大学農学系学部の長、農学に関する産官学いずれかの研究所の長、あるいは日本農学アカデミー会員から推薦された候補者から、日本農学進歩賞選考委員会が審査し、人類と多様な生態系が永続的に共生するための基盤となる農学の進歩に顕著な貢献をした40歳未満の研究者に授与されます。
門田准教授および昨年度同賞を受賞した同研究科の赤木剛士准教授の受賞を祝し、12月15日、農学部『受賞の森』に2本の西洋シャクナゲの苗木を植樹しました。当日は、木村吉伸農学部長、久保康隆同副学部長、加藤鎌司教授他、受賞者の研究ユニットに所属する学生・院生らとともに植樹を行いました。本学農学部教員の同賞の受賞は、門田准教授で6人目になります。
○シャクナゲ(石楠花)は、大きく豪華な花びらをつけることから「花木の女王」とも呼ばれ、毎年5月から6月が見頃となります。農学部へお越しの際は、すでに植樹されているシャクナゲとともにぜひご覧ください。
○2020年度日本農学進歩賞の発表についてはこちらをご覧ください。(公益財団法人農学会HP)
○今回の受賞者と業績
門田有希(応用植物科学コース)
■受賞名 公益財団法人農学会「2020年度(第19回)日本農学進歩賞」
■受賞業績 高次倍数性作物種における遺伝育種学的解析と品種識別技術の開発
赤木剛士(応用植物科学コース)
■受賞名 公益財団法人農学会「2019年度(第18回)日本農学進歩賞」
■受賞業績 果樹作物における性決定機構の解明
(過去の受賞者)
松浦健二(環境生態学コース)
■受賞名 財団法人農学会「平成17年度(第4回)日本農学進歩賞」
■受賞業績 シロアリの社会生態に関する総合的研究
中村宜督(農芸化学コース)
■受賞名 財団法人農学会「平成17年度(第4回)日本農学進歩賞」
■受賞業績 植物性食品由来の生体防御活性化物質とその作用機構に関する研究
豊田和弘(応用植物科学コース)
■受賞名 財団法人農学会「平成16年度(第3回)日本農学進歩賞」
■受賞業績 植物病原菌の宿主適応への新たな分子機構と病原性制御
中野龍平(応用植物科学コース)
■受賞名 財団法人農学会「平成15年度(第2回)日本農学進歩賞」
■受賞業績 カキ果実の流通中の早期軟化現象の原因究明と防止法の確立
【本件問い合わせ先】
大学院環境生命科学研究科(農)(農学部応用植物科学コース コース主任)
教授 豊田和弘
TEL:086-251-8357
pisatin◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
大学院環境生命科学研究科 准教授 門田有希
TEL: 086-251-8354
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9898.html
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